ある旅人の〇〇な日々

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テレビドラマ「瑠璃の島」

2007年01月12日 | Weblog
正月のテレビ番組で面白かったのは、フジテレビ系「24シーズンⅣ」、NHK「世界遺産ベネチア」、日テレ系「瑠璃の島」であった。
「24シーズンⅣ」は不死身のジャック・バウアーが中東系テロリストと戦うまさに「事件はリアルタイムで起こっている」だった。こんな連続ドラマは今までみたことがなかった。人気シリーズになっているのが納得できた。「世界遺産ベネチア」は、一連のシリーズのなかでも秀逸だった。ベネチアの古地図・歴史、都市国家の運営、ラグーナ(干潟)の実態などわかりやすかった。水のお陰で発展してきたベネチアが洪水で悩むのは皮肉なことだ。映画の「旅情」や「ベニスに死す」をみているし、旅行で訪れたこともあるので人一倍興味があった。
「瑠璃の島」は「瑠璃の島スペシャル2007初恋」というタイトルで放映。2年前に連続ドラマとしてかなり話題になっていたが、あまりみていなかった。原作は森口氏の「子乞い」である。西表島とは目と鼻の先にある鳩間島が舞台で、過疎のため小中学校に生徒がいなくなってしまい廃校を免れようと、他所から子どもを里子としてもらって島で育てるノンフィクションである。原作では、その里子は男子だがドラマでは女子になっている。里子の瑠璃を演じるのは成海璃子という14歳の美少女。このポニーテイルの瑠璃がとても魅力的に演じるのでつい引き込まれてしまった。ロリータ・コンプレックスかな。瑠璃は三線が弾けるのもすばらしい。出演者も有名どころが揃っている。緒方拳、倍賞美津子、岸部一徳、小西真奈美など。天才子役の神木隆之介君も出ていた。

(成海璃子ちゃん)
今回のストーリーは、東京で挫折した教師田辺が息子の隆之介とともに島の学校に赴任してきて展開するのであるが、島では廃棄物処分場建設の計画が持ち上がって大騒ぎである。瑠璃と隆之介の淡い恋もいいが、サンゴ礁の海とトロピカルな植生がすばらしい。小西真奈美の幼いしゃべりかたも愛嬌である。瑠璃が浜でサソリに脚を刺され、隆之介が口で毒を吸い出すシーンは余分だった。田辺は東京の学校で不登校の生徒を死に追いやったことで挫折し、島で出なおすためにやってきたのであった。いわば再生のために。そういえばDr.コトー診療所の五島医師も医療ミスで挫折して南島にやってきたのだった。故灰谷健次郎も若い頃、沖縄を旅して再生している。まるで「南島イデオロギー」の世界である。今週、新たに「ちゅらさん4」が放映されるようだ。

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