現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

一休の仏教批判

2011-01-21 00:14:53 | 一休と虚無僧
「とんち一休さん」の話は、ほとんど江戸時代以降
作られたもの。「屏風の虎」などは、江戸幕府が
滅び、将軍の権威が失墜した明治になっての作だ。
将軍様をやりこめる、バカにする話など、江戸時代に
できようはずがない。

和尚さんをバカにする「水飴の話」は、江戸時代初期に
刊行された『一休咄』だが、これなどは狂言の『ぶす』
の「主人と家来」を「和尚さんと小僧」に替えたもの。

とにかく一休さんは、いたずら小僧だ。「仏様に息を
吹きかけてはならぬ」と云われて、お尻を向けて
お経を読んだり、饅頭を盗み喰いしたのを、仏様の
せいにして、仏像を釜茹でにしたり、叩いたり。
「関の地蔵」の開眼供養にしょんべんをひっかけたり。

およそ子供の教育には害になる話である。古い因習を
打破しようとした戦後には、一休さんの仏教批判が
もてはやされ、拍手喝采を浴びたが、最近は、むしろ
宗教が見直され、「一休さん」の人気が失落している
ように感じる。世の中、意外に堅苦しくまじめな方向に
向かっていると思うのは 私だけだろうか。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

クリックお願いします。日記@BlogRanking 






最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。