汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 医療

2010年09月28日 | 初期中期の詩
悲しみは幾度となく繰り返された
情緒の不安定な患者に施される
薬物療法と、合法麻薬を使用した鎮静剤の
眼が眩むような幻覚

浅はかな詰問にしどろもどろする
病人の白い肌に映える太陽に光の何と美しい事
そうした憤りの感情でさえ、
ここでは滑稽な芸能の芝居となる

揉みほだされた真実の狂乱
静寂でさえ何か異様な異次元の空間の
犇きに思えてくる

さり気無い優しさに涙する少女の気持ちは
その先に拡がっている未来の風の温かさを感じているのだ
しかしそれが、音も無く崩れ去ったとしたら
信じていたものがまるでブロックのように崩れていくのを
目の当たりにしたのなら
開いていたはずの扉は再び固く閉ざされ
世界はそこで終焉に伏してしまうだろう
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