蛭児の葦船

救いようが無さそうな感じのアホが

        ピコピコと鳴いています。

十分間雑記

2015-01-27 23:52:19 | そこに転がっている日常
 ネットの英英辞典サイトの仕様が変わったかと思えば、ここのログイン画面も変わったようだ。
 片や日本のサイト、片やイギリスのサイトなのでたんなる偶然の問題なのだけど、でもやっぱり更新の時期なのかな、などと思ってしまう。


 ・ISISとアフガン。
 相変わらずここ等へんのネタなのだが、世の中を騒がせているし、また私自身気にしている話題なので色々を書き遺したくなってしまう。
 
 ISISの来歴の報道やネットにころがる残虐行為の情報を見ていると、以前少しだけ調べたアフガニスタンのタリバンの所業を連想する。
 アメリカに国家を潰されたイラクと、冷戦やソ連侵攻により国がボロボロになったアフガン。
 シリアの動乱や組織の勧誘により外国人勢力が集まってくるISISと、対ソ連のジハードとしてやはり国外ムスリム勢力が集まっていたアフガン。
 パシュトゥン人の支配地域から始まり反主流派を吸収しつつ力をつけていったタリバンと、シリアの動乱で力をつけさらにイラクのスンニ派勢力を飲み込み巨大化しているISIS。
 あるいは、敵対勢力を徹底的に処刑する様は、これは戦国の世の習いでありあの地域のお約束みたいなものなのかもしれないが、それでも両者よく似通っている。
 
 タリバンに比べるとISISの方が国家運営について知識もあるし実行能力もある。
 が結局、戦国的な乗っ取りでしか自らの国を成立させることができず、貿易や外交をしようにも国際社会から承認が得られるとは思えないISISの行きつく先など、アフガンとそう違ったところではないのだろう。

 ISIS自体、そもそも好きではないが、それとは関係なしに彼らの前途は絶望しかなく、彼らの暴力に虐げられるしかない無この民衆が哀れでならない。

十分雑記

2015-01-26 00:09:59 | そこに転がっている日常
 今日(日付上は昨日)、友人の見舞いで精神科閉鎖病棟に行ってきた。
 話を聞くと恐ろしげだったそこは、実際行ってながめるだけならば、一見ただ静かな場所だった。
 見るからに言動がおかしい人ってのも、そんなにいないし、誰かが泣き叫んでいる、みたいな状況もない。
 話の中では、自殺者はでる、フラッシュバックで突然泣き叫ぶ人は出る、となにやら常時修羅場みたいな場所だったのだけど、俺が行ったときに限って言えばただ凪いでいる、病院の一角のように見えた。

 ……ただココまでは、目に映った情報の話。
 病院へ行って受けた印象や感じたモノは、ただ穏やかに時間が過ぎる場所、とは違っていた。
 
 例えば一時休戦中の戦場に漂う不自然なまでの静寂。数多くの何かが息をひそめているような気配。一見常識的に見えるのに、言葉にできない何かがずれている雰囲気。
 あの病棟は、見た目と音ばかりが平穏で、そのくせ何かが凄くいびつであるように、俺には感じられた。
 それは、比喩なしで雑音の少ない空間だったからなのかもしれないし、あるいは入院患者達の抑えが効かないほどの精神の苦しみが何となく伝わってくるからなのかもしれない。
 同じ場所に、それなりの数の人間がある種の共同生活をしているのに、多くの人がコミュニケーションを取らず、それどころか意識が他人の方を向いていない、心の焦点がどこにもあっていない事もまた、あの場所の違和感の原因になっていると思う。

 フラッシュバック等により発作的に自殺的行動を行ってしまう人がいるから必要な事である事は分かっているのだけど、それでもあの場所は険呑だ。
 あの場所で生活していたら、例え自分が健全でも周りの人の精神にあてられて結局はどこかを壊してしまう。

 
 ……彼は、身体の故障についてはそれこそ死の淵のような場所からありえないような回復をとげる事が出来た。
 精神の崩れについても、何とかして立て直してほしいのだが。 
 

十分間雑記

2015-01-24 22:27:05 | そこに転がっている日常
 ここ数日、食中毒で潰れていた。
 原因は多分親子丼の鶏肉。冷凍されていたそれを、電子レンジで解凍し、それなりの時間煮たつもりだったがどうやらつもりで終わっていたらしい。
 体内のモノを排出する事については、まあいい。
 (汚い話になるが)口からの排出についてはよくもまあ身体の中からこんなにも液体が出てくるモノだ、と感心さえしてしまった。
 ただ、発熱と全身の痛み。筋肉痛、というか関節痛かな。これには参った。
 一切身体を動かしてなくても身体はひたすら痛み続け、意識を保っているのがしんどくてたまらない。9度近い熱と相まって、数日間一切何もできなかった。

 食中毒の経験は、これでもう十分だ。
 今後、食品を調理する際は十二分に火を通すようにしよう。



 ・ISによる日本人人質事件

 最近、日本人がISに捕えられ日本に対する脅迫動画が公開された。
 要求は二億ドル。
 場所はシリアで、要求金額は桁外れという違いこそあれ、大体の物事がずいぶん昔のイラク人質事件と似たような形で進展している。
 日本のネットの反応もそう。
 基本的に、ネットに出回る声はISにつかまるような行動をとった人質を責める意見が多く、それに対するような発言があると徹底的に否定される。
 前回自分は、どちらかと言うと非難する側に心を寄せていたので世間のバッシングについて、特別感慨もなかった。
 今回は(食中毒で情報から遠ざかっていた事もあって)やや第三者気分で物事の推移や諸々の発言を眺めているのだけど、ネットの論調にちょっとした恐怖を感じてる。
 個々人がそれぞれ人質となった人間の行動を軽率だと感じ、それに対して反応=ネットに意見を書く。その結果、まとめサイトやら何やらが自己責任論一色に染まる。
 これ自体は自然な事だし、個々人の意見が理解できない訳でもないのだけど、一定数以上の人間が同時に同じような方向を向き、さらに攻撃的発言をしている様は個人の発言の枠を超えた、なにか得体のしれないモノがそこにあるように感じられてならない。
 
 ……思えば、フランス新聞社襲撃事件後のフランスも、こんな雰囲気だったのかもしれない。
  

 10分、超えました。

雑記少しだけ

2015-01-18 09:57:38 | そこに転がっている日常
 まだまだフランス風刺新聞社襲撃繋がり。

 日本のネットでも炎上なんてのは良く聞く話だけど、現在、世界規模で炎上が起きているような感じがする。
 新聞社の風刺→貧困被差別難民系イスラム教過激派の襲撃→対暴力としての風刺再掲示→イスラム教系の人間の葉発、とどっちの陣営が何がしかの行動を取るたびに報道されて情報が世界規模で拡散していく、それも両者の根底にある問題や心情などは置き去りにして、表面的なモノばかりが扇情的に伝わっていく。
 ムスリムにしろ、言論の自由を支持する人間にしろ、それは感情の深いところの領域の問題だから、触れれば容易に爆発するのも自然な反応なのだろう。 
 でも、その結果がイスラム系第三国によるデモ(というか暴動)やテロ撲滅のための空爆などだ。
 
 フランスは対イスラム国のために空母を派遣するという話だし、パキスタンなんかではフランス大使館が襲われている。
 何とかならないものなのかね、これって。
 





十分雑記

2015-01-17 00:21:12 | そこに転がっている日常
 ・フランス騒動の経過とか

 あれからフランスは、テロは表現の自由への攻撃だとして息巻き、国民は百万単位でデモ行進を行った。
 欧州のお偉方はこれを機に団結を見せつけてみたり、イスラエルとパレスチナは「テロについては反対」とやはり行進してみたりと、悲劇を成治利用をするのに忙しそうだった。
 正直、テロ後数日はこのまま事件は言論の自由への攻撃であると世界的に断定して、(過激派とはいえ)イスラム教徒を本気で弾圧するんじゃないか、と少しばかり怖かった。
 欧州各国のデモや、フランス国内でのモスクへの攻撃なんかは、それを感じさせるのに十分な気配を放っていた。
 
 しかしここにきてようやく、(テロの罪に対する糾弾とは別に)フランス新聞社の風刺画に対する批判も(欧州内で)聴かれるようになってきた。
 昨日・一昨日にはチャンネル4ニュースで「表現の自由とリミット」みたいなニュースをやっていたし、今日にはローマ教皇がやはり「言論の自由があるとはいえ、他人の信仰に対しては一定の敬意を払う必要がある」といった声明を出していた。 
 
 そうだよね。
 いくら言論に自由があるとはいえ、他人に対する侮辱を慎まなければならないのは、当然の話だ。フランスは歴史的経緯により権力を冒涜する権利があるとはいえ、それは基本フランス国権力や(フランス国内の)キリスト教の合意みたいなもので、新参のムスリムにそれが伝わっていないのだから合意の取り様もない。
 
 なんいせよ、欧州国内で表現に対する慎重意見……というかイスラム的価値観を尊重しようという意見がでてきて、少し安心した。


十分雑記

2015-01-13 22:47:18 | そこに転がっている日常
 昨日一昨日と、さぼった結果、続きを書き意欲はすっかり失われてしまった。
 しかし、あの日から数日、ナイジェリアで少女を使った爆弾攻撃が複数回起こったり、フランスでの事件は加害者もムスリムだったが被害者にもまたムスリムがいたという情報が明らかなったり、新聞社がまた風刺画を公表すると予告していたり、世の中はつねにせわしない。

 しかし、風刺画の継続、というのはもはや攻撃されてしまった以上、暴力に屈さないという姿勢を示すためには必要な事とはいえ、新たな火種を作る事になるわけだから、なんとも言えない気分になる。
 聞くところによると、フランスは歴史的な関係から宗教やら権力に対して冒涜的な表現をすることにある種の新財意義を見出していたり誇りに感じているらしい。
 とはいえ、新参の、しかも社会に参入できなかった人間に対して、その誇りを理解しろっていうの難しい話だ。
 今回、新聞社は権力の側にいて、しかも冒涜的な行動をとっていた。
 今回の事件の前には平和的な抗議もあったのに、彼らはそれを受け入れなかった。
 そういったことを考えると、テロリストの側を一方的には責められないな。もちろん、テロを行ったのだから、責めらるべき事柄なのだけど。
 
 しかし、とやかくいっても事件はすでに起きてしまった。
 ムスリムも、フランス人も、その両方に所属する人間も、だれかしらの手により殺されてしまった。
 結局、イスラエルとパレスチナの関係みたいに行きつくところまでいかないとダメなのだろうか?
 昨今、歴史的な和解を果たしたアメリカとキューバのようにはいかないのだろうか?

 
 ……そんなのは、現実離れした理想論なのだけど。

 ……はい、十分経過。
 

10分雑記

2015-01-10 17:37:23 | そこに転がっている日常
 ・アブラハムの宗教に関する雑念

 アブラハムの宗教とは、ユダヤ教と、そこから派生したキリスト教・イスラム教の事らしい。
 これらの宗教はどれも一神教で、偶像崇拝を禁止していて、そのくせ互いに対立している面倒くさいやつらだ。
 で、昨今よく話題になるのはイスラム教。
 イスラム教は、信仰されている地域と、その地域の情勢から何かと悪い方向で報道されがちである。
 過激派とか、原理主義とか、テロリストとか、内戦とか、独裁とか。
 日本人は、イスラム教に関してそういった報道ばかりに見るので「イスラム教は排他的で攻撃的な宗教だ」というイメージを抱きがちで、例えイスラム教徒か「自分達の宗教は基本寛容であり、テロに走るのは一部の人間だけだ」といっても、その言葉を信じる事が出来ない。
 
 しかし、こうも話題になっているいのに、その相手を知らないというのも気持ちが悪いので、イスラム教やらコーランを少しだけ調べてみた。
 確かに、彼らの言うとおり歴史の一部分を見ればキリスト教やユダヤ教よりも(異教徒に対して)寛容だった時代もある。寄付云々の文化についても、チャリティ大好きキリスト教と肩を並べるほどに生活に根付いている感じがする。
 が、その一方でイスラム教はその成立過程やその他背景の関係から、過激な行動に繋がりやすい要素がちらほらと目についた。

 ……前半で手間取ってしまい、ここで10分。続きは次回に書くつもりだが、大体「イスラム教はムハンマドの時代から他者と戦う事で自らの正当性を勝ち取ってきた点、ユダヤ教・キリスト教が(少なくとも教祖と弟子の時代は)敗者や虐げられた者の側に立っているのに対し、イスラムは勝者であり共同体の支配者の側に立っている点が異なり、このあたりに過激派を産む土壌がある気がする」みたいな事を書くと思う。
 書かないかもしれないが。

 
 

 

十分雑記

2015-01-09 22:12:43 | そこに転がっている日常
 ・イランのテレビとか。
 いつぞアメリカに「悪の枢軸」などと非難され、アメリカや西側各国と敵対しているイラン。
 聞くところによれば、表向きはアメリカの文化を拒否してるらしいのだけど、あちらの方の国営ネットテレビを見ていると、欧州やらアメリカのテレビ番組がやっていたり、ナイトミュージアム2の宣伝を流していたりしている。
 実際に排他的な所があったり、国際社会に馴染まない所はあるのあるのだろう。(イランの立場に立てば、経済制裁に原発開発妨害に、イスラエル等の敵国を援助など、いわゆる国際社会に対して不信を抱くのも当然の話だが)
 だが、それでも、漠然とした印象ほどにはアメリカやら国際社会なかに抵抗感を抱いていないのかもしれない。
 なんとなく、そんな事を思う今日この頃です。

 (追記。イランのネットテレビでは、日本の感染列島や星のカービィ、名探偵コナンが放送されているのを見かけたことがある。ただ、ペルシャ語なので何を話しているのかまったくわからなかったけれど)


 ・フランス過激派の事。
 犯人射殺でさっさと片付くと思ってた先の事件が、今もって続いている。
 ひと時姿をくらましていた犯人達だが、どこぞで見つかり、今は人質を取って建物に立て籠っている最中らしい。
 しかし、思った以上に時間がかかったとはいえ、既に警官隊等に包囲された犯人に逃げ道はなく、また虐殺をやらかした人間をフランス政府が野放しにするはずもないので、結局は犯人射殺で新聞社襲撃の件については方がつくのだろう。
 問題は、人質の命がどうなるのか? そしてそれは犯人が自分達の命についてどのように思っているかにかかっているのだろう。

 それにしても、すこし前にドイツでイスラム系移民に対する大規模反対デモがあった矢先の今回の事件があり、フランス国内においてはモスクが事件後モスクが襲撃されたなんてこともあり、イスラムや移民や難民に対する風当たりがより一層厳しいものになっている。
 すこし前からEU各国では自国主義・保守思想が強まりつつある流れにあったのだが、今後、この流れはさらに加速して行く事だろう。
 
 
 ……十分経過。



10分雑記

2015-01-08 22:20:22 | そこに転がっている日常
 ・フランス新聞社銃撃について思う事
 フランスの新聞社がイスラム教過激派の銃撃を受けた。死者十二名。負傷者もだいたい同数。三人いる犯人のうち、十八歳の人間は警察に自首し、三十代の兄弟は目下のところ逃走中である。
 また、同日(?)パリ南部では警官が撃たれる事件も起き、フランスの治安はいま揺れている。
 
 イスラム教過激派の襲撃は今に始まった事ではないが、今回の事件は外国からテロリストが侵入したものではなく、移民・難民二世だか三世のフランス人=自国民が起こしたテロである。
 犯人が捕まっていないので詳しい事は分からないが、それでも犯行の背景にはフランス人の移民に対する差別感情や経済格差があると言われている。
 移民してきた世代は、自国の貧しさなどを知っているので、移民先の人間との経済格差について大きな不満を抱く事もないが、二世・三世ともなると親世代の生きた祖国やその窮状を知らず、それでいて文化的な背景やらなにやらで移民先の国にもなじみ切る事ができず、仕事を得られなかったり社会に反感を抱くらしい。

 ……経済格差に対して、反感の念を抱くのはイスラムとか関係無しに自然な感情だと思う。
 でも、結局彼らは移民や難民の子孫であり、例え現地の国の国籍等を持っていても、それでもそこの国に厄介になっている事には変わりはない。
 そして、郷に入れば郷に従えじゃないけど、やはりその国のルールや文化にはある程度の協調と服従が必要な訳で、法律でブルカやらスカーフが禁止になっていたのならば従うべきだとも思う。
 土地や国にはとの土地・国の歴史があり、それによって育まれた価値観があり、それに基づいた法律やら物事の決定にがある。
 それらが受け入れられないならば、自身の文化が所属する所に帰るか、あるいはまっとうな形で抗議すべきだろうに、なんで彼らは殺人・破壊活動に走るんだか。


 以上。途中だけど、十分。