功夫電影専科

功夫映画や海外のマーシャルアーツ映画などの感想を徒然と… (当blogはリンクフリーです)

『タイガークロー』

2008-01-29 17:15:53 | マーシャルアーツ映画:中(1)
「タイガークロー」
TIGER CLAWS
1992

●かつて、香港映画界に彗星の如く現れ、その卓越した技量で香港中を圧巻せしめた1人の白き女ドラゴンがいた。それがかのシンシア・ラスロックである。『レディ・ハード/香港大捜査線』でD&Bの旗揚げ作品を楊紫瓊(ミシェール・ヨー)と共に華々しく彩り、その後もいくつかの作品で活躍していたラスロックだが、のちに彼女はアメリカへ凱旋する事となる。
だが、武術指導・スタントの技術などの土壌がしっかりしていた香港映画とアメリカ映画とでは、その見せ方に関しての差は歴然としていた。その点ではもう少し香港にいて欲しかった向きもあるが…本作も香港時代を知るファンから見れば、今ひとつといった印象を感じる事だろう(事実、私も最初はそうでした)。
内容はありきたりな刑事アクションで、ラスロックとジャラル・メーリが組んで、謎の連続格闘家殺人事件を追うといった物語だ。その犯人が楊斯(ヤン・スェ)で、タイトルにもある"タイガークロー(タダのひっかき技)"を使って暴れ回っている。
アクションはもっさりとしていて派手ではなく、武術指導のせいか楊斯も含めてあまりいい動きをしていないが、マーシャルアーツ映画ではこれくらいで及第点。ラスロックVS楊斯という対戦カードも興味深い物があり、一概に切って捨てられない作品でもあると言えよう。
ところで、最近の彼女はどうした?と思う方もいるだろうが、実は今でも第一線で活躍中なのだ。主にドン・ウィルソン、リチャード・ノートンらとの仕事が多い様で、何を隠そうこの作品もシリーズ化されていたりするから驚きだ(笑)。本作の続編である『Tiger Claws 2』には再び楊斯が、『Tiger Claws 3』には黄家達(カーター・ワン)まで出演しているとの事。う~ん、見たいような見たくないような…(苦笑

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