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5000円払って、彼女の1時間を買った話。

2017-02-22 07:57:34 | ブログ
5000円払って、彼女の1時間を買った話。

大学生のころ、俺はずいぶんとくだらない生活を送っていたと思う。
仮にも誰かに「学生時代、何して過ごしてた?」と聞かれたら、
俺は「スマホゲーム」とでも答えていたかもしれない。

そんな俺に友達と呼べる相手もいるはずもなく、
一人暮らしは仕送りとアルバイトで生計を立てていた。
学校では比較的まじめに授業を聞いて、家にかえったら迷わずパソコンを開いていたな。

要するに、俺はつまらない人間だったんだ。
自分でもそれはよく分かっていた。俺はこのまま死んでいくんだろうなって。

だけど、そんな男の人生にも、面白い出来事のひとつくらいはあるもんだ。
そうだな。レンタル彼女、とやらを聞いたことある人はどれくらいいるだろうか。
あれは、たしか夏休み前のことだったな。
俺はその日かなりまいっていたんだ。理由は単純だった。
「悪い。講義ノート貸してくれよ」なんて、
昼休みに軽々しく言ってきた同じ学部の男が原因だったんだ。

俺は、喋ったこともなかったソイツにしぶしぶノートを渡したんだが、
あろうことか返ってきたノートは数ページほど抜け落ちていたわけだ。

大きくため息を吐いて「まいったな」と俺は言った。
やっぱり、お互いのことを知らないという状況は、どうにもまずかったらしい。
教室を出る前に友人たちとゲラゲラ笑うソイツを眺めて、俺はもういちど息を吐いた。 帰り道、俺は気分の晴らし方について考えていた。
都合のいいことにアルバイトの給料も入ったばかりだった。
お金に関しては問題ない。あとは使い方次第だ。

カラオケにしろ、映画にしろ、ゲームにしろ、
一人で遊ぶことはいくらでもできる。

だけど、その日の俺は「もっと違うことがしたい」と思っていた。
学生生活の限られた夏休みがもうすぐそこまで迫っている。
俺は誰かに後ろから追いかけられるように、なにかに駆られていたんだろうな。

今までしてこなかったことをしたいと、そう思ったんだ。 帰り道、俺は気分の晴らし方について考えていた。
都合のいいことにアルバイトの給料も入ったばかりだった。
お金に関しては問題ない。あとは使い方次第だ。

カラオケにしろ、映画にしろ、ゲームにしろ、
一人で遊ぶことはいくらでもできる。

だけど、その日の俺は「もっと違うことがしたい」と思っていた。
学生生活の限られた夏休みがもうすぐそこまで迫っている。
俺は誰かに後ろから追いかけられるように、なにかに駆られていたんだろうな。

今までしてこなかったことをしたいと、そう思ったんだ。

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