現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

贋作を掴まされても、

2011-10-20 18:23:06 | 虚無僧日記
「武士の魂」であるはずの「刀」だが、刀鍛冶や刀屋は、
昔から 侍を欺くとんでもない連中ばかりだ。「銘」が
あっても「偽せもの」だという。

刀には、身を切るほどの精神的鍛錬が込められている
はずだから、刀工も研ぎ師も清廉潔白、一点の曇りも
ない人格者であろうと思うのは、私の思いすごしか。

人気テレビ番組の「なんでも鑑定団」に出てくる刀は
たいてい「贋作」だ。

「贋作」が多いから「鑑定士」が現れるが、その
「鑑定書」が信用できないというのだから話にならない。

最も信用あるとされる「(財)日本美術刀剣保存協会」
発行のものでも、かつて出していた「認定書」というのは、
今は「信用薄い」そうだ。

最近、同協会発行の「鑑定書」付きの刀を200万で
購入して、再度鑑定を依頼したら「贋作」とされたとの
トラブルも発生している。

目黒の私の生家の近くに「刀の研ぎ士」がいた。「刀を
研ぎに出したら、転売された」として訴えられていた。
信じられな~い。

会津藩士であった当家にも、「無銘」だが、会津の刀工
「三善(みよし)長道」作と伝えられる刀が3振りあった。
「鑑定」の結果は、全部「No!」。30~40万との査定。

そしてさらに、退職金で「兼元」を 150万で買った。
初代は「関の孫六」として「之定・兼定」と並び称される
室町時代の名工だ。だがその後の「兼元」は何人もいる。
当然「孫六」ではないと判って買ったのだが、他の店で
観てもらったら、 15万の価値しかないという。愕然。

それでも、騙されてでも、刀が欲しいと思う私。そう
させるのは、いったい何なんだ!

「カタナ、よくカっタナ、よカっタナ、たかカっタナ」

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