10/31 夜 Nさんの通夜。 眞道さんのお寺の檀家総代。
私も 眞道さんを通じて、間接的には 後援いただき、
お世話になった方 。
△△工業の会長であられただけに、盛大なご葬儀。
導師を務める眞道さんが、通夜の開始前に一絃琴を
弾じ、私が 尺八を吹く。 尺八の音はことのほか、
切々と 哀切きわまりなく鳴り響いた。
帰路、シトシトと雨が降りだした。 涙雨か。
帰宅すると、留守電に Hさんが涙声で 「和楽器卸商の
Yさんが亡くなった」と。 まだ51歳。Hさんの高校の後輩。
私も つい先日、笙を買いに行って、お会いしたばかり。
Yさんには、ほんとにお世話になった。私の「尺八入門」の
ビデオを作っていただたり、名古屋駅近くのマンションの
一室を借りて、「尺八教室」を開設してくれた。
どちらも大赤字。 邦楽では今や商売が成り立たない。
苦しい経営で、気苦労があったのだろうか。 子供さんも
まだ中・高生。今後ご家族はどうされるのだろう。
突然の死が まだ受け入れられないのか、ご遺族の方は
気丈にも涙を流されなかった。
出棺の時、私の尺八が、激しく吠えた。
雨は激しく降っていた。