クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

08-05 No.27

2008年05月31日 11時43分12秒 | Weblog
<SUPRAPHON>
SU 3943 2枚組 \3500
ドヴォルザーク:「悪魔とカーチャ」
リュドミラ・コマンコヴァー(Ms カーチャ) 
リュボミール・ハヴラーク(T 羊飼いイルカ)
ヴェラ・クリロヴァー(Ms カーチャの母) 
プジェミスル・コチー(Bs 悪魔マルブエル)
ルドルフ・アスムス(Bs ルツィフェル) 
カレル・ベルマン(Bs 門番の悪魔)
マリエ・スタイネロヴァー(S 女領主)ほか
ズデニェク・ハラバラ(指)
プラハ国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1955年10月31-11月15日,プラハ
ドヴォルザークの「悪魔とカーチャ」は、1899年に初演されたオペラ。性格の
悪いカーチャは人気がなく、思わず「悪魔とでも踊るわ」と言ってしまったた
め、悪魔マルブエルと一緒に地獄に行くことに。しかし地獄でもカーチャは厄
介者。羊飼いのイルカが彼女を地上に連れ帰り、さらに悪魔を利用して悪代官
を懲らしめ、悪女領主を改心させる、という愉しい物語。録音は他にピンカス
指揮の1979年のSUPRAPHON録音(11 1800)があるのみ。名匠ハラバラの指揮した
この名盤がCDになるのはこれが初めて、嬉しい復活です。




<WERGO>
WER 6701 4枚組 \3650
[CD1] 69:06
[CD2] 71:52
[CD3] 68:58
[CD4] 64:39
モートン・フェルドマン(1926-1987):
for Philip Guston~フルート、パーカションとピアノのための(1984年)
ユリア・ブロイアー(ピッコロ、フルート、アルト・フルート)
マティアス・エングラー(グロッケンシュピール、ヴィブラフォン、チューブ
ラー・ベル、マリンバ)
エルマー・シュランメル(ピアノ)
蝶がさなぎから孵化する過程(ここでは孵化という結末にはなりませんが)の映
像を、早送りせず見せられている気分を味わえる作品。よくやった!えらい!
と演奏家をほめてあげたい4枚組です。
フェルドマン(1926-1987)は、図形楽譜を考案したり、80分以上かかる長大な
作品を書いたりした作曲家。作品を通して、音は極めて少なく、寡黙な印象の
中、ゆったりと曲が進みます。各ディスクとも1時間を余裕で越えており、ト
ラック数は2-3のみ。はっきり言って、どのディスクのどの部分から聴き始め
ても印象は同じ。しかし、しばらくじっと聴いてみると、少しずつですが動き
があったりそれが収まったり、またちょっと音が高くなったり元に戻ったり、
と何かしら常に変化していることに気付きます。
フィリップ・ガストン(1913-80)は、モントリオール出身の抽象表現主義を代
表する画家で、ユダヤ人虐殺や、残虐な行為を行う特殊団体などを題材とする
絵画を遺しています。1950年、フェルドマンとガストンはケージの紹介で出会
いました。作品はC(ハ)、G(ト)、Aフラット(変イ)、 Eフラット(変ホ)の4つの
音がモチーフになっており、これは、ケージ(CAGE)のことを指しています。

WER 6806 \2180
サティ/スヴォボダ-音声測定法
(1)サティ:スポーツと気晴らし/スヴォボダ:
20のフランス歌曲(第1番-第10番)
(2)スヴォボダ:練習曲第1番 スピード
(3)サティ:歌曲「泉水人形」(全5曲)
(4)サティ:最後から2番目の思想(前3曲)
(5)サティ:3つの恋愛詩
(6)スヴォボダ:5つのカノン 練習曲
(7)サティ:スポーツと気晴らし/スヴォボダ:
20のフランス歌曲(第11番-第20番)
(8)サティ:
グノシエンヌ第1番(声、トロンボーン、アコーディオン、メロディカ)
アンヌ=マリー・クリューゲル(声、バレル・オルガン、トイ・ピアノ、
メロディカ(ホーナー社製鍵盤ハーモニカ))
ステファン・フッソング(アコーディオン、トイ・ピアノ、メロディカ)
マイク・スヴォボダ(トロンボーン、メロディカ)
「私は音楽家ではない・・・誰もがあなたにそう言うだろう。それは正しい。
私の音楽は純粋に、音声測定法なのだから」(サティの言葉)。ある意味この言
葉は真実かも、と思わせる1枚。天下一のトロンボーン名人、スヴォボダの思
慮深い作品配列と選曲、編曲によって、わけのわからないことをやっては「異
端児」と呼ばれていたサティが、実に科学的で理知的な香りの強い作曲家であ
った、ということが浮かび上がってきます。
グノシエンヌ第1番は、ピアノ・ソロで聴くと、けだるげなステキな感じです
が、このディスクの最後に収められているスヴォボダの編曲版で聴くと、謎
めいた雰囲気を漂わせつつも、音の運びやハーモニーには無駄なものがなく
研ぎ澄まされたものであることが感じられ、興味津々。「スポーツと気晴ら
し」は、サティの詩に自分が作曲した歌曲と交互に演奏しています。時にホ
ーミーを思わせるような音色をトロンボーンが奏でるなど、人間の本能に直
截訴えてくるスヴォボダの作品を合間に挟むと、サティ作品の実にカチカチっ
としている部分が際立ち、興味津々。




<Arte Verum>
ARV 002 \2280
R.シューマン:歌曲集
献呈Op. 25-1、わが麗しの星Op. 101-4、花嫁の歌I Op. 25-11 、
花嫁の歌II Op. 25-12、兵士の花嫁(Op. 64-1)、捨てられた娘(Op. 64-2)、
春だ(Op. 79-23)、あの国をご存知ですか(Op. 98a-1)、
ただ憧れを知る者だけが(Op. 98a-3)、話せと言わないで(Op. 98a-5)、
悲しい音色で歌わないで(Op. 98a-7)、
私をこのままの姿でいさせて(Op. 98a-9)、あなたは花のよう(Op. 25-24)、
哀れなペーター(Op. 53-3)、はすの花(Op. 25-7)、
孤独な涙は何を望む(Op. 25-21)、
はじめての緑(Op. 35-4)/歌曲集「女の愛と生涯」(Op. 42)、月夜(Op. 39-5)
くるみの木(Op. 25-3)
バーバラ・ヘンドリックス(Sp)
ローランド・ペンティネン(P)
録音:2002年9月&2003年3月
その歌声と表現により深みと熱さを増したヘンドリックスによるシューマン。
ペンティネンの好サポートを得て、じっくりしっとり聴かせます。

ARV 003 \2280
パーセル&ヘンデル:endless pleasure
パーセル:つかの間の音楽(エディプス王より)/ばらの花よりかぐわしく
(「パウサニアス」より)/音楽が愛の糧であるなら第1曲&第3曲/ばら色の
すみかから(「ドン・キホーテの滑稽な物語」より)/主よ、人とは何か/
ああ、ベリンダ!私が土の下に横たわるとき(「ダイドーとイニーアス」より)
ヘンデル:バレエ組曲「テルプシコール」/おお眠りよ、なぜ私を見捨てる
のか;あなたがどこを歩くとも;極みなき喜び(「セメレ」より)/いとしの
森よ(「アタランタ」より)/汝のやさしい瞳を崇む;つらい運命に涙はあふ
れ;難破した船が嵐から(「ジューリオ・チェーザレ」より(伊語))
バーバラ・ヘンドリックス(Sp)
ドロットニングホルム・バロックアンサンブル
録音:2006年11月、2007年4月
バロックもののドラマティックなアリア集。熱い歌唱で、「ババヘン」の魅
力炸裂です。

ARV 004 \2280
プーランク:歌曲集
(1)3つの詩-ヴィルモランの詩による3つの歌曲(全3曲)
(2)気まぐれな婚約(詩:ヴィルモラン)(全6曲)
(3)歌の調べ(詩:モレア)(全4曲)
(4)「C」(2つの詩より-詩:アラゴン)
(5)ギターに寄す(詩:ロンサール)
(6)くじびき(詩:カレーム)(全7曲)
(7)ある日ある夜(詩:エリュアール)
バーバラ・ヘンドリックス(Sp)
ルーヴェ・デルヴィンイェル(P)
録音:2006年11月、2007年11月
デルヴィンイェルの名人ぶりの光るピアノに、ヘンドリックスの変幻自在な
表現が見事にマッチし、プーランク歌曲と、それぞれの詩の世界を見事に描
ききっています。

ARV 001SPE \2280
グラナドス(1867-1916):トナディーリャス
(1)ゴヤの色女(マハ) (2)抜け目なき伊達男(マホ) 
(3)歌声とギターのつま弾き(トラララとプンテアド) (4)名伊達男(マホ) 
(5)色女(マハ)のまなざし (6)愛と憎しみ (7)わたしは通りをぶらつく 
(8)板にもつかないおしゃれな娘たち
オブラドルス(1897-1945):
(9)愛するひとに (10)あいして,お母さま (11)髪は細やか 
(12)ちいさなお嫁さん 
モンサルバーチェ(1912-2002):五つの黒人歌曲 
(13)ピアノの中のキューバ (14)ハバネラの調べで 
(15)ドスが自慢の伊達男 (16)黒人の子を寝かしつける歌 (17)黒人の歌
グラナドス:愛の歌集
(18)夏至祭の夜明け (19)泣けよ,心よ,それでいい 
(20)クエンカの娘たちが松林へ行った昨泣くな,両の眼,それは違う 
朔あたしはただの小娘だから 柵すてきなあなた
ファリャ(1876-1946):七つのスペイン民謡
窄モーロ人の衣 策ムルシア風セギディーリャ 索アストゥリアーナ 
錯ホタ 桜子守唄(ナナ) 鮭うた(カンシオン) 笹ポロ
匙カタルーニャ民謡:鳥の歌*
バーバラ・ヘンドリックス(Sp)
ルーヴェ・デルヴィンイェル(P)
*グスタフ
録音:2003&2005年
Arte Verum記念すべき第1弾リリース。最終楽曲の「鳥の歌」は、2005年にこ
の世を去った大歌手、ビクトリア・デ・ロス・アンへレスへの敬愛の念を込
めて歌われています。



<TAHRA>
FURT 2001(SACD-Hybrid) \2380
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125 「合唱つき」
フルトヴェングラー(指)
フィルハーモニア・オーケストラ
ルツェルン音楽祭祝祭合唱団(合唱指揮 アルベール・ジェニー)
エリーザベト・シュヴァルツコップフ(Sp)エルザ・カヴェルティ(At)
エルンスト・ヘフリガー(Tn)オットー・エーデルマン(Bs) 
(1954年8月22日 ルツェルンLive)
1995年にGramophone賞受賞の名盤。TAHRAレーベルを代表する名盤ですが
FURT1003の番号では永らく廃盤でしたが、ここにTAHRAが24bit192kHzで新た
にマスタリングしハイブリッドのSACDとして蘇りました。
今回SACDとしてはお求め安い価格を設定しましたので、多くのフルトヴェン
グラーファンの方々、今まで音が悪くてフルトヴェングラーを敬遠してきた
音楽ファンの方々にも聴いていただきたいと思います。




<AUDITE>
AU 95599 \2280
ヴォルフ:メーリケ歌曲集
苦悩から癒えて希望に寄せる
巡り会い
春に
旅先で
古い絵に寄せて
明け方に
新しい歌
どこで慰めが見つかるのだ?
愛する人に
ペレグリーナ1
ペレグリーナ2
さらば
郷愁
狩人
恋する男の歌
ヴァイラの歌
ある婚礼にて
打ち明け話
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヘルタ・クルースト(P) ルドルフ・ヴィレ(P)
録音:1955年1月26日,1949年5月5日,1951年5月25日,ベルリン
偉大なバリトン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが、まだ20代
後半だった頃にベルリンRIAS放送に録音したヴォルフのメーリケ歌曲集です。
全18曲中15曲は1955年1月26日の録音。30歳を目前にしたフィッシャー=ディ
ースカウが、既に完成された世界を持っているのが分かります。「愛する人
に」と「ヴァイラの歌」は1949年の録音、若き日の天才だけが持つ鮮烈さに
息を飲まんばかりです。ドイッチュラントラディオ・クルトゥーア提供の音
源を使用。

AU 95600 \2280
ヴォルフ:
フアーナは気難し屋だ
恋人をからかおうとするんだね
緑の露台の上から
花を摘みに行くなら
優しい恋をのがした者は
心よ、がっかりするのはまだ早い
ああ、それは5月のことだった
全ては、心よ、憩いに
いつの日か私を思い出して
心の底深く苦しみを秘めていても
死よ来たれ、夜に包まれて
ああ、幼な児の瞳は
ああ、何と長い魂のまどろみ
主よ、この地に何が芽生えるのでしょうか
孤独にふける者は
家々の門辺に歩み寄って
涙を流しながらパンを食べたことのない者
コフタの歌1
コフタの歌2
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヘルタ・クルースト(P) ルドルフ・ヴィレ(P) ヴァルター・ヴェルシュ(P)
1953年12月13日,1948年11月29日,1949年7月11日,ベルリン
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが20代半ばに歌ったヴォルフの
歌曲の録音。いずれもベルリンRIAS放送に録音したものです。いずれの録音も、
後年に比べれば若さは見えるものの、既に20代半ばの若さで驚くべき水準に達
していることが分かると思います。ドイッチュラントラディオ・クルトゥーア
提供の音源を使用。

AU 95598 \2280
ベートーヴェン:
25のスコットランド民謡 Op.108から
(音楽と恋と酒,おお、甘き時よ,さあ杯を満たせ、良き友よ,この忌わしい
世界が,メアリー、窓辺に来ておくれ,魅力的な人よ、さらば,小舟は早く
進む,誠実なジョニー,山の警備隊,羊飼いの歌)
25のアイルランドの歌 WoO152から
(陰鬱な12月,朝風が頬を撫で,朝は悩み多く)
20のアイルランドの歌 WoO153から(老人は諭す,さようなら、大きな喜び)
12のアイルランドの歌 WoO154から
(アイルランドっ子の血潮,真面目で分別くさいのは勘弁だ)
さすらう吟遊詩人 WoO157-11
カーディガンの娘たち WoO155-16
乳搾りWoO155-17
神が王を護りたまいますよう(ゴッド・セイヴ・ザ・キング) WoO157-1
ゴンドラの歌 WoO157-12
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
録音:1952年9月22-24日,ベルリン
ベートーヴェンは、スコットランド、アイルランド、ウェールズなど、各地の
民謡に基づいた歌曲を多数作曲しています。それらはベートーヴェンを刺激
し、彼の傑作の源泉にもなっていることが知られていますが、実際に耳にする
機会は多くありません。そんな貴重な歌曲を、若き日のフィッシャー=ディー
スカウが録音していました!1952年のベルリンRIAS放送のための録音で、三日
間でこのCDの全ての曲を録音しています。フィッシャー=ディースカウの録音
の中でも非情に珍しいであろうこれらの歌曲、マニアには逃がせません。ドイ
ッチュラントラディオ・クルトゥーア提供の音源を使用。

AU 23411 2枚組 \2700
J.シュトラウス:「こうもり」
ペーター・アンデルス(T アイゼンシュタイン)
アニー・シュレム(S ロザリンデ)
リタ・シュトライヒ(S アデーレ)
アンネリーゼ・ミュラー(Ms オルロフスキー公爵)
ヘルムート・クレプス(T アルフレート)
ハンス・ヴォッケ(Br フランク)
フリッツ・ホッペ(語り フロッシュ)
ほか
フェレンツ・フリッチャイ(指)RIAS交響楽団,RIAS室内合唱団
録音:1949年11月1-8日,12月23日,ベルリン
フェレンツ・フリッチャイがヨハン・シュトラウスを得意としていたことはよ
く知られています。シュトラウスの時代のウィーンはオーストリア=ハンガリ
ー二重帝国の首都で、シュトラウスの音楽にも東方からの影響が現れています。
ハンガリー人のフリッチャイは、シュトラウスのそうした要素を巧みに引き出
し、溌剌とした魅力を打ち出しています。この「こうもり」は、フリッチャイ
がベルリンに進出して間もない頃の放送録音。アンデルス、シュレム、シュト
ライヒ、クレプスら、当時のベルリンのスター歌手が多く起用された豪華な
キャストです。ドイッチュラントラディオ・クルトゥーア提供の音源を使用。




<Brilliant>
BRL 8950 3枚組 \1550
マルティヌー:交響曲全集
ネーメ・ヤルヴィ指揮、バンベルク交響楽団

BRL 8998 2枚組 \1080
レーガー:管弦楽のための変奏曲全集
ベックリンによる4つの音詩 作品128、
ヒラーの主題による変奏曲とフーガ 作品100、詩篇 第100番 作品106、
モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ 作品132
ネーメ・ヤルヴィ指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

BRL 8999 \1650(Full Price)
ベルク:室内楽曲全集
弦楽四重奏曲 作品3、アルテンベルク歌曲 作品4より「ここに平和がある」
室内楽版、4つの小品 作品5、室内協奏曲より「アダージョ」室内楽版、
抒情組曲
シェーンベルク四重奏団、他

BRL 93702 \540
フランク:ピアノ曲集
前奏曲 フーガと変奏曲、前奏曲 コラールとフーガ、前奏曲 アリアと終曲
ムーザ・ルバツキーテ(pf)

BRL 93712 3枚組 \1550
マニャール(1865-1914):交響曲全集
トーマス・ザンデルリンク指揮、マルメ交響楽団

BRL 93713 4枚組 \2050
ヘンデル:ハープシコード組曲全集
ミカエル・ボルグスターデ(Cemb)

BRL 93714 2枚組 \1080
トランペット・イン・ザルツブルク 
ザルツブルクで活躍した作曲家による作品集
M.ハイドン:トランペット・コンチェルティーノ、トランペット協奏曲第2番
L.モーツァルト:2つのホルンとトランペットの為の協奏曲
カール・ハインリッヒ・ビーバー:
トランペットソナタより、4つのトランペットとティンパニの為のソナタ
フランツ・ビーバー:
6つのバレット集、6つのソナタ、ソナタ集-祭壇または宮廷用より、他
オットー・ザウター(Trp)

BRL 93736 3枚組 \1550
ハイドン:スコットランド歌曲集 第5巻 (W.ネイピア版)
ロルナ・アンダーソン(Sop)ジェミー・マクドガル(Ten)


●THE MASTERWORKS 40CD NEW LOOK!
人気の40枚組シリーズが新編集、装丁変更をして再登場
ブリリアントレーベルの真骨頂。一部新しい編集のもと再発売です。

BRL 93667 40枚組 \9450
ヴィヴァルディ 作品集
四季、ヴァイオリン協奏曲、調和の霊感、ストラヴァガンツァ、
ラ・チェトラ、リコーダー協奏曲、チェロ協奏曲、ファゴット協奏曲、
リュート協奏曲、ヴィオラダ・モーレ協奏曲、マンドリン協奏曲、
フルートソナタ、チェロソナタ、グローリア、スターバト・マーテル、
マニフィカト、他

BRL 93668 40枚組 \9450
J.S.バッハ 作品集
ブランデンブルク協奏曲全曲、管弦楽組曲全曲、ヴァイオリン協奏曲全曲、
マタイ受難曲、ヨハネ受難曲、復活祭オラトリオ、モテット集、
無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ、チェロ組曲、音楽の捧げ物、
平均律クラヴィーア曲集、パルティータ、イタリア協奏曲、
コールドベルク変奏曲、イギリス組曲、オルガン作品集、カンタータ集、他

BRL 93669 40枚組 \9450
モーツァルト 作品集
交響曲集、ピアノ協奏曲全集、ピアノソナタ集、ヴァイオリンソナタ全曲、
管楽器の為の協奏曲全集、アイネ・クライネ・ナハトムジーク、
セレナータ・ノットゥルナ、ザルツブルク・ディヴェルティメント、
ハフナー・セレナード、ポストホルン・セレナード、グランパルティータ、
弦楽四重奏曲より、クラリネット四重奏曲、オーボエ四重奏曲、
ホルン四重奏曲、ピアノ四重奏曲集、フルート四重奏曲集、レクイエム、
ミサ曲ハ短調、歌劇「フィガロの結婚」、他

BRL 93671 40枚組 \9450
ベートーヴェン 作品集
交響曲全集、ピアノ協奏曲全集、ヴァイオリン協奏曲、ピアノソナタ全集、
ヴァイオリンソナタより、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲より、弦
楽四重奏曲、ディアベリ変奏曲、レオノーレ、ミサ・ソレムニス、
ミサ曲、エグモント、プロメテウスの創造物、他

BRL 93672 40枚組 \9450
メンデルスゾーン 作品集
交響曲全集、ピアノ協奏曲全集、ヴァイオリン協奏曲全集、
オラトリオ「エリア」「聖パウロ」。室内楽曲全集、合唱曲全集、
無言歌全集、真夏の夜の夢、歌曲より、オルガン曲集、他

BRL 93673 40枚組 \9450
シューベルト 作品集
交響曲全集、ミサ曲全集、弦楽四重奏曲、弦楽五重奏曲、ます、
ピアノ三重奏曲、八重奏曲、ピアノソナタ全集、即興曲全集、歌曲より、
ヴァイオリンとピアノのための作品全集、ピアノデュオ集、
オラトリオ「ラザロ」、他

BRL 93674 40枚組 \9450
ドヴォルザーク 作品集
交響曲全集、交響詩全集、チェロ協奏曲、ピアノ協奏曲、
ヴァイオリン協奏曲、レクイエム、スターバト・マーテル、
スラヴ舞曲集、弦楽四重奏曲全集、ピアノ曲集、歌劇「ルサルカ」、他

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08-05 No.26-1

2008年05月31日 11時42分24秒 | Weblog
<Glossa Cabinet>
GCD C81104 \1780
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
アロイージア・ヴェーバーのためのアリア集 ――
いえ、いえ、あなたにはできませんK.419/アルカンドロよ、わたしは告白す
る ― どこから来るのかわたしにはわからないK.294/わたしはあなたに明か
したい、ああ!K.418/ああ、もし天に、恵み深い星たちよK.538/わが憧れの
希望よ ― あなたにはどれほどの苦しみかわかるまいK.416/テッサーリアの
民よ ― わたしは求めはしません、永遠の神々よK.316(K.300b)/私の感謝を
お受け下さい、親切な後援者の皆様K.383
シンディア・ジーデン(ソプラノ)、
フランス・ブリュッヘン(指揮)、18世紀オーケストラ
1777年にモーツァルトが出会った1人の女性、アロイージア・ヴェーバー。こ
のアロイージア・ヴェーバーは後にモーツァルトの妻となるコンスタンツェの
姉であり、「後宮からの逃走」や「悔悟するダヴィデ」、「劇場支配人」など
の作品で重要な役を演るなど輝かしいキャリアを築いたソプラノ歌手であり、
そして若かりし頃のモーツァルトが恋心を抱いた初恋の相手である。
モーツァルトがアロイージアのために1778年から1788年の間に作曲を行った7
つのコンサート・アリアは、モーツァルトが作品に込めた想いや表現の意図な
どが現在でも様々な推測を呼んでおり、楽曲の高い完成度はもちろんのこと、
不思議な魅力を持ち合わせた傑作として評価されている。
ブリュッヘン&18世紀オーケストラのサポートを受けて「アロイージア・ヴェ
ーバーのためのアリア集」を歌うのは、この世代における有数のモーツァルト
解釈者としての地位を確立しているシンディア・ジーデン。上演機会に恵まれ
ないモーツァルトの初期作品や、このアリア集を自身のコンサート・レパート
リーとするなどモーツァルトの演奏には特に定評がある。
録音:1998年5月&9月、ユトレヒトでのライヴ録音。

GCD C81103 \1780
ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):管弦楽組曲集 ――
組曲《アカントとセフィーズ》(パリ、1751年、パストラル・エロイックより)
/組曲《エベの祭典》(パリ、1739年、オペラ=バレより)
フランス・ブリュッヘン(指揮)、18世紀オーケストラ
古楽界の世界的権威フランス・ブリュッヘンと18世紀オーケストラの黄金コン
ビによるシリーズもグロッサの中核となる重要なラインナップの1つ。
ブリュッヘン&18世紀オーケストラの演奏と言えば、東京芸術劇場での公演を
収録したモーツァルトのレクイエムがまず頭に浮かぶところだが、このラモー
の演奏も実に見事。
リコーダー奏者時代からブリュッヘンにとっての重要なレパートリーだった
「ラモー」はまさしく十八番。
「アカントとセフィーズ」の序曲で登場する度肝を抜くティンパニの一撃や、
管楽器の巧みな表現、鍵盤楽器の演奏でも有名な「エベの祭典」のタンブラン
での仕掛けなどなど・・・流石はブリュッヘン!と思わず呻りたくなってしま
う。
ラモーの管弦楽組曲=ブリュッヘン&18世紀オーケストラという評価とラモー
の管弦楽組曲の魅力を確認させてくれるまさに“名盤”である。
録音:1996年9月&1997年2月、ユトレヒトでのライヴ録音。

GCD C80906 \1780
ルカ・マレンツィオ(c.1553-1599):マドリガーレ集第9巻 ――
辛辣な言葉をわたしは投げかけたい/愛の神よ、わたしは長い歳月を泣き続け
た/つらい愛の掟よ/愛の神は我が詩にしるけき証をきざみ/もしもわたしの
疲れた詩が高く舞い/そよ風は緑なす月桂樹の葉と黄金色の髪を/見目うるわ
しいアルミッロは/ひとり思いにくれ人気なき山野を/ここは戦場、わたしは
苦しみ、命を請う/ニンフと羊飼いを水辺にさし招く小川よ/往くか、のこる
か/わたしが生きているとあなたは思うのか/むごくつれなく仮惜ない死よ/
あなたの美しい手をにぎりしめ
クラウディオ・カヴィーナ(ディレクター)、ラ・ヴェネクシアーナ
遂に完結となったモンテヴェルディの「マドリガーレ集」や「オルフェオ」の
世界的ヒットによって、グロッサの看板アーティストとしてはもちろんのこと、
ラテン系ヴォーカル・アンサンブルの代表格として押しも押されぬ存在感を放
つ「ラ・ヴェネクシアーナ」
コンチェルト・イタリアーノのメンバーだったカウンターテナーのクラウディ
オ・カヴィーナにより結成されたヴォーカル・アンサンブル「ラ・ヴェネクシ
アーナ」は、モンテヴェルディ、ジェズアルドを2本柱として別次元のハーモ
ニーによる圧倒的演奏を繰り広げており、2007年に行われた来日公演の大成功
も記憶に新しい。
1999年のレコーディングでラ・ヴェネクシアーナが取り上げたのはイタリアの
作曲家ルカ・マレンツィオのマドリガーレ。16世紀後半の音楽家の中でも有数
のマドリガーレ作曲家だったマレンツィオの作品は、当時のマドリガーレの1
つの完成形として位置づけられるなどラ・ヴェネクシアーナに相応しいプログ
ラムであることは間違いない。繊細にして大胆なハーモニーの世界が復活する。
録音:1999年4月、モンテ・カルメロ・アル・コレット聖母教会(イタリア)

GCD C80102 \1780
メランコリーの芸術 ――
レオポルド・ヴァイス(1686-1750):
シャンコヌ/ソナタ(組曲)ニ長調K.5/前奏曲/メヌエット/ファンタジア/
ソナタ(組曲)二短調K.9/シャコンヌ
ホセ・ミゲル・モレーノ(バロック・リュート)
後期バロック時代のドレスデンで宮廷付きリュート奏者、作曲家として活躍し、
リュート音楽の歴史において最重要人物と称されるレオポルド・ヴァイス。
生前、ヴァイスのリュート作品は、ライプツィヒを主な活躍の場としていたJ
・S・バッハの鍵盤作品と同等の評価を得ていたという点からも、その存在の
大きさが十分に想像できる。
「シャコンヌ」などギター奏者に馴染みの深い有名作が多数収められた「メラ
ンコリーの芸術」は、マドリードで生まれスペインの古楽シーンで先頭を走り
続けるリュート奏者ホセ・ミゲル・モレーノの代表的録音の1つ。
ヴァイスの作品が持つメランコリーな旋律がモレーノのリュートを通じて聴き
手の心に染み渡る。
録音:1993年6月、エル・エスコリアル修道院(スペイン、サン・ロレンツォ)

GCD C80205 \1780
《清く澄んだ川》ルネサンス期スペインの歌曲と器楽曲-
スペインのギター音楽第3集 ――
作曲者不詳:私に何をお望みですか
エステバン・ダサ:フアン・パストラール、なぜお前はこうなった
バスケス-ピサドール:バラの茂みの泉にて
エステバン・ダサ:異国の地に
フレチャ-フエンリャーナ:かわいい妹テレサよ
モラレス-フエンリャーナ:ムーア人はアンテケラから馬に乗って去っていく
エステバン・ダリ:ブルネットの少女が叫んだ
作曲者不詳:クラロス伯爵のディフェレンシア
アロンソ・デ・ムダラ:恋人たちの嫉妬
ディエゴ・ピサドール:夜の闇が訪れ
アロンソ・デ・ムダラ:イサベルは腰ひもをなくした
モラレス-フエンリャーナ:ベネディクトゥス
ディエゴ・ピサドール:エンデチャス
ミゲル・デ・フエンリャーナ:エンデチャス
エンリケス・デ・バルデラーバノ:愛する人よ、あなたはどこから来たの
アロンソ・デ・ムダラ:
ロマネスカ、彼らが私を呼べば、清く澄んだ川、幸せな男
バスケス-フエンリャーナ:私のために嘆いてください
ディエゴ・ピサドール:バプテスマのヨハネの祭日の朝に
ミゲル・デ・フエンリャーナ:ファンタジア、ムーア王は散策していた
ディエゴ・ピサドール:騎士に告げよ
ヌリア・リアル(ソプラノ)、
ホセ・ミゲル・モレーノ(ビウエラ&ルネサンス・ギター)
ギターの聖地スペインの400有余年という長き歴史を時系列で解き明かしてい
くという壮大な企画の“第3集”となったのが、「ルネサンス期スペインの歌
曲と器楽曲」。この「第3集」には黄金時代と呼ばれる16世紀スペインで流行
を見せた「ビウエラ」と「声楽」を結びつけたスタイルの作品が収録されて
おり、時代の変化によるスペイン・ギター音楽の変遷を確実に伝えてくれて
いる。
モラレスやムダラ、フエンリャーナなどの歌曲を歌っているのは、バルセロナ
出身で今を輝く古楽系ソプラノ奏者として脚光を浴びるヌリア・リアル。名手
モレーノが弾くビウエラ、ルネサンス・ギターの個性的な音色が独特の魅力的
な響きを生み出している。このリアルとモレーノという魅力的な組み合わせも
グロッサならでは。
録音:2000年5月、サン・ミゲル教会(スペイン、クエンカ)、
2000年9月、エル・エスコリアル修道院(スペイン、サン・ロレンツォ)

GCD C80206 \1780
ガスパール・サンスの音楽指南-スペインのギター音楽第5集 ――
ガスパール・サンス(c.1640-c.1710):
カナリー/マリオナス/サラバンド/フランス王のマスケット銃兵のクラリ
オン/2つのラッパを持ったナポリの騎兵隊/ナポリのエスファチャタ/ラッ
パとトランペット/ポルトガルの雌猫/カンシオン/フランスの貝/馬上試
合/バターリア(戦争の音楽)/別の音によるエスパニョレタ/ルヘーロ/パ
ラデータ/松明/マリサパロス/道化役者/多数のディフェレンシア(変奏)
を伴うニ調のパッサカリア/ビリャーノ/スペインオ歌によるパルティダを
伴う二調のパヴァーヌ/カナリー/スパニョレタ/カタルーニャの歩兵の女
房/ラ・ガルソナ/ハーカラ/スウェーデン女王の2つのトランペット/フォ
リア/ラントゥルルー/カナリー/シャコンヌ
オルフェニカ・リラ〔ホセ・ミゲル・モレーノ(バロック・ギター&ディレク
ター)、エジリオ・クインテイロ(トレブル・ギター)、ファン・カルロス・デ
・ムルダー(テオルボ&バロック・ギター)、ペドロ・エステバン(パーカッ
ション)〕
モレーノ自身が『「革新的」、「優雅」、「深遠」という言葉がふさわしい。
その旋律とリズムは、スペインのバロック音楽の完璧な定義となるものだ。」
と語るガスパール・サンスの作品集が「スペインのギター音楽」の“第5集”。
17世紀のスペインを生きたということ以外は多くが謎に包まれたままのガスパ
ール・サンスだが、1674年にサラゴサで出版された著書「スペイン・ギターに
よる音楽指南」の大成功は、スペインのギター音楽をさらに発展させるという
大きな役割を果たしたことでも有名である。
この「音楽指南」の中からモレーノが選りすぐった31曲で、オルフェニカ・リ
ラのギターとパーカッションが生命力に満ちあふれた音楽を披露。モレーノ率
いるオルフェニカ・リラによるサンスの音楽からはスペインの様々な風景が目
の前に広がるかのよう。
録音:2000年4月、サン・ミゲル教会(スペイン、クエンカ)

GCD C80402 \1780
ガンバの魂-トバイアス・ヒュームの音楽 ――
トバイアス・ヒューム(c.1569-c.1645):
ムシケー(音楽)/スピリット・オヴ・ガンボ(ガンバの魂)/ヒューム大尉/愛
エマ・カークビー(ソプラノ)、
ラビリント〔パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ&ディレクター)、
グイド・バレストラッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、フアン・マヌエル・クイ
ンターナ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、アルバ・フレスノ(コンソート・バス)、
エドゥアルド・エゲス(テオルボ、リュート、バンドラ、ギター)〕
「バッハの無伴奏チェロ組曲」のヴィオラ・ダ・ガンバ版や、マラン・マレの
ヴィオール曲集、サント・コロンブのヴィオール作品集など、ヴィオラ・ダ・
ガンバの持つ可能性を最大限に引き出した演奏を発表してきた世界的名手パオ
ロ・パンドルフォ。
古楽系ソプラノの第1人者であるエマ・カークビーをゲストに迎えてのヒュー
ムの作品集「ガンバの魂」も、前述の録音に勝るとも劣らぬ評価を得てきた
パンドルフォの名演である。軍人として生きながらも、ディレッタントの音
楽家としてヴィオール演奏、作曲の両面で底知れぬ才能を発揮したイギリスの
奇才ヒュームの音楽でパンドルフォが躍動する。イギリスが誇るソプラノ奏者
カークビーの歌声の素晴らしさにも改めて感嘆させられる。
録音:1995年12月、ソルヌタン教会(スイス)

GCD C81302 \1780
天空のハープ-ルイ16世所有の楽器の調べ ――
フィリップ=ジャック・メイエール(1737-1819):プレリュード
マリア・コズウェイ(1759-1835):アンダンティーノ、アレグレット
フィリップ=ジャック・メイエール:間奏曲-ファンタジア
ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):ソナタ
フィリップ・ジャック・メイエール:間奏曲-アダージョ
ジャン・バプティスト・クランプフォルツ(1747-1790):トリオ・ソナタ
ヨハン・クリスティアン・バッハ:
インターリュード、ソルフェッジオ、間奏曲
カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ(1714-1788):ラルゴ
フランチェスコ・ペトリーニ(1744-1819):
アレグロ・マエストーソ、ロンド・アレグロ
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
間奏曲-ヨゼフ・ヘウスラーの主題による、フラングメント(原曲:変ホ長調-
2台のチェンバロのためのK.6)、アンダンテ-《ロンドンのスケッチブック
1764/65》より
マラ・ガラッシ(ハープ)、ガブリエラ・ボシオ(ハープ)
17世紀後半、フランス革命で断頭台の露と消えた悲劇の女王マリー・アントワ
ネットがヴェルサイユ宮殿で聴いた調べを再現する...というコンセプトによ
るグロッサらしい見事な企画。
もちろん当時のプログラムは残っていないため、アントワネット時代の作品か
ら最も華麗な曲が選ばれアルバムが構成されており、使用楽器には由緒正しい
ルイ16世所有楽器のレプリカが用いられている。
2人の女流ハーピストが奏でる華麗で流麗な音楽はヒーリングとしてもピッタ
リ。ちなみにイタリアのピリオド・ハープの第一人者として不動の地位を築い
た古楽ファンお馴染みのマラ・ガラッシは、長澤真澄、西山まりえ両氏の師で
もある。
録音:2002年4月、ピエトロ・デ・ジョルジ(イタリア)

GCD C81403 \1780
カンティクム・カンティコールム-《ソロモンの雅歌》によるスペイン・ル
ネサンスのモテットとミサ ――
セバスティアン・デ・ビバンコ(c.1551-1622):おいで、愛する人よ
アントワーヌ・ド・フェヴァン(c.1470-1511/2):
あなたはわたしの心を奪った
クリストバル・デ・モラレス(c.1500-1553):
キリエ-「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム」より
ニコラ・ゴンベール(c.1495-c.1550):トータ・プルクラ・エス
クリストバル・デ・モラレス:
グローリア-「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム」より
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):わたしは色黒いが美しい
フランシスコ・ゲレーロ(1528-1599):クァジ・セドルス
クリストバル・デ・モラレス:クレド-「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メー
ウム」より
ニコラ・ゴンベール:あなたはなんと美しい
クリストバル・デ・モラレス:
サンクトゥス-「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム」より
ロドリーゴ・セバーリョス(c.1530-1591):
ホルトゥス・コンクルースス
クリストバル・デ・モラレス:
アニュス・デイ-「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム」より
フランシスコ・ゲレーロ:わたしは野の花
マイケル・ヌーン(指揮)、
リチャード・チーザム(ディレクター)、オーケストラ・オヴ・ザ・ルネサンス
旧約聖書の中では意外と思えるほど官能的な内容を想像させる恋愛詩であり、
ルネサンス時代の多くの作曲家たちが自らの作品に取り入れた「ソロモンの雅
歌」をテーマとした16世紀スペインの宗教作品集。モラレスの「ミサ・ヴルネ
ラスティ・コル・メーウム」を各所に散りばめ、ゴンベールやビクトリア、ゲ
レーロの作品を組み合わせることによって「カンティクム・カンティコール
ム」という1つの作品を形成している。
指揮のマイケル・ヌーンは、ゲレーロの「レクイエム」(GCD 921402)やツァル
リーノの「ソロモンの雅歌」(GCD 921406)など、音楽史の観点からも意義深い
作品を数多く発表しており、グロッサにおけるスペイン・ルネサンス音楽の発
掘になくてなならない存在として輝きを放っている。
録音:1999年7月&8月、セント・ジョージズ・チェスタートン教会(イギリス)

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08-05 No.26-2

2008年05月31日 11時41分51秒 | Weblog
<大堀敦子自主制作レーベル>
PCDZ-1989-90 2枚組 \3000
大堀敦子 ピアノ小品集(初CD化)
disc 1
1. エリーゼのために(ベートーヴェン)
2. 乙女の祈り(バダジェフスカ)
3. 花の歌(ランゲ)
4. アルプスの夕映え(エステン)
5. アルプスの鐘(エステン)
6. アルプスの山小舎にて(ランゲ)
7. 森の水車(アイレンベルク)
8. かっこう(ダカン)
9. 森のこだま(ワイマン)
10. 銀波(ワイマン)
11. 夜想曲(レイバッハ)
12. メヌエット(ベートーヴェン)
13. 楽しき農夫(シューマン)
14. かっこうワルツ(ヨナーソン)
15. ホフマンの舟歌(オッフェンバック)
16. スケーターズ・ワルツ(ワルトトイフェル)
17. 舞踏のあとにみる愛の夢(チブルカ)
18. 勿忘草(リヒナー)
19. マリー(リチャーズ)
20. 夕べの囀り(リチャーズ)
21. メヌエット(パデレフスキー)
22. ハンガリア舞曲第5番(ブラームス)
23. ハンガリア舞曲第6番(ブラームス)
disc 2
1.舞踏への勧誘(ウェーバー)
2. 別れの曲(ショパン)
3. ワルツ(デュラン)
4. 春のささやき(シンディング)
5. ドナウ川のさざなみ(イヴァノヴィチ)
6. ジプシーの踊り(リヒナー)
7. ラデツキー行進曲(J.シュトラウス1世)
8. クシコス・ポスト(ネッケ)
9. 調子のよい鍛冶屋(ヘンデル)
10. トルコ行進曲(モーツァルト)
11. トルコ行進曲(ベートーヴェン)
12. ワルツ(ブラームス)
13. 月の光(ドビュッシー)
14. ユーモレスク(ドヴォルザーク)
15. ベニスの舟歌(メンデルスゾーン)
16. トロイメライ(シューマン)
17. 夜想曲嬰ハ短調 遺作(ショパン)
18. 野ばらに寄す(マクダウエル)
19. アメリカン・パトロール(ミーチャム)
20. 軍隊行進曲(シュ-ベルト)
21. ジングルベル(ピアポント)
付録
22. 乙女の祈り (バダジェフスカ)1957
23. エリーゼのために(ベートーヴェン)1957
大堀敦子(ピアノ)、岩淵洋子(連弾 Disc1/22・23、Disc2/19-21)
録音:1957-1966年、MONO / STEREO、
製造:株式会社EMIミュージック・ジャパン
クロイツァー門下の逸材。1963年、ルドルフ・ゼルキンの招きでマールボロ音
楽祭に日本人ピアニストとして初めて参加、各国の演奏家達と多くの室内楽を
共演。第一線で活躍する一方、日本音楽コンクールの審査員を35年間務め後進
の育成にも尽力。1957年、東芝が国内録音を開始するにあたり「エリーゼのた
めに」と「乙女の祈り」の録音に起用され、東芝ヒット賞を受賞。その後、全
音楽譜出版社の依頼により数多くのピアノ・ピースを録音、藤田晴子氏に演奏
・録音共に絶賛された。このアルバムは、東芝音楽工業(現EMミュージック・
ジャパン)の時代に録音された沢山の小品の中から抜粋して復刻したものであ
る。半世紀ほど前の音源を含む「ピアノ小品集」が最新のデジタル技術により
鮮明に蘇る待望のCD。




<Edition HST>
HST-050 \2500
フローリアン・レオポルド・ガスマン(1729 ‐1774):交響曲集
- 交響曲 変ホ長調 Hill85 (1769)
- 交響曲 ハ短調
- 交響曲 ホ短調
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
指揮;室伏 正隆
録音:2008年5月、2月、2007年8月ライヴ録音
悲運の作曲家、フローリアン・レオポルド・ガスマン
ボヘミア・ブリュックス生まれ。父親の反対を無視し音楽修行のため家出し、
モーツアルトの師でもあるイタリア・マルティーニに弟子入り。1763年には
グルックの後継者としてヴィーン宮廷バレエ作曲家に、1772年3月からは宮廷
家劇場監督に就任するも、1774年新作オペライタリア公演準備の移動中、馬車
から転落死去した。
前人未到のガスマン交響曲集、復元開始!




<GENUIN>
GEN 88110 \1980
ピアソラ:タンゴと歌曲集
(望郷*/バチンの少年/私はマリア*/鮫/リベルタンゴ/もしかして、まだ*/ア
ディオス・ノニーノ/天使へのイントロダクション/天使の死/失われた鳥たち*
/ロコへのバラード*/四季)
ミュンヘン・ピアノ三重奏団
オフェリア・サラ(ソプラノ*)
録音:2006年7月、2007年6月、
ガスタイク、ミュンヘン、DDD、
ピアノ・トリオによるピアソラ作品集です。またゲストに最近オーケストラ・
アンサンブル金沢との録音(ワーナー)が発売されたスペインのソプラノ、オ
フェリア・サラが出演して歌曲を歌っています。このヴァイオリン・チェロ・
ピアノによる演奏は美しくクラシカルな趣の本当に品のよいピアソラ作品集
です。

GEN 88120 \1980
「ドイツ音楽コンクール2005受賞者-マクシミリアン・ホルヌング」
サン=サーンス:チェロ・ソナタ第1番 ハ短調
ベートーヴェン:モーツァルトの主題による変奏曲ヘ長調Op.66
ヒナステラ:プネーニャ第2番
ヤナーチェク:おとぎ話
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番
マクシミリアン・ホルヌング(チェロ)、
ゲルハルト・フィールハーバー(ピアノ)
録音:2007年10月23-25
日ジーメンスヴィラ、ベルリン、DDD、81:19
有望なソリストを紹介していく「ドイツ音楽コンクール受賞者シリーズ」の
1枚。ホルヌングは1986年生まれの若いチェリスト。8歳でチェロを始め、
1995年にイサカッゼの弟子になる。後にグロッセンバッハーやゲリンガスに学
んだ。2005年ドイツ音楽コンクールで1等賞を獲得。2008年よりバイエルン放
送交響楽団の首席チェリストになることが決まっている。今回はバラエティに
とんだ選曲で挨拶代わりの1枚といえるでしょう。

GEN 88124 \1980
「シューベルト:フルートとピアノのための作品集」
「しぼめる花」による変奏曲D.802
ソナティナ イ短調D.385(原曲:ヴァイオリン・ソナティナ第2番)
ソナタ イ長調D.574(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
フェリックス・レングリ(フルート)
ミカエル・バリアン(ピアノ)
録音:2007年10月7-9日バーゼル、
レングリは1961年バーゼル生まれのフルーティストで、ペーター=ルーカス・
グラーフやオーレル・ニコレに学んだ。チューリヒ・トーンハレ管やルツェル
ン祝祭管、ヨーロッパ室内管などの首席を務めていた。現在バーゼル音楽院の
教授で、2007年日本フルート・コンヴェンションで公開レッスンの講師なども
している。このアルバムではシューベルトの名曲「しぼめる花変奏曲」や原曲
がヴァイオリンの2作品を演奏しています。




<TELOS>
TLS070(SACD-Hybrid) \2080
オリヴァー・シュニーダー/ショパン・リサイタル
エチュード ハ長調Op.10-1/夜想曲ハ短調Op.48-1/
エチュード 嬰ハ短調Op.10-4
幻想即興曲 嬰ハ短調Op.66/ワルツ 変ニ長調Op.64-1
スケルツォ第1番ロ短調/マズルカ イ短調Op.17-4/
他全15曲
オリヴァー・シュニーダー(Pf)
録音:2006年(スタジオ録音)
シュニーダーは1973年生まれのスイスのピアニストでレオン・フライシャーに
学び、その後、ヨーロッパの数々のコンクールに優勝、ヨーロッパ、アメリカ、
そして東京、大阪でもリサイタルを行うなど、幅広い活動を行っている。「別
れの曲」「幻想即興曲」「黒鍵」「子犬のワルツ」などの名曲ばかりを集めた。
ルバートや過剰な表情づけを一切廃し、スリムで筋肉質、現代的なショパンと
なっている。

TLS073 \2080
エーリヒ・イトール・カーン(1905-1956):作品集
(1)ネニア(Nenia Judaeis Qui Hac Aetate Perierunt)
(1940-41)
(2)弦楽四重奏曲(1953)
(3)ゲラのテンポによるシャコンヌ(1943)
(1)ルーカス・フェルス(Vc)、
ジャン=ピエール・コロー(Pf)
(2)レオナルド四重奏団
(3)ステファン・リトウィン(Pf)
録音:1995-2003年
カーン(1905-56)はまさに時代に翻弄されたドイツのユダヤ人ピアニストで作
曲家。始めはピアニストとして名をあげ、1928年フランクフルトの音大を卒業
したあと南西ドイツ放送響でハンス・ロスバウトのアシスタントを務めました。
その後ナチスが台頭すると職を失いフランス時代を経て1941年アメリカに移り
ましたが1956年に亡くなりました。作風はシェーンベルクの影響が大きく、ダ
イナミックなもので聴き応えのあるものです。

TLS078 \2080
ピアノ三重奏曲集Vol.1-モルゲンシュテルン・トリオ
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番「幽霊」Op.70-1/
ブラームス:ピアノ三重奏曲第2番ハ長調Op.87
モルゲンシュテルン三重奏団
録音:2007年7月
モルゲンシュテルン三重奏団はエッセン・フォルクヴァング音楽大学の学生達
により、2005年に結成された若いピアノ・トリオです。2007年にハイドン・コ
ンクール(ウィーン)で一等賞、メルボルン・コンクールで2等賞、ARD音楽コン
クール(ミュンヘン)で2等賞と聴衆賞を一気に獲得し、にわかに注目を集めて
います。 このアルバムはモルゲンシュテルン三重奏団による名ピアノ三重奏
曲シリーズ第1弾で、ベートーヴェンとブラームスの名曲です。

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08-05 No.25-1

2008年05月29日 14時22分01秒 | Weblog
<TOWER RECORDS>
●Tower Records Original VICTOR HERITAGE GOLLECTION
NCS 608 2枚組 \1500
「戦前日本の管弦楽」
尾高尚忠:日本組曲
平尾喜四男:交響詩曲「砧」
深井史郎:パロディ的な四楽章
伊福部昭:土俗的三連画
早坂文雄:左方の舞と右方の舞
山田耕筰:音詩「曼荼羅の華」
清瀬保二:日本祭礼舞曲
諸井三郎:交響曲第2番
大木正夫:夜の思想
山岡重信指揮、読売日本交響楽団

NCS 610 2枚組 \1500
「現代日本の管弦楽」
矢代秋雄:交響曲
入野義朗:シンフォニア
黛敏郎:弦楽のためのエッセイ
間宮芳生:二重合奏協奏曲
石井眞木:遭遇II-雅楽とオーケストラのための-
広瀬量平:管弦楽のための「クリマ」
小山清茂:管弦楽のための「鄙歌」第2番
渡邉曉雄指揮、日本フィルハーモニー交響楽団、東京楽所

NCS 612 2枚組 \1500
豊田耕兒の世界 Vol.2-室内楽セレクション
ヘンデル:
ヴァイオリンソナタ第1番Op.1-3、第4番 Op.1-13、第6番 Op.1-15
H.エックレス:ヴァイオリンソナタ ト短調
F.M.ヴェラチーニ:協奏ソナタ ホ短調
甲斐直彦:ヴァイオリンソナタ
ヴェーベルン:4つの小品 Op.7
バルトーク(セーケイ編):ルーマニア民俗舞曲
ストラヴィンスキー(ドゥシュキン編):ディヴェルティメント
豊田耕兒(Vln)、豊田元子(pf)

NCS 614 2枚組 \1500
浜中浩一、村井祐児、千葉馨-管楽器名演セレクション
P.ジャンジャン:18のエチュードより第1番、第4番
F.プーランク:2つのクラリネットのためのソナタ
J.S.バッハ:
無伴奏チェロ組曲より第2番「プレリュード」、第3番「メヌエット」、
第1番「アルマンド」、第2番「ジーク」
J.プランツァー:二重協奏曲
H.ズーターマイスター:カプリッチョ
ストラヴィンスキー:
クラリネット、ピアノ、ヴァイオリンのための組曲「兵士の物語」
ストラヴィンスキー:クラリネット・ソロのための3つの小品
ブラームス:ホルン三重奏曲
浜中浩一、村井祐児(Cla)
徳永二男(Vln)木村かをり(pf)千葉 馨(Hrn)堀 正文(Vln)本荘玲子(pf)

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08-05 No.25-2

2008年05月29日 14時21分34秒 | Weblog
<Profil>
=ギュンター・ヴァント エディション=
PH 06003 \2180
モノラル
(1)モーツァルト:「戴冠式ミサ」K317
(2)シューベルト:スターバト・マーテル D.383
マルゴ・ギョーム(Sp) マルギット・コベック(Alt)
ヨハネス・フェーヤーベント(Tn) エヴァルト・カルデヴィーアー(Bs)
ギュンター・ヴァント(指)
ケルン放送交響楽団、同合唱団
録音:(1)1952年7月25日(2)1953年10月17日
ヴァントのレコード・初レパートリーとなる2曲で、「スターバト・マーテル」
はドイツ国歌そっくりのメロディが登場する感動作。名作「戴冠式ミサ」での
ヴァントのあまりに誠実なるがゆえの切々たる演奏に大いにうたれました。録
音はモノながら大変聴きやすく奥行き、広がりを感じさせる良質なサウンド。

PH 05044 2枚組 \4360
モノラル
ヴァルフガング・フォルトナー(1907-1987):歌劇「血の婚礼」全曲
N.ヒンシュ=グレンダール、アニー・シュレム、
イルムガルト・ゲルツ、エミー・リスケン、ヒルデグント・ヴァルター、
ヴィルヘルム・オット、アレキサンダー・シェードラー
ギュンター・ヴァント(指)
ケルン・ギュルツェニッヒ管、同合唱団
録音:1957年7月16日WDR
フォルトナーの代表作でツィンマーマンの「軍人達」の登場までは現代ドイツ
を代表するオペラとされていた傑作。初演直後の録音です。注目はヴァント夫
人のアニタ・ヴェストホフが「可憐な少女」役で歌っているのが見逃せません。
音質大変良好です。

PH 05029 2枚組 \4360
フランツ・シュミット(1874-1939):オラトリオ「七つの封印の書」
エバーハルト・ビュヒナー(Sp) ロベルト・ホル(Bs)
ガブリエレ・フォンターナ(Sp)
マルガレーテ・ヒンターマイヤー(Alt) クルト・アゼスベルガー(Tn)
ロベルト・ヘルツァー(Bs) マルチン・ハーゼルベック(Org)
ホルスト・シュタイン(指)
ウィーン交響楽団、ウィーン楽友協会合唱団
録音:1996年5月ウィーン・ムジークフェラインザール
かつてカリッヒレーベルが発売されていて、同レーベルの主力アイテムだった
シュタインの名盤のうれしい復活です。




<ORFEO>
ORFEO 674081 \2450
ダンツィ:
(1)七重奏曲 変ホ長調Op.10
(2)クラリネット・ポプリ第3番変ロ長調WoO
(3)クラリネット・ポプリ第1番変ロ長調Op.45
(4)七重奏曲 ホ長調Op.15
ディーター・クレッカー(Cl) コンソルティウム・クラシクム
録音:2004年11月16-19日SWRシュトゥットガルト
クラリネットの名手クレッカー率いるコンソルティウム・クラシクムの最新ア
ルバムは、18世紀の終りから19世紀初めにかけて、ドイツの楽壇で重要な位置
を占めたダンツィの作品集。ウェーバーの師であるかれは、作曲家としてロコ
コ時代と初期ロマン派の橋渡しをしましたが、かれの属したマンハイム楽派の
所産のひとつに、ミュンヘン、シュトゥットガルトそしてカールスルーエと広
範囲にオケの発展に関与したこともあげられます。
七重奏曲は、狩りを模したファンファーレと民謡主題が聞こえる作品10、愁い
を帯びたラルゲットがアクセントを効かせる作品15とも、室内楽というより室
内オケのようなゆたかなひびき。いっぽう、パイジェルロ作「セヴィリャの理
髪師」(1782年)のベルカント主題を導入のアダージョに用いた第3番、ミュン
ヘン宮廷楽団の首席奏者ベールマンのアイデアが盛り込まれた可能性もある第
1番とふたつのポプリ(接続曲)は、華麗で技巧的な小品と独奏楽器のための協
奏曲とが混じり合った性格をもちます。どのナンバーも名技が楽しく、管と弦
の溶け合いが美しく耳にのこります。

ORFEO 006061 \2450
ヘルベルト・ブレンディンガー:
(1)ヴィータのメディアOp35
(2)クラリネット協奏曲Op72
(1)ヘレン・ドナート(Sp) ヘルマン・ベヒト(Bs)
ヴァルフガング・サヴァリッシュ(指)バイエルン国立管
(2)ハンス・シェーネベルガー(Cl)
ペーター・ギュルケ(指)ミュンヘン室内管
録音:(1)1980年(2)1999年
1936年生まれのブレンディンガーは聴いてみると反前衛ドイツロマン派保守本
流のプフィッツナーの正統な後継者のようで、ドイツロマン情緒濃厚なクラリ
ネット協奏曲など大変な名曲で現代曲には珍しく何度も聴きたくなる作品。




<haenssler>
98 294 \2080
(1)ヴィドール:組曲 ホ短調Op.21
(2)ヴィエルヌ:チェロ・ソナタ 変ロ短調Op.27
(3)ヴィドール:チェロ・ソナタ イ長調Op.80
ペーター・ブルンス(Vc) アンネグレート・クットナー(P)
録音:2007年7月26-30日ジーメンスヴィラ(ドイチュラントラジオ・クルトゥ
ーアとの共同制作)
オルガンを真っ先に連想させるふたり、ノートルダム大聖堂のオルガニストを
務めたヴィエルヌと、その師で10曲のオルガン交響曲が有名なヴィドールによ
る、めずらしいチェロ作品を集めたアルバムです。ヴィドールの組曲は世界初
録音。
かのカザルスに献呈されたヴィエルヌのソナタ。第2楽章モルト・ラルガメン
テで優美な旋律が連綿と織り上げられてゆくさまは、フォーレの名作も顔負け
の味わい深さ。19世紀フランスの室内楽がお好みならきっとはまります。シュ
ターツカペレ・ドレスデン首席だったブルンスと、ペーター・レーゼルに学ん
だクットナーのコンビによる演奏。

98 527 \2080
J.S.バッハ:「ゴールドベルク変奏曲」アコーディオン編曲
ユッカ・ティエンス:合金
 (トラック5:トリック 8:熱気 12:欲望 15:おしゃべり 18:気まぐれ
 20:討論 22:うねり 26:熱中 29:熱望 31:ねじれ 34:努力 37:影
 40:動揺 45:未来へ)
デニス・パトコヴィッチ(accordion)
大バッハの「ゴールドベルク」のアコーディオン編曲にフィンランドの優れた
チェンバリストでもあり作曲家でもあるユッカ・ティエンスの新たな変奏曲を
組み込んでアリアと44の変奏曲に作り上げた74分47秒の新たな大バッハの世界。
トラック5,8,12,15,18,20,22,26,29,31,34,37,40,45に「トリック」「熱気」
「欲望」「おしゃべり」・・・と題された「合金」の楽章が挿入され、バロッ
クと現代への橋渡しを試みています。パトコヴィッチは1980年生まれのドイツ
のアコーディオン奏者。ダニエル・ヘニーばりのイケメンで来日時にはおっか
けが急増するでしょう。





<HUNGAROTON>
HSACD 32516(SACD-Hybrid) \2300
(1)バルトーク:44の二重奏曲-2 Vnのための BB 104, Sz 98
(2)同:「ジェルジョーから」(チーク県の3つのハンガリー民謡)-bfl & Pの
ためのBB 45a,Sz 35
(3)同 / シゲティ編:
ハンガリー民謡集(「子供のために」第1、第2巻より7曲)-Vn & Pのための
BB 53add
(4)同 / ティヴァダル・オルサーグ編:
ハンガリー民謡集(「子供のために」第1、第2巻より9曲)BB 109, Sz 42
(1)(3)(4)バルナバーシュ・ケレメン、(1)カタリン・コカシュ(Vn)
(2)ゾルターン・ユハース(フルヤ;※ハンガリーのリコーダー)
(2)(3)(4)ゾルターン・コチシュ(P)
録音:(1)2007年9月17-18日、
10月29-31日(2)(3)(4)2007年10月23日フェニックス・スタジオ
最新の研究成果を盛り込んであらたにスタートした、フンガロトンの看板「バ
ルトーク・ニュー・シリーズ」。当アルバムにおけるケレメンとコカシュのよ
うに、ハンガリーの若い世代の演奏家を積極的に起用しているのも新シリーズ
の特色となっています。そのふたりのフレッシュな感性が開花した「44の二重
奏曲」。あたらしいヴァイオリンのメソッドを研究していたエーリヒ・ドーフ
ライン博士の依頼で書かれた全4巻の内容は、ほぼすべてがハンガリー、ルー
マニアほかの民俗音楽から素材が採られ、あえてオリジナルを損なわない形で
書かれているのが特徴。巻が進むに従い、演奏難易度が上がってゆく仕組みに
なっています。ほかに民謡編曲の作品集でピアノを受け持つのはコチシュ。
「バルトーク大全集」では若手だった彼もいまや押しも押されぬ大ベテラン、
時代も変わったものです。




<世界文化社>
DVD決定盤 オペラ名作鑑賞シリーズ1
DVD2枚組(日本語字幕付き)+解説BOOK

SBKI 1(2DVD+解説BOOK) \4800 ※2008年11月前の特別価格 \3600
DVD決定盤 オペラ名作鑑賞シリーズ1 ヴェルディ:アイーダ
[Disc 1]ミラノ・スカラ座「アイーダ」 (153分)
[Disc 2]オペラ映画「アイーダ」 (カラー 92分) 1951年 イタリア
[解説書]64ページ 粗筋・登場人物・観どころ聴きどころ・秘話などオペラ学
満載の鑑賞マニュアル。
[Disc 1]
アイーダ:マリア・キアーラ 
ラダメス:ルチアーノ・パヴァロッティ 
アムネリス:ゲーナ・ディミトローヴァ 
アモナスロ:フアン・ポンス 
ランフィス:ニコライ・ギャウロフ 
エジプト王:パータ・ブルチュラーゼ
ロリン・マゼール(指)ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団
1985年12月スカラ座ライヴ
演出:ルカ・ロンコーニ
[Disc 2
]監督 脚本:クレメンテ・フラカッシ、ジュゼッペ・モレッリ(指)
アイーダ:ソフィア・ローレン(歌/レナータ・テバルディ)
ラダメス:ルチアーノ・デッラ・マッラ(歌/ジュゼッペ・カンポーラ)
アムネリス:ロイス・マクスウェル(歌/エベ・スティニャーニ)
アモナスロ:アフロ・ポーリ(歌/ジノ・ベッキ)
ランフィス:アントニオ・カッシネッリ(歌/ジウリオ・ネリ)
[解説書]永竹由幸 監修・著
第1巻は古代エジプトを舞台にしたヴェルディ後期の傑作「アイーダ」。
Disc1は豪奢な凱旋場面と黄金期のパヴァロッティの名演が堪能できるスカラ
座盤。Disc2のソフィア・ローレン主演盤は日本未公開ながら若き日のソフィ
ア・ローレンの熱演にテバルディの熱唱、エベ・スティニャーニやジノ・ベッ
キらの往年の大歌手たちの競演にも興味が尽きない、オペラファン必携のDVD
セットと申せましょう。




<EUROARTS>
30 85208(DVD-Video) \2180
字幕:英仏独
リヒテル1989年ロンドン・ライヴ
(1)モーツァルト:ピアノソナタ第4番変ホ長調 K.282
(2)同:ピアノソナタ第15番ハ長調 K.545
(3)同:ピアノソナタ第8番イ短調 K.310
(4)ショパン:
エチュード Op.10より第1、6、10、12番、同Op.25より第5、6、8、11番
(5)ボーナス・トラック
【ショパン:エチュード Op.10より第4、12番/ラフマニノフ:音の絵 Op.39
の3(1969年10月28日BBC放映)】
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)
[1989年3月29日/ロンドン、バービカン・センターでの収録]
名代の録音嫌いだったリヒテルが収録を了承した1989年3月29日のバービカン
・センターでのコンサート・ライヴ。テレビ用収録ながら、照明を好まないリ
ヒテルが40ワット電球1ケのみに固持したため、欠陥品かとみまごう暗い画面
となっているのに驚かされます。しかし、その結果リヒテルの集中力は最高度
で、息もつけないほどの凄さ。演奏も冴えに冴え、まさに神業と言える完成度
です。

30 85248(DVD-Video) \2180
字幕:英仏独
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87(全曲)
タチヤナ・ニコラーエワ(Pf)
[1992年12月21-30日放送]
8ショスタコーヴィチの前奏曲とフーガ全24曲は、ニコラーエワにより1952年
に世界初演され、またニコラーエワが1993年、最後のコンサートで弾いた因縁
深い作品。彼女は生涯に3度、この超大作を録音していますが、当盤は嬉しい
映像つき。技術的にも音楽的にも難しいこの大作は、やはりニコラーエワ以上
の説得力と安心感で聴きたいもの。世にも尊いピアノ音楽の宝と申せましょう。
ボーナス映像として、「ニコラーエワ、ショスタコーヴィチを弾く」という
14分のドキュメンタリーが収められています。

30 78048(DVD-Video) \2180
字幕:英仏独
ワイセンベルク1989年ロンドン・ライヴ
(1)ストラヴィンスキー:ペトルーシュカより三楽章
(2)プロコフィエフ:ピアノソナタ第3番
(3)スクリャービン:左手のためのノクターン Op.9の2
(4)ラフマニノフ:前奏曲変ホ長調 Op.23の6
(5)ショパン:
ピアノソナタ第3番-ラルゴ/ノクターン(遺作)/エチュード Op.25の7
(6)バッハ:半音階的幻想曲 BWV903/パルティータ第6番-クーラント
(7)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調
アレクシス・ワイセンベルク(Pf)、
ジョルジュ・プレートル(指)フランス国立放送管
一時、カラヤンに重用され、世界的人気となったワイセンベルク。その若き日
の映像が日の目をみます。技巧的な作品ばかりですが、彼の凄腕ぶりと美しい
音色が鮮烈。注目すべきは、この映像を見たカラヤンが、即座に共演を望んだ
といわれるいわくつきの演奏です。プレートルと共演したブラームスの2番も
堂々たる力演です。

30 52318(DVD-Video) \2180
字幕:英仏独
ミケランジェリ1981年ルガーノ・ライヴ
(1)ベートーヴェン:ピアノソナタ第11番変ロ長調 Op.22
(2)同:ピアノソナタ第12番変イ長調 Op.26「葬送」
(3)シューベルト:ピアノソナタ イ短調
(4)ブラームス:4つのバラード Op.10
アルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリ(Pf)
[1981年4月7日/ルガーノ、スイス・イタリア語放送会場での収録]
かつてBMGより国内盤がリリースされていたミケランジェリ幻のルガーノ映像。
1981年に同地のスイス・イタリア語放送が行なった公開リサイタル。聴衆入り
の実演ならではの緊迫感に満ち、さらに演奏中の指の動きや、顔の表情など臨
場感満点。61歳円熟期のミケランジェリの凄さはまさに魔術的。
言葉を失います。





<IDIS>
IDIS 6546 \1650
(1)ラロ:スペイン交響曲 Op.21
(2)サン=サーンス:ハバネラ Op.83
(3)サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20
(4)ショーソン:詩曲 op.25
(5)サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 Op.28
(6)ラヴェル:ツィガーヌ
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
(1)(2)(3)(5)ウィリアム・スタインバーグ(指)RCAヴィクター交響楽団
(4)アイズラー・ソロモン(指)RCAヴィクター交響楽団
(6)アルフレッド・ウォレンスタイン(指)ロサンゼルス交響楽団
録音:(1)(2)(3)(5)1951年,(4)1952年,(6)1953年
いずれもハイフェッツの1950年代前半の代表的録音。録音史上でも特筆すべき
豪演として名高いツィゴイネルワイゼンを始め、いずれもこの時期のハイフェ
ッツの凄みを感じさせるものばかりです。

IDIS 6547 2枚組 \3300
ヴェルディ:「オテッロ」
ラモン・ヴィナイ(T オテッロ) 
アントニエッタ・ステッラ(S デスデモーナ)
ジュゼッペ・タッデイ(Br イアーゴ) 
ジュゼッペ・モデスティ(Bs ロドヴィーコ) 他
トーマス・ビーチャム(指)コロン劇場管弦楽団
録音:1958年7月4日,ブエノス・アイレス
ビーチャムは生涯に渡ってオペラを積極的に指揮しており、コヴェントガーデ
ン歌劇場はもとより、メトなど各地の劇場で大変な人気を博していました。こ
のブエノスアイレスでの「オテッロ」は、オペラ指揮者ビーチャムの真価を伝
える録音として知られていたものの、長いこと入手難だったものです。ヴィナ
イ、ステッラ、タッデイとキャストも充実。ビーチャムがいかにすごいオペラ
指揮者だったかを知るに打ってつけの貴重な録音です。





<WARNER Box>
WARNER 2564 696144 21枚組 \12800
レオンハルト エディション
J.S.バッハ:
三重協奏曲BWV1044、チェンバロ協奏曲BWV1053-1056、
2本のフルートとチェンバロのための協奏曲BWV1057、
チェンバロ協奏曲BWV1058、チェンバロとオーボエの為の協奏曲BWV1059、
2台のチェンバロのための協奏曲BWV1060-1062、
3台のチェンバロのための協奏曲BWV1063、1064、
4台のチェンバロのための協奏曲BWV1065、ゴールドベルク変奏曲BWV988、
半音階的幻想曲とフーガBWV903、ソナタBWV964、
トッカータBWV916、組曲BWV996、823、
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタBWV1014-1019、
前奏曲BWV 927、937、929、940、925、939、クォドリベットBWV524、
私はしばしばパイプによいタバコを詰めてBWV515a、2声のカノンBWV1075、
7声のカノンBWV1078、満ち足りて心やすらかなれBWV511、
4声のカノンBWV1073、3声のカノンBWV1077、
4声コラール「おお心の痛み、おお恐れたじろぎ」BWV 400、
4声コラール「嘆くなかれさほどには」BWV384、
汝 エホヴァのためにわれは歌うBWV452、フーガBWV952、
4声コラール「何を悲しむや、わが心よ」BWV423、
われを忘るるなかれBWV505、
コラール「愛する御神の統べしらすままにまつろい」BWV642、
カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」BWV992、
前奏曲とフーガBWV895、539、前奏曲とフゲッタBWV899
ジャン=ジョゼフ・カッサネア・ド・モンドンヴィル:ソナタ第1番-第6番
F.クープラン:教区のためのミサ曲、クラヴサン奏法
ポリエッティ:リチェルカーレ
ニコラ・ド・グリニー:クロモルヌ
ラモー:クラヴサン曲集
パーセル:
アンセム「常に主にありて喜べ」Z49、「シオンにてラッパを吹きならせ」Z10、
「おお神よ、汝は我が神なり」Z35、チャコニーZ730、
アンセム「おお神よ、汝はわれらを見捨てたもう」Z36、
「わが心は美しきことにてあふる」Z30、
「主よ、われらの罪を思い出したもうことなかれ」Z50、
序曲Z771、Z770、Z772、パヴァンZ750、Z749、Z752、グラウンドZ222、
グラウンド上の3声のファンタジアZ731、組曲Z667、
シフォーチの別れZ.656、新しいグラウンドZ682、ソナタZ804、
4声のファンタジアより第7番、速やかに飛び去れお前たち時よ
ダウランド:パヴァン、ラクリメ、彼女は許せるだろうか
ウィリアム・ローズ:組曲第1番、第2番、第3番、ソナタ第7番
ジョン・コプラリオ:ファンタジア、組曲
バード:パヴァン、ガリアード、ミゼレーレ、ファンタジア第2番、第3番
シンプソン:リチェルカーレ「愛しのロビン」
トマス・ルポ:ファンタジア
トマス・モーリー:ナンシー、ファンタジア
ジョン・ブル:ファンタジア
トムキンス:パヴァン、ガリアード、心の乱れた時の悲しみのパヴァーヌ
ギボンズ:パヴァン
ファーナビ:ファンタジア、スパニョレッタ
フランツ・ビーバー:
技巧的で楽しい合奏、器楽のための食卓の音楽、宗教的・世俗的弦楽曲集
ゲオルク・ムッファト:音楽の捧げもの
ローゼンミュラー:ソナタ
ザムエル・シャイト:4声のパヴァン
シュメルツァー:宗教的・世俗的合奏曲集
フローベルガー:
カプリチョ、ファンタジア第3番、トッカータ第11番、リチャルカーレ、
カンツォーナ、トッカータ、組曲
クーナウ:聖書ソナタ
ラインケン:バビロンの流れのほとりにて
シャイデマン:プレアンブルム
ベーム:組曲第6番、第8番、第9番
ヘンデル:組曲第8番
J.C.バッハ:ソナタ作品5-2
フレスコバルディ:
トッカータ、カンツォーナ・テルツァ、5つのガリアード、
2つの主題によるファンタジア/トゥリーニ:ソナタ
D.スカルラッティ:ソナタK.3 K.52 K.215 K.216、他
アグネス・ギーベル、マリー=ルイーズ・ギレス、バルト・ファン・トホフ、
クリストファー・ルンゲ
レオンハルト・コンソート、ブリュッヘン・コンソート、他

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08-05 No.24-1

2008年05月27日 17時42分16秒 | Weblog
<LPO>
LPO.0033 \2100 ※ご予約締切日 5月29日
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ヤープ・ファン・ズヴェーデン(指揮)
録音:2008年1月16日ライブ録音
ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ロンドン)
史上最年少でコンセルトヘボウのコンサートマスターを勤めたヤープ・ファン
・ズヴェーデン。90年代後半より指揮者としてのキャリアを積み重ねた彼が、
ロンドンフィルと2008年早々にマーラー(1860-1911)の交響曲5番に取り組みま
した。アンドリュー・リットンの後任として米・ダラス響の音楽監督に就任す
る今シーズン、「指揮者」ファン・ズヴェーデンが世界へ飛躍する年に収録さ
れた堂々たるライブ録音をお送りします。




<BRIDGE>
BCD9249 \1980
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集第4集
ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26、
ピアノ・ソナタ第15番ニ長調Op.28
ピアノ・ソナタ第27番ホ短調Op.90
ギャリック・オールソン(P)
録音:2007年5月14-16日
ギャリック・オールソンはクラウディオ・アラウに師事し、1970年第8回ショパ
ン国際ピアノコンクールで1位を獲得して以来アメリカを代表するピアニストと
して活躍してきました。BRIDGEレーベルでのギャリック・オールソン・エディ
ションはバッハにベートーヴェンと今までとイメージの違う古典を録音していま
す。前回のベートーヴェン・ピアノ・ソナタ集第3集(第3、9、10、25番、品番
BCD9207)は「グラミー賞ベスト・ソロ・レコーディング」を受賞。今回も好調を
維持し、メリハリがきいた演奏となっています。特に第12番、第15番共に第1楽
章の柔らかい演奏が印象的です。

BCD9250 \1980
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集第5集
ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」Op.13、
ピアノ・ソナタ第14番「月光」Op.27-2
ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」Op.53
ギャリック・オールソン(P)
録音:2007年5月14-16日
好調オールソンのベートーヴェン・ソナタ・シリーズ第5集は「悲愴」「月光」
「ワルトシュタイン」と超有名曲を収録。最近円熟味をましたオールソンの聴く
ものを自然に引き込む演奏です。今年60歳を迎えるオールソン(1948年生まれ)も
超絶技巧に頼るばかりではなくなり、例えば「月光」での第2楽章では、活発な
雰囲気を抑えて、テンポも遅く、活動的な第3楽章との対比が強調されています。

BCD9251 \1980
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第23番へ短調Op..57「熱情」、
ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14-1、
ピアノ・ソナタ第32番ハ長調Op.111
ヴァシリー・プリマコフ(Pf)
録音:2006年11月
プリマコフは1979年モスクワ生まれのピアニストです。ロシアで学んだあと、
17歳でジュリアードにてJ・ローウェンタールに師事。1994年仙台で行われた
「若い音楽家のためのチャイコフスキー・コンクール」でラン・ラン、上原彩
子に次ぐ3位、2002年YCA(YoungConcert Artists)国際オーディションにて1等賞
を獲得。「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は熱情的だった」とニューヨーク
タイムズ誌に絶賛されました。変化の大きいピアノ・ソナタ第32番では、きめ
細かさと大胆さを窺い知る事ができます。

BCD9252 \1980
ガーシュイン:ピアノと管弦楽のための作品全集
ラプソディ・イン・ブルー/セカンド・ラプソディ/「アイ・ガット・リズム」
変奏曲/ピアノ協奏曲へ調
アン=マリー・マクダーモット(Pf)
ジャスティン・ブラウン指揮ダラス交響楽団
録音:2007年6月10-12日ダラス
ガーシュインのピアノと管弦楽のための作品全集です。きらびやかなダラス響を
バックにマクダーモットが雰囲気豊かに弾いています。マクダーモットはN.サレ
ルノ=ソネンバーグの共演者としても知られ、1997年ニューヨーク・フィルにデ
ビュー(ティーレマン指揮)、プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ&室内楽全集
(ARABESQUE)を録音するなど高く評価されている女流ピアニスト。東京フィルに
客演したこともあるジャスティン・ブラウンはイギリスの新鋭。現在アラバマ響
の首席指揮者で2008年よりカールスルーエのバーデン州立歌劇場の音楽監督に就
任する予定です。

BCD9253 \1980
「ジョージ・クラム・エディションVol.11」
(1)変奏曲(1959)/
(2)別世界のロマンス(2002/2005)/
(3)4つの衛星の夜(1969)/(4)眠る人(1984)/
(5)3つの初期歌曲(1947)
(1)ポール・マン指揮オーデンセ交響楽団
(2)クアトロ・マーニ(ピアノ・デュオ)
(3)-(5)ジャン・デガエターニ(MS)
(3)エオリアン室内プレイヤーズ
(4)(5)ギルバート・カリッシュ(Pf)
BRIDGEレーベルのクラム・エディションもなんと11集目の発売です。1曲目の変
奏曲は初期の代表的大作で30分に及ぶベルクやウェーベルンの影響が大きい作品
です。続いて一気に40年以上後の作品「別世界のロマンス」(初録音)。(3)-(5)
は現代音楽を得意とし、クラム作品には欠かせなかった名歌手デガエターニ(1933
-89)による歌曲。(4)はアポロ11号が月へ着陸した1969年にロルカのテキストに
書かれた名作。

BCD9231 \1980
タニア・レオン(1943-):作品集
(1)バイラリン(1998)/
(2)シンギン・セピア(1996)/
(3)軸索(2002)/
(4)アレナス・ドゥン・ティエンポ(1992)/
(5)サティネ(2000)/
(6)日の出(1999)
(1)デイヴィッド・スタロビン(G)
(2)コンティヌウム(ソプラノとクラリネット、ヴァイオリン、四手ピアノのアン
サンブル)
(3)木村まり(Vn)
(4)スペクルム・ムジケ
(5)クアトロ・マーニ(ピアノ・デュオ)
(6)ペーター・ルジツカ指揮
北ドイツ放送交響楽団
タニア・レオンはキューバ生まれの女性作曲家。このアルバムでは無伴奏の器楽
から大管弦楽のための作品まで幅広く収録されています。(1)はノスタルジック
なわかりやすいギター小品。(2)はリズミックな部分もありますが、基本的に無調
で静謐な歌曲。(3)は木村まりが開発したヴァイオリンの音域外の低音を出す「サ
ブハーモニック奏法」を駆使した難曲。(6)はザルツブルグ音楽祭の芸術監督も
務めたことのある作曲家ルジツカの指揮によるもので、硬派な無調音楽。ラテン
のノリなど求めてはいけません。

BCD9241 \1980
ホルヘ・リデルマン(1957-2008):管弦楽作品集
(1)バルセロナーゾ/
(2)ほのかな光/(3)リフレインズ
(1)マーク・スカッターデイ指揮イーストマン・ムジカ・ノヴァ
(2)ロバート・イアン・ウィンスティン指揮キエフ・フィル
(3)ホセ・ルイス・カスティーリョ指揮カメラータ・デ・ラス・アメリカス
リデルマンはブエノス・アイレス生まれでエルサレムで学んだ作曲家。惜しくも
今年(2008年)2月に亡くなっている。(1)は2003年秋、バルセロナに滞在中に作曲
され、腰の軽いミニマル風な音楽が30分にわたり延々と続く作品。(2)は1分程度
の小品12曲からなり、大オーケストラによる色彩豊かな作品です。(3)はフルー
ト、クラリネット、オーボエ、トランペット、ピアノ、打楽器、弦楽器のための
作品で、クセナキスの問題作エヴリアリを引用した作品です。

BCD9244 \1980
「ツェムリンスキー:歌曲集」
7つの歌曲(遺作)(1889-90)/
メーテルランクの詩による6つの歌曲Op.13/
トスカーナ民謡によるワルツ・ソングOp.6/
5つの歌曲(遺作)(1895-96)/
2つのキャバレー・ソング(遺作)(1901)
ヘルミーネ・ハーゼルベック(MS)
フローリアン・ヘンシェル(Pf)
録音:2003年6月ティボール・ヴァルガ・スタジオ、スイス、シオン
オーストリアのメゾ・ソプラノ ハーゼルベックによるオーストリアの作曲家ツェ
ムリンスキー:歌曲集。ツェムリンスキーはシェーンベルクの義兄で、アルマ・
マーラーやコルンゴールドの師でもあります。マーラーと新ウィーン楽派をつな
ぐ作曲家として注目されています。この歌曲集もたゆたうようなものからマーラ
ー風のものまで真摯な作品がそろい聴き応えのある1枚です。

BCD9245 \1980
リチャード・フェスティンガー(1948-):室内楽作品集
どんでん返し(クラリネット、ヴァイオリン、チェロのための)/変奏曲(ピアノ
のための)/三部作(無伴奏フルートのための)/金属と木材の建造物(ピアノ、
打楽器のための)/アフター・ブルー(フルート、クラリネット、ヴァイオリン、
チェロ、打楽器のための)
ニュー・ミレニアム・アンサンブル
録音:2001年、2006年
サンフラシスコを拠点に活動しているフェスティンガーは1948年生まれ。カリ
フォルニア大学バークレー校で作曲を学び、ジャズのプレイヤーとして自らグル
ープを率いていたこともあります。現代音楽のアンサンブル「イヤープレイ」
を設立し、サンフランシスコ州立大学で作曲の教授を務めています。調性音楽で
はありませんが、耳あたりのよいメシアン風な作風です。

BCD9248 \1980
アレン・ショーン:歌劇「音楽教師」
ティモシー・ロング指揮アンサンブル
サラ・ウルフソン(S)、ジェフリー・ピコン(T)、
ジェイソン・フォーバック(Vo)、
レベッカ・ロビンズ(Vo)、パーカー・ポージー(Vo)
アレン(作曲)とウォレス(台本)のショーン兄弟によるオペラです。アレン(1948-)
はシェーンベルクに関する著作で賞を受賞するなど多彩な活動をしています。こ
のオペラは室内アンサブルと少人数の歌手で演じられ、歌手陣にはミュージカル
歌手や、パーカー・ポージーのような映画女優まで登場しています。

BCD9254 \1980
「アメリカのオーケストラ伴奏歌曲集」
ヴァージル・トムソン:愛の祝祭(1964)/
ジョン・オールデン・カーペンター:水・色(1916)/
ロイ・ハリス:輝き穏やかな日光をください(1959)/
チャールズ・グリフェス:中国と日本の5つの古い詩(1917)
ホラティオ・パーカー:赤い手のカハル・モル(1893)
パトリック・メイソン(Br)
ポール・マン指揮
オーデンセ交響楽団
録音:2007年オーデンセ、デンマーク
アメリカの古典とも言える作曲家たちの19世紀末から20世紀半ばまでのオーケス
トラ歌曲が集められています。ヴァージル・トムソン、カーペンター、ハリスと
アメリカ本流の作曲家たちのあまり聴けない作品が勢ぞろい。グリフェス作品は
4つの中国の詩に一つだけ日本から藤原定家の「見渡せば花ももみぢもなかりけ
り浦のとまやの秋の夕暮」が(もちろん英訳)選ばれている。

BCD9256 \1980
「マイルド・ヴァイオレンス」 -スティーヴン・リックス(1969-)作品集
(1)無限の光(2003)-フルートとエレクトロニクスのための/
(2)穏やかな暴力(2005)/
(3)アメリカの夢のような情景(アメリカン・ドリームスケープ)-アル
ト・サックス、パーカッション、ピアノ、コントラバス、エレクトロニクス
のための/
(4)隔てられた時間(2000)/
(5)ゼロを超えて(2005)-ヴァイオリンとエレクトロニクスのための/
(6)俳句(2006)-打楽器そろとエレクトロニクスにための
(1)カールトン・ヴィッカーズ(fl)
(2)ニューヨーク・ニュー・ミュージック・アンサンブル
(3)スティーヴン・リックス指揮
ジョン・サンペン(アルトsax)、
ロン・ブロー(Perc)、他
(4)タルジョン打楽器四重奏団
(5)カーティス・マコンバー(Vn)
(6)ドミニク・ドナート(Perc)
「マイルド・ヴァイオレンス(テレビ・ゲームのR指定基準の言葉)」などという
奇妙なタイトルのこのアルバムは、1969年生まれのスティーヴン・リックスの作
品集です。リックスははじめトロンボーンを学び、イリノイやユタで作曲を学ん
だ後、ロンドンのキングズ・カレッジでバートウィッスルに学びました。作風は
ジャズ風なものとライヴ・エレクトロニクスを多様したものが多いようです。
(1)は仏教の神秘的なものに影響を受けたものだそうですが、尺八のようなフル
ートとコンピューターによるノイズが不思議な雰囲気をかもし出しています。

BCD9257 \1980
「庶民のように話し、王のように書く」-スティーヴン・マッキー作品集
(1)往生術(アルス・モリエンディ)(2000)/
(2)ルード(2002)/(3)がちょうの群れと群れ(2001)
(1)ボロメオ弦楽四重奏団
(2)(3)ブレンターノ弦楽四重奏団
(3)ファン・シンユン(Va)
録音:2007年3月
スティーヴン・マッキー(1956-)はアメリカ人の両親の元ドイツのフランクフル
トで生まれた。初めはロック・バンドでエレキ・ギターを弾いていました。そん
な彼もクラシックに目覚め室内楽から管弦楽、オペラを書くまでになりました。
経験から2曲のエレキ・ギター協奏曲も書いています。BRIDGEレーベルへは3枚目
のアルバムとなります。(1)は瞑想的な部分とポップなノリな部分が入り混じっ
た弦楽四重奏曲です。(2)はバッハのフーガの技法に倣った作品、(3)は軽いノリ
のミニマル風作品。

BCD9258 \1980
ブラームス:
ヴァイオリン・ソナタ第1番-第3番
カーティス・マコンバー(Vn)
デレク・ハン(Pf)
録音:2007年6月ニューヨーク
ヴァイオリンのカーティス・マコンバーは現代音楽を得意としており、今回発売
になる「スティーヴン・リックス作品集にも参加しています。「演奏技術が素晴
らしいのはもちろん、驚くべき感性の深さ」とファンファーレ誌に評されていま
す。一方、中国人の両親を持つアメリカ生まれのハンは、ルドルフ・ゼルキンの
案内よりマールボロ音楽祭で演奏したこともあるベテランです。この腕の立つ二
人による注目のブラームスです。ヴァイオリン・ソナタ第3番、終楽章のうねり
のある演奏はこの2人の非凡さを感じさせます。

BCD9259 \1980
シュレーカー:歌曲集
母の歌(6曲)、2つの歌Op.2、他、全30トラック
ヘルミーネ・ハーゼルベック(MS)
ヴォルフガング・ホルツマイアー(Br)
ラッセル・リャン(Pf)
録音:2007年4月ニュージャージー
ツェムリンスキー:歌曲集(BCD9244)に続くハーゼルベックのオーストリア後期
ロマン派の歌曲集です。今回は名バリトン歌手ホルツマイアーと分け合って歌っ
ています。シュレーカーは主にオペラを作曲していましたが、それに継いで歌曲
に力を入れていました。渋いながらもリート・ファンにはたまらない芸術的価値
の高い名作ぞろいです。




<REGIS>
RRC 1274 \880
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491(*)
ピアノ協奏曲第16番ニ長調 K.451(*)
ロンド イ短調 K.511(+)
ドイツ舞曲集 K.509(#)
マルティノ・ティリモ(ピアノ(*/+)&指揮(*))
プラハ室内管弦楽団(*/#)
録音:2004-2005年、アテネ(*/#)/2006年(+) 原盤:REGISオリジナル(*)

RRC 1292 \880
グラナドス(1867-1916):ピアノ作品集
軍隊行進曲第1番/詩的なワルツ/スペイン舞曲第4-7番
軍隊行進曲/スペイン奇想曲/わら人形/ムーア風舞曲とアラブの歌
性格的舞曲/即興曲 Op.39/軍隊行進曲第2番
トマス・ライナ(ピアノ)
録音:1974-1978年 原盤:CRD

RRC 1294 \880
ヘンデル(1685-1759):室内楽作品集
トリオ・ソナタ ヘ長調 Op.2 No.4 HWV389(*)
フルート・ソナタ ニ長調 HWV378(+)
トリオ・ソナタ ハ長調 HWV403(#)
リコーダー・ソナタ イ短調 Op.1 No.4 HWV362(**)
ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.1 No.13 HWV371(++)
オーボエ・ソナタ ハ短調 Op.1 No.8 HWV368(##)
トリオ・ソナタ ヘ長調 Op.5 No.6 HWV401(***)
レコール・ドルフェ
ジョン・ホロウェイ(ヴァイオリン(*/#/++/***)
フィリップ・ピケット(リコーダー(*/**))
スーザン・シェパード(チェロ)
ジョン・トル(チェンバロ(*))
スティーヴン・プレストン(フルート(+))
ルーシー・キャロラン(チェンバロ(+/#/**/++/##/***))
アリソン・バリー(ヴァイオリン(#))
デイヴィッド・レイチェンバーグ(オーボエ(##))
ミカエラ・コンバーティ(ヴァイオリン(***))
録音:1982-1985年 原盤:CRD

RRC 1296 \880
ヤッシャ・ハイフェッツ ヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾ
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35(*)
ラロ:スペイン交響曲 Op.21(第3楽章カット)(+)
ガーシュウィン/ハイフェッツ編曲:
前奏曲第1-3番(#)
「ポーギーとベス」から(#)
サマータイム,女な気まぐれ,私の夫は死んだ,
そうとは限らない,テンポ・ディ・ブルース,ベス、お前は俺のものだ
伝承曲:深い川(**)
ヴァイル/フレンケル編曲:「三文オペラ」から モデラート・アッサイ(#)
ベンジャミン/プリムローズ編曲:ジャマイカン・ルンバ(**)
アルフレッド・ウォレンステイン(指揮(*))
ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団(*)
ウィリアム・スタインバーグ(指揮(+))
RCAビクター交響楽団(+)
エマニュエル・ベイ(ピアノ(#))
ミルトン・ケイ(ピアノ(**))
録音:1951年(*/+)/1944年(#/**) 原盤:RCA/BMG

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08-05 No.24-2

2008年05月27日 17時41分43秒 | Weblog

RRC 1297 \880
レナータ・テバルディ ヴォイス・オヴ・ゴールド
ヴェルディ:
オペラ「運命の力」から
Son giunta!...Madre pietosa Vergine,Le vergine degli angeli,
Pace, pace mio Dio
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指揮)
ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団&合唱団
オペラ「トロヴァトーレ」から Timor di me…D’Amor sull'ali rosee
アルベルト・エレーデ(指揮) ジュネーヴ大劇場管弦楽団
オペラ「アイーダ」から O patria mia
アルベルト・エレーデ(指揮) ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団&合唱団
オペラ「椿姫」から Addio del passato
アントニーノ・ヴォット(指揮) ミラノ・スカラ座管弦楽団
オペラ「オテロ」から Era pi? calma.. Canzone del Salce.. Ave Maria
ルイザ・リバッチ(メゾソプラノ)
アルベルト・エレーデ(指揮) ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団&合唱団
ジョルダーノ:オペラ「アンドレア・シェニエ」から La mamma morta
ウーゴ・サヴァレーゼ(バリトン)
アルトゥール・バジーレ(指揮) RAIトリノ管弦楽団
チレーア:オペラ「アドリアーナ・ルクヴルール」から
Ecco: respiro appena.. Io son l’umile ancella,Poveri fiori
カタラーニ:オペラ「ワリー」から Nè mai dunque avro pace
マスカーニ:オペラ「ロドレッタ」から Ah! il suo nome.. Flammen, perdonami
アルベルト・エレーデ(指揮) ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団
プッチーニ:
オペラ「マノン・レスコー」から Sola, perduta, abbandonata
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指揮)
ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団&合唱団
オペラ「トゥーランドット」から Signore, ascolta,Tu che di gel sei cinta(*)
アルベルト・エレーデ(指揮) ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団
マリオ・デル・モナコ(テノール(*))
録音:1952-1956年 原盤:Decca




<STRADIVARIUS>
STR 33797 \2180
クリストフ・グラウプナー(1683-1760):
組曲ニ長調 GWV420(1730)
組曲ニ長調 GWV421(1749)
ラウラ・トッフェッティ&トビアス・ボンズ(指揮)
アンティーキ・ストゥルメンティ

STR 33804 \2180
ジャチント・シェルシ(1905-1988):コレクション Vol.4 初期のピアノ音楽
Rotativa(1934)/12の前奏曲(1940)/変奏曲とフーガ(1940)
カプリッチョ(1930)/4つの詩(1939)
ドンナ・アマート(ピアノ)
Vol.3に先立っての発売です。




<SOMM>
SOMMCD 075 \2180
キャスリーン・フェリアー ブラームス、ショーソン、マーラーを歌う
ブラームス(1833-1897):四つの厳格な歌 Op.121(*)
ショーソン(1855-1899):愛と海の詩 Op.19(+)
マーラー(1860-1911):交響曲第3番ニ短調 から 第4-5楽章(#)
キャスリーン・フェリアー(アルト)
マルコム・サージェント(指揮(*))
BBC交響楽団(*)
ジョン・バルビローリ(指揮(+))
ハレ管弦楽団(+)
エイドリアン・ボールト(指揮(#))
BBC交響楽団&女声合唱団(#)
録音:1949年1月、プロムスより(*)/
1951年3月、マンチェスター、ディーンズゲイト(+)
1947年11月、BBC(#)
(#)は世界初CD化音源(情報には「初ディスク化」という表記もあります)。




<CRD>
CRD 3513 \1780
ヴィクトリア朝とエドワード朝のアンセム集
エドワード・エルガー(1857-1934):おお、主に捧げよ/アヴェ・ヴェルム
チャールズ・ヒューバート・パリー(1848-1918):
主よ、わが終わりを知らしめたまえ
ジョン・ステイナー(1840-1901):われは主を見たり
チャールズ・ウッド(1866-1926):ようこそ、喜びもたらす光よ
チャールズ・ヒューバート・パリー:わが魂よ、そこに国はあり
アラン・グレイ(1855-1931):マニフィカト/ヌンク・ディミティス
エドワード・エルガー:主の御魂/おお、耳を傾けたまえ
チャールズ・ウッド:おお、核たる宝珠なる御身よ
フランク・ブリッジ(1844-1924):知恵を得る者は幸いなり
チャールズ・ヒューバート・パリー:われ喜びぬ
エドワード・ヒギンボトム(指揮)
オックスフォード・ニュー・カレッジ聖歌隊
録音:オックスフォード・ニュー・カレッジ礼拝堂
録音時期は不明ですが新録音です。




<CHALLENGE CLASSICS>
CC 72193 2枚組 \3500
啓蒙思想の時代の交響曲集
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):交響曲ニ長調(1760)(*)
ヨハン・ゴットリープ・グラウン(1702-1771):交響曲変ホ長調(*)
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):交響曲ロ長調
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1784):
交響曲ニ長調 Falck 64(1746-1764)
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:交響曲変ホ長調
ハイドン(1732-1809):交響曲第39番ト短調(1770以前)
モーツァルト(1756-1791):交響曲第29番イ長調 K.201(1774)
モダーンタイムズ_1800
録音:2007年9月28日-10月2日、オーストリア、
コングレス&メッセ・インスブルック内ザール・インスブルック
絶対王制時代のヨーロッパに啓蒙思想が広まり、今や「疾風怒濤」が始まらんと
する時期のドイツ、オースリアで書かれた交響曲集。モダーンタイムズ_1800は
ピリオド楽器を用いた時代考証的なクラシック音楽の演奏と、モダーン楽器を用
いた現代音楽の演奏の双方に習熟した新世代の演奏家たちから成る室内オーケス
トラで、創設は2003年、本拠地はオーストリアのチロル。

CC 72246 2枚組 \3500
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637頃-1707):作品全集 VII
アリア、コンチェルトとカンタータ集
どんなものも私たちを引き離すことはできない BuxWV77
イエスよ、わが生命の源 Bux62/さあ、万物の神をほめたたえよ Bux79
シオンよ、救い主を賛美せよ Bux68/私はこの世を去って Bux47
いざ、弦を合わせよう Bux116/正義の城門を開け Bux7
心から私はあなたを愛する、おお、主よ Bux41/わが心は喜ぶ Bux72
喜びに響く Bux119A/楽人よ、太鼓を叩け Bux122
ひとつのことを主に願い Bux24/わが意識よ、束縛を逃れよ Bux25
イエスよ、あなたはまことに素晴らしき人 Bux63
喜びに響く Bux119B/何を行うにせよ、すべてを Bux4
ミリアム・マイヤー、ベッティーナ・パーン、ヨハネッテ・ゾマー(ソプラノ)
ボグナ・バルトシュ(アルト)
パトリック・ファン・フテム、フーゴ・ナーセンス(男性アルト)
イェルク・デュルミュラー、アンドレアス・カラシアク(テノール)
ドナルド・ベントフェルセン、クラウス・メルテンス(バス)
トン・コープマン(指揮)
アムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団
録音:2006年3月、2007年1、5、9月、アムステルダム、フランス改革派教会

CC 72291 \2300
ヴェンツェル・ルートヴィヒ・エドラー・フォン・ラードルト(1667-1716):
ウィーンのリュート協奏曲集
「いとも貞節で奥ゆかしく、喜ばしきときも、悲しきときも
ユーモアを忘れぬ伴侶」(1701、ウィーン)から
協奏曲ホ短調(移調して演奏)/アリア ハ長調/トッカータ ヘ長調
協奏曲ヘ長調/協奏曲ト長調/シンフォニア ト短調/協奏曲ハ短調
フーベルト・ホフマン、スヴェン・シュヴァンベルガー、
クラウス・ケープ(リュート)
グナール・レツボール(指揮)
アルス・アンティクァ・オーストリア
グナール・レツボール、ピロスカ・バトリ(ヴァイオリン)
クレール・ポッティンガー=シュミット(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ヤン・クリゴフスキー(ヴィオローネ)
録音:イタリア、トレ・コッリ教会
フォン・ラードルトは古いオーストリア貴族の家系に生まれたアマチュアのリュ
ート奏者・作曲家。「いとも貞節で奥ゆかしく、…ユーモアを忘れぬ伴侶」は彼
の唯一の出版曲集で、そのタイトルはリュートを差していると考えられ、8つの
リュート協奏曲(組曲形式のコンチェルト)の他、リュートと他の楽器のアンサン
ブルのための作品を収録しています。この録音はメイン・リューティストを務め
るフーベルト・ホフマンの数年に渡る散逸譜収集と楽曲復元への奮闘努力によっ
て実現したもので、音楽史研究の点においても非常に有意義なプロジェクトと言
えるものです。
グナール・レツボール率いるアルス・アンティクァ・オーストリアはチャレンジ
・クラシックス初登場。録音エンジニアはシンフォニア・レーベルで彼らを見出
したロベルト・メーオが担当しています。




<GRIFFIN>
GCCD 4060 \1480
ヘレフォードの讃美歌集
J・ゴス:Praise My Soul
J・S・バッハ:Jesu Joy of Man's Desiring
H・G・レイ:The Strife is O'er("Gelobt sei Gott")
T・J・ウィリアムズ:O the Deep Deep Love of Jesus("Ebenezer")
W・H・ハリス:Come Down O Love Divine("North Petherton")
C・C・ショルフィールド:The Day Thou Gavest Lord Is Ended
W・P・ローランド:Love Divine All Loves Excelling("Blaenwern")
G・J・ウェッブ:Stand Up Stand Up for Jesus("Morning Light")
S・S・ウェスリー:O Thou Who Camest from Above("Hereford")
アメリカ伝承曲:Come Sing the Praise of Jesus("Battle Hymn")
J・S・バッハ:Subdue Us By Thy Goodness(Cantata BWV22)
E・ミラー編曲:When I Survey the Wondrous Cross("Rockingham")
J・S・バッハ編曲:All Glory Laud and Honour("St Theodulph")
W・H・モンク:All Things Bright and Beautiful
J・ステイナー:All for Jesus
P・ウォーロック:Bethlehem Down(*)
伝承曲:Saint Joseph's Carol(*)/The Lord at First Did Adam Make(*)
ロイ・マッシー(指揮(*以外))
リチャード・ロイド(指揮(*))
ハーフォード大聖堂聖歌隊
ロバート・グリーン(オルガン)
録音:ハーフォード大聖堂 原盤:Abbey, Alpha

GCCD 4013 \1480
【旧譜・値下げ】
宮廷のジェスターたち
テューダー朝のミンストレル(吟遊詩人)と宮廷作曲家たちの音楽
伝承曲:ウォルシーのワイルド
ウィリアム・コーニッシュ:そしてもし私が乙女なら
不詳:わがキャリー夫人のダンプ
アントニー・ホルボーン:夜警
ウィリアム・コーニッシュ:I besherew you
不詳:キャロル
エドワード・ジョンソン:エリザは最も美しい女王
不詳:メドレー
ウィリアム・コーニッシュ:I am a Jolly Foster
不詳:Votre trey dowce regaunt
不詳:われら三人貧しき水夫(トマス・ラヴェンズクロフト刊)
不詳:パヴァン
ジョン・ダウランド:タールトンの復活(ケンプのジグ)
伝承曲:貧しき人々の不平(Light o' Love)-鐘を鳴らせ(The Hunts Up)
不詳:新牡蠣(振り売り)(トマス・ラヴェンズクロフト刊)
不詳:Le Pied de cheval
フィリップ・ファン・ウィルダー?:アーサーのダンプ
ウィリアム・コーニッシュ:おーい、陽気なラッターキン
ジョン・ダウランド:愛の神よ、かつて出会ったことがあるか
不詳:ダウンス
不詳:西風
ウィリアム・バード:ファンタジア
ウィリアム・コーニッシュ:角笛を吹き鳴らせ、狩人よ
ウィリアム・バード:ラ・ヴォルタ
ヘンリー8世:良き仲間たちとの気晴らし
不詳:ムッシュのアルマン-ケンプのジグ-
ジョアン・サンダーソン-セレンジャーのラウンド
シリヌ
サラ・ストウ(ソプラノ、吹奏楽器、打楽器、鍵盤楽器)
ジョン・バンクス(ハープ、ギター、吹奏楽器、ヴィオル、歌、指揮)
ヘンリー・ストバート
(リコーダー、パイプ&タボール、バグパイプ、吹奏楽器、歌)
マシュー・スプリング
(リュート、チターン、ハーディ=ガーディ、ヴィオル、吹奏楽器、歌)
録音:1996年9月19-20日、ケンブリッジ、聖ジョージ教会
低価格帯に値下げされました。ジェスターとは「お抱え道化師」のことです。

GCCD 4036 \1480
【旧譜・値下げ】
シェイクスピアのイングランド
シェイクスピア劇中の音楽と同時代の音楽
モーリー、ローズ、ジョンソン、ファーナビー、バード、ギボンズ、
コーニッシュ、ルポ、ヴィグソープ、ダウランド、トムキンス、
キャンピオン、ウィルビー、不詳:
おお、わが愛しの女よ(「十二夜」)/蜂が蜜を吸うところで(「テンペスト」)
ジョグ・オン(「冬物語」)/ファンタジア ハ長調&ニ長調(宮廷舞曲)
グリーンスリーヴス(「ウィンザーの陽気な女房たち」)
五尋の深い海底に(「テンペスト」)/恋する男とその乙女(「お気に召すまま」)
やさしいロビン/やあロビン、愉快なロビン(「十二夜」)
ロビンは緑の森へ行った(「ハムレット」)/シャーウッドに豪気なロビンがいた
柳の歌(「オセロ」)/タールトンの復活(流行リュート曲)
愛、愛(シェイクスピアの詩による)/
心の安らぎ(「ロメオとジュリエット」) ほか
ジェイムズ・グリフェット(テノール)
ブライアン・ライト(リュート)
ニコラス・マギーガン(指揮、オルガン)
イングリッシュ・コンソート・オヴ・ヴァイルズ(ヴィオール合奏)
低価格帯に値下げされました。
プロ・カンツィオーネ・アンティカ創設以来の中心メンバーで、古楽のほかイギ
リス古謡にも造詣の深いグリフェットが、長年にわたり世界各国で披露してきた
人気プログラムを録音したアルバム。

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08-05 No.23

2008年05月27日 15時11分48秒 | Weblog
<naive>
V 5131 \2280
メンデルスゾーン(1809-1847):ピアノ作品集
(1)プレリュードロ短調op.104a-2 (2)ロンド・カプリチオーソop.14 
(3)歌の翼にop.34-2(トランスクリプション) (4)3つの練習曲op.104b 
(5)無言歌op38-2 (6)3つの幻想曲、またはカプリスop.16
(7)無言歌op.19-2 (8)厳格な変奏曲op.54 (9)無言歌op.102-5 
(10)3つのカプリスop.33より第2,3曲目 
(11)ズライカop.4(トランスクリプション) (12)無言歌op.67-2&5 
(13)スケルツォ(「真夏の夜の夢」より/ラフマニノフ編)
ベルトラン・シャマユ(P)
録音:2007年12月
なんときらきらとしたメンデルスゾーン作品集でしょう!メンデルスゾーン
の作品は、「天才の煌きぶりがあまりにまぶしくて、ためらいを感じる人が
多く、とりあげられる機会が少ない」とシャマユは語ります。シャマユの奏
でるメンデルスゾーンには、天才の閃きとはかなさと彗星のようなきらめき、
すべてが自然に共存しています。シャマユは1981年トゥールーズ生まれのピ
アニスト。エッセールやマリア・クルチオに師事、パリ高等音楽院で学び、
ペライアの薫陶も受けており、端正で清潔感のある音色は他ではなかなか得
がたい味わいです。協奏曲のレパートリーは既に30曲以上、現代ものから室
内楽まで実に幅広く活躍しています。2007年のラ・フォル・ジュルネでも、
フランスの大人気ヴァイオリニスト、ローラン・コルシアと共演したほか、
ソロに室内楽に活躍し、その端正な音色と甘いマスクで聴衆を魅了しました。
若さゆえ、だけではない輝きと躍動感を感じさせるシャマユ、これからもナ
イーブレーベルからリリースが続く予定とのことで、たのしみなピアニスト
です。

V 5084 \2280
ベートーヴェン:
(1)ピアノ協奏曲第1番ハ長調op.15
(2)ピアノ協奏曲第5番変ホ長調op.73「皇帝」
フランソワ=フレデリク・ギィ(P)
フィリップ・ジョルダン(指)ラジオ・フランス管弦楽団
2005年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭(ベートーヴェン)でも来日し、極めて
自然な流れで、どこも奇を衒うことのない「ハンマークラヴィーア」の名演
を披露したフランソワ=フレデリク・ギィと、巨匠アルミン・ジョルダンの
息子、フィリップ・ジョルダンによるベートーヴェンの登場。第1番の颯爽と
して見通しのよいオケの序奏から、やや控えめに入るピアノ・ソロと続く軽
やかなパッセージに、胸がウキウキしてきます。「皇帝」の有名なピアノの
冒頭は極めて華麗。続くオーケストラのトゥッティはたっぷりとオーケスト
ラを響かせながら、骨太かつ颯爽とした気持ちのよいもの。新世代の音楽家
による、颯爽としたベートーヴェンの登場です。




<AMBROISIE>
AM 136 \2500
「コン・パッシオーネ」
チャイコフスキー(Rok Klopic編):
ワルツ・スケルツォop.34 、感傷的なワルツop.51-6
ラヴェル:ツィガーヌ
ショーソン:詩曲
クライスラー:愛の喜び、ウィーン奇想曲
サラサーテ:バスク奇想曲
シチェドリン:アルベニス風に
ワックスマン:カルメン幻想曲
ヨッシフ・イヴァノフ
使用楽器:ストラディヴァリウス(Piatti、1717)
イタマール・ゴラン(P)
なんとも有名曲ばかりを集めた、楽しめるプログラム。演奏するはヨッシフ
・イヴァノフ。彼は17歳でエリザベート国際コンクール第2位、さらに聴衆賞
も獲得したというツワモノ。あのジェラール・プーレにも認められたといい
ますから、実力は間違いなし。きわめて熱い音楽ですが、フェロモンで押し
まくるのではなく、太さと細さの絶妙なバランスの音色で聴かせ、時に繊細
さを漂わせた色気をふっと薫らせ、私たちをクラッとさせます。フランスの
繊細でおしゃれな伊達男風の魅力に溢れたヴァイオリニストです。もちろん
テクニックはばっちり。ツィガーヌも乱れることなくラヴェルのスペイン趣
味を歌いきります。彼が奏でるこれらの有名曲はとてつもなく芳しさと瑞々
しさを得て、さらなる魅力を放ちます。リトアニア出身のゴランのひとくせ
効いたサポートも見事。




<Glyndebourne>
GFOCD 001 3枚組 \6080
モーツァルト:「フィガロの結婚」
ミレッラ・フレーニ(S スザンナ)
エディト・マティス(Ms ケルビーノ)
ガブリエレ・バキエ(Br伯爵)
レイラ・ゲンジェル(S 伯爵夫人)
ユグ・キュエノ(T ドン・バジーリオ)
ハインツ・ブランケンブルク(Br フィガロ)
カルロ・カーヴァ(Bs バルトロ)
ヨハンナ・ペータース(Ms マルチェッリーナ)他
シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ(指)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団,グラインドボーン合唱団
録音:1962年
グラインドボーン音楽祭は、水準の高いモーツァルトのオペラ上演で定評が
あります。この1962年の公演では、当時27歳のミレッラ・フレーニ(彼女は前
年に「愛の妙薬」でグラインドボーンにデビューし大評判となったばかりで
した)と、この翌年に初来日してやはりケルビーノを歌ってセンセーションを
巻き起こした24歳のエディト・マティスと、若く才能のある歌手を積極的に
起用しているのが流石。さらにバキエ、ゲンジェル、キュエノら実力のある
歌手と、名匠ヴァルヴィーゾの指揮によって、非常に充実した「フィガロの
結婚」になっています。

GFOCD 002 2枚組 \4650
プロコフィエフ:「修道院での結婚」
ヴィアチェスラフ・ヴォイナロフスキ(T ドン・ジェローメ)
アンドレイ・ブレウス(Br フェルディナンド)
リューボフ・ペトローヴァ(S ルイーザ)
アレキサンドラ・デュルセネーヴァ(Ms 家庭教師)
ヴェヴォロド・グリブノフ(T ドン・アントニオ)
ニーノ・スルグラーゼ(Ms クララ)
セルゲイ・アレクサーシン(Bs メンドーサ)
アラン・オピー(Br ドン・カルロス)
ジョナサン・ヴェイラ(Br 修道院長)他
ウラディーミル・ユロフスキ(指)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団,グラインドボーン合唱団
録音:2006年
2006年にグラインドボーン音楽祭で上演され好評を博したプロコフィエフの
「修道院での婚約」がCDで登場。舞台はセヴィリア。貴族ドン・ジェローメ
の娘ルイーザには愛する人がいるが、父は成り金商人と結婚させようとする
ので、彼女は一芝居打って修道院で結婚を果たす、というような喜劇。2001
年にグラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任し、この上演の翌年からロン
ドン・フィルの首席指揮者に就任したユロフスキの生き生きした音楽が、愉
快な喜劇を楽しく盛り立てています。
なお、レーベルからの情報では伯爵夫人役がLeval Gencerになっていますが、
Leyla Gencerの誤りと思われます。




<CAvi>
4260085 530120 \2450
(1)リスト:ソナタ ロ短調
(2)リスト/レオ・ヴェイネル編:
ソナタ ロ短調(オーケストラ編曲版)*世界初録音
(1)オルガ・コズローヴァ(P)
(2)ワイマール・フランツ・リスト音楽大学オーケストラ 
ニコラス・パスケ(指)
録音:(1)2007年7月17日(2)2006年10月22日
(第3回リスト・フェスティヴァル/ワイマール)(ライヴ)
リストの難曲中の難曲、ピアノ・ソナタ ロ短調がオーケストラ曲に変貌を遂
げました。リストのソナタは独創的な構成とリスト特有の高い技巧性が特徴
の大作。この作品をハンガリーの作曲家レオ・ヴェイネルにより編曲された
オーケストラ・ヴァージョンの世界初録音が収められています。レオ・ヴェ
イネルはそれほど多くの作品は残しておりませんが、指導者としてショル
ティ、クルタークなど数々の優秀な弟子を輩出しています。このオーケスト
ラ編曲は、1956年リスト没後70周年を記念し、またヴァイネル自身が70歳を
迎えたこともあり作曲されました。演奏はワイマールで開催されているリス
ト・フェスティヴァルでのライヴ。フランツ・リストの後押しで1872年に設
立されたワイマール・フランツ・リスト音楽大学のオーケストラによる演奏
です。また、2006年にフランツ・リスト国際ピアノコンクールで優勝したロ
シアの若手ピアニスト、オルガ・コズローヴァのピアノ・ソナタ演奏も収録
されています。




<ZIG ZAG Territoires>
ZZT 080401 \2480
ショパン:練習曲作品10、バラード第1、2、3&4番
ユーグ・デュフール:
La ligne gravissant la chute(ショパンへのオマージュ)
ニ-マ・サルケチク(P)
録音:2008年2月
イラン出身の25歳若手ピアニストのニーマ・サルケチクは、パリ国立高等音
楽院ジョルジュ・プルーデルマッハフランソワ=フレデリック・ギイらに師
事。研究熱心な注目の若手ピアニストです。デビュー・アルバムは王道のショ
パン。2008年4月には、フランスの注目のピアニスト、アレクサンドル・タロ
ー、カロリーヌ・サジュマンらとともにショパン・リサイタルを行い、その
際にこのアルバムに収録されているフランス現代音楽の中心を担うユーグ・
デュフールによるショパンへのオマージュの作品も演奏されました。この作
品はフランスの画家でもあり詩人のタル・コートの詩から引用されています。




<GRAND SLAM>
GS 2028 \2250
(1)ハイドン:交響曲第94番ト長調Hob.I-94「驚愕」
(2)ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調Op.60
(3)[ボーナス・トラック]同:交響曲第4番変ロ長調Op.60より第3、第4楽章
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1951年1月11日、12日、17日、
(2)1950年1月25日、30日ウィーン・ムジークフェラインザール
使用ソース:(1)HMV(U.K.)ALP 1011、
(2)HMV(U.K.)DB 21099/103(2VH 7207-1A/7208-1A/7209-1A/7204-1A/7205-1A
/7206-1A/7210-1A/7211-1A/7212-1A/7213-1B)、
(3)HMV(U.K.)Test pressing(2XVH 14-1)
制作:平林 直哉
* おことわり:LPからの復刻ですので、LP特有のノイズが混入します。
■制作者より
1950年1月にHMVによって録音されたフルトヴェングラー指揮、ウィーン・フィ
ルのベートーヴェンの交響曲第4番は、1950年10月にイギリスでSP盤(78回転)
として初発売されました。しかし、時代はLPへと移行する時期であったため、
このSP盤はごく少数しか市場に出回らず、フルトヴェングラーのSP盤の中で
も入手難のひとつと言われています。本CDではその貴重なSP盤を使用し、原
音に忠実に復刻をしました。有名なオルセンのディスコグラフィ等の資料に
よりますと、この演奏は1950年代、フランスHMVのFALP116として唯一のLP復
刻盤が発売されたとされています。この1950年の演奏のマトリックス番号は
2XVH13/14で、今もなお世界中のコレクターがこの番号の刻印のあるFALP116
を探し回っています。しかし、中古市場に出回るFALP116の中身はすべて1952
年12月の録音、つまりマトリックス番号で言えば2XVH39/40のものしか知ら
れていません。
ところがこのCDの制作途中で、1950年録音のマトリックス番号の刻印されて
いるLPのテスト・プレスの存在を知りました。残念ながらこのテスト盤は第
3楽章、第4楽章のみですが、噂を立証する証拠としても貴重であり、ボーナ
ス・トラックとして加えました。本編のSP復刻との音質の違いもファンには
興味が尽きないでしょう。
また、この1950年の第4で一般的に知られている最初の復刻盤LPは1975年に東
芝EMI(現EMIミュージック・ジャパン)から発売されたものです(EAC47009-9)。
その後、この第4の復刻盤はイタリアEMIやアメリカ・ワルター協会などから
もLP発売されましたが、これらの復刻盤にはすべて第1楽章の途中での音の欠
落がありました。完全な形での復刻盤はフルトヴェングラー協会の私家盤を
除けば現在市販盤はフランスTahra(FURT-1084/7)のみです。Tahraはセット
物ですので、1枚もののCDで完全な形で復刻されているのは、現在このGRAND
SLAM、GS-2028が唯一となります。
一方のハイドンの「驚愕」は、初期LPからの初めての復刻となります。この
録音は日頃それほど注目を集めていませんが、知る人ぞ知る名録音、名演奏
です。 (平林 直哉)
■ 解説書の内容
いつものように英グラモフォン誌の初出の批評の邦訳を掲載します。




<MELODIYA>
MELCD 1000104 \1780
チャイコフスキー(1840-1893):
管弦楽組曲第3番ト長調 Op.55
管弦楽組曲第4番ト長調「モーツァルティアーナ」Op.61
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1985年

MELCD 1000160 \1780
グラズノフ(1856-1936):
バレエ組曲(バレエの情景)Op.52
性格的組曲 Op.9
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1990年

MELCD 1000192 \1780
ストラヴィンスキー(1882-1971):
バレエ「春の祭典」(*)
バレエ「かるた遊び」(+)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1966年(*)/1970年(+)

MELCD 1001313 \1780
ルステム・ガブドゥリン コントラバス
ジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821-1889):
悲歌(*)/メンデルスゾーンの様式による演奏会用アレグロ(+)/愛の苦悩(#)
管弦楽伴奏付きクラリネットとコントラバスのための二重奏曲(**)
コントラバス協奏曲(第2番)ロ短調(++)/タランテッラ(++)
セルゲイ・クーセヴィツキー(1874-1889):
コントラバス協奏曲嬰ヘ短調(##)/ワルツ Op.1(##)
ルステム・ガブドゥリン(コントラバス)
A・ゴリボリ(ピアノ(*)) E・メスネル(ピアノ(+))
R・イブラギモフ(コントラバス(#)) V・チャソヴェンナヤ(ピアノ(#))
A・・イワーノフ(クラリネット(**)) 室内アンサンブル(**)
I・ラピニシュ(指揮(++/##) キネマトグラフィ管弦楽団(++) SO CT & AR(##)
録音:1982-1994年
ルステム・ガブドゥリンは1944年モスクワに生まれ、モスクワ音楽院でA・アス
ターホフに師事、1968年から1990年までモスクワ室内管弦楽団首席奏者、1990年
以来ロシア・ナショナル管弦楽団の首席奏者、1974年以来モスクワ音楽院教授を
務めているコントラバス奏者。

MELCD 1001334 \1780
グリーグ(1843-1907):
「ベール・ギュント」組曲第1番 Op.46(*)
「ベール・ギュント」組曲第2番 Op.55(*)
ホルベア組曲 Op.40(+)
抒情組曲 Op.54(*)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮(*))
モスクワ放送交響楽団(*)
ドミトリー・キタエンコ(指揮(+))
モスクワ・フィルハーモニー室内管弦楽団(+)
録音:1967年(*)/1973年(+)

MELCD 1001336 3枚組 \5340
グリンカ(1804-1857):オペラ「イワン・スサーニン」
エフゲニー・ネステレンコ(バス:イワン・スサーニン)
ベラ・ルジェンコ(ソプラノ:スサーニンの娘アントニーダ)
タマーラ・シニャフスカヤ(メゾソプラノ:スサーニンの息子ワーニャ)
ウラディーミル・シチェルバコフ
(テノール:アントニーダの許婚者ボグダン・ソビーニン)
セルゲイ・アルヒーポフ(バス、ポーランド王シギスムント)
ウラディスラフ・パシンスキー(バリトン:ポーランドの伝令)
コンスタンチン・バスコフ(テノール、ロシア兵士)
ボリショイ劇場の独唱者たち(他の配役)
マルク・エルムレル(指揮)
ボリショイ劇場管弦楽団&合唱団
録音:1979年

MELCD 1001346 3枚組 \5340
グリンカ(1804-1857):オペラ「ルスランとリュドミラ」
ワレーリー・ヤロスラフツェフ(バス:キエフ大公スヴェトザール)
ベラ・ルジェンコ(ソプラノ:スヴェトザールの娘リュドミラ)
エフゲニー・ネステレンコ(バス:キエフの騎士・リュドミラの許婚者ルスラン)
タマーラ・シニャフスカヤ(アルト:ハザールの公ラトミール)
ボリス・モロゾフ(バス:ノルマンの公ファルラフ)
ニーナ・フォーミナ(ソプラノ:ラトミールの捕虜ゴリスラワ)
アリベルト・マスレンニコフ(テノール:魔法使いの王フィン)
ガリーナ・ボリソワ(メゾソプラノ:魔女ナイナ)
アレクサンドル・アルヒーポフ(テノール:バヤン)
ボリショイ劇場の独唱者たち(他の配役)
ユーリー・シモノフ(指揮)
マルク・エルムレル(指揮)
ボリショイ劇場管弦楽団&合唱団
録音:1978年




<SVETLANOV FOUNDATION>
SVET 57-009-1/6 6枚組 \7000
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):管弦楽作品集
交響曲第1番ホ短調 Op.1(第2版)
交響組曲「アンタール」(交響曲第2番)Op.9
交響曲第3番ハ長調 Op.32(第2版)
オペラ「大貴族夫人ヴェーラ・シェローガ」序曲
オペラ「プスコーフの娘」から
序曲,第1幕間奏曲,第2幕間奏曲,森にて-皇帝の狩,嵐,音画
交響組曲「シェエラザード」Op.35
スペイン奇想曲 Op.34
セルビアの主題による幻想曲 Op.6
オペラ「パン・ヴォエヴォーダ」による組曲 Op.59
前奏曲,クラコヴィエンヌ,夜想曲「月光」,マズルカ,ポロネーズ
オペラ「雪娘」からの組曲
前奏曲,鳥の踊り,皇帝ベレンデイの行進,スコモローヒの踊り
オペラ「金鶏」による4つの音画
宮殿のドドン王,行進するドドン王(戦場のドドン王),
ドドン王とシェマハの女王,婚礼とドドン王の悲しき死
音画「サトコ」Op.5
オペラ「皇帝サルタンの物語」による組曲(音画)Op.57
皇帝の出発と別れ(第1幕前奏曲),
樽に入れられ漂流する皇妃と王子(第2幕前奏曲),
三つの奇跡(第3幕第2場前奏曲)
オペラ=バレエ「ムラーダ」から 公たちの行進
オペラ「金鶏」から 第1幕前奏曲,行進曲(第3幕)
オペラ「見えざる町キーテジと乙女フェヴローニャの物語」第3幕 から
前奏曲「砂漠称賛」,交響的絵画「ケルジェネツの戦い」
オペラ「サトコ」前奏曲
オペラ「五月の夜」前奏曲
オペラ「皇帝の花嫁」前奏曲
3つのロシアの主題による序曲 Op.28
序曲「復活祭」ニ長調 Op.36
前奏曲カンタータ「ホメロスより」ホ長調 Op.26
(ソプラノ、メゾソプラノ、アルト、女声合唱と管弦楽のための)(*)
墓の上に(ベリャーエフ追悼前奏曲)Op.61
ドゥビヌーシカ Op.62(第2版)
ロシアの主題によるシンフォニエッタ イ短調 Op.31
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
ロシア国立交響楽団
録音:1971-1993年
(*)の独唱者と合唱団名は記載がありません。




<FLORA>
FLORA 0906 \2300
モーツァルト(1756-1791):
フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ集
ソナタ ハ長調 K.303
ソナタ変ロ長調 K.378
フランスの歌「ああ、私は恋人をなくした」の主題(アンダンティーノ)による
6つの変奏曲 K.360
ソナタ変ロ長調 K.454
フランソワ・フェルナンデス(ヴァイオリン)
ボヤン・ヴォデニチャロフ(フォルテピアノ)
録音:2006年6月、ベルギー、ブラ=シュル=リエンヌ
『ハイドン:ピアノ三重奏曲集』(FLORA
0805)で共演していたフェルナンデスとヴォデニチャロフのデュオが登場。現在
ベルギーのブリュッセル音楽院教授を務めているヴォデニチャロフ(1960年、ブ
ルガリア生まれ)は寺神戸亮(ヴァイオリン)のデュオ・パートナーとしても知ら
れています。

FLORA 1607 \2300
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ四重奏曲ト短調 K.478
ピアノ四重奏曲変ホ長調 K.493
ボヤン・ヴォデニチャロフ(フォルテピアノ)
寺神戸亮(ヴァイオリン)
フランソワ・フェルナンデス(ヴィオラ)
ライナー・ツィパーリング(チェロ)
録音:2007年10月10-13日、ベルギー、ブラ=シュル=リエンヌ
なんとヴァイオリンに寺神戸亮を迎えた充実の四重奏。寺神戸氏の公式ウェブサ
イトに記載されていましたので、お待ちのファンの方も多いとのでは・・。

FLORA 1507 \2300
マラン・マレ(1656-1728):シャリヴァリ
ヴィオール曲集第3巻(1711)
組曲ト長調/組曲ハ短調/組曲ニ長調
フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ[ソロ])
ライナー・ツィパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
モード・グラットン(チェンバロ)
エドゥアルド・エグエス(テオルボ、ギター)
録音:2007年7月25-27日、ベルギー、ブラ=シュル=リエンヌ
RICERCARレーベルでマレのヴィオール曲集全曲録音を目指しながら中断の憂き目
に遭ってしまったピエルロが、FLORAで録音を再開しました。FLORAからは『音階』
(FLORA 0603)に続く2枚目のマレとなります。アルバム・タイトルにもなっている
曲「シャリヴァリ」は「どんちゃん騒ぎ」といった意味で、プログラムの最後を
飾っています。

※今回ご案内の3点はいずれも解説書が付いていないパターンですが、ウェブサ
イトの解説も未だアップされておりません。ご了承下さい。

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08-05 No.22-1

2008年05月24日 17時47分43秒 | Weblog
★前回、お取り扱いのご案内をいたしましたBerlin Classicsレーベルですが
ホームページに掲載しましたリスト以外の未案内商品を随時ご案内してまいり
ます。

<Berlin Classics>
BC 1631 \2380
ハイドン:「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」Op.51
クレンケ弦楽四重奏団
1994年にデビューした女性4人組。今ドイツの中でもトップクラスの実力を持
った注目の四重奏団。フランス・カンヌでMidem Classical Awardを受賞。簡
潔な作品ながら深く感動的な音楽です。

BC 18423 \1480
永遠の音楽 -システィーナ礼拝堂の音楽
ヴァリアスアーティスツ
パレストリーナ、デュファイ、スカルラッティらのアカペラの作品を中心に
した作品集

BC 18423 2枚組 \2380
ヴェルディ:レクイエム
ジュゼッペ・パターネ指揮、ライプツィヒ放送交響楽団、他

BC 18424 \1480
75歳バースディ記念盤
ソーニャ・ケウラー ブレヒトソングを歌う
録音:1972年-78年

BC 1630 2枚組 \5800(予定)
ハイドン:ピアノ曲集
ピアノソナタ(第50番)Hob.XVI-37、12のメヌエットHob.IX-11、
「神よ皇帝を護り給え」による変奏曲 Hob.III-77、
ピアノソナタ(第59番)Hob.XVI-49、ピアノソナタ ホ短調Hob.XVI-47bis、
主題と変奏「易しく快適」ハ長調Hob.XVII-5、
ピアノソナタ(第58番)Hob.XVI-48、他
ラーニャ・シルマー(pf)

BC 1632 \2380
ハイドン:チェロ協奏曲第1番、第2番
クラフト:チェロ協奏曲第2番
イェンス=ペーター・マインツ(Vc)
トーマス・クルーグ指揮、ドイツ室内管弦楽団

BC 18437 \1280
チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」ハイライト
ハインツ・レーグナー指揮、ベルリン放送交響楽団

BC 18438 2枚組 \2380
ハイドン:オラトリオ「天地創造」
ヘルムート・コッホ指揮、ベルリン放送交響楽団、他
レジーナ・ヴェルナー、ペーター・シュライアー、テオ・アダム、他


●Berlin Classics Composers Series (2CD)
ベルリンクラシックスの豊富で優秀な音源を使用した作曲家別オムニバス集 
ちょっとかわいいジャケットが印象的です

BC 18425 2枚組 \1480
J.S.バッハ
ヴァリアスアーティスツ
管弦楽組曲より、ブランデンブルク協奏曲より、ヴァイオリン協奏曲より、
トッカータとフーガ、他

BC 18426 2枚組 \1480
ベートーヴェン
ヴァリアスアーティスツ
交響曲第5番、第9番、ピアノ協奏曲第4番、他

BC 18427 2枚組 \1480
ブラームス
ヴァリアスアーティスツ
ハンガリー舞曲集より、交響曲第3番、ハイドン変奏曲、ピアノ小品集、他

BC 18428 2枚組 \1480
ショパン
ピアノ協奏曲第1番、第2番、28の前奏曲集、ピアノ作品集、他

BC 18429 2枚組 \1480
ヘンデル
ヴァリアスアーティスツ
水上の音楽、王宮の花火の音楽、メサイア、ユーダスマカベウス、他

BC 18430 2枚組 \1480
ハイドン
交響曲より、トランペット協奏曲、皇帝四重奏曲、他

BC 18431 2枚組 \1480
メンデルスゾーン
ヴァリアスアーティスツ
無言歌より、ヴァイオリン協奏曲、交響曲第3番、真夏の夜の夢より、他

BC 18432 2枚組 \1480
モーツァルト
ヴァリアスアーティスツ
アイネクライネ・ナハトムジーク、ピアノソナタK311、交響曲第41番、
ピアノ協奏曲第21番、他

BC 18433 2枚組 \1480
シューベルト
未完成交響曲、ロザムンデ、魔法の竪琴、魔王、他

BC 18434 2枚組 \1480
シューマン
ヴァリアスアーティスツ
ピアノ協奏曲、チェロ協奏曲、子供の情景、他

BC 18435 2枚組 \1480
チャイコフスキー
ヴァリアスアーティスツ
白鳥の湖より、ピアノ協奏曲第1番、ロココの主題による変奏曲、
交響曲第6番より

BC 18436 2枚組 \1480
ヴィヴァルディ
ヴァリアスアーティスツ
四季、フルート協奏曲、オーボエ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲、他


●SCHAETZE DER KLASSIK
薄型ケースに気品あるジャケットは単なる廉価シリーズとして扱いたくない
一品。名盤といわれている音源を惜しみなく使っての商品化です。まさに
『宝』の名にふさわしいディスクの発売です。

BC 1420 \950
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番-第3番
管弦楽組曲第4番
ヘルムート・コッホ指揮、ベルリン室内管弦楽団

BC 1421 \950
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番-第6番
ヘルムート・コッホ指揮、ベルリン室内管弦楽団

BC 1422 \950
J.S.バッハ:オルガン曲集
トッカータとフーガBWV.565、パッサカリアBWV.582、他
パワー・ビッグス(Org)

BC 1423 \950
ベートーヴェン:交響曲第5番、第6番「田園」
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮、シュターツカペレ・ドレスデン

BC 1424 \950
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」
フランツ・コンヴィチュニー指揮、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
ヴェングロル(Sop)ツォレンコップ(Alt)
ヨアヒム・ロッチュ(Ten)アダム(Bs)

BC 1425 \950
ベルリオーズ:幻想交響曲
ロルフ・ロイター指揮、ベルリン・コーミッシェオパー管弦楽団

BC 1426 \950
ブラームス:交響曲第3番
ハンガリー舞曲集より14曲
ヴァーツラフ・ノイマン指揮、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

BC 1427 \950
ショパン:ピアノ協奏曲第1番、第2番
アンネローゼ・シュミット(pf)
クルト・マズア指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

BC 1428 \950
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
スラヴ舞曲集より6曲
オトマール・スイトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン
ノイマン指揮、ゲヴァントハウス管弦楽団

BC 1429 \950
グリーグ:
ノルウェー舞曲、2つの抒情組曲 作品54、十字軍の兵士シグール 作品56、
ホルベルク組曲 作品40
オトマール・スイトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン

BC 1430 \950
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 ドイツ語抜粋盤
ヘルムート・コッホ指揮、ベルリン放送交響楽団
ヴェルナー(Sop)リース(Alt)シュライヤー(Ten)アダム(Bs)

BC 1431 \950
ヘンデル:組曲「水上の音楽」、王宮の花火の音楽
ヘルムート・コッホ指揮、ベルリン放送交響楽団

BC 1432 \950
ハイドン:オラトリオ「天地創造」 抜粋盤
ヘルムート・コッホ指揮、ベルリン放送交響楽団
ヴェルナー(Sop)シュライアー(Ten)アダム(Bs)

BC 1433 \950
マーラー:交響曲第5番
ヴァーツラフ・ノイマン指揮、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

BC 1434 \950
メンデルスゾーン:真夏の夜の夢 作品61
序曲「美しいメルジーネの物語」作品32、「静かな海と楽しい航海」作品27
ギュンター・ヘルビッヒ指揮、シュターツカペレ・ベルリン

BC 1435 \950
モーツァルト:
アイネ・クライネ・ナハトムジーク、
セレナードKV.239、K.101、K.286、K.522
オトマール・スイトナー指揮、シュターツカペレ・ドレスデン

BC 1436 \950
モーツァルト:交響曲第39番、第40番、第41番「ジュピター」
オトマール・スイトナー指揮、シュターツカペレ・ドレスデン
交響曲より、トランペット協奏曲、皇帝四重奏曲、他

BC 1437 \950
オルフ:カルミナ・ブラーナ
ヘルベルト・ケーゲル指揮、ライプツィヒ放送交響楽団

BC 1438 \950
ラヴェル:ラ・ヴァルス、ボレロ、マ・メール・ロア
亡き王女のためのバヴァーヌ
ギュンター・ヘルビッヒ指揮、ベルリン交響楽団

BC 1439 \950
シューベルト:ピアノ五重奏曲D.667「ます」
アダージョとロンド・コンチェルタンテ D.487
レーゼル(pf)ズスケ(Vln)ハルマン(Vla)ティム(Vc)フッケ(Cb)

BC 1440 \950
シューマン:子供の情景
花の曲 作品19、3つのロマンス 作品28、アラベスク 作品18
ノーマン・シェトラー(pf)

BC 1441 \950
スメタナ:わが祖国
ヴァーツラフ・ノイマン指揮、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

BC 1442 \950
チャイコフスキー:3大バレエ組曲集
くるみ割り人形、眠れる森の美女、白鳥の湖
ハインツ・レーグナー指揮、ベルリン放送交響楽団

BC 1443 \950
ワーグナー:序曲集、前奏曲集
タンホイザー序曲 
若杉弘指揮、シュターツカペレ・ドレスデン
ローエングリン前奏曲 
スイトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン
さまよえるオランダ人序曲 
コンヴィチュニー指揮、シュターツカペレ・ベルリン
パルシファル前奏曲 
ケーゲル指揮、ライプツィヒ放送交響楽団

BC 1444 \950
J.シュトラウス:名曲集 
こうもり序曲、ワルツ「美しく青きドナウ」「ウィーンの森の物語」
「春の声」、ラデツキー行進曲、他
マンフレッド・ホーネック指揮、バンベルク交響楽団、他

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08-05 No.22-2

2008年05月24日 17時47分10秒 | Weblog
<Chandos>
CHAN 10475 \2180
ラフマニノフ:
交響曲第1番ニ短調Op.13/交響詩《死の鳥》Op.29/
ユース・シンフォニー(パヴェル・ラム校訂)
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)、BBCフィルハーモニック
去る3月に行われた来日公演で聴かせてくれた濃密な表現力、燃え上がるエネ
ルギーが記憶に新しいジャナンドレア・ノセダ&BBCフィルハーモニック。
シャンドスを支える同コンビにとって最初のラフマニノフの録音となった歌
劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」(CHAN 10442)に続く第2弾は、セルゲイ・
ラフマニノフ財団のサポートを受けての「交響曲第1番」!
後に書かれた交響曲第2番と第3番に比べても圧倒的に不当な扱いを受け、初
演の失敗によりラフマニノフに精神的なダメージを与えるまでに至った交響
曲第1番。恩師ゲルギエフの下でマリインスキー歌劇場の首席客演指揮者とし
て数多くのロシア音楽に接してきたノセダは、この交響曲第1番を徹底的に見
直し研究を重ねたという。
泉のように湧き出る美しい旋律、洗練されたハーモニー、統一感を見せる楽
曲構造、そして「鐘の音」を連想させる表現・・・ラフマニノフの全てを凝
縮したかのような「交響曲第1番」と、ノセダ&BBCフィルのスタイルが見事
なまでにシンクロする。
ちなみにノセダ&BBCフィルは来る8月の「プロムス2008」でラフマニノフの
交響曲第1番の演奏が予定されている。またノセダは10月のNHK音楽祭でNHK交
響楽団を指揮するために再来日が予定されるなど、その動向から目が離せな
い!2008年1月30日&31日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7での
録音。

CHSA 5064(SACD-Hybrid) \2850
ミェチスワフ・ワインベルク(1919-1996):協奏曲集 ――
チェロと管弦楽のための《幻想曲》Op.52/フルート協奏曲第2番Op.148
(世界初録音)/フルート協奏曲Op.75(第1番)/クラリネット協奏曲Op.104
(世界初録音)
クレース・グンナルソン(チェロ)、アンデシュ・ユーンヘル(フルート)、
ウルバン・クレソン(クラリネット)、
トルド・スヴェドルンド(指揮)、イェテボリ交響楽団
ガブリエル・フムーラとポーランド国立放送響による3枚の交響曲集(CHAN
10128/CHAN 10237/CHAN 10334)によって、作曲者、作品両方の再評価に貢
献を果たしてきたシャンドスのワインベルク・シリーズに新たに加わるのは
「4つの協奏曲」。
ポーランドのワルシャワでユダヤ人の家庭に生まれたワインベルク。ワル
シャワ音楽院で音楽を学ぶものの、1939年にナチスのポーランド侵攻から逃
れるために旧ソ連に亡命。そこで出会ったショスタコーヴィチと親交を深め
るものの、スターリンが死去するまでは反ユダヤ政策によって激動の生涯を
送ったことでも知られている。
おそらく初の録音になるであろう「フルート協奏曲第2番」と「クラリネッ
ト協奏曲」を含むワインベルクの4つの協奏曲は、全て旧ソ連亡命後の中期
から後期にかけて作曲が行われたもの。
動乱の時代、そして訪れた自由の中でワインベルクが生み出した協奏曲。ス
ウェーデンの名門オーケストラ、イェテボリ響をバックに、いずれもイェテ
ボリ響の首席奏者として活躍する3人のソリストたちの演奏にじっくりと耳
を傾けてみたい。

CHAN 10462 \2180
フーガ ――
J・S・バッハ:
フーガ ハ長調BWV.846(シュート編)、
大フーガ ト長調BWV.541(メイナード編)、
フーガ ホ短調BWV.855(ミラー編)、
フーガ ニ長調BWV.850(キートリー編)、
フーガ ロ短調BWV.869(キートリー編)、
フーガ嬰ト短調BWV.863(ジャクソン編)、
フーガ変ロ短調BWV.891(シュート編)、
フーガ変イ長調BWV.862(シュート編)、
大フーガ ト短調BWV.542(ライト編)、
フーガ ニ短調BWV.903(ミラー編)/
ショスタコーヴィチ:フーガ ハ長調Op.87-1(ミラー編)、
フーガ ト長調Op.87-3(サットン編)、
フーガ ホ短調Op.87-4(キートリー編)、
フーガ ニ長調Op.87-5(ミラー編)、
フーガ ロ短調Op.87-6(ミラー編)、
フーガ嬰ト短調Op.87-12(ジャクソン編)、
フーガ変ニ長調Op.87-15(トムソン編)、
フーガ変イ長調Op.87-17(トムソン編)、
フーガ ト短調Op.87-22(サットン編)、
フーガ ニ短調Op.87-24(トムソン編)
オニックス・ブラス〔ナイアル・キートリー(トランペット)、
ブライアン・トムソン(トランペット)、
エイモス・ミラー(トロンボーン)、アンドルー・サットン(ホルン)、
デイヴィッド・ゴードン・シュート(チューバ)〕
その演奏を聴いた今は亡きイギリスの伝説のトランペット奏者フィリップ・
ジョーンズから「ブラヴォー、オニックス!」と称賛の声を贈られたイギリ
スの金管五重奏団「オニックス・ブラス」がシャンドス・デビュー!
オニックス・ブラスのシャンドス第1弾となる「フーガ」は、メンバー全員で
アレンジを施したバッハとショスタコーヴィチの「フーガ」を交互に演奏す
ることにより、200年という歴史に隔てられた2人の作曲家の「フーガ」の密
接な関係を明らかにしていくという大きなテーマを持っている。
1993年に結成されたオニックス・アンサンブルは、ロイヤル・フィル、イン
グリッシュ・ナショナル・オペラ、イギリス室内管、ロイヤル・バレエ・シ
ンフォニアなど第1線の舞台で活躍する一流の奏者たちで構成されるイギリス
の金管五重奏団。
シャンドスからリリースされている管楽器アンサンブルや吹奏楽の録音の高
いクォリティは折り紙付きなだけに「オニックス・ブラス」のパフォーマン
スにも大いに期待したい!

CHAN 10473 2枚組 \4360
ブリテン:歌劇《オーエン・ウィングレイヴ》Op.86
ピーター・コールマン=ライト(バリトン)、ロビン・レガット(テノール)、
エリザベス・コーネル(ソプラノ)、ジャニス・ワトソン(ソプラノ)、
サラ・フォックス(ソプラノ)、アラン・オピー(バリトン)、
パメラ・ヘレン・スティーヴン(メゾ・ソプラノ)、
ジェイムス・ギルクリスト(テノール)、
リチャード・ヒコックス(指揮)、
シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア、ティフィン少年合唱団
もはや達人と呼ぶに相応しい他の追随を許さぬイギリス音楽のスペシャリス
ト、リチャード・ヒコックスが上演の機会に恵まれてこなかったブリテンの
オペラ「オーエン・ウィングレイヴ」をレコーディング。
ヒコックスがロンドンのカドガン・ホールで上演を行い大成功を収め、続い
て録音に着手したブリテンの「オーエン・ウィングレイヴ」は僅かに数える
ほどの録音しか存在しておらず、このヒコックス盤が貴重な新録音となるこ
とは間違いないだろう!
1966年にBBCからの依頼を受けたブリテンが作曲した「オーエン・ウィングレ
イヴ」は、19世紀イギリスの作家ヘンリー・ジェイムズの怪奇小説が題材と
なっており、歌劇場での演奏というよりもテレビ放送を通じての上演を目的
として書かれたという経緯も興味深い。

CHAN 10476 \2180
モルドコヴィチ・プレイズ・バツェヴィチ&エネスコ ――
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):
ヴァイオリン・ソナタ第3番、ソナタ・ダ・カメラ、パルティータ
リディア・モルドコヴィチ(ヴァイオリン)、
イアン・ファウンテン(ピアノ)
シャンドス初期の時代から現在まで長きに渡ってレコーディングを行ってき
たロシア生まれの女流ヴァイオリン奏者リディア・モルドコヴィチ。モルド
コヴィチが教授&名誉会員として所属するロンドンの王立音楽院から貸与さ
れたストラディヴァリウスを弾いての久々のレコーディングは、エネスコ&
バツェヴィチのソナタ集。
20世紀有数の女流ヴァイオリン奏者であり、作曲家としても当時のポーラン
ドを代表する存在だったバツェヴィチ。ここでは大きな自動車事故に遭い長
い入院生活を克服した後に書かれた「パルティータ」など、再評価が進むバ
ツェヴィチの知られざる作品に触れることが出来る。またブラームス、フラ
ンクやフォーレからの影響が見られるエネスコのソナタ第2番は、ルーマニ
アの民族音楽を採り入れる前のエネスコの作風を知れる作品である。熟成さ
れたベテラン奏者の衰えぬ情熱と東欧の音楽のコンビネーションが楽しみ。

CHAN 10477 \2180
ファゴットのための協奏曲集 ――
フンメル:グランド・コンチェルト ヘ長調
ウェーバー:アンダンテとハンガリー風ロンド
ヤコービ:前奏曲とポロネーズ
エルガー:ロマンス
ベルワルド:コンツェルトシュトゥック
ガーシュウィン:サマータイム
カレン・ジョーヒガン(ファゴット)、
ベンジャミン・ウォルフィッシュ(指揮)、オペラ・ノース管弦楽団
ロンドンの王立音楽院に在学中のカレン・ジョーヒガンは現在19歳。BBCのク
ラシカル・スター(http://www.bbc.co.uk/classicalstar/)でファイナリスト
に選出された際にはチェリストのマシュー・バーリーからは大絶賛を受け、
シャンドスのディレクターでありオーナーのラルフ・カズンズを動かし録音
契約を結ぶに至ったというファゴット界に登場した驚異のシンデレラ・ガー
ルなのである!
BBCスコティッシュ響のソリストに招かれるなど急速に注目を集めるファゴッ
ト界の超新星のデビュー・アルバムには、フンメルやウェーバーなど実力が
試される定番中の定番を収録。既に2枚目の録音も計画されるなどシャンドス
が懸ける期待の高さが窺える。



<Caprice>
CAP 21803 \2300
フレデリク・シクステン(1962-):スウェーデンのマルコ受難曲(世界初録音)
ジャネッテ・コーン(ソプラノ/福音史家)、
イェスパー・タウベ(バリトン/イエス)、
グンナー・アンデション(テノール)、バルカラス・クラフォード(バス)、
クリストファー・ホルゲルソン(テノール)、ミア・ルンデル(アルト)、
ラグナル・ブーリーン(指揮)、
カンマーアンサンブル、マリア・マグダレーナ・モテット合唱団、
アドルフ・フレドリクス音楽院児童合唱団
世界初録音となる「スウェーデンのマルコ受難曲」とは現代スウェーデンの
代表的作曲家の1人であるサンドストレムの門下生であり、作曲家、教会オル
ガニスト、合唱指揮者として次世代を牽引する音楽家フレデリク・シクステ
ンの意欲作。現在のスウェーデンで教会音楽、合唱作品の作曲家として多方
面から脚光を浴びているシクステンの「マルコ受難曲」の大きな特徴は、大
バッハの受難曲では主にテノールが担当している福音史家(エヴァンゲリスト)
をソプラノに設定しているという部分だろう。
ソリスト、合唱団、小編成の室内アンサンブルという編成と伝統的な作曲手
法を受け継ぎながらも、劇的な表現や独自色を打ち出したスウェーデン生ま
れの新たな「マルコ受難曲」は、これが世界初録音!





<Alice>
ALCD 027 \2300
ミューズの秘密-
ニコラス・ヴァレットとヤコブ・ファン・エイクの音楽、
マリー・ルンドクィストの詩による
ピーター・セーデルベリ(リュート)、
レーナ・スザンネ・ノーリン(アルト)、
マリア・リンダール(バロック・ヴァイオリン)
共に17世紀オランダを活躍の場としたニコラス・ヴァレットと、ヤコブ・
ファン・エイク。この2人の作曲家が生んだ17世紀の音楽に、スウェーデン
の詩人マリー・ルンドクィストが書いた詩を融合させた「ミューズの秘密」
をテーマとする奥深いコンセプト・アルバム。ヴァレットの「ミューズの秘
密」からの音楽や詩篇、ファン・エイクの「笛の楽園」からの音楽をリュー
ト、声楽、ヴァイオリンの様々な組み合わせが新たな作品へと仕立てている。




<Phono Suecia>
PSCD 171 \2300
ヴィクトリア・ボリソワ=オッラス(1969-):作品集 ――
交響詩《風の翼》/交響曲第1番 《天国の勝利》/サクソフォン四重奏のた
めの《恋する雄鶏たち》/チェロ、ピアノとテープのための《僧院の庭》/
ピアノのための《沈黙の島》
マッツ・ロンディン(指揮)、
ノールショーピング交響楽団、
ラッシャー・サクソフォン四重奏団、
ピア・セーゲルスタム(チェロ)、クリストフ・シロドー(ピアノ)、
エヴァ・シデーン(ピアノ)
スウェーデン在住のロシアの女流作曲家ヴィクトリア・ボリソワ=オッラス
のポートレート・アルバム。中でも「風の翼」は、ハーディング&ロンドン
響によっても録音が行われたボリソワ=オッラスの代表作である。

PSCD 155 \2300
ポイント・ブランク ――
ドロー・フェイラー(1951-):ポイント・ブランク
シャム・マイム/死せるヨーロッパ人のための音楽/キ(Ki)
ドロー・フェイラー(コントラバス&ソプラニーノ・サクソフォン)、アンサ
ンブル・ギャギーゴー、ストックホルム・サクソフォン四重奏団
テル・アヴィヴ出身のミュージシャン&アーティスト、ドロー・フェイラー
のサクソフォンをメインとしたコンテンポラリー・アルバム。「ポイント・
ブランク」では、フェイラー自らがコントラバスとソプラニーノという2種類
のサクソフォンを吹き分けている。



<Musica Rediviva>
MRCD 102 \2300
透明の響き ――
カタリーナ・パルメール(1963-):透明のひびき
ミクロス・マロス(1943-):ゴルグ
スタファン・ストルム(1964-):荒れ果てた庭からの三つの歌
マルタン:ソナタ・ダ・キエザ
ウレ・リュッツォ・ホルム(1954-):韻と対
ベリー・ガイ(1942-):ウィッスル・アンド・フルート
ヴィクトリア・ボリソヴァ・オラス(1969-):双子に捧げるセレナーデ
ヘンリック・ストリンドベリ(1954-):モデル2
レミジュス・シレイカ(1950-):トリオ
トリオ・トリブカイト・ペッターソン・ベリィ〔ベンクト・トリブカイト
(オルガン、ピアノ、チェンバロ)、ミカエル・ペッターソン(フルート)、
ダニエル・ベリィ(マリンバ、打楽器)〕
「トリオ・トリブカイト・ペッターソン・ベリィ」は、鍵盤楽器、フルート、
打楽器という組み合わせで1996年に結成されこれまでに70曲以上の楽曲を提
供されるなど、スウェーデンのコンテンポラリー・ミュージックを代表する
アンサンブルである。また近現代作品の演奏、紹介だけでなく子供たちのた
めの教育プログラムに対しても積極的な取り組みを行うなど、その姿勢も高
い評価を受けている。





<Daphne>
DAPHNE 1027 \2300
球-ヴァイオリンとギターのためのデュオ ――
アルベルト・スネルサー(1972-):球
ヘアマン・D・コペル(1908-1998):ヴァイオリンとギターのための二重奏曲
エルランド・フォン・コック(1910-):歌と踊り
ヨーアン・イェアシル(1913-2004):10の即興曲
エーバハード・アイサー(1932-):相互関係
スタファン・モッセンマーク(1961-):トスカナからバレンツ海へ
デュオ・スパルフ=ヘーレンスタム〔ニルス=エーリク・スパルフ(ヴァイオ
リン)、ダーヴィド・ヘーレンスタム(ギター)〕、イェスペル・ヌーダ(エレ
クトロニクス)
スウェーデンを代表するヴァイオリニストとして知られるスパルフ、ジャンル
の枠に囚われないスタイルが人気を集めるギタリストであるヘーレンスタムの
スウェーデン・コンビによる擦弦楽器のヴァイオリンと撥弦楽器のギターの
デュオ・アルバム。ヴァイオリンとギターが生み出すハーモニー、音と音の
対話が2人の実力の高さを物語る。





<Orphei Drangar>
ODCD-CAP 06 \2300
カプリース-1991-1995 ――
オルフ:カルミナ・ブラーナより
ワーグナー:タンホイザーより
スンド:軍隊行進曲
ブルーベック:青いロンド
シューベルト:夜の明かり
マスネ:ガヴォット
バーンスタイン:ウェスト・サイド・ストーリーより
メーラー:サイヴァ、タンゴ
フェルステル:ポルニ・セストウ
ロベルト・スンド(指揮)、オルフェイ・ドレンガル、他
アルヴェーンやエリク・エリクソンが育て上げたスウェーデンの名門男声合
唱団「オルフェイ・ドレンガル」のライヴ録音集。ここには1991年から1995
年にかけての演奏が収録されており、「カルミナ・ブラーナ」やソリストを
迎えての「ウェスト・サイド・ストーリー」などそのレパートリーは多岐に
渡る。





<Skivbolaget>
IBSN 2007 \2300
ナディール ――
クリストス・ハツィス:ナディール
ヤコブ・ファン・エイク:鐘は鳴り響き、Blydschap van myn vliedt
廣瀬量平:瞑想曲
吉嶺史晴:無題
佐藤聰明:風の曲
ヌッチオ・ダンジェロ:アルバ
イスマーニ:Forkroppsligad
作曲者不詳:イン・プロ
カタリナ・ウィデル(リコーダー)、クリストファー・オーマン(ヴィオラ)、
アンデルス・エムテル(ギター)、ゴラン・マンソン(打楽器)
既にヘルシンボリ響やドロットニングホルム・バロック・アンサンブルなど
と共演を果たしているカタリナ・ウィデルは、2008年4月にスウェーデンの
「ソロ・プライズ・アウォード」でファイナル進出を果たすなどメキメキと
頭角を現してきた若きリコーダー奏者。日本人作曲家の作品、ファン・エイ
クの作品などプログラムもしっかりと練られている。

ALCD 026 \2300
ロウ・ダイナミック・オーケストラ ――
即興I/マッツ・ペアション:ゲーム/ケージ:ファイブ/即興II/
ステファノ・スコダニッビオ:ベース・ソロ/即興III/
マッツ・ペアション:ソングス/即興IV&V/コーネリアス・カーデュー:
トレティス/マッツ・ペアション:ベース・ソロ+リフレイン/即興VI/
マッツ・ペアション:コラール
ステファノ・スコダニッビオ(コントラバス)、
キール・ノルデソン(打楽器)、ステン・サンデル(ピアノ、ハーモニウム)、
アミット・セン(チェロ)、
ピーター・セーデルベリ(リュート、テオルボ、ギター)
イタリアのコントラバス奏者にして作曲家のステファノ・スコダニッビオを
フューチャー。ケージ、カーデュー、ペアション、スコダニッビオの自作、
そして6つの即興の中から混沌の世界が広がっていく・・・。

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08-05 No.21

2008年05月21日 19時56分39秒 | Weblog
★BERLIN CLASSICS お取り扱い開始のお知らせ★
これまで入荷が不定期でしたBERLIN CLSSICSレーベルですが、今回国内の代理店
と新たに取引が開始される事になり、ほぼすべての商品が発注可能となりました。
商品リストは当店HPにございますのでご参照下さい。尚、代理店にはあまり多くの
在庫はありませんので、ご注文いただいた商品は基本的には海外に発注となります。
入荷には通常1~2ヶ月かかりますが、ご了承下さい。

=====================================

※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<Berlin Classics>
BC 1628 \2380
リスト:歌曲集
3人のジプシー、君は花のような人、とうひの樹がひっそりとたたずんでいる、
ぼくの歌には毒がある、ローレライ、マルリングの鐘よ、もの静かな睡蓮、
花と香り、風がざわめく、私は死にたいのです、祈り、
喜びに満ち悲しみに満ち、すべての山頂に安らぎがある、御身 天から来たり、
ミニョンの歌、なぜかくも美しくひばりは歌う、再びあなたに会えるだろうか、
私を休ませて、それはすばらしいことに違いない、日の光を知った-彼女の眼、
おお愛して下さい 愛しうる限り
ルート・ツィーザク(Sop)
ゲロルト・フーバー(pf)

BC 18440 3枚組 \3980
ワーグナー:楽劇「パルシファル」
ヘルベルト・ケーゲル指揮、
ライプツィヒ放送交響楽団
ルネ・コロ、テオ・アダム、ウルリッヒ・コルト、フレート・テシュラー、
ライト・ブンガー、ギゼラ・シュレーター、他

BC 18441 3枚組 \3980
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」
マレク・ヤノフスキ指揮、
シュターツカペレ・ドレスデン
ジェシー・ノーマン、ニコライ・ゲッダ、他

BC 18442 3枚組 \2380
ベルク:歌劇「ヴォツェック」
ヘルベルト・ケーゲル指揮、ライプツィヒ放送交響楽団
テオ・アダム、ギゼラ・シュレーター、他

BC 18439 \1480
ピアノの時間 - マイ・ピアノ・レッスン
ベートーヴェン、バッハ、ショパン等 有名な作曲家を中心にしたオムニバス

BC 8523 \2380
オスカー・シュレンマー
トリアディック・バレエ ハンス‐ヨアヒム・ヘスポスの音楽による




<VIRGIN CLASSICS>
●THE CLASSICS
ヴァージン・クラシックスのミッド・シリーズ第3回目発売 
ジュエル・ケース、12Pブックレット

VM-5221262 \1350
ベートーヴェン:
クラリネット三重奏曲変ロ長調Op.11
七重奏曲変ホ長調Op.20
ナッシュ・アンサンブル

VM-5221272 \1350
バッハ-ドゥシャーブル編:
コラール「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」BWV639
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調「悲愴」
バッハ-ドゥシャーブル編:シチリアーノ ト短調-フルート・ソナタBWV1031
D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調K141
ソナタ ハ長調K132
ソナタ ト長調K13
モーツァルト:幻想曲ニ短調K397
バッハ-ドゥシャーブル編:アダージョ イ短調-オルガン・トッカータBWV564
ベートーヴェン:エリーゼのために(バガテル イ短調)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調「月光」
バッハ-ドゥシャーブル編:コラール「主よ、人の望みの喜びよ」
-カンタータ第147番
フランソワ=ルネ・ドゥシャーブル(ピアノ)

VM-5221282 \1350
フランス歌曲集(管弦楽伴奏作品)
ドラージュ:
4つのインドの詩
ラ・フォンテーヌの2つの寓話
Maktah(berceuse phoque)
3つの幻滅した詩
7つの俳諧
ジョベール:
Saisir(5曲)
3つのセレナード
Elpenor(2曲)
サハラ砂漠の歌(5曲)
ショーソン:終わりなき歌
フェリシティ・ロット(ソプラノ)
パリ室内アンサンブル、アルミン・ジョルダン指揮
ジャン=クロード・ブーヴレス(ヴァイオリン)

VM-5221292 \1350
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
リボール・ペシェク指揮

VM-5221302 \1350
R.シュトラウス:歌曲集(管弦楽伴奏作品)
憩え、わが心Op.27-1
森の喜びOp.49-1
懐かしい面影Op.48-1
あすの朝Op27-4 w/ピーター・マニング(ヴァイオリン)
解き放たれてOp.39-4
わが子にOp.37-3
冬の霊感Op.48-4
子守歌Op.41-1
東方の聖なる三博士Op.56-6
メタモルフォーゼン(23の独奏弦楽器のための)
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
アカデミー・オブ・ロンドン、リチャード・スタンプ指揮




<DYNAMIC>
CDS 599 2枚組 \1880
プッチーニ:「蝶々夫人」
ダニエラ・デッシー(S 蝶々夫人)
ファビオ・アルミリアート(T ピンカートン)
フアン・ポンス(Br シャープレス)
ロッサーナ・リナルディ(Ms スズキ)
マリア・チョッピ(Ms ケイト)
ルカ・カザリン(Br ゴロー)
リッカルド・ザネッラート(Bs ボンゾ)他
プラシド・ドミンゴ(指)チッタ・リリカ管弦楽団,合唱団
録音:2004年5月,トッレ・デル・ラーゴ
DVDで発売された、2004年5月、トッレ・デル・ラーゴのプッチーニ音楽祭での
「蝶々夫人」が、カタログ付き限定廉価盤としてCD初登場。円熟のデッシーを
中心に、アルミリアート、ポンスら優れたキャストと、ドミンゴの指揮が大き
な話題となりました。これだけのメンバーの「蝶々夫人」がお求め安い価格で
ご奉仕です。この機会をお見逃しなく!

CDS 572 2枚組 \3760
R.シュトラウス:「サロメ」(フランス語版)
ソフィア・ソロヴィ(S サロメ)
コスタンティーノ・フィヌッチ(Br ヨカナーン)
レオナルド・グラメーニャ(T エロド)
フランチェスカ・スカイーニ(Ms エロディアス)
ヴィンチェンツォ・マリア・サリネッリ(T ナラボート)他
マッシミリアーノ・カルディ(指)イタリア国際管弦楽団
録音:2007年7月,マルティーナ・フランカ(ライヴ)
珍しいオペラを上演することで有名な、南イタリア、マルティーナ・フランカの
イトリアの谷音楽祭。2007年に取り上げた演目はシュトラウスの「サロメ」。と
いっても、作曲者本人が作り直したフランス語版での上演。オスカー・ワイルド
の原作(フランス語)を極力尊重したもので、一般に知られているドイツ語版とは
趣が異なって面白いものです。今回はミュンヘンのリヒャルト・シュトラウス協
会からオリジナルの手稿譜を提供されての上演です。タイトルロールのソフィア
・ソロヴィはウクライナ出身のソプラノ。現在はイタリアに在住して活躍してい
ます。

CDS 583 \1950
フォーレ:
秋 Op.18-3,「ある一日の詩」 Op.21(出会い,いつでも,告別),
漁師の歌 Op.4-1,ゆりかご Op.23-1
アーン:心地よい時
グノー:不在者
デュパルク:旅への誘い,ロズモンドの館,前世,フィディレ
プーランク:旅,ラ・グルヌイエール
イベール:ドン・キショットの歌
ラヴェル:ラヴェル:ドゥルシネに心を寄せるドン・キショット
カルロ・コロンバーラ(Bs) ラーニ・カルデロン(P)
録音:2007年2月
今やイタリアを代表するバス歌手になったカルロ・コロンバーラ。深々としなが
らも明るさのある声は、まさにイタリアのバス。そのコロンバーラが、フランス
歌曲集を録音。フォーレ、アーン、グノー、デュパルク、プーランク、イベール、
ラヴェルと、いずれも持ち味を生かした旨みのある歌です。



<ORFEO>
ORFEOR 757082 2枚組 \4160
プッチーニ:「トゥーランドット」
ビルギット・ニルソン(S トゥーランドット)
レオンタイン・プライス(S リュー)
ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(T カラフ)
ニコラ・ザッカリア(Bs ティムール)
ペーター・クライン(T アルトゥム)
コスタス・パスカリス(Br ピン)
アロイス・ペルネストルファー(Bs 役人)他
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1961年6月22日,ウィーン国立歌劇場
20世紀後半最大のトゥーランドット歌いと言えば、これはもう間違いなくビル
ギット・ニルソンでしょう。ライヴを含め数種の録音が残されている中でも、
充実度の高いものの一つがこのウィーンでのライヴ。ニルソン全盛期の声は澄み
切った美しさと超人的な強靭さが両立した、まさに氷の姫君。リューを歌うレオ
ンタイン・プライスは、既にヨーロッパで有名になり、この年の1月についにメ
トでもプリマドンナとしてデビューしたばかり、日の出の勢いがあります。
そしてカラフは、ディ・ステーファノ、イタリアの心意気を見せてくれます。
特筆すべきは名匠モリナーリ・プラデッリが指揮するウィーンのオーケストラ、
これが大変に美しいこと!ニルソンの冷え冷えとした声にウィーンの艶やかな
弦が絡むと、その鮮やかな対比にゾクゾクさせられます。第2幕のトゥーラン
ドットの登場の場面は聞きもの!モノラルながら、ORF収録のテープは当時の
ライヴとしては十分良好です。

ORFEO 715081 \2450
ドニゼッティ:「ルチア」,「愛の妙薬」
ヴェルディ:「エルサレム」,「リゴレット」,「仮面舞踏会」,
マスカーニ:「イリス」
レオンカヴァッロ:「ボエーム」
プッチーニ:「ボエーム」
グノー:「ロメオとジュリエット」,「ファウスト」
オッフェンバック:「ホフマン物語」
バザン:「パトラン氏」
マイヤール:「村の龍騎兵」
マスネ:「ウェルテル」
からのアリア
ピョートル・ベチャーラ(T)
イオン・マリン(指)ミュンヘン放送管弦楽団
録音:2007年6月25-28日
2007年9月、チューリヒ歌劇場の来日公演で「トラヴィアータ」のアルフレード
と「ばらの騎士」のイタリア人歌手の二役を歌って鮮やかな印象を残したテノー
ル、ピョートル・ベチャーラのアリア集です。1966年、ポーランド生まれ。
1997年にチューリヒ歌劇場に進出し、ここで様々なテノール役を手掛け名声を
高めました。ハイCを越える高音まで楽に出せる見事な声と、ほの暗さを湛えた
情熱的な歌い回しは大変魅力的です。この初のアリア集では、有名な名アリア
だけでなく、珍しいオペラのアリアを取り入れています。マリンの颯爽とした
伴奏も聞きものです。




<EUROARTS>
30 77508(DVD-Video) \2900
日本語字幕つき
シュトックハウゼン(1928-2007):ヘリコプター四重奏曲
アルディッティ弦楽四重奏団
(アーヴィン・アルディッティ(1Vn)、グレアム・イェニングス(2Vn)、
ガース・ノックス(Vla)、ロアン・デ・サラム(Vc))
収録:1995年6月26日オランダ・フェスティバル(世界初演)
音のみで味わう究極の浮遊感覚。ヘリコプター四重奏曲は、四重奏団メンバー
一人一人がそれぞれ1機のヘリコプターに乗り込み、機内で、高音から低音を急
速に行ったりきたりするグリッサンドや、高音で超高速のトレモロなど、バリ
バリの現代音楽を奏でながら、まじめな顔をして「1,2,3(い-ちぃ-、にぃ-い-、
すゎ--ん--)」とか「10(じゆ-う-)」(実際の言語はドイツ語)とか叫ぶという、
フツーの人はなかなか思いつかない形態の作品。
シュトックハウゼンは、幼い頃に見た空を飛ぶ夢の印象が強烈に残っており、
「飛んでいる感覚を音楽にしたい」という欲求を現実のものにした、と語ります。
たしかにそう言われて聴いてみると、実際のプロペラの音とグリッサンドが相ま
って、浮遊しているような気になってきます。じっと聴いていると乗り物酔いし
てきそうな感じ。楽器とプロペラ音だけだと無重力空間の無秩序な飛行疑似体験
になってしまいますが、奏者が叫ぶ数字が、自分が今どこにいるかの目印のよう
に、ある種の重石のように響いてくるから不思議です。
初演の1ヶ月ほど前から集中的に行われたリハーサルの模様もたっぷりと収録。
ミュージシャンが数字を叫ぶ際に、もっと「幻想的に」とか「スリランカ風」に
とか真剣に要求するシュトックハウゼン、ヘリコプターのナンバーを見て即座に
演算して、作品との一致を見つけては真剣に喜んでいるシュトックハウゼン、調
整卓に座り真剣に指示をするシュトックハウゼン・・・シュトックハウゼンの頭
の中を少しだけ覗き見できたような気になります。




<HUNGAROTON>
HDVD 32565(DVD-Video) \4850
日本語字幕つき
字幕:洪英独仏伊日
「バルトークのピアノで I/ ゾルターン・コチシュ」
(1)バルトーク:
「ミクロコスモス」より短6度音程での平行進行(ピアノ演奏:ベラ・バルトーク)
(2)はじめに(案内役:カウツキー・アルマンド)
(3)ピアノの修復
(4)レッスン風景-父ゾルターンから息子クリスティアーンへ
(5)バルトーク:
「ミクロコスモス」より短6度音程での平行進行
(ピアノ演奏:クリスティアーン・コチシュ)
(6)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14-1
(7)リスト:アヴェ・マリアR. 194, S. 545
(8)バルトーク:「ミクロコスモス」より
 オリエンタル風に / 和音練習 / 小練習曲 / スケルツォ / 夜想曲 /
民謡風に / 倍音 / 歌 / 5度の和音 / 農民舞曲 / 交互に弾かれる3度 / 4度
/ ユニゾン
(9)同:「子供のために」より
 アンダンテ(子供の歌)/ アンダンテ(バラード)/ アレグレット /
アンダンテ・ノン・トロッポ(兵士の歌)/ アレグロ(お酒の歌)/
アレグロ・ロブスト
ゾルターン・コチシュ(P)
照明:ラースロー・へヴェシュ、
撮影:ラースロー・ライク、アッティラ・ゴルトヴァ
監督:アッティラ・フラニェー、製作:ガーボル・ヴァーシャールヘイ
(2000年ハンガリーTV制作)
ブダペストのチャラーン通りには、バルトークがハンガリー時代の最後に過ごし
た邸宅がいまも残されています。1981年より記念館となっていますが、2006年の
生誕125周年に向けて家の改築と同時に古いピアノの修復がはかられました。
このDVDには、仕事部屋に置かれていた作曲用の小型のべーゼンドルファーの修
復の模様と、バルトークのピアノ独奏曲全集の録音でも知られる第1人者コチシュ
による‘バルトークのピアノ’を弾いたコンサートが収められています。
邸宅のもとのダイニングとリビングの空間を利用しておこなわれた、ささやかな
修復記念のお披露目コンサート。メイン・イベントはやはり後半のバルトーク。
1930年代にバルトークの住まいで、バルトークのピアノで、バルトークの作品が
どんな響きがしていたのか。ファン必見の内容です。うれしい日本語字幕つき。




<MUSICAPHON>
M 56890(SACD-Hybrid) \2250
ルイ・フェルディナンド・フォン・プロイセン(1772-1806):
ピアノ四重奏曲変ホ長調op.5
メンデルスゾーン(1809-1847):ピアノ四重奏曲第2番へ短調op.2(1823年)
ヴァレンティン・ピアノ四重奏団
【インカ・フォン・プットカーメル(Vn)、ウノミナコ(Vla)、
ハンノ・クーンス(Vc)、イザベル・シュペート・ロツキー(P)】
ルイ・フェルディナンド・フォン・プロイセンは、バッハとも音楽的親交があっ
たことで知られるフリードリヒ2世(フリードリヒ大王)の甥にあたる人物。どの
ような音楽教育を受けたかということについて詳細な資料は残されていませんが、
ロココを思わせる雰囲気も漂う美しい作品となっています。このプロイセンのピ
アノ四重奏曲の書き方は、後の作曲家たちの規範の一つとなったとされています。
メンデルスゾーンのピアノ四重奏曲は、14歳の時に作曲されたものですがすでに
信じられないような天才の輝きを見せています。

M 56889(SACD-Hybrid) \2250
まがりくねった小道-ヘンデル&ヴァイス:オーボエ・ソナタ集(全曲)
ヘンデル:
ソナタヘ長調HWV 363a、ハ短調HWV366、変ロ長調HWV357、ト短調HWV 364
ヴァイス:ソナタ変ホ長調、ト短調、変ロ長調
コンチェルト・ロイヤル・ケルン
【カルラ・シュレーター(Ob)、ライナー・ヨハンセン(Fg)、
ロベルト・ニコライチェク(Vc)、ハスミ・ヤマト(アーチリュート)、
トーマス・ジノフチク(Cem)】
録音:2006年
ここに収められているヨーハン・シギスムント・ヴァイス(1690頃-1737)は、リュ
ート曲作曲家として有名なシルヴィウス・レオポルト・ヴァイスの弟にあたりま
す。兄ヴァイスの陰にかくれて歴史に埋もれていた弟ヴァイスの作品が、瑞々し
いアンサンブルを得て蘇りました。ヘンデル作品もどれもシンプルながら聴かせ
る名演となっています。




<CANTATE>
C 58030(SACD-Hybrid) \2250
音楽礼拝-アンドレアス・ホーファー(1628/29-1684)
-ビーバー、ヴァレンティーニらの作品-
アンドレアス・ホーファーは、ザルツブルク大聖堂の楽長を務めた人物。当時ザ
ルツブルクの大聖堂はヨーロッパの音楽の殿堂的な存在でした。ホーファーの助
手として、かの有名なビーバーも働いていたというから相当の大物だったことが
うかがわれます。

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08-05 No.20-1

2008年05月21日 19時55分53秒 | Weblog
<harmonia mundi>
HMC 901987 \2450
メシアン:
(1)世の終わりのための四重奏曲
(2)主題と変奏(ヴァイオリンとピアノのための)
トリオ・ワンダラー
(ジャン=マルク・フィリップス=ヴァイジャブディアン(Vn)、ラファエル・
ピドゥ(Vc)、ヴァンサン・コック(Pf))
パスカル・モラゲス(Cl)
「世の終わりのための四重奏曲」は、メシアンが第2次世界大戦でドイツの捕虜
となり、ゲルリッツ収容所にいたときに作曲されました。収容所内で確保できる
人員で演奏できるようにしなければならないという難しい状況下で書かれたこの
作品ですが、メシアンの革新的試みがいたるところに見られます。その一つがリ
ズムです。変拍子があるのはもちろんのこと、拡大されたり縮小されたりするリ
ズムは、音楽の新しい可能性をまたひとつ拡げたと同時に、この作品の地位を、
20世紀を代表する室内楽作品のひとつへと高めています。この大作をトリオ・ワ
ンダラーのとんでもなく腕の立つメンバーとモラゲスが演奏する、というだけで
も興味をそそられますが、期待を裏切らない名演となっています。特に、ピアノ
のヴァンサン・コックの硬質のダイヤのような音色がまさにメシアン作品にうっ
てつけ。モラゲスの名人ぶりとトリオ・ワンダラーの一糸乱れぬアンサンブルで、
20世紀最大の室内楽作品の理想的名演奏が誕生しました。




<naive>
MO 782179 6枚組 \5680
OLIVIER MESSIAEN 1908-1992
[CD1-2](原盤:MO 782170)「我らの主イエス・キリストの変容」(1969)
[CD3](原盤:MO 782159)「アーメンの幻想」(1943)
[CD4](原盤:MO 782131)「7つの俳諧」「天の都市の色彩」
「ステンド・グラスと鳥たち」「異国の鳥たち」
[CD5-6](原盤:MO 782142)「峡谷から星たちへ」(1974)
[CD1-2]イヴォンヌ・ロリオ(Pf)、ラインベルト・デ・レーウ(指)
(1991年ライヴ録音/)
[CD3] ラインベルト・デ・レーウ、マールテン・ボン(Pf)
(録音:1988年/オランダ)
[CD4]イヴォンヌ・ロリオ(Pf)/ピエール・ブーレーズ(指)
アンサンブル・アンテルコンタンポラン
〔シャンゼリゼ劇場コレクション/メシアン生誕80年記念コンサート・ライヴ
(1988年)〕
[CD5-6]マルヤ・ボン(Pf)、ハンス・ドゥラエル(Hrn)、
ジェル・デ・ゼーウ(シロフォン)、ヴィム・フォス(グロッケンシュピール)、
ラインベルト・デ・レーウ(指)
シェーンベルク・アンサンブル、アスコ・アンサンブル、
ハーグ打楽器グループ
〔1990年10月/ユトレヒト・ライヴ〕
今年はメシアン生誕100周年にあたる、メシアン・イヤーです。メシアン解釈、
演奏を語る上で欠かせない重要メンバーによるきわめて王道の演奏が、一気に
ボックスセットになって登場。「我らの主イエス・キリストの変容」は、呪文
のような朗唱が印象的な、極彩色の伽藍のような音世界。レーウの指揮のもと、
独特な色彩を帯びた祈りが積み重ねられてゆきます。「7つの俳諧」は、メシア
ンが日本を旅してかかれたもの。メシアンの目と耳を通して再現される雅楽は
いつ聴いても興味津々。ロリオ女史の明晰なハーモニーのセンスが光ります。
メシアンの織り上げた音世界を再認識するのに最適なボックスセットとなって
おります。




<EUROARTS>
20 72278(DVD-Video) \2900
(1)R=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」
(2)グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲
(3)ヘンデル / オーマンディ編:協奏曲ニ長調
(4)ヴォルフ=フェラーリ:「スザンナの秘密」序曲
(5)R.シュトラウス:「ばらの騎士」組曲
ユージン・オーマンディ(指)
フィラデルフィア管弦楽団
収録:(1)(2)(4)(5)1978年6月30日-7月1日(3)1977年6月24-26日
フィラデルフィア、アカデミー・オブ・ミュージック(ライヴ)
(映像制作:ユニテル・クラシカ)
オーマンディと手兵フィラデルフィア管による最円熟期のライヴ映像。すべて過
去にレーザーディスクではリリース済みの内容ですが、このたびはすべて初DVD
化。さきの「惑星」(20.72268)同様に、このたびのカタログ復活は広く喜ばれる
ところでしょう。
すがすがしいまでのオケの鳴りっぷりのよさ。あまりにゴージャスで一大音響絵
巻が繰り広げられる「シェエラザード」から、オーマンディ自らフルオケ版にア
レンジしたヘンデルまで、いま聴いても圧巻の一語。オーケストラ芸術のひとつ
の究極がここにはあります。




<SUPRAPHON>
SU 3947 \1780
(1)マルチヌー:チェロ・ソナタ第3番H 340(1952)
(2)ペトル・エベン:バラード風組曲(1955)
(3)ルボシュ・スルカ:チェロ・ソナタ
(4)マルチヌー:スロヴァキア民謡による変奏曲H 378(1959)
トマーシュ・ヤムニーク(Vc) イヴォ・カハーネク(P)
録音:2008年3月25 & 28日、4月1日プラハ
スプラファン一押しの若きチェリスト、ヤムニーク(1985年生まれ)の第2弾。
デビュー盤(SU.3928)に引き続き、かれにとって特別な作曲家マルチヌーほか20
世紀チェコのチェロ作品集。マルチヌーの2曲は簡潔にして切なる語法により、
二度と帰ることのなかったチェコへの望郷の念が込められたもの。エベン26歳の
作は順に、序奏と踊り-クアジ・マズルカ-エレジー-トッカータからなり、作曲
者の個人的な戦時体験に結びついた怖いくらいの嘆きと、よろこびにみちた舞踊
音楽とが綯交ぜになった性格を持ちます。スルカのソナタは、単純明快な内容か
ら比較的演奏機会の多い作品。ヤムニークは20代前半にしてこの完成度の高さ。
今後も目が離せない存在といえそうです。

SU 3948 \1480
(1)カール・シュターミッツ:クラリネット協奏曲変ホ長調
(2)同:ホルン協奏曲変ホ長調
(3)アントン・シュターミッツ:
協奏交響曲ト長調-2つのフルートと管弦楽のための
ボフスラフ・ザフラドニク(Cl) ズデニェク・ティルシャル(Hrn)
イルジー・ヴァーレク、ラドミール・ピヴォダ(Fl)
フランティシェク・ヴァイナル(指)プラハ室内管弦楽団
録音:(1)1987年4月15-17日プラハ、ルドルフィヌム・スタジオ
(2)(3)1991年7月1日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ
ボヘミアからドイツに出て、マンハイム楽派の中心メンバーとして18世紀後半に
活躍したシュターミッツ兄弟による管楽器のための協奏曲を収めたアルバムです。
チェコ・フィル首席を務めたザフラドニクとティルシャルらとびきりの名手が、
当時の人気ぶりもうかがわせる華麗な演奏で聴かせます。
フル・プライス旧品番11.1424のミドル移行再発盤。

=アルヒーフ=
SU 3959 2枚組 \2960
[CD 1]
(1)ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.1-3 
(2)同:ピアノ三重奏曲第5番ニ長調Op.70-1「幽霊」
[CD 2]
(1)ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調Op.97「大公」 
(2)シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調Op.99
スーク・トリオ
ヤン・パネンカ(P) ヨゼフ・スーク(Vn) ヨゼフ・フッフロ(Vc)
録音:[CD 1]1963年4月8-12日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ
[CD 2](1)1961年8月29日-9月1日(2)1964年9月7-9日プラハ、ルドルフィヌム
1960年代から70年代後半にかけて、スメタナ・カルテットとともにチェコ室内楽
の看板を背負っていたスーク・トリオ。名演のほまれ高いシューベルトの第1番
に、「大公」はじめベートーヴェンの3曲はピアノをパネンカが担当した創立メ
ンバーによるもので、かれらがもっとも充実していた時期にあたります。すべて
コロムビアの国内盤ではリリース済みの内容ですが、ようやく本家SUPRAPHONよ
り最新マスタリングで復刻となります。




★HM GOLDエディション
ハルモニア・ムンディ・フランスは2008年創立50周年を迎えます。これを記念
して、HM GOLDエディションが始まります。選りすぐりのタイトルを、新たに書
かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再
上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載されております。さら
に裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこ
までも心配りの行き届いたシリーズです。もちろん価格はお買い得価格。ハル
モニア・ムンディが誇るカタログが目白押しです。

HMG 501608 \1700
ブラームス:ドイツ・レクイエムop.45
クリスティアーネ・エルゼ(Sp) ジェラルド・フィンリー(Br)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)シャンゼリゼ管弦楽団、
シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ
録音:1996年6月8、9日/スイス、モントルー
ヘレヴェッヘの数ある名盤の中でも特に名高いドイツ・レクイエム。ヘレヴェッ
ヘの奏でる音楽は、どこまでも自然で流麗。そして白くなめらかな陶器のように
はっとするほど美しいフレーズ運びで、聴く者の心に、静かで熱い感動を呼び起
こす不思議な力に満ちています。このドイツ・レクイエムもそんなヘレヴェッヘ
の魅力が存分に発揮された名演奏です。ハルモニア・ムンディ・レーベルのベス
ト・セラーです。

HMG 501778 \1700
「ファリネッリのためのアリア集」
(1)ポルポラ:
オルフェーオのアリア「いかなる苦悩からも」(歌劇「オルフェーオ」) 
(2)ブロスキ:ダーリオのアリア「忠実な霊よ、我もまた」(歌劇「イダスペ」) 
(3)同:「戦場のあの兵士」(歌劇「イダスペ」) 
(4)ジャコメッリ:
ファルナスペのアリア「おお神よ」(歌劇「シリアのハドリアヌス帝」) 
(5)ガルッピ:4声のための協奏曲ハ短調 
(6)ポルポラ:「甘く清々しいそよ風」(歌劇「ポリフェーモ」) 
(7)同:「今や嵐の雲が」(ハッセ:歌劇「アルタセルセ」への追加アリア) 
(8)ハッセ:
アルバーチェのアリア「この甘き抱擁もて」(歌劇「アルタセルセ」) 
(9)ジャコメッリ:
エピディーデのアリア「あの夜鳴きウグイスは」(歌劇「メローペ」)
ヴィヴィカ・ジュノー(Ms)
ルネ・ヤーコプス(指)ベルリン古楽アカデミー
録音:2002年1月ベルリン
映画「カストラート」の成功もあって広く知られるようになった、歴史上のカス
トラート歌手、ファリネッリのために書かれたアリアを集めた1枚です。もとを
ただせば男性(声)のために書かれたこれらの楽曲、どれも長い息と激しい表現、
超絶のテクニックが要求されるものばかりですが、アメリカ出身のメゾソプラノ、
ジュノーが見事に歌いきっています。歌、そして声のもつ可能性の幅広さをあら
ためて世に知らしめた、センセーショナルな1枚です。

HMG 507156 \1700
サンティアゴの奇跡-カリクスティヌ写本より
アノニマス4
録音:1995年9月
アノニマス4は、4人の女性による声楽アンサンブル。中世写本で伝えられている
音楽や、アメリカのフォークロア音楽などを心に染み入る声で聴かせるグループ
です。このアルバムは、中世スペインに伝わる写本を歌ったもの。中世の三大聖
地といわれるエルサレム、ローマ、そして北西スペインの小村コンポステラ。イ
スラムに支配されていたスペインのキリスト教徒たちが心のよりどころとしてい
た音楽です。ひなびた情感が漂っており、アノニマス4が中世の夢をうたいます。

HMG 501298 \1700
シャルパンティエ:
(1)テ・デウムH.146 (2)聖母被昇天のミサH.11
(3)聖母マリアへの連祷 H.83
ウィリアム・クリスティ(指)レザール・フロリサン
録音:1988年10月
「テ・デウム」は轟く打楽器の音色に始まり、つづくファンファーレの見事さと
録音の美しさには息をのむばかりです。息の合ったアンサンブル、すぐれた歌い
手、そして復興という域にとどまらないオリジナル楽器の使い手たちによる器楽、
すべてが最上のクオリティで録音されたシャルパンティエ作品集です。

HMG 507318 \1700
ザ・パワーズ・オブ・ヘヴン-17、18世紀の東方正教会の音楽
ボルトニャンスキー(1751-1825):
私の祈りをあなたに/私は眼を山へと向ける/私の声で主を呼ぶ
サルティ(1729-1802):いまや天の力が
ガルッピ(1706-1785):ケルビムの讃歌/肉においてあなたは眠りに落ちる
ティトフ(c.1650-c.1715):父と息子への栄光, 
ディレツキ:主の名を讃えよ、死者のように
ヴェデル(1767-1808):
バビロンの川のほとりで/主よ、私の終わりを教えてください 他全11曲
ポール・ヒリアー(指)
エストニア・フィルハーモニー室内合唱団
録音:2002年7月
17,18 世紀というバロックから古典派にかかる時代の、正教会の音楽を集めた
1枚。正教会では楽器による演奏は認められていないので、当然全て無伴奏合唱
となっており、エストニア・フィルハーモニー室内合唱団の澄んだ歌声が心に満
ちます。東方正教会では「パワーズ・オブ・ヘヴン」すなわち天(神)の力は聖書
の中だけでなく、芳しいお香や音楽の残響にも存在しているという考え方があり
ますが、このCDは、まさに天上の世界はこのように美しいのだろう、と思わずに
はいられない力に満ちています。

HMG 501366 \1700
ヴィヴァルディ:「ラ・フォリア」
(1)トリオ・ソナタ ニ短調 Op.1-12 RV63「ラ・フォリア」 
(2)トリオ・ソナタ ニ短調 Op.1-8 RV64 
(3)2つのヴァイオリンのためのソナタ へ長調 RV98 
(4)2つのヴァイオリンのためのソナタ ト長調 RV71 
(5)2つのヴァイオリンのためのソナタ 変ロ長調 RV77 
(6)2つのヴァイオリンのためのソナタ へ長調 RV70
キアラ・バンキーニ(Vn)、アンサンブル415
録音: 1991年1月
「四季」で名高いヴィヴァルディは、自身天才的なヴァイオリンの名手でもあり
ました。ここに収められている、楽器どうしのかけあいが実に壮観な「ラ・フォ
リア」を始めとする、火花を飛ばすような技巧がちりばめられたヴァイオリン作
品の数々は、どれも聴き応え満点です。キアラ・バンキーニはジュネーヴ生まれ、
パリで活躍するヴァイオリニスト。柔らかな情感を湛えたしっとりとした彼女の
音色が見事にとらえられた素晴らしい録音です。

HMG 501137 \1700
モーツァルト:教会ソナタ集
(1)変ロ長調K.212 (2)変ホ長調K.67 (3)変ロ長調K.68 (4)ヘ長調K.145
(5)ヘ長調K.224 (6)ヘ長調K.244 (7)ハ長調K.336 (8)ハ長調K.328
(9)ト長調K.241 (10)ト長調K.274 (11)ニ長調 K.245 (12)ニ長調K.144
(13)ニ長調K.69 (14)イ長調K.225
ロンドン・バロック〔イングリート・ザイフェルト(Vn)、アンヌ・レーリヒ(Vn)、
チャールズ・メドラム(Vc)、ウィリアム・ハント(ヴィオローネ)、
ジョン・トール(オルガン)〕
録音:1984年2月
教会ソナタというと、緩-急-緩-急という楽章構成のソナタを思い浮かべますが、
モーツァルトのソナタにつけられた「教会ソナタ」というジャンル名はそれとは
異なります。モーツァルトのこれらのソナタは、教会の典礼ミサの中の「グラ
ドゥアーレ」の合間に、言葉のない器楽曲として演奏されたという、まさに「教
会ソナタ」なのです。ミサの全体時間が長くなり過ぎないように、というお達し
もあったため、このような単楽章の形をとっています。ブックレットのトラック
リストには、各曲の冒頭テーマの譜例が掲載されているというこだわりの仕事ぶ
りも注目。

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08-05 No.20-2

2008年05月21日 19時55分21秒 | Weblog
HMG 501711 \1700
C.P.E.バッハ:
(1)シンフォニアWq179 (2)チェンバロ協奏曲Wq20 (3)シンフォニアWq 178
(4)チェロ協奏曲Wq170 (5)シンフォニアWq173
ラファエル・アルパーマン(チェンバロ)、ペーター・ブルンズ(チェロ)
ベルリン古楽アカデミー
録音:2000年1月
大バッハの次男で、ベルリンとハンブルクを中心に活躍したカール・エマヌエル
・バッハ(1714-1788)。彼が活躍した時代はバロック時代と古典派時代の境、
「疾風怒濤期」と呼ばれていた時期で、激しい感情表出、極端なクレッシェンド
やディクレッシェンドなど、実に刺激的な作品が多く書かれた時代。ここに収め
られた作品もどれも刺激的、しかも演奏するのはベルリン古楽アカデミーという
ことで、誰にも止められないまさに「疾風怒濤」の爆演となっております。協奏
曲でも、ソリストはオケのメンバーがどんなエネルギーで迫ろうとも流されず、
実にたっぷり聴かせており、その対比がまた一興。刺激的なだけじゃない、実に
楽しい1枚です。

HMG 501651 \1700
ドイツ・バロック・カンタータ集
(1)シュッツ:おおイエス、やさしき御名SWV 308
(2)トゥンダー:ああ主よ、あなたの愛する天使たちに命じて
(3)ヨーハン・クリストフ・バッハ:
哀歌「ああ、私の頭に涙がたくさんあったなら」
(4)トゥンダー:めでたし、イエスよ
(5)レグレンツィ:ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ第5番
(6)ブクステフーデ:
哀歌「どんな堕落がもたらすことのないものを、死がもたらさなければならない
のだろうか?」
(7)エルレバッハ:おのが身を天に任せるものは
(8)シュッツ:おお主よ、私はあなたを心から愛する
(9)ブクステフーデ:主に向って喜びの叫びを上げよ
(10)アルベルティーニ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第4番
(11)シュッツ:どうなさったのですか
アンドレアス・ショル(カウンターテナー)
コンチェルト・ディ・ヴィオーレ、バーゼル・コンソート
録音:1997年10月
名実ともに世界一のカウンターテナー、アンドレアス・ショル。ドイツ人である
彼による、母国のバロック作曲家たちのカンタータ・アリア集です。一見渋いラ
インナップですが、ショルの清澄で深い歌声にうっとりとひらせてくれるもの
ばかりです。

HMG 507020 \1700
「気高きドイツ人」(ティオルバのドイツ人)
カプスベルガー:
(1)トッカータ・アルペジアータ、ガリアルダ第11番、トッカータ第5番、
アリア・ディフィオレンツァ(大公のバッロ)-1604年の曲集より〔キタローネ〕-
(2)トッカータ第1番、ガリアルダ第1番、コレンテ第1番、トッカータ第6番、
ガリアルダ第10番、コレンテ第7番-1611年の曲集より〔リュート〕-
(3)コレンテ第2番、チャコーネ-モデナ手稿より〔キタローネ〕
(4)トッカータ第15番、ガリアルダ第12番、コレンテ第12番、トッカータ第3番、
ガリアルダ第4番、コレンテ第11番-1611年の曲集より〔リュート〕-
(5)トッカータ第1番、コレンテ第2番、トッカータ第2番、ベルガマスカ、
カプスベルガー、コラシオーネ、カナリオ-1640年の曲集より〔キタローネ〕-
ポール・オデット(リュート、キタローネ)
録音:1989年11月
ヴェネツィアに生まれ、若くしてリュートの名手として“気高いドイツ人”と称
えられたカプスベルガー。自らの技巧の冴えを誇示しているかのようなヴィル
トゥオジティ、曲に生気を与えるたおやかかつ見事な装飾を、現代の名手オデッ
トが見事に再現しています。繊細なタッチと変幻自在の音色をたくみに捉えた秀
逸録音が、ここに収められた名曲により一層の深みと陰影を与えています。

HMG 50249 \1700
嘆きの歌-パーセル歌曲集
パーセル:
(1)嘆きの歌 (2)音楽は愛の糧 (3)恋の病から (4)美しい島 
(5)ばらの花よりも甘く (6)わが苦悩のすべて (7)幸福な恋人 
(8)夕べの賛歌 (9)ばら色のすみかから (10)おお、平和な物陰に 
(11)人の目を逃れて (12)しばしの間の音楽 (13)アストレアとの別れ 
(14)おお、孤独よ
アルフレッド・デラー(カウンターテナー)
録音:1979年7月
ハルモニア・ムンディの歴史を語る上で欠くことのできないアルフレッド・デラ
ー。もともと、創立者は彼の歌声を聴いて深い感銘を受け、クラシック音楽、と
りわけ古楽の録音に本格的に取り組むようになったのです。この盤は、デラーの
死のたった三ヶ月前に録音されたリサイタル。デラーが生涯をかけて取り組み続
けていた、パーセル作品の至上の姿がここにあります。

HMG 501380 \1700
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲集
(1)第1番「クロイツェル」 (2)第2番「内緒の手紙」
メロス弦楽四重奏団
録音:1991年5月
「1音1音の陰には、活き活きと力強い、愛すべき君がいるよ。君の体の香り、君
の口付け――いや、君のじゃなかった、僕のだね。僕のすべての音符が君のすべ
てに口付けしているよ。君を激しく必要としているんだ――。」ヤナーチェクが、
40歳年下の人妻に対して募る思いを込めて作曲された「内緒の手紙」。このメロ
ス弦楽四重奏団の演奏は、各パート奏者の濃密な音色と、きめ細かなアンサンブ
ルで、作曲者の妄想の官能世界を表現するのに成功しています。聴いているとど
うにかなってしまいそうな熱演です。

HMG 501698 \1700
「マグダラのマリアの歌」
アニェレッティ:グローリア(1673)
ルイジ・ロッシ:「マグダラのマリアの嘆き」
フレスコバルディ:
「どちらに消え去ったのだろう」、ハープによるトッカータとカンツォーナ、
「十字架のもとに悲しめるマグダラのマリア」
ミケランジェロ・ロッシ:チェンバロのためのトッカータ第7番
グラツィアーニ:モテット「主はわが光」
マッゾッキ:
「それでは主よあなたはどこに」「マグダラのマリアは再び泣いた」
「キリストの死についての考え」
カプスベルガー:リュートのためのトッカータ
ベルナベイ:「ああ、私はみすぼらしく不幸だ」
フェルラーリ:「これらの鋭い刺は」
マリア・クリスティーナ・キール(Sp)
ジャン=マルク・エーメ(指)コンチェルト・ソアーヴェ
録音:1999年5月
マグダラのマリアは、聖書に様々な重要エピソードがあり、イエスの復活を最初
に目の当たりにした人物でもあることから、聖書の中でも特別な存在の女性です。
彼女はまたキリストの磔刑も見守っており、ここに収められているのはそのとき
の彼女の嘆き。どの楽曲も、厳密な対位法ではなく、歌詞の表出性、表現性を重
視して書かれているため、マリアの心の嘆きが痛いほど伝わってきます。キール
のまっすぐな歌声が直接心に響き、打たれます。

HMG 501682 \1700
ルネサンスの哀歌-預言者エレミアの哀歌
ティブルツィオ・マッサイーノ:
聖週間における預言者エレミアの哀歌のための音楽(5声,1599)-
聖体の秘蹟制定の聖木曜日の第1課、第2課、第3課
ロバート・ホワイト:哀歌(5声)第1課、第2課
マルブリアヌス・デ・オルト:
預言者エレミアの哀歌(4声,1506)導入―アルフ―ベート―ギメル
ラッスス:
聖金曜日のためのエレミアの哀歌 第1哀歌、第2哀歌、第3哀歌(5声,1585)
パウル・ヴァン・ネーヴェル(指)ウエルガス・アンサンブル
録音:1997年4月
エレミアの哀歌とは、旧約聖書にある預言者エレミアが、バビロン捕囚の時代に、
エルサレムの陥落を嘆いて詠んだもの。各連の冒頭の文字が、ヘブライ語のアル
ファベットの順番になっているのも特徴です。すべてエレミアが目撃して衝撃を
受けたことがそのまま詠まれているので、内容は実に壮絶で悲愴。想像を絶する
悲しみが歌われます。ウエルガス・アンサンブルの声楽と器楽が、深い悲しみの
表情を湛えた音色で聴かせる名盤です。

HMG 501753 \1700
シューマン:「女の愛と生涯」
(1)「女の愛と生涯」Op.42 
(2)「ミニョン」Op.79-29(子供のための歌のアルバムより) 
(3)「くるみの木」Op.25-3(「ミルテの花」より) 
(4)「ことづて」Op.77-5(リートと歌第3集より) 
(5)「はすの花」Op.25-7(「ミルテの花」より) 
(6)「セレナード」Op.36-2(6つのリートより) 
(7)「夜の歌」Op.96-1(リートと歌第4集より) 
(8)「眠りの精」Op.79-13(子供のための歌のアルバムより) 
(9)「捨てられし乙女」Op.64-2(ロマンスとバラード第4集) 
(10)「トランプ占いの女」Op.31-2(3つの歌より) 
(11)「レーナウ歌曲集」Op.90(レクイエムを含む)
ベルナルダ・フィンク(メゾ・ソプラノ)
ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
録音:2001年6月
深く美しい歌声で私たちを魅了し続けるベルナルダ・フィンクによるシューマン
歌曲集。シューマンの歌曲の魅力に、精神的深みが挙げられます。特に優れた作
品は、人の手による芸術で他に比肩しうるものがあるだろうか、と思わずにはい
られない高みを感じさせます。夜、ひとり静かにじっくりと味わって聴きたい
1枚です。



<BONGIOVANNI>
AB 20008(DVD-Video) \4950
字幕:伊英日
日本語字幕付き!
モーツァルト:
「フィンタ・センプリーチェ(見てくれの馬鹿娘)」
平川千志保(S ロジーナ)
レオナルド・コルテッラッツィ(フラカッソ)
ジョヴァンナ・ベレッタ(S ニネッタ)
カタリーナ・ニコリク(Ms ドンナ・ジャチンタ)
マウリツィオ・ミネッリ(T ドン・ポリドーロ)
ヤンソン・ヴァルディス(Bs ドン・カッサンドロ)
カルロ・ガブリエーレ・ニコリーニ(Bs シモーネ)
ファブリツィオ・ドルシ(指)A・ザネッラ交響楽団
演出、装置、衣装:サンドロ・サンティッロ
収録:2006年10月,ピアチェンツァ
「フィンタ・センプリーチェ」は、モーツァルトが12歳の時に作曲したオペラ。
「見てくれの馬鹿娘」というかなりヘンテコな邦題で知られています。話は、
ドン・カッサンドロとドン・ポリドーロの兄弟の監視下で窮屈な生活をしている
妹のジャチンタが、恋人のフラカッソの妹ロジーナをカマトト娘に仕立てあげて
兄弟を翻弄し、無事恋人と結ばれるというもの。CDもDVDも僅かしかないので、
このピアチェンツァでのライヴ映像は歓迎されるでしょう。ピアチェンツァ国立
音楽院に留学していた若いソプラノ、平川千志保が主役のロジーナを歌っている
のも注目。嬉しい日本語字幕付きです!

GB 2428 \2180
チマローザ:「アテネ建都」,「兵士達の合唱」
リンディータ・イスク(S アラウロ)
ノヴェッラ・バッサーノ(Ms チェクローペ)
アレッシア・デ・アミチス(S ニシア,預言者)
フランチェスコ・クワットロッキ(指)
アリオ・テンポーレ・アンサンブル,スコラ・カントルム・サン・シスト
録音:2007年
18世紀後半を代表するイタリアオペラの大作曲家、ドメニコ・チマローザ
(1749-1801)は、1787-92年の間、ロシアのサンクトペテルブルグでエカテリーナ
2世に仕えました。このCDに収録されているのその時期の声楽作品。「アテネ建
都」は、1時間を越すカンタータ。アテネの建都を題材に、サンクトペテルブル
グに栄光をもたらしたエカテリーナ2世を讃えるもの。「兵士たちの合唱」は、
10分弱の勇壮な小曲。解説は、ナポリ在住の日本人音楽学者、山田高誌氏が書い
ています(伊英語)。

GB 5152 \2180
ピアソラ:タンゴ組曲,タンゴの歴史
ファリャ:「恋は魔術師」-パントマイム,「はかない人生」-スペインの踊り
イヴァン・マンチネッリ(G,マンドリン) クリスティーナ・ショルン(G)
録音:2007年
ギター・デュオによるピアソラとファリャ。マンチネッリとショルンの冴えた腕
前が映えています。

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08-05 No.19

2008年05月20日 18時51分08秒 | Weblog
★価格改定のお知らせ★
BMGとEMI系列のレーベルの販売価格が変更(値下げ)になります。
主な価格帯は下記のようになります(これは目安ですので商品によって多少の
上下がございます)。今後のご注文分から新価格になりますのでよろしくお願い
いたします。
※今後のレートの変動やシリーズによって、価格が変動する事もございますので
詳しくはお問い合わせ下さい。

●BMG
フルプライス:\1680~\1780
ミッド・プライス:\1250~\1350
バジェット・プライス:\850~\1050
OEHMS:\1250~\1350
ARTE NOVA:\550

●EMI
フルプライス:\1800
ミッド・プライス:\1350
バジェット・プライス:\800~\1000
GEMINI,VERITAS 2CDシリーズ:\1350
DVD:\2580

==================================

※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<OPUS ARTE>
OABD7004D(Blu-ray Disc) \5480
ヨハン・シュトラウス:喜歌劇《こうもり》(Blu-ray Disc仕様)
グラインドボーン音楽祭2003
アルフレート:ペール・リンドスコグ
アデーレ:リューボフ・ペトローヴァ
ロザリンデ:パメラ・アームストロング
アイゼンシュタイン:トーマス・アレン
ブリント博士:ラグナー・ウルフンク
ファルケ博士:ホーカン・ハーゲゴールド
フランク:アルトゥール・コルン
オルロフスキー公爵:マレーナ・エルンマン
看守フロッシュ:ウード・ザーメル
イーダ:ルネ・シュッテングルーバー
指揮:ウラディーミル・ユロフスキ
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/グラインドボーン音楽祭合唱団
演出:スティーヴン・ローレス
装置;ベノワ・デュガルダン   衣裳;インゲボルク・ベルナート 
照明:ポール・ピアント   脚色: ニコラ・ボウイ
2003年8月17日 グラインドボーン歌劇場(イギリス)におけるライヴ収録
収録時間全プログラム198分(本編160分)
字幕 本編:英・仏・西・蘭
特典:仏・独・西・蘭
先月の《魔笛》に続く、ブルーレイディスクによるオペラ映像第2弾。グライン
ドボーンの華麗なステージを、驚くべき高精細映像で楽しめます。カメラが捉え
たすべての情報を余すところなく再現したハイクオリティ映像からは、笑いと愉
楽に包まれた会場の空気までもがダイレクトに伝わってきます。
※2007年12月に発売の国内盤DVD《こうもり》(TDBA-5012-3)と同一映像。こちら
は直輸入盤につき日本語字幕はついておりません。
※本ディスクはブルーレイ専用プレイヤー以外では再生できません。




<ACTE PREALABLE>
AP 0156 \1880
ミケーレ・マシッティ(1664-1760):
ヴァイオリン・ソナタ集 Op.1 Vol.1
第7番(2つのヴァイリオリン、チェロと通奏低音のためのトリオ・ソナタ)
第4番(ヴァイオリンと低音のための室内ソナタ)
第12番(2つのヴァイオリンと低音のための室内ソナタ)
第2番(ヴァイオリンと低音のための)
第5番(ヴァイオリンと低音のための室内ソナタ)
第9番(2つのヴァイリオリン、チェロと通奏低音のためのトリオ・ソナタ)
アンサンブル・バロック=グラッフィティ
ヤロスラフ・アダムス、シャーマン・プレスナー(ヴァイオリン)
フレデリク・オーディベール(チェロ)
アグスティーナ・メローニョ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ジャン=クリストフ・ドゥルフォルジュ(ヴィオローネ)
ジャン=ポール・セラ(チェンバロ)
録音:2006年8月31日-9月3日、
フランス、マルセイユ、サクレ=クール・バジリカ教会地下室
ナポリ近郊に生まれたイタリアの作曲家・ヴァイオリニスト、マシェッティが
パリに移住して最初に出版したの作品集。第一ヴァイオリンを務めるヤロスラ
フ・アダムスはミラノでエンリコ・ガッティに師事したポーランドのヴァイオ
リニストで、当レーベルにおけるピリオド派の筆頭格。アンサンブル・バロッ
ク=グラッフィティの前作「スナイエ:ソナタ集」(AP 0115)は隠れたベストセ
ラーとなっています。

AP 0157 \1880
ミケーレ・マシッティ(1664-1760):
ヴァイオリン・ソナタ集 Op.1 Vol.2
第3番(ヴァイオリンと低音のための)
第10番(2つのヴァイオリンと低音のための)
第6番(ヴァイオリンと低音のための室内ソナタ)
第11番(2つのヴァイオリンと低音のための室内ソナタ)
第1番(ヴァイオリンと低音のための)
第8番(2つのヴァイリオリン、チェロと通奏低音のためのトリオ・ソナタ)
アンサンブル・バロック=グラッフィティ
録音:2006年8月31日-9月3日、
フランス、マルセイユ、サクレ=クール・バジリカ教会地下室

AP 0158 \1880
ヤスナ・グラ修道院の音楽 Vol.24
フランチシェク・ペルネックヘル(?-1769):
ハルモニア・パストリアリス
生誕ミサ ヘ長調
われらの主イエス・キリストの生誕のオフェルトリウム
フランチシェク・コットリッチュ(1727-2787):
牧歌風アリア「In hac annua」
ルドヴィク・マーデル(18世紀):
Mazurek o Bozym narodzeniu 「Tuszac Pasterze」
フィグレンティ(18-19世紀):牧歌風アリア「Ride Jesule」
コンスタンティ・チャイコフスキ(19世紀):
パストレッラ「いと高き所では神に栄光あれ」
ミハリナ・ビェンキェヴィチ、マジェナ・ルバシュカ(ソプラノ)
シルヴィア・ズウォトコフスカ、(メゾソプラノ)
ヨアンナ・ドブラコフスカ、ドミニカ・バトゥク(アルト)
ピオトル・シェフチフ(テノール) ヤツェク・オジムコフスキ(バス)
ヤン・トマシュ・アダムス(指揮)
カペラ・ヤスノグルスカヤ[カペッラ・クラロモンターナ]
録音:2005年1月、
ポーランド、ヤスナ・グラ修道院アウグスティン・コルデツキ神父ホール

AP 0166 \1880
ローベルト・フックス(1847-1927):
ヴァイオリン、ヴィオラとピアノのための作品集
ヴァイオリン、ヴィオラとピアノのための7つの幻想小曲 Op.57(*/+/#)
ヴァイオリンとヴィオラのための12の小二重奏曲 Op.60(*/+)
ヴァイオリンとピアノのための幻想小曲 Op.117(*/#)
ピオトル・マルチャク(ヴァイオリン(*))
ボグスワヴァ・フビシュ=シェルスカ(ヴィオラ(+))
マリウシュ・シェルスキ(ピアノ(#))
録音:2007年7月17-19日、
ポーランド、クラクフ音楽アカデミー・コンサートホール

AP 0168 \1880
ミウォシュ・マギン(1929-1989):ピアノ作品集 Vol.2
ソナタ第1番/ポロネーズ小組曲/トッカータ、コラールとフーガ
ソナティネ/ソナタ第4番/タンゴ
リアン・マケヴォイ・マックロウ(ピアノ)
録音:合衆国カリフォルニア州アルカータ、
フンボルト州立大学ファルカーソン・リサイタル・ホール

AP 0169 \1880
エマヌエル・カニア(1827-1887):
チェロ・ソナタ イ短調(*)
ピアノ三重奏曲ト長調(+)
ヨアンナ・ワヴリノヴィチ(ピアノ)
アンジェイ・ゲンプスキ(ヴァイオリン(+))
アンジェイ・ヴルーヴェル(チェロ)
録音:2006年5月(*)、2007年9月(+)、
ワルシャワ、ポーランド放送スタジオS1(*)
忘れ去られたポーランドの作曲家・ピアニスト、カニアの室内楽作品。いかに
もこのレーベルらしい企画です。

AP 0173 \1880
スタニスワフ・モニュシュコ(1819-1872):歌曲集
紡ぎ娘/おお、私は知らない/誰かが私を愛しているなら
ヴィリヤ/ナイチンゲール/おお、何と喜ばしきみどり児
オフィーリアとハムレットの歌/祈り/たそがれの歌
危険な娘/タイム/君を愛す/母よ、あなたは行ってしまった
教えて、ママ/金魚
アリツィア・バルバラ・パネク(メゾソプラノ)
エルジビエタ・ティシェツカ(ピアノ)
録音:2006年12月29-30日、
ポーランド、ウーチ工科大学ルストシャナ・ホール

AP 0174 \1880
アンジェイ・ツフォイジンスキ(1928-):交響曲第1番(*)
グラジナ・バチェヴィチ(1909-1969):
無伴奏ヴァイオリンのためのポーランド奇想曲(+)
クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-):
無伴奏ヴァイオリンのためのカデンツァ(+)
カジミエシュ・ロズビツキ(1932-):醒めゆく恍惚(交響的習作)(*)
アガタ・シムチェフスカ(ヴァイオリン(+))
ルーベン・シルバ(指揮(*))
コシャリン・フィルハーモニー管弦楽団(*)
録音:2006年9月11-12日、ポーランド、コシャリン・フィルハーモニー(*)
2008年2月9日、ワルシャワ、ポーランド放送スタジオS1(+)

AP 0039 \1880
【未案内旧譜】
チェスティ:世俗的室内カンタータ集
アントニオ・チェスティ(1623-1669):「私の涙」(二重唱曲)
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー:
前奏曲第5番(第1のリトルネッロとして)
アントニオ・チェスティ:
「Era la notte, e muto」/「Insegnatemi a morire」
「Chi non prova」/「Speranza ingannatrice」
M・A・ロッシ:トッカータ(第2のリトルネッロとして)
アントニオ・チェスティ:
「美しいクローリ」/「ローマの宮廷」/「Desperato moriro」(二重唱)
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー:
トッカータ第11番(第3のリトルネッロとして)
アントニオ・チェスティ:「Apertatte ! adesso canto」
ヤツェク・ラシュキコフスキ(男性ソプラノ、テノール)
イェジ・ジャク(テオルボ、ディレクター)
カタジナ・トムチャク(チェンバロ)
ミレタ・ドブロチ(バロックギター)
アグニェシュカ・リフリク、マリア・パプジンスカ(ヴァイオリン)
マーク・コードル(チェロ)
録音:1999年9月、ワルシャワ市内の教会



<PRO MUSICA CAMERATA>
PMC 057 \2080
フェリクス・ヤニェヴィチ(1762-1848):
ヴァイオリン協奏曲第3番イ長調
ヴァイオリン協奏曲第5番ホ短調
ズビグニェフ・ピルフ(ヴァイオリン)
カイ・バウマン(指揮)
ムジケ・アンティケ・コレギウム・ヴァルソヴィエンセ
録音:2006年10月、2007年1月、
ワルシャワ、ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ
フェリクス・ヤニェヴィチはヴィリニュスに生まれたポーランドの作曲家・
ヴァイオリニスト。ポーランド最後の王スタニスワフ・アウグスト・ポニャト
フスキの王室礼拝堂ヴァイオリニストを務めた(1777-1784)後、ウィーン、イ
タリア、フランスに滞在、1792年よりイギリスに定住し活躍しました。ハイド
ン、モーツァルトと交友があり、モーツァルトが彼のために「アンダンテ
K.470」(現存せず)を作曲したことが知られています。

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08-05 No.18

2008年05月19日 18時38分24秒 | Weblog
<Opus蔵>
RCA等の記述から推察するに、RCAによるトスカニーニLPの音は、トスカニーニ
家の石造りのホールにおいて大音量で再生した場合にベストに聴こえるように
設定されたようですが、英HMVの音は一般家庭の絨毯やカーテンのある普通の部
屋で聴くにふさわしい設定がなされているようです。実際にホールで聴衆が耳
にした音はどちらだったのでしょうか。どちらが正しいかも大切でしょうが、
所詮どちらも仮定の話しです。むしろ、我々は両者の違いを楽しむことができ
るのを喜ぶべきではないでしょうか。
最近のマスタリングはきれいになりすぎ、まるでトスカニーニがサイボーグの
ように響く例があります。ひと昔前のヨーロッパではどんな音が聴かれていた
のか興味がありませんか。(制作者)

OPK 7038 \2250
ヴェルディ:
(1)歌劇『ナブッコ』より 「行け,我が思いよ,黄金の翼にのって」
(2)歌劇『イタリアのロンバルディア人』より 序奏と三重唱 
(3)歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲 
(4)歌劇『ルイザ・ミラー』序曲
(5)歌劇『ルイザ・ミラー』より 「この静かな夜には」
(6)歌劇『リゴレット』第3幕
アルトゥーロ トスカニーニ(指)NBC交響楽団
(1)ウェストミンスター合唱団 (2)(5)(6)ジャン・ピアース
(2)ヴィヴィアン・デラ・キエサ (2)(6)ニコラ・モスコーナ
(6)ジンカ・ミラノフ、ナン・メリマン、レナード・ウォーレン、
録音:(1)-(5)1943年 (6)1944年
原盤:UK-HMV LP
さて、聴きなおしてみて、トスカニーニにとってヴェルディの音楽が血肉の一
部と化していることを、あらためて教えられた。リズムの精気、たぎりたつよ
うなカンタービレ、たくましくひきしまった、とてつもなく熱い響きなど、い
ずれをとっても比類なきもの、余人をもって換えがたいである。そしてそれら
が堅苦しく痩せることなく、大きな呼吸感をともなっている点は、まさしく
1940年代までのトスカニーニの録音にしか聴くことのできない魅力だ。(中略)
最後に音質のこと。RCAのCDが基本的に硬く痩せているか、あるいは鼻づまり
気味の音質なのに対し、このオーパス蔵の盤は力強く明快な響きで、トスカニ
ーニの魅力をいっそうわかりやすくしている。 (山崎浩太郎)

OPK 7039 \2250
ベートーヴェン:
(1)交響曲第2番二長調作品36
(2)交響曲第4番変ロ長調作品60
(3)『エグモント』序曲
アルトゥーロ トスカニーニ(指)NBC交響楽団
録音:(1)1949,51年 (2)1951年 (3)1952年
原盤:UK-HMV LP
《第4》は’51年2月3日、カーネギーホールでの演奏のNBCによる放送録音だが、
これがすごくリアリスティックな録音で、復刻されたCDRでも、鮮度みなぎる
再生音となった。演奏も最高にトスカニーニ的でみずみずしく、第1楽章導入
部の優美だがぐっと抑えた表情から、やがて訪れる主部への期待をふくらませ
ていくのだが、35小節のヴァイオリンの急激なクレッシェンドで爆発する全合
奏のffと、アレグロ・ヴィヴァーチェになだれ込んでからのぐいぐいとしゃく
り上げるリズミックな疾走ぶりと前進力。にもかかわらず曲の造型的な構成感
は緊密の極。瞬時も乱れず走り続けるアンサンブルの冴えとともに圧巻そのも
の。こんなすごい演奏と録音だったとは、全く信じられないことだった。  
(小林利之) 

OPK 7040 \2250
ヴェルディ:レクイエム
アルトゥーロ トスカニーニ (指) NBC交響楽団
ヘルヴァ ネルリ、フェードラ バルビエリ、ジュゼッペ ディ ステファノ、
チェーザレ シエピ
ロバート ショウ合唱団(合唱指揮ロバート ショウ)
録音:1951年
原盤:UK-HMV LP
トスカニーニが最初から留意した伝説的な表現のひとつに〈怒りの日〉で聴衆
の心を震撼させるグラン・カッサ(バス・ドラム)の打撃ぶりがある。「皮を完
全にピンと張り、独奏の際には最も強烈なアクセントをつけて打つ」と楽譜に
書きこんだヴェルディの意図そのまま「人に恐怖心を起こさせるほど轟かせね
ばならない」という強打効果を打楽器奏者はもとより録音側にも要求している。
今回のオーパス蔵のHMVオリジナル・プレス盤LPによる復刻CDで聴く「トスカ
ニーニ恐怖のグラン・カッサ」の(本当に本物らしい感じの)響きをぜひ注意し
て体験していただきたい。 (小林利之)

OPK 2076 \2250
(1)J.C. バッハ:シンフォニア変ロ長調作品18-2
(2)ラヴェル:ボレロ
(3)R.シュトラウス:「英雄の生涯」作品40
ウィレム・メンゲルベルク(指) (1)(3)ニューヨーク・フィル 
(2)コンセルトヘボウ管弦楽団
録音 :(1)1929年 (2)1930年 (3)1928年
原盤:SP
C・バッハの「シンフォニア」が始まったとたん、わが耳を疑ったのである。
弦を弓がこする音まで克明に聴こえるではないか。歪みもなく、音楽自体の美
しさが100パーセント伝わってくる。・・・・
SPにはこれだけの音が刻まれていたわけである。もちろん、それにはオーケス
トラの技術の高さ、それ以上に各パートを見事な棒でさばき、主旋律、対旋律、
重要な音、それを支える音を完璧なバランスに整えたメンゲルベルクの能力の
高さこそ、第一に讃えなければならないであろう。 (宇野功芳)





<EURO ARTS>
20 56848(DVD-Video) \2900
字幕:英独仏西(特典)
ブルックナー:交響曲第9番
特典映像:フランツ・ヴェルザー=メストの対話
フランツ・ヴェルザー=メスト(指)クリーヴランド管弦楽団
録音:2007年10月31日 ムジークフェラインザール 大ホール(ライヴ)
小澤征爾の後任として2010年からウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任するフ
ランツ・ヴェルザー=メストとクリーヴランド管弦楽団によるブルックナーの
第9番。以前EURO ARTSからリリースされた第5番(20 55918)の演奏同様に、ブル
ックナーを得意とするヴェルザー=メストならではの緻密な演奏で曲の持つ深
淵さを味わうことのできます。繊細かつ明解な指揮、力量を限りなく発揮した
オケとの完璧なまでの演奏が繰り広げられ、ヴェルザー=メストの真摯な音楽
への取り組みが理想的なブルックナーを生み出しています。

20 72348(DVD-Video) \2900
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 
第4番ハ短調Op.18-4
第7番ヘ長調「ラズモフスキー第1番」Op.59-1
第14番嬰ハ短調Op.131
ジュリアード弦楽四重奏団
【ロバート・マン(Vn)アール・カーリス(Vn) サミュエル・ローズ(Va) 
ジョエル・クロスニック(Vc)】
録音:1975年 ビブリオテークザール(ポリング、バイエルン)
1946年にジュリアード音楽院の教授たちにより結成されたジュリアード弦楽四
重奏団。メンバー交代があってもなお高い音楽性を追求しつづける世界最高の
弦楽四重奏団です。当DVDはジュリアードQ.にとって最高のレパートリーである
ベートーヴェンを収録。名演として名高い最初のベートーヴェン全集は1964年
から1970年に録音され、これはその全集録音後の1975年の演奏です。ビブリオ
テークザールの豊かなホールトーン、研ぎ澄まされたアンサンブル、彼らの確
立されたスタイルが凝縮した映像です。




<Profil>
PH 08029 4枚組 \5950
スラヴァ賛!-ロストロポーヴィチ記念コンサート
[CD1]
(1)ウォルトン:パッサカリア【セバスティアン・ヘス】
(2)カンチェリ:涙のあとに【ユリウス・ベルガー】
(3)デュティユー:
ザッヒャーの名による3つのストローフェ【ラースロー・フェニェー】
(4)シュニトケ:インプロヴィゼーション【ホン・エンスン】
(5)ルトスワフスキ:ザッヒャー変奏曲【レオナルト・エルシェンブロイヒ】
(6)ブリテン:無伴奏チェロ組曲第2番Op.80【ミクローシュ・ペレーニ】
[CD2]
(1)シュニトケ:
弦楽三重奏のためのメヌエット【ギドン・クレーメル、ウーラ・ジェブリュー
ナイテ、ダーヴィド・ゲリンガス】
(2)プロコフィエフ(ロストロポーヴィチ編):
シンデレラのワルツ/3つのオレンジへの恋の行進曲【リン・ハレル、パヴェル
・ギリロフ】
(3)ロストロポーヴィチ:
ユモレスク Op.5【ガブリエル・シュワーベ、ギリロフ】
(4)同:エチュード【チョー・ヨンチャン】
(5)ドビュッシー:
夜想曲とスケルツォ【ゲイリー・ホフマン、ダーヴィド・ゼリグ】
(6)ピアソラ:グラン・タンゴ【ヨンチャン、ギリロフ】
(7)カンチェリ:ほほえみをスラヴァに【ミッシャ・マイスキー、ギリロフ】
(8)シャポーリン:
ロシアの歌とスケルツォ【アンドレアス・ブランテリト、ギリロフ】
(9)シュニトケ:郷愁の音楽【アルト・ノラス、ラルフ・ゴトーニ】
(10)ブリテン:
チェロソナタ Op.65
【ナターリヤ・グートマン、ヴャチェスラフ・ポプルーギン】
[CD3]
(1)シュニトケ:
バレエ「ペール・ギュント」エピローグ【ゲリンガス、ヤーシャ・ネムツォフ】
(2)ミャスコフスキー:チェロソナタ第2番【グートマン、ポプルーギン】
(3)プロコフィエフ:チェロソナタ Op.119【ブランテリト、ギリロフ】
[CD4]
(1)シチェドリン:
スラヴァ、スラヴァ!【ネーメ・ヤルヴィ(指)バイエルン放送響】
(2)ヘンツェ:
マルガレート・ゲッデス哀悼-チェロ6本のための【チェリッシモ】
(3)プロコフィエフ:
チェロ小協奏曲第2楽章-チェロ6本のための【チェリッシモ】
(4)シチェドリン:
良い旅を-スラヴァの思い出に-リコーダーとチェロ6本のための(世界初演)
【ザビーネ・アムボス、チェリッシモ】
(5)カルソンス:アルジヤ【ゲリンガス(指)チェッリシモほか】
(6)バーンスタイン:
ミサ曲より3つの瞑想曲
【ゲイリー・ホフマン、ゲリンガス(指)クレメラータ・バルティカ】
(7)カンチェリ:
黙祈-ロストロポーヴィチ生誕80年とクレーメル生誕60年を祝して(世界初演)
【クレーメル、マリー・エリザベス・ヘッカー、クレメラータ・バルティカ】
20世紀最大の音楽家のひとりムスチスラフ・ロストロポーヴィチは1927年3月
27日に生まれ、2007年4月27日に世を去りました。当アルバムは、2007年10月
3-7日にドイツのクロンベルクで行なわれたチェロ・フェスティヴァルから、
ロストロポーヴィチに献呈されたもしくは彼が世界初演を行なった27作品を
収めた追悼企画。何より出演者が凄い。ペレーニ、マイスキー、ゲリンガス、
グートマン、ノラスなどチェロ界の重鎮、さらにクレーメルやヤルヴィまで
もが一堂に会し、ロストロゆかりの作品を披露しています。有名曲のみなら
ず、シャポーリンやロストロ自身の作などの珍品も入っていて、チェロ・ファ
ン狂喜の内容となっています。このアルバムを聴かずしてチェロを語れません。

PH 08030 \2180
(MONO)
ドン・コサック合唱団-古いロシアの歌
(1)夕べの鐘 (2)黒い瞳 (3)レズギンカ (4)木イチゴ摘み 
(5)愛の力で私は祈る (6)緑の牧場で-カリンカ (7)小さい鐘が鳴る 
(8)騎兵の行進 (9)2つのコサック歌謡 (10)赤いサラファン 
(11)森の中で (12)ボルガの舟歌 (13)ドン河畔にて (14)2つのギター 
(15)ステンカ・ラージン (16)神よ汝の民を救いたまえ 
(17)捕らえられたコサック (18)出発
ドン・コサック合唱団(1953年録音)
亡命ロシア人によって結成された男声アカペラ合唱団の名門ドン・コサック合
唱団。彼らの歌唱により日本でも数々のロシア民謡がポピュラーになりました。
彼らの凄さは気持ち悪いくらいの超低音から、女声のような裏声までを駆使し
た驚異的な音域の広さ。これこそドン・コサックの醍醐味で、肉声だけで交響
曲を聴くような充実感を味わえます。当アルバムは1953年DG盤と57年のMMS盤
をリマスターして蘇らせた歴史的録音です。

PH 08033 \2180
ヘンデル:
(1)クラヴィーア組曲第4番ニ短調HWV.437
(2)同 第3番ニ短調HWV.428
(3)同 第7番ト短調HWV.432
(4)同 第8番ト長調HWV.441
エフゲニー・コロリオフ(P)
録音:2007年1月22-26日シュトゥットガルト、カンマームジークスタジオ
(SWR製作)
2008年3月におこなわれた来日公演では十八番の「ゴルトベルク変奏曲」を披
露して大絶賛を浴びたコロリオフ。最新アルバムはヘンデル、「ディアベッリ
変奏曲」ほか(HRMK.00801)にエアと変奏曲が含まれていた第3番の全曲をふく
む、4つのクラヴィーア組曲を収めています。作曲家リゲティが熱いコメント
を寄せたコロリオフのバッハを聴くと、つぎはヘンデルも聴いてみたくなるの
は自然なこと。ネイガウス、オボーリンにレッスンを受け、ロシア・ピアニズ
ムの流れを汲むコロリオフのピアノは、かつてのギレリスに通じて美しくカチ
ッと端整。聴き進めるうちに瞑想的な世界が拡がります。




<audite>
AU 21402 3枚組 \4050
スクリャービン:ピアノソナタ全集
(1)第1番ヘ短調Op.6 (2)第2番嬰ト短調「幻想」Op.19 
(3)第3番嬰ヘ短調Op.23 (4)第4番嬰ヘ長調Op.30 (5)第5番Op.53 
(6)第6番Op.62 (7)第7番「白ミサ」Op.64 (8)第8番Op.66 
(9)第9番「黒ミサ」Op.68 (10)第10番Op.70
ウラジーミル・ストゥペリ(Pf)
1962年生まれのロシアの名手ストゥペリによるスクリャービンのソナタ全集。
彼は往年の女性ピアニスト、ボブリツカヤの子息で、14歳にしてチャイコフス
キーの協奏曲を演奏、85年にはジュネーヴ国際コンクールに仲道郁代とともに
3位入賞(1・2位なし)しています。師匠ラーザリ・ベルマンゆずりの明るい音
色と超絶技巧で、スクリャービンの多様な作風を絶妙に弾きわけています。




<haenssler>
93 229 \2250
ヴァスクス:
(1)本-無伴奏チェロのための(1978)
(2)パルティータ-チェロとピアノのための(1974)
(3)エピソードと終わりなき歌-ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための(1985)
ダーヴィド・ゲリンガス(Vc) カッレ・ランダル(Pf) 
ドミートリー・シトコヴェツキー(Vn)
現代ラトヴィアのペーテリス・ヴァスクス(1946-)は現存作曲家のなかでも人気
のあるひとり。当アルバムはゲリンガスの名演でヴァスクス作品を楽しめる豪
華盤ですが、メシアン追悼に書かれた大作「エピソードと終わりなき歌」が特
に聴きもの。非常な力作で、ゲリンガスとシトコヴェツキーがこの上なく見事
に再現しています。

93 204 \2250
「フルートの悦び - メル・ボニによるフルート作品集」
メル・ボニ(1858-1937):
(1)組曲Op.59(1903)-Fl, Vn & P *
(2)アンダンテとアレグロOp.133(1929)-Fl & P
(3)ヴォー地方の調べOp.108(1914-1918)-Fl & P
(4)七重奏幻想曲あるいは協奏曲Op.72(1910 / 1927)
-P, 2Fl, 2Vn, Va & Vc *
(5)森の情景Op.123(1927 / 1928)~Fl, Hrn & P *
(6)古風な形式の組曲Op.127-1(1928)-Fl, Vn, Va, & P *
(7)小品Op.189(ca.1900)-Fl & P
(8)ささやく笛Op.121(1925 / 1926)-Fl & P
(9)スケルツォ・フィナーレOp.187遺作-Fl & P *
*世界初録音
タチアナ・ルーラント(Fl) フローリアン・ヴィーク(P)
クリスティナ・ジンガー(Fl)
ヴォルフガング・ウィプファー(Hrn)
ルーカス・フリードリヒ(Vn)
ゲサ・イェンネ=デンネヴェク(Vn)
イングリッド・フィリッピ(Va)
アンスガル・シュナイダー(Vc)
録音:2006年2月13-16日SWRシュトゥットガルト、室内楽スタジオ
パリに生まれた女性作曲家メラニー・ボニスあるいはボニ(1858-1937)は、メル
=ボニ名義で生前は多くの作品を発表しながら、典型的な“忘れ去られた作曲
家”。フランクの勧めで入学したパリ音楽院ではドビュッシーやピエルネの同
窓生であった彼女の作風は、ひとくちにいって、おしゃれでセンスのよさが光
るもの。300ほどある作品の中でも特に魅力的といわれているのが管楽器のた
めの作品。このアルバムでは世界初録音を含むフルートつきのものが集められ
ています。

98 287 \2080
シューベルト:ピアノ作品集 Vol.1
ピアノ・ソナタ ト長調 D.894、3つの小品 D.946
ゲルハルト・オピッツ(P)
録音:2007年11月26日 ノイマルクト
巨匠オピッツが、ベートーヴェンのピアノ全集を取り終え、新たなプロジェク
トをスタートさせました。次なる音楽の旅はシューベルト。聴衆から絶大なる
信頼を得ているオピッツならではのシューベルトを聴かせてくれます。オピッ
ツは「ドイツ正統派を継承」と形容されますが、ただ単に重厚なドイツ流ピア
ニズムで奏しているわけではなく、美しい響き、音色の自在の変化など多彩な
面も備えた演奏。シューベルトの持つ美しい音楽世界を残しつつ、緻密な分析、
抑制された表現など充分に熟考されています。ベートーヴェンの音楽とは違う
シューベルトの音楽独自の濃密さを感じさせてくれるシリーズとなるでしょう。




<harmonia mundi>
HMC 901974 \2450
ティエリー・ペク(b.1965):
(1)数え切れない鳥たち、ピアノとオーケストラのための協奏曲(2006年)
(2)記憶のむこう-変動成分(2004年)
(3)鍵盤のための小さな本(1995年)
(4)ラモーのあとに、ひとつのサラバンド?(2001年)
ラモー:
(5)サラバンド(HMC 901754/新しいクラヴサンのための組曲(1728)より)
アレクサンドル・タロー【ピアノ((1)(2)(5))/ポジティブ・オルガン((4)の
1曲目)/エピネット((4)の2,5曲目)/クラヴィコード((4)の3,4曲目)】
アンドレア・キン(指(1))パリ管弦楽団アンサンブル
ティエリー・ペクは、1965年フランス生まれの作曲家。パリ国立高等音楽院に
学び、様々な賞を受賞。カナダ、ロシア、スペイン、そして南米と様々な地で
学んだり生活したりしながら、音楽活動を展開しています。ペクは、「生きる
ことは旅であり、旅することは書くことであり、書くことは異次元への旅」で
あると語ります。彼の作品には、宇宙とも地球とも人間界ともつかない不思議
な世界が広がっています。その世界の中で我々は、停滞する時間、完璧な瞑想
状態、すべてを超越して脳髄で感じる陶酔など、様々な体験をすることができ
ます。この体験ツアーのガイドとして選ばれたのがアレクサンドル・タロー。
彼の、贅肉をとことんそぎ落とした音色、極端に集中して一糸の乱れもない
パッセージ、一切の感傷を排除した演奏は、異次元への誘い手として実に最適
です。(?はAE0423とは異なり、新録音です)





<HUNGAROTON>
HCD 31848 \2080
ジョン・ケージ:打楽器のための作品集VOL.5(1936-1991)
(1)Six (2)クヮルテット (3)一の四乗 
(4)ダンス・ミュージック(*世界初録音) (5)三の二乗
アマディンダ・パーカッション・グループ
ゾルタン・コチシュ(ピアノ、トイ・ピアノ、パーカッション(4))他
打楽器のための作品集シリーズもいよいよ第5弾となりました。ケージの死後す
でに15年以上経つ今もなお、彼の作品のもつ独特の哲学・音世界は我々に新鮮
さと驚きをもたらしてくれます。名手たちが奏でる打楽器の音色と音色の間の
「間」から、ケージの紡ぐガムラン的世界を垣間見ることができます。

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