関西ミドル 雑記帳
不動産賃貸業 元ゼネコン勤務
 



CSRについては、国や地域、宗教、慣習によって具体的な関心事が異なるため、明確に共有化された定義はないが、一般的には、「企業が法律遵守にとどまらず、市民、地域及び社会等の企業を取り巻くステークホルダーに利するような形で、自ら、経済、環境、社会問題においてバランスの取れたアプローチを行うことにより事業を成功させること」等ととらえられている31。具体的には、経済的収益の追求と両立しつつ、法令遵守、企業理念とコーポレート・ガバナンス、説明責任と情報開示、顧客への誠実さ、人材への育成や支援、公正な競争条件の確保、人権尊重、環境への配慮、地域社会への貢献等を達成することが、CSRを果たすものであるととらえられている。最近では、スウェットショップ問題32をきっかけに、カバーする活動範囲も、当該企業の内部のみならず、人権・労働環境、地球環境等の観点から資材の調達取引先を選定するといったように、サプライチェーンにまで広がってきている。

CSRにおける重要な概念は、トリプル・ボトム・ラインと呼ばれるものである。これは、収益をやみくもに犠牲にしてまで社会や環境に貢献するのではなく、経済・社会・環境の3側面のバランスをうまくとりつつ事業活動を遂行していくという考え方である。CSRは、単純に社会や環境にとって善いことをすればよいだけということではなく、企業の経済性も含めての企業の事業活動のあり方そのものに関係することなのである。European Commission(2001)も、このトリプル・ボトム・ラインの概念に沿っており、CSRを「企業が社会及び環境に関する配慮を企業活動及びステークホルダーとの相互作用の中に自発的に取り入れようとする概念」と定義している。なお、本白書では、以上のような一般的な解釈のようにトレード・オフの関係にある経済・社会・環境の3側面のバランスをとることとはとらえず、むしろ、それらが補完的に両立し得るものであると考える。

(1)企業の価値創造力とCSRはなぜ両立し得るか

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コメント
 
 
 
スウェットショップ (Unknown)
2008-10-08 10:50:29
スウェットショップとは、法律違反がある職場であり、また労働者が

生活最低賃金の欠如を含む極端な搾取 
健康・安全性の問題や長時間労働などの悪い労働環境 
言語また身体的虐待等の懲罰 
申し立て、組織化、労働組合の形成の試みに対する恐れや脅迫 
などにさらされている職場をいう。

http://www.jpf.go.jp/cgp/fellow/npof/list/report0607.html
国際交流基金日米センター
 
 
 
スウェットショップ (Unknown)
2008-10-08 10:50:31
スウェットショップとは、法律違反がある職場であり、また労働者が

生活最低賃金の欠如を含む極端な搾取 
健康・安全性の問題や長時間労働などの悪い労働環境 
言語また身体的虐待等の懲罰 
申し立て、組織化、労働組合の形成の試みに対する恐れや脅迫 
などにさらされている職場をいう。

http://www.jpf.go.jp/cgp/fellow/npof/list/report0607.html
国際交流基金日米センター
 
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