現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

消えたもの

2010-12-29 21:22:31 | 虚無僧日記
「消えたもの」で検索すると、「消えた年金」と「生存して
いない高齢者」が、一番多く出てきた。

先日の老人会、いや、長寿を祝う「八重寿会」での談話。

「昔は、虚無僧がよく来たものだ。戸を開けると立っていて、
必ずお布施をあげたものだが」と。何人もの方がおっしゃる。

「虚無僧も消えた。虚無僧に布施する心も消えたか」と。
虚無僧を知っている世代のお年寄りが消えると、虚無僧の
文化は完全絶滅する。

今や、悠々自適の高貴高齢者の方々。話を聞いていると、
「紅白歌合戦なんて、見たことなかった」と。それほど、
年末、大晦日は 深夜まで がむしゃらに働いたというのだ。

それぞれ、丁稚奉公から、職人として働きづくめで、手に
できた蛸、曲がった指が、その証だ。経営者としても、
何度も浮き沈みの苦労を乗り越えてきた。

その顔は、皆一様に 艶やかで明るい。この明るさだけは
消してはなるまい。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

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