マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

漫才マニアちがいますねん

2016-12-21 01:56:33 | 大阪 玉造

友人によると、大層いい居酒屋だそうで、以前から気にはなっていたのだが。 

という訳で、すごく久しぶりでJR玉造下車。 

「きくや」という大人気の関東煮屋があり、昔からそれなりの繁盛店だったが、

今みたいに並ばねば入れないなどということはない、普通に旨い店だった。

その脇を抜けて、居酒屋「やすきよ」へ。


カウンター6~7席か、トイレに行く時に、他の客に立ってもらわねば通れないぐらい狭い。

まずは小さなおかずをもらって、ビール。


なすのオランダ煮 ¥400 油を使ったものだから西洋っぽくオランダなのだろう。
 

 



みょうがのナムル ¥350  茗荷は珍しい。

 

 


仙鳳趾(せんぽうし)牡蠣のかき酢 ¥700


 

うん、濃厚な海のミルク! 年中あるカキなんてカキぢゃない。

冬場を待って食うからいいのだと確信するね。


煮豚 600円


 


キムチも両者とも本格派。さすがは歩いてもいける隣の駅、鶴橋が近いだけのことはある。

韓国朝鮮の連中は食肉の歴史ではかないっこない。向こうには500年の長がある。 


それに小鍋のアツアツで出てきた、佐賀牛のすき焼き ¥900
 

 

 


セコ蟹があるではないか。

この時期だけのものとあっては跨いで通り過ぎる訳にはいかぬ。


 

 

 
セコ蟹の酢の物  ¥1300

バラして庖丁を入れるなど、手間がかかっている。 うまし!

オスのズワイガニもそりゃイイに決まっているが、この小さなサイズ感は嫌いではない。

オスのズワイ・松葉・越前・津居山・間人などは立派だがそれだけで腹いっぱいになってしまう。


 

 


真ダラの白子 醤油焼き  ¥800

 

 

 

 

 

 

 

 


そうそう、以前より気になっていた屋号の「やすきよ」。 

店主のお名前なんだそうな。 なんと!


 

 

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寒さの中で口ずさむクリスマスソング

2016-12-14 02:09:21 | 音楽

近付いてきましたね、クリスマスが。

東京にいるとFENがやたらクリスマスソング特集をし出すんですよ。
それがなんだかバタくさくて、入らない関西人には羨ましかった…。

バブルの頃を東京でおくっていた私なども、「どこがバブルなもんか…」と
貧しい芝居屋していながらも、どこかで浮足立ってたんですかね、
テッペン越えて六本木で深夜タクシーつかまえようったって、つかまるもんですか。 
仕方なく朝方まで遊んでたようなことで。金が無いのにどうしてたんだろう。


今やクリスマスの喧騒はハロウィンに移ったかのようですな。


さて自分なりにもっとも感動的なクリスマスを求めて、あちこちの教会やら、
山へ登り関東平野見下ろしたこともあるし、湘南あたりにオネーチャンと車ぶっ飛ばしたことも。


でも一番印象的なクリスマスは、なんにも起こらない、ごくフツーのクリスマスでした。


子供の時分から雪が降って一面銀世界になればいいなと思ってましたが、
大阪ではついぞ、そんなロマンチックなことになりませんでした。


毎年TVではクリスマス特別企画なのか、洋画の「ホワイト・クリスマス」、「わが道を行く」 、
「34丁目の奇跡」なんかもやってたような。
そういうものが視聴率戦争関係なく、たぶん良心で流してくれてた訳。


そんなわけで、ビング・クロスビーの歌には親しんできました。


食べ物ばっかりで歌のことを一つも言わねぇぢゃねぇか…と思われそうだから、
今回はビングのLPを。




 

 

動画なんかくっつけねぇよ。YouTubeでもどこでも覗いてくんねぇ。

このレコードが、言うまでもなく大ベストセラーにして、ロングセラー。

何枚ものクリスマス・アルバムは買ったけれど、やっぱりこれに戻るのね。



表題のWhite Christmasはもちろんのこと、Silver Bell、 The Christmas Song、 Mele Kalikimaka、

この頃思い出していたのは、 It's Begining to Look Like Christmas (クリスマスらしくなってきた)



ビングの歌だけぢゃない、コーラスのアンドリュース・シスターズがいい。 楠トシエが3人組んだみたいだ。

ストリングスのアレンジがまた素晴らしい。



ま、一度は騙されたと思って手にとってご覧なさい。
クリスマスぐらい、昔と同じがいいと思うんですがね~



そんな訳で、クリスマスが近づくにつれて、我が鼻歌もFEN化するのでありますよ。



Chestnuts roustin' on the open fire~~♪



今夜は冷えそうですぞ。


 

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いざ、伊賀牛のすき焼きのおなり~

2016-12-07 15:22:54 | 三重 伊賀上野

部屋に通され、着物姿の仲居さんがすき焼きの準備にとりかかる。





 

お~~~っっと、久しぶり! どないしてはりましたん!

と言いたくなるほど。 前回はいつ喰ったのだろう。記憶にござらぬ。

そもそも、すき焼き自体、家庭ではやらなくなってるのではないか。

少なくとも私の身辺の実感である。 



 


鍋が熱くなったところでケンネ油をひき、肉を着地。 そこへ堂々の上白糖が雪の如く…





 

そこへ濃口醤油。 小豆島のマルキン醤油と聞いたような。



 

 

菜箸をササッと動かしながら、からませる、なじませる。

甘いとうまいはそもそも同義語だった。糖と脂の究極の組み合わせが美味くないわけがない。

手元の溶き玉子の中へ入れてくれる。



 

 

何をかいわんや・・・・・・なんにも言うな。





 

野菜が入って、一挙にすき焼きに突入。

 



家庭ですき焼きをしなくなったのは、家族だんらんの崩壊にあると思う。

ある時代まで賞与が出たりすると、家長は精肉店で竹皮に包んだ肉を買い込み、

家族の待つ家へいそいそと帰って行った。

それが単身赴任だの、子供の塾だのでバラバラにさせられた。 

すき焼きの無い家庭とは、不幸なる光景ではあるまいか。



 

 

肉が足りなくなり、追い肉。 ついでに地元で作っているという白滝も。

仲居さんが何を聞いても的確に帰ってくるし、家人この家の娘さんと見抜いた。

仲居さんの人手がまわらず、自分が手伝っていますとのこと。 

年齢からいうとベテランでもないのに落ち着き、頬笑みを伴うサービスが抜かりなかった。







社長はお祖母ちゃんで、父はまだ専務。 兄も働いていますとのこと。

家族経営はいいな。 うまいものを食わせる予感が漂っている。






 

ただ、すき焼き始まってしまうと、とにかく忙しい。

仲居さんに任せると、ホイホイホイと出来上がってしまう。

途中で何か別のものをとって、ワインでも抜いてみるか…みたいな気になれない。

大体、ツレは飲めないので、一足先にめしに行っている。

すき焼きでめしは、美味いに決まっている。

もうちょい、ゆったり勧める訳にはいかないものだろうか。







 

なんてことを思いながらも、私もめしを。

地元伊賀米の新米って言ってたかな。

日野菜の漬物も滋賀のものかと思ってたら、こちらにも伝わっているとのこと。

恥ずかしながら三杯も喰ってしまい、帳場にいたお兄さんに挨拶も早々に、

店の外へ。 腹一杯で夜空を見上げながら歩いた。



声を大にして言おう。すき焼きを! すき焼きの復権を!

明治初年、明治天皇の肉食宣言からの伝統的な料理だ。もう少し大事にしたいと思う。

まず家で。 そしてときたま、こうした専門店で、

手練なおねーさんに焼いて食べさせてもらいたい。

 

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あでやかにして寂寥感あり

2016-12-07 01:29:25 | 三重 伊賀上野

うちではなにかと記念日がしゅうちゅうしているのである、この秋。

昔はいちいち誕生日のヘチマのと、いちいちやっていたんだけれど、

え~い、まとめて済ませちまえと、ちょいと遠出して伊賀上野。

忍者の里、芭蕉の生まれ故郷ね。 上野城の紅葉が染まり始めていた。

 

 





まぁ、見事なもんだ。
 






若い頃はなんとも思っていなかった。 紅葉狩りだなんて枯れ葉見て何が楽しいのか…

と思っていたもんだが…







年年歳歳、紅葉が胸に沁み入るようになってきた。

春のソメイヨシノなんかよりはるかに良い。

毎年、気温だったか何かでピタッと樹木は、地下から水を汲み上げることを止めてしまうのだそうな。

それによって紅葉するのだと、ある日本料理屋のおやじに教わった。







しかし、ま、これを言っちゃあおしめぇよ、だが

紅葉なんぞいくら目に焼き付けたところで、一向に腹が膨れないのは事実であって。

悪いけどここへ来た目的は“肉”なのである。 上野には伊賀牛という名品がある。







町のあちこちに古い町屋が残っているのが、上野のよさ。





広小路 おそらく、この街道沿いが一番の繁華街だったのだろう。

これが伊賀街道で背中の方向に進めば伊勢。 ここは畿内と伊勢を結ぶ交通の要衝として栄えた。




 

この場所で100年以上。 元祖伊賀肉「金谷本店」。

東へ進めば但馬牛、北へ上れば近江牛、伊勢街道を行けば松坂牛。

昔から関西は牛肉処として知られて来た。 
 
 

 

 

 一階で精肉店をしながら、階段を昇って二階がすき焼き屋になっている。

 

 

 

古いながら掃除が行き届いている。

廊下の途中に昔の電話室が見える。

なんと最近メンテナンスに入り計ってみたら、一番奥まで行くと100メートルになるとのこと。

鰻の寝床なんて生易しいもんぢゃない。

これは…仲居さんも骨が折れる。


長くなるので稿を改めるとする。 伊賀牛はすぐそこまで来ております! はい



 

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京都ラーメンの系譜を受け継ぐ!

2016-12-02 04:39:10 | 京都

四方を山で囲まれた盆地である京都の冬は厳しい。まことに冷える。

今のようにコンビニもスーパーもない時代、京都の学生たちは

どてら着て火鉢抱えて震え上がり、時たま銭湯へ行って温もり、

さらに懐に余裕のある時は、屋台の中華そばをすすった。

京都にはこの屋台発祥のラーメンの系譜というものがある。 

「天下一品」も「横綱ラーメン」もみな出発点は屋台である。



 



ここ「ほそかわ」はかの銀閣寺「ますたに」の出身。ますたにも古くからの屋台だった。

鶏ガラ豚骨をベースに、仕上げに背脂を散らした、いわゆる背脂チャッチャ系。

いかにもコッテコテだが、食べてみると意外にあっさりしている。





 

なので女性にもファンがいるといふ。

麺はシコシコとした中細ストレート麺。 



 



弾みがついて餃子も行っといた。

バリッとした焼きがいい具合だ。



 


京都伝統系はいろいろひねったメニューはなく、直球である。

いざぎよい。 貧乏学生にはラーメンとめしはベストマッチング。





 

顕彰する意味でも行っといた。

固めのお米がいい感じだ。 醤油ベースのスープと合う。


ラーメンは中盤以降、酢を掛け回し、一味をふるとまた趣が変わって、

もうひと盛り上がり楽しめる。

カプサイシンでさらに温もるしね。




 




ここは「ほそかわ」の城陽店。 「花屋町ほそかわ」の出身。

痩身の本店主人にはお茶へ誘ってもらったっけな。




 

 

ますたに~ほそかわの主人と弟子のラーメン道は

今も脈々とつながっている。

 

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