2012年7月13日
あらすじは、【 朝顔 】
2009年11月16日
【八夜 ★抹殺】 から
2/3 3/3
[土地は見た目通り全てに亘って登山道路に接する]
という、後々に師範が生きた思い出から形見を残す建物を院長と計画した阿蘇では、土地調査から一切を依頼した財閥系の元請となる建設会社がを私に提出していた。
そのむかし荷馬車が通った“里道”の表記なのに“登山道”と間違えて解釈したのである。
見た目には100メートル余りで登山道に接していても、実は隣地の出入り口が細長く入り込んでいたのです。
報告書を受けた一周忌当日での土地の取得後、半年位あとに登山道とは一メートルも接していない飛び地だと判明するが、すでに造成工事に入っていた。この過程で発覚したのである。
素晴らしい景観の地に今まで何故誰も手を付けなかったのかが、ストンと胸に落ちる。大手も私も騙されたのであるが、土地所有者も仲介人も村役場の人間だった。
この時の自分を振り返れば〝景観に人を重ねて〟良い人と観ていた自分が居た。
この件も院長の問題で依頼していた私の代理人弁護士に任せたのですが、この弁護士は対立相手となった元請側建設会社の弁護士やこの系列下の数社と工夫し合い、隣地との境界杭を打ち直して、13,3メートルの出入り口を私の土地に作った。隣地の出入り口を完全に奪った。
隣地にとって、この出入り口は裏口の存在でしたが、肝心の登山道路に面していた2箇所の道路の一つでした。表となる現在の大きな方の出入り口は500メートルほど上った位置にあった。
双方の弁護士の汚さを物語る書類が今も手元に存在する。
『13,3メートルを奪った後で』
私の弁護士は『土地調査報告書によると100メートル有る出入り口なのに13,3しか無かった土地を購入させられた、とする通知書を相手側の弁護士に送達した』
『受け取った元請となる相手側の弁護士は、話し合いに応じる、という回答書を私の弁護士に返送する』
この遣り取りで、『購入時には13,3メートルは在った出入り口の私の土地』となる。
私の代理人弁護士は、
「出入り口を作ってやった」
と私に開き直った。
この元請は財閥系となるが、この財閥が生まれた地は、姉妹の地と重なる。
境界杭を打ち直すに当たっては、接している土地所有者全員の立会いが必要です。関係者は私を除いて四者だった。
地元の大手交通機関。里道を管轄する村役場。国立公園の阿蘇だから、管理する県庁の出先機関。
問題は残りの一人。
この御一人は、日本という国の中でも大物すぎる。
この方を完全に無視して、事を運んでしまったんです。
境界杭を打ち直すという、とんでもない犯罪を一方的にやらかしてしまった。