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万世六兵太の乾坤一擲!

阪神と競馬を愛し、歴史を実学として学ぶ万世六兵太による単勝・複勝の競馬の展望・予想・勝負ブログ、日々のつぶやきも少々

ヴィクトリアマイルの展望(2) ~展開の取捨選択~

2011年05月13日 17時51分35秒 | 次レースの展望(個人的備忘録)
さて続きと参ります。
【図1 VMキャリア】


キャリア別成績で見ると9~22戦のあいだに収まっている。ただ4歳・5歳・6歳と年を重ねることにキャリアは増えるので、年相応のキャリアか否かとなる。過去5年のキャリアを年齢別にみると

4歳馬・・・9~15戦
5歳馬・・・18~22戦
6歳馬・・・16~17戦

クラシックで活躍したウオッカやブエナビスタ、アサヒライジング、エアメサイアなどのキャリアを見ると、4歳馬でクラシック経験がない馬、重賞経験・好走歴の少ない馬、15戦を超える馬は割引きと考えるべきであろうと考えられる。

5歳以上ならクラシック実績はともかく、重賞経由。過去5年の傾向から5・6歳馬が4歳馬や5歳馬よりキャリアが少ないことがある。牝馬は消耗が激しいことを考えると、6歳馬でも4・5歳の若さを持っていると解釈することができるので6歳以上で狙えるとすれば「近走成績が良く、4・5歳よりキャリアが浅い馬」であろう

前回阪神牝馬S組がカギを握ると申し上げたが、その理由の1つが重賞実績である他にVMのペースや流れが考えられる。ということでVMのペースと時計について調べてみました。
【参考資料:距離別ラップ】(『競馬の教科書』より)

VMは1600mのレース。1600mのHペースだと前半5Fが56秒台で、Sペースのそれだと58秒台が目安となる。もちろんHペースだと上がり3Fは鈍るだろうし、Sペースなら上がり3Fでいい時計がでやすい傾向だ。
ちなみに過去5年のVMの前半5Fは

06年・・・59.7
07年・・・58.2
08年・・・60
09年・・・58.6
10年・・・57.5
平均・・・・58.8

この表を準拠するとVMはスローペースに偏りやすい傾向と考えられる。

原則だとスローペースは逃げ・先行馬が、ハイペースだと差し・追い込みが有利な傾向です。Sペースの典型的なレース傾向になっているということは上がり3Fも早いと考えられそうです。過去5年の複勝圏内に入った馬の上がり時計をみると
【図2 VMの過去5年の上がりと位置取り】

上がり3Fが速い馬が目立ちます。上記の参考資料から前半5Fのペースと上がり3Fが典型的なSペースのレースの傾向に当てはまっています。位置取りも先行や中団より前の馬が絡む傾向です。10年は早いペースなので、後ろの馬が飛び込んでますが、ブエナは例外としてもニシノブルームーンは位置取りが後ろでしたが、直線で馬場の中から内の方に進んでいます。ラップや前半後半3・4Fを見ると・・・。

【図3 VMのラップタイム】

【図4 VMの時計】

Sペース≒後傾ラップ。10年を除いては後傾ラップで上がり3ハロンの勝負になっています。もし縦長の隊列なら上がりよりは位置取り、団子状なら上がりが早い馬ということになるでしょう。人気薄の紐荒れの傾向から展開も重要なファクターを言えそうで、他のマイルGⅠと違って上がり勝負になりやすい傾向です。

牝馬の気性とかを考えると暴走しないようにと抑える傾向がスローペースを生み出しているのでしょうか?そうなると気性という点も注目する必要がありそうです。

人気薄が絡むことから2人気以下の上位人気が不振と考えられます。1~3人気の成績を調べてみました。
【図5 VM1~3人気の基本】

【図6 VM1~3人気の前走】

【図7 VM1~3人気の前々走】

【図8 VM1~3人気の1年の重賞実績】

【図9 VM1~3人気の重賞勝ち】

【図10 VM1~3人気のクラシック成績】

【図11 VM1~3人気の血統】


総合して言うと「複勝圏内に絡む馬の傾向と上位人気の実績が紙一重」です。
データ上では申し分ないのに大敗するケースがあるのが上位人気に多いことです。

同じような成績なら人気薄でと腹をくくってしまうのもいいかもしれません。

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