ある旅人の〇〇な日々

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イチローは達人か

2008年01月05日 | Weblog
今週のNHKの番組「仕事の流儀」はスペシャルと称して”イチロー”だった。茂木健一郎という脳科学者が進行役をつとめている番組だ。いつもは45分間だが75分間もあった。途中からみたので惜しいことをした。でも来週に再放送があるようだから録画しておこう。
この番組でイチローは宮本武蔵のような達人にみえてきた。試合開始までの準備運動などの一連の所作は決まっており、それを行えば最高の状態で試合に臨めるという。試合後は自分で持ち運んでいるマッサージ機で足の裏を丹念にマッサージしている。彼のバッティングは日本では振り子打法だったが、すっかり変わっている。今では奥さんのアドバイスを取り入れてベースからかなり離れて立っていると言っていた。一定のバッティングで成績が良ければそのままの打法を続ければいいと思うのだが、彼にとっては違うようである。練習の時の、フライの背面捕りも意味があるという。ボールを見失ったときも捕れるように感じをつかむためだそうだ。年間200本安打を目標にしているが、それに近づくとプレッシャーがかかり、それに耐えてきたが今ではわざと自分にプレッシャーをかけているという。イチローは器用だからボール球にも手を出しているが、それを改めつつあるので打率を上げられるかもしれない。野球の守備位置やベース間隔の微妙さにも触れていた。さすがの茂木もビビッているようだった。
1991年にドラフト4位でオリックスに指名された。そのときの1位は田口壮だった。彼もカージナルスでサブとして活躍してきた。イチローはプロ野球入団のときに注目されなかった。3年目でいきなり210安打で首位打者のタイトルをとり、7年連続首位打者だった。マリナーズに行って1年目で首位打者になり、200本以上安打を7年続けている。この前のWBCで韓国代表チームに負けたときの悔しさの表わしかたは激しかったが優勝したときの喜びようも凄かった。彼の一面を知った。もうプロになって16年間、普通の選手ならすっかりピークを過ぎているが彼はずっとピークを保っている。マリナーズと昨年のシーズン中に10年契約を結んだ。
たかが野球なのだが、この番組をみて改めてイチローの凄さを知った。

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