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生きること:過去と未来とエスペラントと

視覚障害者のエスペラントによる国際組織

2005-04-13 09:20:02 | Weblog
 しまい忘れたエスペラントの新聞を見つけた。昨年の7月号でした。目についたのは『LIBE』という文字です。LIBEとは『Ligo internacia de Blindaj Esperantistoj』(視覚障害者エスペランティスト国際組織)の略称です。そこには幾度か大会で話しをしたウクライナのエスペランティスト、オレナの名前がありました。彼女はこの組織の代表者です。チューリッヒ・エスペラント会に招かれた時のインタヴュー記事でした。

 私が数年間文通していたのは彼女の友人のもう一人のオレナですが、そのことは次ぎの機会に譲ります。

 彼女がインタヴーの中で語っているのは次ぎのような自分たちを取り巻く状況でした。

 ・視覚障害者にとってエスペラントは他の外国語と比較するとかなり覚えやすい言葉である。最近は他の言葉を学ぶ人も増えている。
 ・旧ソヴィエト体制の中で視覚障害者の職業は厳密に限定されていた。電気配盤工(電気の配盤を作る人)、音楽家、マッサージ師、教師、弁護士。
 ・現在は一般人と同様に他の職業につこうとする人たちもいる。法律に関するスペシャリスト(裁判官、検事など)、コンピュータ関係の仕事など。
 ・しかし、視覚障害者を雇用するためには特殊な機械を導入する必要がある場合があり、それを嫌がる人もいる。
 ・仲間の中には自分たちには特別な権利がると特別な報酬をプラスするように要求する者もいるが、多くのものは、一般人と同等に待遇して欲しいと望んでいる。
 ・今自分は7人ほど教えて得いるが、本等はとても高価のなので、読んでやったり、音の雑誌などはコ ピーして配布している。
 ・LIBE の公式加入者は現在500名ほどであるが、その周囲には正式加盟していないメンバーがかなり多くいるし、現在は運動に参加していないが、かってメンバーだった人々は数え切れないほど存在している。
 ・2004年ベオグラードで行われたLIBEの大会には100名が参加した。
 ・自分たちは他の障害を持つ人たちとも協力関係を持つように常に努力している。

 これが、インタヴュー記事の概要です。私たちも、障害を持つ人たちと連帯できることがあるだろうと感じました。古い新聞も時には良いもですね。忘れていた心を思い出させてくれます。

 
コメント (2)
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