クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

前浅間から荒山、おまけで籠山  H-20-10-29

2008-10-29 19:07:27 | 赤城山周辺
もう、10月も末になり赤城大沼湖畔の紅葉も完全に終った。今日は赤城の
今秋の打ち止めとして登り残しの「前浅間から荒山」のルート。
すっかり通い慣れた大沼湖畔の道から鳥居峠手前を大胡・赤城線で
軽井沢峠入り口看板前に駐車。近くに「湿原」の道標も在った(10.15)。



関東ふれあいの道とされるこんな板敷き道を軽く登って行くと



200㍍程で前浅間からの稜線に交叉して分岐の道標。牛石峠0.6K・
軽井沢峠0.2Kとあるのでここは軽井沢峠ではないらしい。



道標を僅かに過ぎると右の笹原斜面に踏み跡らしい一筋がずっと上まで続いている。
前浅間への道標は無いがその筋を辿って斜面を登る。やがて少し右に向きが変わると
左手に豪快な荒山北斜面が現れた。見たところ、相当な急峻なので爺イは無理か?



考えていると、上からベテランと見られる単独氏が軽快に下ってきた。
荒山北ルートの事を聞いたら、ちらりと此方の様子を見て「ご年配の方は
東屋・ひさし岩経由の方がーーー」と一言。
取り敢えず前浅間へ急ぐ。やや薮っぽい所を通過すると間も無く頂上で
標識は二枚、何れも「前浅間山」と「山」付き。富士見のガイドは「山」抜きと
聞くが(10.43)。




ベテラン氏の忠告はあったものの、取り敢えず偵察ぐらいはしようと
思って南への稜線に出発。奇麗な尾根道とは言い難いが踏み跡もあり
適当に荒れていてかえって山気分十分。



何時の間にか、鞍部に着てしまったらしい。見上げると確かに凄い傾斜だ。
ナビでは直線距離約198mで標高差94m。爺イにとっては崖同然。



地形図を出して老眼を凝らして見ると確かに200mの距離に等高線が
10本ある。縮尺で100㍍を1㌢にしてあるのでこんな時、読み易い。
だが、どうも大した距離は無いように見える。高ジョッキの最後の登りに
ちょっと毛が生えたような感じ。ここでやっと気がついた。見えているのは
頂上ではなく大コブだ。コブなら一休みで一呼吸入れられるな、と思ったら
もう軽アイゼンを引っ張り出し、手持カメラをザックに仕舞っていた。
覚悟を決めて上り出すといきなりの岩ゴロ、回りのつつじの小枝に掴まりながら
四つん這いで一歩一歩慎重に進むが風が強くて体が振られてヒヤヒヤの連続。
やっとコブをクリヤして前進すると最後の鞍部(11.17)。
自然環境保全地帯の看板が落ち葉に埋もれている。



ここから直線84m、標高差50m。今度は岩は無いがつつじの枝もなく
掴まるものが無い。細い髭のような草だけが頼りで更なる急登。
突然、傾斜が緩むと頂上近く。
左の藪の中に石宮。これが「300山」で見付らないと書いてあった小型石宮か?
確かに荒山高原やひさし岩から来ただけではこれは見られない。



僅かの登りで浅間神社と言われる大型石宮前で頂上着(11.32-11.54)。



先客多数で賑やか。ここが「センゲン山」でさっきのは「マエセンゲン山」とは
確か山楽会さんの記事にあったな。
先ず、三角点にタッチ。點名・荒山 三等 1571.92m



見覚えのある頂上標識が二枚。集団さんに遠慮して隅っこで休憩昼食。




西・北・東の展望。





本日の爺イ。



下山しようと支度をしていたら高原ルートから子供の集団。保育園の年長組らしい
が全員が元気一杯、疲れたような顔は見られない。もう孫に近い年代に
負けている。



子供達と別れて東南への0.7kのルートを下る。ここも中々面白いコース。岩の間を
抜けたり



急降には木段が設置されているご親切。



やがて岩が少なくなり奇麗な登山道。赤塗り石柱が三本あつたが何れも
宮標石ではなかった。



楽しみにしていた「ひさし岩」に着いたら生憎な事に団体さんで満杯でお弁当。
仕方なく片隅から写真を一枚撮っただけで退散。どうも単独は分が悪い。



3組みとすれ違いながら間も無く避難小屋の所が分岐点。荒山へ0.7kの
道標がある(12.20)。避難小屋で休憩、前面雑木で展望駄目。



ここからはふれあいの道に入って山裾の平坦道を0.9k先の前浅間登山口を
目指すが、崩落個所の近くにはこんな補助ロープ付きの木枠段。



数少なくなった紅葉。



ブラブラ歩きで分岐を通過して無事に駐車場着が13.06。

ついでの事に移動して地獄谷の見物。谷に繋がる景色も見事。



良く見ると地蔵岳の南面がこの地獄谷に落ちこんでいる。



時間が早いので帰り際に鳥居峠に寄っておまけで籠山へ。
この大きな石碑の左に踏み跡ありとの事などで潜り込む。。



この山は岩の塊、岩間を摺り抜ける登りは結構面白い。色褪せた古い
目印に従って左―右―左とS字を描いて登るが、判り難いので
帰途の為に赤テープを付けながら進む。

頂上はこんな感じ。



山楽会さんの標識が傷みが激しく字が消えているので後刻にご注進。



展望は不良、直ぐに下山、駐車場所から覚満渕や大沼方面の展望が秀逸。



湖から吹き上げる寒風の中、写生に余念の無い風流人。



やや雲が出て風の強まった湖畔をあとに帰路につく(14.07)。

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2 コメント

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拍手! (楚巒山楽会代表幹事)
2008-10-30 14:07:08
前浅間から荒山の尾根は地図を見ただけで、歩く気が失せるところです。快挙ですね。籠山の山名プレートは、いつの日にか。荒山周辺の道標も新しくなっているようで、富士見村のお仕事にホームページの改訂が追いつきません。
返信する
RE:荒山 (爺イ)
2008-10-30 16:22:05
荒山の北ルートは実際のところは、一旦登り出したら
下を見たり、まして途中引き返しの下りの方が恐いので
そのまま前進せざるを得なかったのです。
ルート選択の余地の無いひたすらの直登ですが、
踏み跡もあり岩角の足掛かりも良いので、もう少し掴まる雑木があればと思います。
返信する

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