功夫電影専科

功夫映画や海外のマーシャルアーツ映画などの感想を徒然と… (当blogはリンクフリーです)

『ハイボルテージ』

2008-07-14 22:20:02 | マーシャルアーツ映画:中(1)
「ハイボルテージ」
HIGH VOLTAGE
1997

●監督がアイザック・フロレンティーンなので格闘アクション的なものを期待してしまいがちだが、本作は主なスタントがガンアクションに終始している。そのため、そっち方面の過剰な期待は禁物である。
主人公のアントニオ・サバト・Jrは仲間と徒党を組んで暗躍する強盗グループのリーダー。今日が最後の仕事と言って李香凝(シャノン・リー)の経営する小規模の銀行に押し入ったのだが、そこはマフィアの息が掛かった銀行だった。そのためアントニオたちは一銭の儲けもないままトンズラをこくハメになってしまったのだが、自分たちの顔に泥を塗られたマフィアたちはアントニオ一行を追って動き始めた…。
要するに本作はアントニオたちが追われるだけの内容だ。途中で李香凝が合流し、マフィアたちの追っ手と闘う道中記に徹しているため、ストーリーは『ブラック・ソルジャー』の時よりも薄くなってしまっている。とはいえ、作中で繰り広げられるガンアクションは気合いが入っててそれなりに見られる。格闘アクションは中盤とクライマックスで二度ほど行われるだけだが、こちらもアントニオや李香凝らが華麗な動きを見せてくれている。
惜しむらくは、途中で出てくる無法者夫婦が余計なキャラだったことと、ジェームス・リューがあんまり目立っていなかった事だろうか。ちなみにマフィアの親分を演じていたアジア系のおっさんは、確か『リーサル・ウェポン4』で李連杰(ジェット・リー)の手下を、『ラッシュ・アワー』でスーヤンを送っていた運転手を演じていた人(だと思う)だ。
このおっさんが同じ『リーサル・ウェポン4』で活躍したジェームスを従えているという構図に、なんとなく運命めいたものを感じたりしちゃいました(笑

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