奨学金

奨学金事業を行うにあたり日々感じたことを綴ります。

2006年11月29日 | Weblog
一職員としての夢だが、松下政経塾のように連帯感や帰属感を持った奨学生が一人でも二人でも育ってほしいと思う。
ただ単に奨学金を出しているだけでは、なかなか連帯感は生れない。人と人とが触れ合いコミュニケーションをとる努力が必要である。
しかし、本財団の奨学生は全国に散らばっているので、なかなか話す機会がない。
今の組織では無理かも知れないが、寝食をともにして、いつも語り合えるような場を持てたらと思う。特に東京は、家賃が高く奨学生は住む場所に四苦八苦している。奨学生専用の寮でも開設できたら・・・夢は膨らむ。

困惑

2006年11月27日 | Weblog
奨学金事業に携わっていると、変な問い合わせに遭遇することがある。
「おたくの奨学金は月に6万円を4年間もらえるそうだけど、何で?何か裏があるでしょ?なんでそんなに貰えるの?」とこんな具合だ。
特に関西の人にこの様なことを言ってくる人が多いような気がする。
どうも無償で奨学金を出し、返済しなくても良いということが、うさん臭く思えるようだ。
「自ら学ぼうとする気持ちがある若者が、経済的な要因で学べないのは社会の損失なので、この奨学金制度を作った人の、”若者を応援したい”という気持ち一つで成り立っているのですよ」と話をしても理解できないらしい。
あくまでも、そんなうまい話は世の中に無いと言い張る。
人間何もお金だけの繋がりではない。お金ではかれない物に価値を見出す人も居ることを理解してほしい。