財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団
このたびは“緑のgoo”を通じて、(財)C.W.ニコル・アファンの森財団にご寄付を頂きまして、ありがとうございました。
皆様からのご支援は、主に「森林整備」の資金の一部として、大事に使用させていただきました。
アファンの森財団は、人が積極的に手を入れることで「豊かな森」を蘇らせ、
そんな豊かな森の強みを活かした活動や、可能性を探る取組みを実施しています。
具体的には、以下の大きく3つの事業を行っています。
・「森の再生」 ⇒ 森林整備 ・ トラスト(面積の拡大) ・ 自然環境調査
・「心の再生」 ⇒ 人の心を育む環境教育
・「普及交流」 ⇒ 人材育成 ・ 国際交流 ・ 普及
今回いただきましたご支援は、アファンの森財団の活動の根幹ともいえる「森に手を入れる(森林整備)」活動の資金の一部として活用させていただきました。6月から11月までの主な活動(作業)内容をご報告いたします。
■下草刈り
5月から9月上旬まで、アファンの森の北エリアほぼ全域で行いました。
毎年12種類ほどの整備作業を行っていますが、この下草刈りが最も労力がかかります。
4ヶ月程の間に東京ドーム2つ分ぐらいの面積(約12ヘクタール)で作業しました。
しかも、ただ刈るのではなく、光と風が入るようになったので地面から新しい芽がでてきていますから、
その芽を見極め、避けながら刈って行きます。とても大事な作業の一つです。
■支障木伐採、整理伐
将来、森の生き物にとってまたは人にとって有用になるだろうと思われる木を有用木と呼んでいます。
この有用木の生長に支障をきたす木や枝を伐採しました。
また、樹種転換のために、枯れてしまっている木や幹が折れるなど、生育状況の悪い木を中心に伐採しました。
伐採した木は、薪や木炭、きのこのほだ木、ウッドチップなどとして、そのほとんどをアファンの森の中で循環させています。
今年は伐採作業のすぐ後に炭焼きを行いました。焼いた木炭は、地元の方々や会員の皆様へお譲りしています。
■移植
間伐が必要になった有用木(樹高3m以下)を、間伐せずに、アファンの森の他の場所へ移植をしました。
まだ人の手で移植ができる大きさだった事、整理伐倒で開けた場所もあったことから、ボランティアの方々にお手伝いいただき実施しました。
■きのこのコマ打ち
伐採した木の中できのこのほだ木として利用するものに、ナメコの菌のコマ打ちを行いました。
アファンの森財団では「森の恵み」も大事にしていて、人の暮らしの一部に森からの恵みをとりいれるようにしています。
(森林療法もそのひとつだと考えていて、「心の再生」事業では癒しという恵みを活用しています。)
秋に出てくるナメコは、見学会にいらした会員さんや、障害のある子ども達を笑顔にしてくれます。
アファンの森はまだ30ヘクタールと小さな森ですが、人の手で整備を続けながら豊かな森の可能性を見ながら地道に活動してまいります。
今後も関心を寄せていただければ幸いです。この度のご支援、ありがとうございました。
財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団
その他に行った活動
他にも下記のような活動を実施しました。よろしければご覧ください。
■ボランティアの方々にお手伝いいただいて、ウッドチップを散策道に敷く作業(森林整備)
http://www.afan.or.jp/afan_now/2010/06/post-522.html
http://www.afan.or.jp/afan_now/2010/06/post-521.html
■アファン“心の森”プロジェクト(人の心を育む環境教育)
http://www.afan.or.jp/afan_now/2010/08/20108.html
http://www.afan.or.jp/afan_now/2010/10/20109.html
■企業人や学生がアファンの森で学ぶ(人材育成)
http://www.afan.or.jp/afan_now/2010/08/post-541.html
http://www.afan.or.jp/afan_now/2010/08/post-540.html
http://www.afan.or.jp/afan_now/2010/09/post-542.html
■人の集える「アファンセンター」が始動(普及)
http://www.afan.or.jp/afan_now/2010/11/post-557.html
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