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確定拠出年金が退職金制度の内枠の場合、想定退職金の計算は。。。

2011-10-11 09:28:29 | 確定拠出年金・企業型

確定拠出年金(企業型)を退職金制度の内枠で導入した場合、いわゆる「想定退職金」は
自社内で計算することになります。

従業員が退職した時の退職金は、退職金規程の定めに従った算出します。
この退職金から、企業型DCで構成されている金額を差し引いて、実際に従業員に支払う
退職一時金を計算します。

「想定退職金」というのは、企業型DCで構成されている金額のことです。
企業型DCを導入した時に、「想定利回り」が決められています。
掛金を毎月想定利回りで複利運用した場合の元利合計額が「想定退職金」です。
想定利回りは、年率で表示されていますので、毎月の想定利回りは、12で割った数字です。

計算は、エクセルの関数を使います。FVという関数です。
想定退職金=FV(年率の想定利回り/12、12、-毎月の掛金、-前年までの元利合計)

上記の式で、1年間の「想定退職金」が計算されます。
但し、1年間同じ掛金のいう条件です。

企業型DCが内枠の場合、想定退職金の計算は、運営管理機関ではしてくれません。
また、便利な計算ソフトもないと思います。

単に、毎月あるいは毎年の想定退職金を計算するだけなら、エクセルの関数FVで、用は
足りますが、退職一時金の計算もできるようにする、あるいは年1回従業員にも提示する
などに使うとなると、話は別です。

退職金制度は企業ごとに内容が違うので、その企業に合わせて計算できるように、作って
いく必要があります。

「想定退職金」の計算が面倒な場合は、企業型DCを外枠にすればいいのです。
が、元の退職金制度を企業型DCと退職一時金に分けると、不公平感が残ることになりがち
です。一定のところで線引きするので、全員一律の分配にはならないという問題が残ります。

 


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