コングロマリット
Conglomerate
(雑多なものが)密集した(もの);
【地学】礫(れき)岩(質の); 複合企業.
. 集めて固める[まる].
con・glom・er・a・tion n. (いろいろなものを)集めて塊にすること; (雑多な物の)集まり.
関連性がない事業をいくつも手がけている複合企業体。
コングロマリットは、対象とする市場や自社のコア・コンピタンスなどに直接関連性のない事業を抱えた複合企業のことを指す。
金融コングロマリットもある。
コングロマリットの原義は、礫岩すなわち一見1つの岩のように見えますが、まったく異質な石や砂が1つの塊に凝固している様子を表しています。
そのたとえでいえば、企業としてのコングロマリットでは、資金のみが、それぞれの異質な石や砂をつなぐ凝固剤の役割を担っています。
コングロマリットの特徴は、豊富な資金力による買収・合併によって急速に多角化を行い、資本関係を通じたコントロールによってのみ、傘下の各事業の統治(コーポレート・ガバナンス)を行う経営形態になることです。
1960年代の米国では、EPS(1株あたり利益)を高めることが株価を上昇させる評価基準とされていたため、各企業は収益規模の拡大に走り、積極的にM&Aを行いました。
その際、同業種やサプライチェーン上の企業を対象とすることは独占禁止法に抵触するおそれがあったため、あえて本業と関連性のない企業を対象にM&Aが行われ、コングロマリット化が促進されました。
金融コングロマリット
銀行や証券、保険など業態が異なる金融機関で作る複合企業体。
持ち株会社の下、幅広い金融商品の提供や客の共有などで、相乗効果を高めるのが狙い。米シティグループなどが知られる。金融庁が昨年末に発表した「金融改革プログラム」では、コングロマリット化に対応した法整備などが検討課題に掲げられた。