奨学金

奨学金事業を行うにあたり日々感じたことを綴ります。

大学改革(その2)

2006年12月06日 | 奨学金
大学改革は待った無しの状況だが、改革したい人間と、改革したくない人間との間で多くの確執を生む。一概にどちらの言い分が正しいという事は無いが、どちらかというと、改革を拒む側に問題が多いと思われる。
確かに改革が成功するかどうかはわからないのが、今までの体質のままでいるよりは明らかにプラスである。
良く「大学の自治」を盾にいろいろ言う向きがある。確かに「大学の自治」は憲法で保障され、人類が歴史から学び勝ち取った大切なものであるが、近年の教員(公務員)は「大学の自治」を取り違え、研究成果が出なくても、授業を休講にしても、学校に週1日しか出勤しなくてもetc、許される体質をつくってしまい、あまりに負の部分が大きくなりすぎた結果、外部からの圧力で、大学改革を余儀なくされているのだと思う。
反論も多いと思うが、大学は何も研究だけしていればいい機関ではない。学生に対するサービスを忘れてしまい、働く側の理論だけを振りかざすようでは、お先真っ暗である。
改革には大きな犠牲が伴うが、公務員は一度きちんと襟を正した方がいいと思う。
ここで、私の文章の中に「公務員」という言葉が良く出てきて、「公務員」に対し批判をしているように思えるかもしれないが、基本的には、私は公務員は素晴らしい能力を持ち、公僕の気持ちを持っている人が多いと思っている。しかし、公務員として年を重ねるほど、おかしな考え方や価値観を持ち、市民のそれと大きく乖離していることを理解してほしいのである。
また、別の機会に述べるが、特に価値観がずれてしまっている世代というものがある。現在、贈収賄で世間を騒がしている世代を考えればすぐにわかる。道徳も能力も他の世代よりかなり劣り、自分達が偉いと勘違いし、多くの事件を起こす世代、それは、団塊の世代より2~6年くらい前の世代である。今の、おかしな制度を基本的に作り上げた世代、戦争の後遺症はこんなところにも影響を及ぼしているのかと思う。今の若者の方がよっぽど世の中のことを考え、技術や能力を持ち素晴らしいと思うのは、きっと私だけではないと思う。