クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-08 No.14-1

2007年08月17日 18時06分33秒 | Weblog
★価格変更のご案内★
※既にご注文いただいているものも、新価格になります。

CZS-5007212 14枚組 \10500 ※新価格 \7150
マーラー:交響曲全集(限定盤)
「子供の不思議な角笛」より8つの歌曲 w/キーンリイサイド、
嘆きの歌(完全オリジナル版) w/デーゼ、ホッジソン、ティアー、レア、
大地の歌 より 「別離」(部分) 
w/フォン・オッター、バーミンガム市交響楽団
大地の歌 w/ザイフェルト、ハンプソン、バーミンガム市交響楽団
以上 サイモン・ラトル指揮

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※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<EMI CLASSICS>
CZS-5041672 17枚組 \16800(予定)
ジャクリーヌ・デュ・プレ「完全EMI録音集成」-没後20周年特別企画
CD1
エルガー:チェロ協奏曲ホ短調Op.85
ロンドン交響楽団、ジョン・バルビローリ指揮(1965年8月19日録音)
ディーリアス:チェロ協奏曲
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、マルコム・サージェント指揮
(65年1月12&14日録音)
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番イ短調Op.33
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、ダニエル・バレンボイム指揮
(68年9月24日録音)
CD2
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調Op.104
シカゴ交響楽団、ダニエル・バレンボイム指揮(70年11月11日録音)
シューマン:チェロ協奏曲イ短調Op.129
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、ダニエル・バレンボイム指揮
(68年4月7-8日、5月11日録音)
CD3
モン:チェロ協奏曲ト短調
ヴァルダ・アヴェリング(ハープシコード・コンティヌオ)、
ロンドン交響楽団
ジョン・バルビローリ指揮(68年9月20日録音)
ハイドン:チェロ協奏曲ニ長調Hob.VIIb:2
ロンドン交響楽団、ジョン・バルビローリ指揮(1967年12月13日録音)
ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.VIIb:1
イギリス室内管弦楽団、ダニエル・バレンボイム指揮(67年4月17&24日録音)
CD4
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調Op.65
フランク(デルサール編):チェロ・ソナタイ長調
以上 ダニエル・バレンボイム(ピアノ)(71年12月10-11日録音)
ブルッフ:コル・ニドライOp.47
ジェラルド・ムーア(ピアノ)(62年7月15日録音)
CD5
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007(62年1月7日録音)
バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調BWV1008(62年1月26日録音)
バッハ:
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第2番ニ長調よりアダージョ、アレグロ
(62年7月15日録音-2007年リマスター)
ヘンデル(J W スラッター編):ソナタト短調HMV287(61年3月22日録音)
CD6
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第1番ヘ長調Op.5-1
チェロ・ソナタ第2番ト長調Op.5-2
チェロ・ソナタ第3番イ長調Op.69
CD7
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第4番ニ長調Op.102-1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調Op.102-2
「マカベウスのユダ」の主題による12の変奏曲ト長調WoO45
「魔笛」の主題による7つの変奏曲変ホ長調WoO46
「魔笛」の主題による12の変奏曲ヘ長調WoO66
以上 ダニエル・バレンボイム(ピアノ)(70年8月25-26日
エディンバラ・フェスティヴァルでのライヴ録音)
CD8
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲変ホ長調Op.1-1
ピアノ三重奏曲ト長調Op.1-2
14の変奏曲変ホ長調Op.44
CD9
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲ハ短調Op.1-3
ピアノ三重奏曲変ロ長調Op.97「大公」
ピアノ三重奏曲変ロ長調WoO39よりアレグレット
ピアノ三重奏曲変ホ長調(1784)よりアレグレット
CD10
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲ニ長調Op.70-1「幽霊」
ピアノ三重奏曲変ホ長調Op.70-2
カカドゥ変奏曲Op.121a
CD11
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲変ホ長調WoO38
以上 ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン)、
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
(69年12月29、30日、70年1月3日録音)
ベートーヴェン:クラリネット三重奏曲変ロ長調Op.11
ジェルヴァーズ・ドゥ・ペイエ(クラリネット)、
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
(70年1月30日、3月30日録音)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第1番ヘ長調Op.5-1
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)(71年12月11日録音)
クープラン:コンセール第13番(1724)
ウィリアム・プリース(チェロ)(63年3月17日録音)
CD12
R.シュトラウス:ドン・キホーテOp.35
ハーバート・ダウンズ(ヴィオラ)、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
エードリアン・ボールト指揮(68年4月6-7、9日録音)
ラロ:チェロ協奏曲ニ短調
クリーヴランド管弦楽団、ダニエル・バレンボイム指揮
(73年1月4&6ライヴ録音)
CD13
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.99
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)(68年5月20日、8月18日録音)
ボッケリーニ:チェロ協奏曲第9番変ロ長調G.482
イギリス室内管弦楽団、ダニエル・バレンボイム指揮
(67年4月17日、24日録音)
CD14
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番イ長調Op.69
チェロ・ソナタ第5番ニ長調Op.102-2
スティーヴン・ビショップ=コヴァセヴィチ(ピアノ)(65年12月19-23日録音)
ファリャ-マレシャル編:スペイン民謡組曲
アーネスト・ラッシュ(ピアノ)(61年3月22日録音)
CD15
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.99
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)(68年4月録音)
ブルッフ:コル・ニドライOp.47
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、ダニエル・バレンボイム指揮
(68年6月録音)
CD16
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.99
アーネスト・ラッシュ(ピアノ)
(62年9月3日、エディンバラ・フェスティヴァルでのライヴ録音)
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲イ短調Op.50
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)、ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン)
(72年7月、コンサート・ライヴ録音)
CD17
パラディス-ドュシュキン編:シチリエンヌ
シューマン:幻想小曲集Op.73(以上62年7月16日録音)
メンデルスゾーン:無言歌ニ長調Op.109(62年7月15日録音)
フォーレ:エレジーOp.24(69年4月1日録音)
以上 ジェラルド・ムーア(ピアノ)
バッハ:トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV564よりアダージョ
ロイ・ジェッソン(オルガン)(62年7月15日録音)
サン=サーンス:動物の謝肉祭より白鳥
オシアン・エリス(ハープ)(62年7月21日録音)
ファリャ-マレシャル編:スペイン民謡組曲よりホタ
ジョン・ウィリアムズ(ギター)(62年7月21日録音)
ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調Op.65よりスケルツォ、マルツィア
スティーヴン・コヴァセヴィチ(ピアノ)(65年2月25日録音)
パラディス-ドュシュキン編:シチリエンヌ
シューマン:幻想小曲集Op.73
以上 ジェラルド・ムーア(ピアノ)(63年10月8日録音-2007年リマスタリング)
以上 ジャクリーヌ・デュ・プレ(チェロ)
伝説的名女流チェリスト、デュ・プレのEMI録音の集大成
10月19日に没後20年をむかえるデュ・プレの録音を17CDにまとめてご案内し
ます。28Pブックレット、クラッシュメル・ボックス入り、イラスト画による
ボックス・カヴァー


<EMI FRANCE>
昨年発売して好評のフランス編成のバジェット・ボックスのご案内です。
今回は全て5CD、マルチパックで8Pブックレット入り

CZS-5013272 5枚組 \2700
ベルリオーズ:
幻想交響曲/フィラデルフィアO.ムーティ指揮
ロメオとジュリエット/ノーマン他、フィラデルフィアO.ムーティ指揮
イタリアのハロルド/トゥールーズ・キャピトルO.プラッソン指揮
ファウストの劫罰/パリO.プレートル指揮


CZS-5013392 5枚組 \2700
ブラームス:声楽作品集
ドイツ・レクイエム 他 (詳細未詳)

CZS-5017592 5枚組 \2700
ジャン・フィリップ・コラール/フォーレ:ピアノ作品集
夜想曲集(13曲)
主題と変奏曲嬰ハ短調
前奏曲集(9曲)
舟歌集(13曲) 他

CZS-5013572 5枚組 \2700
スペイン・ピアノ作品集
アルベニス:イベリア/ミシェル・ブロック(ピアノ)
アルベニス:スペイン組曲/ゴンサロ・ソリアーノ(ピアノ)
グラナドス:ゴイェスカス/アルド・チッコリーニ(ピアノ)
ファリァ:4つのスペイン風小品/テレサ・ラクーナ(ピアノ) 他

CZS-5017762 5枚組 \2700
ブロードウェイ・ミュージカル集
(詳細未詳)

CZS-5013692 5枚組 \2700
モーツァルト:管楽器のための室内楽作品集
クラリネット五重奏曲/ポルタル他、クラリネット三重奏曲/ポルタル他
オーボエ四重奏曲/ブールグ他、フルート四重奏曲全4曲/デボスト他
ホルン五重奏曲/シュナイダー他、
ピアノと管楽器のための五重奏曲/メロス・アンサンブル  他
(CZS-3361512と同内容)

CZS-5017392 5枚組 \2700
シューマン:ピアノ作品集
(詳細未詳)

CZS-5013002 5枚組 \2700
マリー=マドレーヌ&モーリス・デュリュフレ/バッハ:オルガン作品集
前奏曲とフーガBWV531-539
トッカータとフーガBWV540&541
幻想曲とフーガBWV542 他

CZS-5013512 5枚組 \2700
フォーレ:室内楽曲全集
ヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番/フェラス(ヴァイオリン)、
チェロ・ソナタ第1番、第2番/トルトゥリエ(チェロ)、
弦楽四重奏曲/ベルネードQ、ピアノ四重奏曲/フランソワ(ピアノ)、
ピアノ五重奏曲第1番、第2番/コラール(ピアノ) 他
(CZS-3361262と同内容)

CZS-5017452 5枚組 \2700
ハイティンク/ワーグナー:ニーベルングの指輪-ハイライト
(詳細未詳)

CZS-5013212 5枚組 \2700
マズア/リスト:交響詩作品集
(詳細未詳)

CZS-5013142 5枚組 \2700
メニューイン/モーツァルト:セレナード作品集
(詳細未詳)

CZS-5017692 5枚組 \2700
ムーティ/チャイコフスキー:交響曲全集
交響曲第1番-第6番
マンフレッド交響曲
ロミオとジュリエット、フランチェスカ・ダ・リミニ、1812年

CZS-5013332 5枚組 \2700
プッチーニ:五大オペラ・ハイライツ
ラ・ボエーム/ゲッダ、フレー二、シッパース指揮
蝶々夫人/デ・ロス・アンヘレス、
ビョルリング、サンティー二指揮
トゥーランドット/カバレ、カレラス、フレー二、ロンバール指揮
マノン・レスコー/カバレ、ドミンゴ、バルトレッティ指揮
トスカ/スコット、ドミンゴ、ブルソン、レヴァイン指揮

CZS-5013062 5枚組 \2700
シューベルト:声楽作品集
(詳細未詳)

CZS-5012882 5枚組 \2700
バッハ:ソナタ&ヴァイオリン組曲集
シュタルケル(チェロ) 他
(詳細未詳)

CZS-5017332 5枚組 \2700
ストラヴィンスキー:バレエ音楽、交響作品集
(詳細未詳)

CZS-5013632 5枚組 \2700
タッキーノ/プーランク:ピアノ作品集
ピアノと18楽器のための協奏舞踏曲「オーバード」全8曲/プレートル指揮
ピアノ協奏曲ハ短調、2台のピアノのための協奏曲/プレートル指揮
2台のピアノのためのソナタ、4手のためのピアノ・ソナタw/フェヴリエ
3つの常動曲、ハ調の組曲全3曲、5つの即興曲、プロムナード全10曲 他

CZS-5013452 5枚組 \2700
テンシュテット/マーラー:歌曲作品集
(詳細未詳)

CZS-5012942 5枚組 \2700
ヴァルハ/バッハ:平均率クラフィーア曲集、
インヴェンションとシンフォニア集
(詳細未詳)

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07-08 No.14-2

2007年08月17日 18時05分58秒 | Weblog
<MD+G>
60314642 \2080
90314646(SACD-Hybrid) \2950
W.A.モーツァルト(1756-1791)
ドン・ジョヴァンニ KV 527
(ヨーゼフ・トリーベンゼによる管楽アンサンブル版)
オペラ・センツァ
録音:2007年2月 ホンラート、ドイツ
当時記録的なヒットを飛ばした“ドン・ジョヴァンニ”は管楽アンサンブル
にも絶妙に形を変え、人々を喜ばせていました。このヨーゼフ・トリーベン
ゼは、モーツァルトのオペラを編曲した人として知られ、他にも“ティトス
の慈悲”などの編曲版も知られています。200年前の貴族たちは、夕食や園遊
会の際には必ず音楽を必要としました。しかし、大きなオーケストラを連れ
て移動するわけには行きません。そんな時に活躍したのが「小さな管楽アン
サンブル」です。彼らは小回りが効き、柔軟で戸外の悪天候にも耐えるとい
うすぐれもの。中でも人気があったのが、今回の編曲者トリーベンゼの父ゲ
オルグが率いるインペリアル・ウィンド・アンサンブルでした。トリーベン
ゼによるドン・ジョヴァンニの管楽八重奏編曲版はすでに1789年に書かれて
いました。モーツァルトはそれに反対することもなかったため、以降たくさ
んの編曲ヴァージョンが出回ることとなったのです。200年前の貴族の気分に
浸れる贅沢な1枚です。

90114526(SACD-Hybrid) \2950
ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):
交響曲第97番 ハ長調
序曲「哲学者の魂
またはオルフェオとエイリディーチェ」
交響曲第102番 変ロ長調
オーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルハーモニー
指揮:アダム・フィッシャー
録音:2006年9月 アイゼンシュタット、オーストリア
MDGレーベルへのアダム・フィッシャー&ハイドン交響楽団の最初のSACD録音
であった「交響曲第92番、94番」(MDG 901 1325-6)は、その豊かな音楽性が
絶賛され、権威あるエコー・クラシック賞も受賞しました。今回のアルバム
は彼らにとっての3枚目のSACD録音で、またもや素晴らしい名人芸を聞かせて
くれます。
ハイドンの交響曲第93番から第104番は、ザロモンセットと呼ばれています。
これはイギリスの興業主ザロモンが主催する予約演奏会の目玉として新作を
依頼されたハイドンが、1791年から1792年、および1794年から1795年の2回イ
ギリスに渡り合計1ダースもの交響曲を作曲したのです。《交響曲第97番 ハ
長調》Hob.I:97はそのの5つめの作品で、1792年の第1回ロンドン旅行の折り
に作曲されました。初演はもちろん大成功でした。交響曲第102番は1794年の
2回目の旅行の際に書かれたもので、ハイドンはますますイギリスでの名声を
高めたのです。

30314632 \2080
エーリッヒ・ヴォルフガンク・コルンゴルト(1897-1957):室内楽曲集
1.ピアノ・トリオ op. 1
2.2台のヴァイオリンと
チェロ、ピアノのための組曲op. 23
トリオ・パルナッスス
マティアス・ヴォロンク
録音:2006年11月 バド・アーロルゼン、ドイツ
以前からMDGレーベルに多くの録音をしているトリオ・パルナッススの最新盤。
今作は、近年人気急上昇中のコルンゴルトの室内楽作品を取り上げています。
ピアノ・トリオop. 1は極めて早熟だった彼の13歳の時の作品、その30年後に
書かれた組曲は円熟期の作品です。1897年にウィーンで生まれたコルンゴル
トは、幼い頃から音楽の才能を発揮し、「モーツァルトの再来」と騒がれて
いました。彼が最初のピアノ小品を発表したのは12歳の時で、以降バレエ・
パントマイム、オーケストラ作品、オペラと次々に作品を発表ウィーン中を
激震させたのです。しかし、1938年には戦争のためアメリカに亡命し、映画
音楽の作曲の作曲に従事。2つのオスカーも受賞しましたが、彼自身はその仕
事に満足することはありませんでした。1945年、本来の作曲をするべくウィ
ーンに戻ったコルンゴルトでしたが、当時のウィーンでは前衛音楽が全盛期
を迎えていて、コルンゴルトの書く「後期ロマン派」の音楽は受け入れられ
ることもなかったのです。失意の内にハリウッドに戻ったコルンゴルトは
1957年に病死してしまいました。
ここに収録されている2曲の室内楽はどちらも独創的なもので、創意と工夫に
溢れたピアノ・トリオからは、彼の早熟さが伺われます。そして「組曲」は、
あの右手を失ったピアニスト、ヴィトゲンシュタインのために書かれた作品
で、当然のことながらピアノ・パートは左手だけで奏するように作曲されて
います。しかし、そこに用いられている技巧は驚くべきもので、聴き手を陶
然とさせるに違いありません。

30114532 \2080
ヨーゼフ・ガブリエル・ラインベルガー (1839-1901):
室内楽作品集
六重奏曲  op. 191b
九重奏曲 op. 139
コンソルティウム・クラシクム
録音:(Nonet)2006年3月、(Sextet)2006年12月 バド・アーロルゼン、ドイツ
ドイツの作曲家、オルガン奏者ラインベルガーは7歳で生まれ故郷のファドゥ
ーツ・パリッシュ教会のオルガン奏者となり、その翌年には最初の作品を演
奏したという神童です。
そのため、彼の作品でよく知られているのは何と言ってもオルガン曲ですが、
ここでは彼の知られざる室内楽作品に光をあてています。1861年、22歳のラ
インベルガーは管楽と弦のための八重奏曲を書きました。その作品は何度も
演奏され好評を博したのですが
その20年後にフルート・パートと新しいアダージョを付け加え、多くの校訂
を加えたものが、ここに収録された九重奏曲となります。六重奏曲は、ライ
ンベルガーの最晩年の作品ですが、その若々しさに溢れた美しい音楽は注目
に値するものです。
40年に渡る長き活動歴を誇るコンソルティウム・クラシクムは数多くのレコ
ーディングもありそのユニークなレパートリーは室内楽作品の普及に大きく
貢献しています。この録音ではクラリネット奏者のディーター・クレッカー
とともに驚異的なアンサンブルを披露しています。

60914572 3枚組 \5940
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759)
歌劇「タメルラーノ」HWV 18 全曲
ニコラス・スパーノ(C-T)・・・・タメルラーノ
マリー・エレン・ネシ(Ms)・・・アンドロニーコ
タッシス・クリストヤンニ(Br)・・・バヤゼット
マタ・カッスリ(S)・・・アステリア
イリーニ・カライアンニ(Ms)・・・イレーネ
ペトロ・マゴウラス(Bs)・・レオーネ
オーケストラ・オブ・パトラス(オリジナル楽器による)
指揮:ジョルジュ・ペトルー
録音:2006年7月 パトラス、ギリシャ
中世の2人の支配者の血なまぐさい対立を描いたヘンデルのオペラ「タメルラ
ーノ」は1724年に9回演奏されています。しかし彼は、一旦完成されたオペラ
に大幅に手を加え(新しい台本を入手したためと言われています)4回以上の校
訂をしました。現在上演されるのはこちらの改訂版ですが、ペトルーとオー
ケストラ・オブ・パトラスは初めて初稿版の演奏を試みました。このオペラ
は歴史的に名高いティムール帝国の創始者、ティムールを描いたもの。(タメ
ルラーノはティムールのヨーロッパでの通称)彼は1402年にオスマン帝国を侵
攻し、アンカラ郊外で第4代皇帝であったバヤゼットを捉え捕虜として連れて
行きます。これらの2人の統治者の対立のエピソードはイタリアの詩人アコス
チーヌ・ピオヴェーネらによって物語化され、ヘンデルもそのテーマに魅了
されたのでしょう。
ギリシアの精鋭、オーケストラ・オブ・パトラスは以前にも「クレタ島のア
リアンナ」での名演がありますが、今回も説得力の高い緊密なアンサンブル
でこのオペラに新しい魅力をもたらしています。




<AMBITUS>
AMB96895 2枚組 \4360
カール・ヘラー (1907-1987):作品集第3集
管弦楽作品集 No.1
交響曲第1番 嬰ハ短調 Op.40
交響曲第2番 ト短調 Op,65
バンベルク交響楽団 バイエルン州立管弦楽団
指揮:ヘルマン・ボイマー
ミュンヘン音大の学長を務めながらも、自身がオルガニストとしても活躍し
た作曲家カール・ヘラー。ヒンデミットとの親交が厚く、作風にも共通点が
多いとされる彼の交響曲です。交響曲第1番は1942年に作曲が開始され完成ま
でには数年を要しました。1937年にミュンヘン音楽大学の講師を辞任後、プ
ラハの音楽学校の招聘の話を断り、1942年にフランクフルトの高等音楽院で
作曲科の教授に就任した彼は、絶え間ない爆撃におびえつつも、この交響曲
を書き続けたのです。
その30年後に書かれた交響曲第2番は、ミュンヘン高等音楽院の学長職を退職
後、大いなる余暇の中で書かれた平安なもので、同じ時期にはヴァイオリン
協奏曲第2番や、チェロ協奏曲第2番など、彼の管弦楽作品の中でも重要な曲
が書かれています。

AMB96897 \2180
カール・ヘラー(1907-1987):作品集Vol.5
オルガン作品集 No.2
ヴァイオリンとオルガンのための「幻想曲」 Op.49
チェロとオルガンのための“イエス、いと
麗し”によるインプロヴィゼーションOp.55
オルガンのための
“復活のいけにえに賛美を”によるトリプティコン Op.64
ヤーコヴ・ルビンシュタイン(vn.) マーク・コソワー(vc.)
ヴィンフレッド・ベーニッヒ(org.)
カール・ヘラーの幅広い音楽性には目を見張るものがあります。優れたオル
ガン奏者として(もちろん即興演奏も)、また室内楽や歌の伴奏ピアニストと
して、また指揮者として、どれも素晴らしい業績を残しました。彼の作風は、
19世紀に頂点に達した「調性感」やバッハやレーガーによって極められたポ
リフォニーなどを用いたある意味保守的なもので、戦争後20年経ってもその
スタイルを変えることがなかったため、当時のアヴァンギャルドな批評家た
ちの目には「古臭いもの」としか写りませんでした。しかしそんな批評も、
実際にこのCDのレパートリーを聴いてみればたちどころに色あせてしまうこ
とでしょう。

AMB96915 2枚組 \4360
カール・ヘラー(1907-1987):作品集Vol.7
宗教声楽作品集
1 ミサ・ブレヴィス Op.31
2 ソプラノとオルガンのための
“6つの宗教的な歌”Op.172
3 女声合唱、ヴァイオリン、オルガンのための
“小さなクリスマスの音楽”Op.12b3
4 死者のためのミサ曲 Op.144
ハイディ・エリザベス・マイアー(S)、
アクセル・フリエール(Org)・・・2.3.4 
イザベル・ラムベレト(Vn)・・・3 
ターニャ・ワウラ(指揮)・・・1.3.4 
ミュンヘン音楽大学マドリガル合唱団
カール・ヘラーの声楽作品集。全て世界初録音です。




<EBS>
EBS6142(SACD-Hybrid) \2080
マックス・ブルッフ(1838-1920):
ロマンチックな交響曲作家 II
ヴァイオリンとオーケストラの
ためのセレナーデ Op.75
ヴァイオリンとオーケストラの
ためのロマンス Op.42
オーケストラのための“ロシア民謡”による組曲 Op.79b
ウルズラ・ショッホ (vn)
ヴェストファーレン・ノイエ・フィルハーモニー
指揮:テオ・ヴォルタース
ブラームスと同じ時期に生まれ活躍した作曲家ブルッフは、後世の作曲家た
ち・・・レーガーやR・シュトラウスなどの作風が前衛的に変化していくこと
を憂いていたようです。彼自身の最も成功した作品、ヴァイオリン協奏曲に
ついても「私は決して一般受けするためにこの曲を書いたのではない。それ
は私の音楽的良心が許さなかった」と述べるほどでした。彼の作品は、どれ
もが甘美な旋律と和音を用いたロマンティックなもので、ここに収録された
3曲も美しいものばかりです。中でも、ヴァイオリンの幅広い音域を駆使した
旋律がたまらない“ロマンス”は知られざる名曲といっても間違いありませ
ん。ここでヴァイオリンを演奏しているウルスラ・ショッホは、ヴァイオリ
ン協奏曲も同レーベルから発売されていて(EBS6141)高く評価されています。




<ミッテンヴァルト・レーベル>
MTWD99033 \2500
野尻多佳子 ピアノ・リサイタル「3人の物語」
(1) シューマン:アラベスク 作品18
(2) リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調S.178,R.21
(3) ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ長調 作品35「葬送行進曲付」
(4) リスト:コンソレーション(慰め)第3番 変ニ長調S.172-3
野尻多佳子(ピアノ)
録音:2007年5月15-18日、田園ホール・エローラ
時空を超えて、現代の空間、現代の技術、現代の情感の中に、19世紀ロマン
派の代表作が描かれます。
「・・・ピアノの調整にあたっては、二つのコンセプトを柱に仕上げを進め
ました。一つ目は88鍵のそれぞれの音の音色の倍音の配合バランスを整えて
均質で整った音色にすること、二つ目は和音を構成する基になっている基音
と低次の倍音の発音を充実させ、その関係が音の強弱長短にかかわらず保た
れるようにすることです。・・・・今回の収録では野尻さんと何度も話し合
いながら、敢えて曲によってその折衷ポイントを変えてみることにしました。
シューマンのアラベスク、リストのコンソレーションは最初のコンセプトに、
ショパンとりストのそれぞれのソナタでは2番目のコンセプトに傾斜させてあ
ります。・・・・これらの曲の中で、そしてすばらしい演奏の中で、このハ
イブリット構造がどのように感じられるでしょうか・・・」
倉田尚彦(松尾楽器商会) ライナー・ノートより
野尻多佳子(ピアノ)
東京生まれ。在学中より、オーケストラとの共演、室内楽、ソロ等の活動を
始めソロリサイタルや、音楽祭に出演。卒業後、しばしば渡欧し、著名な演
奏家の指導を受ける。現在、ソロや室内楽で活躍。内外の演奏家との共演も
多い。2000年より毎年銀座王子ホール、東京文化会館小ホールにて定期的リ
サイタルを行うほか、東京オペラシティタケミツメモリアホールや紀尾井ホ
ール、東京文化会館大ホールなどにもしばしば出演。またドイツ、スイス、
オーストリアなどでも演奏している。
今回のアルバムではプログラミングから解説までこなしている。




<SOLSTICE>
FYCD 939 \1780
ガティアン・マルカイユー(1807-1855):インディアナ、その他15のワルツ
インディアナ、スミレの花束、月の輝き、奔流、森の花、浮気女、秋の葉、
バラの花束、他 
アレクサンドル・ソレル(ピアノ)
録音:1995年 12月
南フランス生まれのマルカイユーは近代フランスのワルツ等の舞踊音楽を革
新し、後年フォーレ、ラヴェル、サン=サーンス、ミヨー等に影響を与えた。
マルカイユーと9歳のときに初めて出合ったフォーレは終生彼を尊敬していた
という。




<Suoni e Colori>
SC 253412 \2180
DSCH 3 Signes sectets
ショスタコーヴィチ:
(1)ピアノ・トリオ 第2番 op.67
(2)ブロークの詩による7つの歌 op.127
アレクサンドル・ブリュシロフスキー(vn)
ナタリア・コーマ(vc)
ヴォロディミール・ヴィニツキ(p)
タチアナ・スミルノヴァ(sp)
録音:2006年3月




<DELTA CLASSICS>
DCCA-0039 \2415
フルトヴェングラー in Italy Vol.2!
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」(19,Jan,1952)
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」-前奏曲と愛の死(*)(11,Mar,1952)
フルトヴェングラー指揮
ローマ・RAIオーケストラ/トリノ・RAIオーケストラ(*)
フルトヴェングラーが残した録音にはかなりの偏りがあり、またベートーヴェ
ン?と思われるかもしれないが、そこは巨匠の残した名演を堪能するという事
で是非ご理解頂ければ・・・。
さて、今回のも前回同様フルトヴェングラー・イン・イタリーの第2弾です。
イタリアのオケとの相性はそう悪くなく、一定のレベルの演奏に仕上がって
いるのがやはり技術なのか?と感心するばかりでこの英雄も、フルトヴェン
グラーが指揮をした同曲異演と重なる箇所も多く44年や52年のウィーン・フィ
ル盤に近い演奏にも聞こえる。(但し、44年盤は時期的に鬼気迫る感じに聞こ
えなくもないですが)
英雄も十八番の一つ。演奏について触れる必要は全くないでしょう。
3月のワーグナー「前奏曲と愛の死」ですが、これは名演と言って過言ではな
いでしょう。元々ワーグナー演奏にも定評があるフルトヴェングラー。この
トリノとの演奏では、泣かせます、聴かせます。やはりツボを知っておりテ
ンポといい、間といい、ただでさえ「トリスタン」の最後を飾る名曲を抑え
きれない感情をググッと内に秘め、青白きオーラを発しながらオケに魔法を
かけこの名演を生み出した凄まじき指揮を生で見てみたかったものです。

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