現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「美輪明宏」絶賛に衝撃

2013-01-31 10:53:10 | テレビ・映画・芸能人
1/30 毎日新聞 1面に『三輪さん衝撃』のタイトルの記事。
内容は、昨年末の「NHK紅白」で、三輪明宏が
初出場で歌った『ヨイトマケの唄』が、若い世代に
絶賛された。ネットでは「号泣した」「紅白史上最高」
との声で埋まり、「今回の紅白で最も印象に残った
アーティストで三輪さんが1位に選ばれた」とか。
「当の三輪さんご自身がビックリ仰天、衝撃を受けた」
というもの。

私もビックリでござる。「ヨイトマケの唄」は、昔から
あったと思っていたが、1964年(昭和39年)に美輪明宏
(当時・丸山明宏)が作詞作曲した曲で、翌1965年(昭和40年)、
NETテレビ『木島則夫モーニングショー』で発表された」。
というので、私はもう17歳、高校の頃だったのだ。

当時、またたくまに流行して、なにかと口ずさんだものだが、
まもなくして「土方(どかた)」や「ヨイトマケ」が「差別用語」と
されて「放送禁止」になったそうな。それで、ながい間
忘れられていた。それが奇跡の復活なのだ。若者にウけたのは、
「就職難と低賃金、非正規の差別にあえぎ、閉塞感を抱える
ネット世代にも共感を生んだか」。「自分は60年変わらないのに、
世間が私についてきた」と。

先日、ある宗教団体の寒修行に立ち会った。お寺を建て替えると
いう話で、60年前、その寺が建てられた時のフィルム映像が
流れた。教主はじめ家族、信徒が一丸となって建築に携わって
いる。皆で綱を引き「地がため」の「よいとまけ」をしている
シーンも映し出された。そうだ、60年前までは、家は自分たちで
建てたのだ。私も何度か「ヨイトマケ」を見ている。そんな
子供の頃を思い出して、涙腺が熱くなった。最後に、お堂の
再建に向けて、法要に参座した若い信徒たちも声を合わせて
「とうちゃんのためならエ~ンヤコラ、かあちゃんのたなら・・・・」の
大合唱となった。

そしてこんなつぶやきが聞こえてきた。「とうちゃんのため?
かあちゃんのため? 今の子は言わないね」。「今は『子供の
ためなら、え~イヤッ、コラッ!』だわね」。




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