現在は「欠番」となっているこのエピソードを扱うべきかを悩みましたが、「エピソードへのレビュー」ということで書く決心をしました。「欠番に至る理由・経過」は、専門に扱っているサイトを参照してください。
私自身は子どもの頃に、このエピソードは見たことがあるような無いような、ビミョーな記憶しかありません(^^ゞ(ホーク1号が発進する時の警報のような音は記憶にありますが、他の番組と混同しているかもしれません‥‥。)
●「遊星より愛をこめて」昭和42年12月17日放映 スペル星人登場
制作第9話 放映第12話 脚本:佐々木守 監督:実相寺昭雄
『ウルトラセブン』で実相寺監督が演出を担当されたエピソードはわずかに4本だけで、そのうち、『ウルトラマン』でタッグを組んでいた佐々木守氏の脚本は、なんとこの1本だけです。
そして特筆されるのは、『ウルトラマン』でフジ・アキコ隊員を演じてレギュラーだった桜井浩子さんがゲスト出演されていることです。アンヌとフジ(または由利ちゃん(^o^))の共演という、第一期ウルトラファンには夢のようなエピソードとなっています。
残念ながら、かつての盟友・フルハシ隊員とは顔は合わせていません(^^ゞ
宇宙空間で謎の爆発が! そして宇宙パトロールで放射能を観測した、ホーク2号に乗ったアマギとソガ。宇宙空間での飛行音がホーク1号と同じ? これは珍しい場面です。
その連絡を聞いて、放射能について語り合うフルハシとキリヤマ隊長。「地球の平和が一番だ。」と言うキリヤマに対して「まったくですネ。」と言うダン。そのキリヤマの発想はかなり危険ですが‥‥^^;
あちこちで貧血のために倒れる女性たち。2番目の被害者の倒れるシーンの、
急ブレーキのクルマ
クルマから降りる運転手
女性に駆け寄ってしゃがみこみ、「どうしたんだ?」と問う運転手のローアングルでの映像
の一連は、ミョーにリアルです。子ども向けのヒーロー番組の様相ではありません(^o^)
頻発する女性たちが倒れる事件と腕時計との関連を解き明かす科学班のフクダ博士役は、『ウルトラマン』で二度に渡って「福山博士」役でゲスト出演された福田善之さんです。私は、この方の落ち着いた暗いトーンの喋り方が苦手です。それだけで怖い‥‥(^^ゞ
アンヌは桜井浩子さん演じる「サナエ」を訪ねます。アンヌはけっこう非番のことが多く、その度に事件の核心にいますネ。この実相寺組の撮影から、アンヌはショートカットになります。
作戦司令室に戻ったアンヌは、腕時計の出所とサナエの恋人との関係を報告します。ここまで劇伴が一切流れない(女性が倒れる時のキハダの音以外、いつものショック音楽さえも!)のが、リアルさを醸しています。
サナエの恋人・スペル星人のサタケ役は岩下浩さん。この方は『ウルトラQ』の「甘い蜜の恐怖」で悪役・伊丹を演じられていました。悪役のイメージを持った方ですネ。
サタケを怪しんで、様子を窺いながら上目遣いでストローを吸っているアンヌがカワイイ!(*^o^*)
サナエの弟・シンイチが学校で倒れたという報せを聞き、学校へ急行するアンヌ、サナエ、そしてサタケ。シンイチがサタケからもらった腕時計を着けていたことからいよいよサタケが怪しくなり、アンヌはダンと合流して尾行します。ダンと合流する時のアンヌの嬉しそうな顔! ダンとアンヌはこれまでにないほどラブラブな雰囲気です(^o^)
「百窓」の異様なたたずまいは、このエピソードの白眉でしょう。いかにも宇宙人の住処っぽい雰囲気があり、近未来的な意匠です。取り壊されて現存していませんが、当時は実際に住んでいる方がいらっしゃったそうで、侵入者が多くてずいぶんご迷惑がかかっていたようです。
建物の内部に入ったサタケが「これは今日の血だ。」と言って腕時計を開けます。腕時計の中の白い粉状の「血液の結晶」を水に溶かすと、白い粉が血のように真っ赤になり、同時に心臓の鼓動音のような音が流れます。怖い‥‥。
サタケ以外の3人のスペル星人たちは、頭上からの強い照明のコントラストで判別が難しいですが、クレジットにもあるように、1人は奥村公延さんですネ。
偶然にもサナエの弟・シンイチの血液の結晶を手に入れ、スペル星人たちは子どもの血を狙うことを計画します。「子どもだ!」「子どもの血だ!」と口々に言うスペル星人が怖い‥‥。
新聞広告を見て、宇宙時計をもらおうと「百窓」の前に並んでいる子どもたち。彼らを制止して助けようとするダンとフルハシ。ダンとフルハシがスーツ姿で出動しているという珍しいシーンです。そしてウルトラ警備隊の隊員服への早替わり。こんな描写はこのエピソード限りの登場です。このシーンでのダンとフルハシの隊員服の時の靴は黒いのですが、スーツ姿の時の違和感が無いようにとの配慮でしょうか。
隊員服への早替わりで一瞬静まり返る子どもたち。そして子どもたちはその後に再び騒ぎ立てますが、ここはギャグなのでしょうか‥‥。それにしても、なぜ子どもたちは騒いでいるのでしょう‥‥。
「百窓」が爆発し、巨大化した姿を現すスペル星人。「百窓」のミニチュアがよく出来ていますが、こんなに派手に爆発したら、そのすぐ下にいたダンやフルハシと子どもたちは無事では済まないような‥‥^^; スペル星人の腰の赤い発光部が強調されたカットの連続は、病んでいるスペル星人を印象付けるためのものでしょうか。
非常警報のような音とともにホーク1号が発進し、スペル星人の円盤と交戦しますが、この時の両機の光線の光学合成がどんどん残され、画面上が白い光跡で塗り潰されていきます。ずいぶんと実験的な処理ですが、これは失敗だったように思います。ただし、ホーク1号が飛行している様子は迫力あるアングルで、他のエピソードでは見られないものです。
円盤を攻撃している間に背後からスペル星人に攻撃を受け、不時着するホーク1号。キリヤマ隊長をはじめ、フルハシなどもホークを修理しているシーンというのも珍しいです。そして修理が終わり、3号と合流してシンイチがサタケに連れ去られた氷川貯水池に急行します。このエピソードはホーク1号・2号・3号が全て登場するエピソードなんですネ。
一方、アンヌとともにサタケを追い詰めたソガは「射撃の腕は世界一」と自称し、サナエの目の前でサタケを撃ちます。森の中でサタケを追うシーンは周りをボカした映像で、緊迫感と幻想感、閉塞感があります。そして、撃たれたサタケは巨大なスペル星人の姿に。ここではサナエの驚きを表現する短い劇伴が流れます。
1号は円盤を、そしてダンの乗る3号はスペル星人を攻撃する作戦がキリヤマ隊長によって指示されます。全編を通してほとんど劇伴が無いので、ミョーに淡々とした作戦指令がリアルに感じられます。また、円盤と1号の第2回戦は通常の画面処理なので、迫力あるアングルがより堪能できます。
3号はスペル星人の攻撃により撃墜され、ダンはセブンに変身。夕日に染まる貯水池のセットの出来もよく、こちらも実験的な戦闘シーンに仕上がっています。セブンはいきなりアイスラッガーを放ちますが、これはスペル星人にかわされてしまいます。そしてメトロン星人との戦闘シーンと同様に、走り寄る両者がジャンプし、カメラのシャッター音のような音とともに空中でのストップモーション。その後もストップモーションの連続で、『ウルトラマン』第35話「怪獣墓場」の発展形のような処理になっています。
スペル星人を攻撃しようとすると、円盤からの攻撃を受けて倒れるセブン。セブンは円盤の周囲に張り巡らされたバリアを消し、ホーク1号がすかさず円盤を攻撃。爆発炎上する円盤を見て逃げようとするスペル星人を、水面で跳ね返らせたアイスラッガーで真っ二つ! セブンとウルトラ警備隊の連携攻撃もカッコよく描かれています。しかし、セブンがバリアを消してから1号が攻撃するまでの、キリヤマ隊長へ寄っていくカメラの映像のテンポが、この攻撃シーンの迫力をスポイルしてしまっています‥‥。
サタケとの決別を象徴するように、腕時計を貯水池に投げ捨てるサナエ。
「夢だったのヨ。」
というアンヌの慰めの言葉に対して、サナエは
「現実だったワ。私、忘れない、けっして。地球人もほかの星の人も、おんなじように信じ合える日が来るまで。」
という決意を語ります。
そして
「来るワ、きっと。いつか、そんな日が。」
と応えるアンヌ。それを聞いていたダンは
「そうだ、そんな日はもう遠くない。だって、M78星雲の人間であるボクが、こうしてキミたちと一緒に闘っているじゃないか。」
という独白をします。最後に味のあるセリフで締められるエピソードです。
欠番という理由で別格視されるエピソードですが、それだけではなく、桜井浩子さんのゲスト出演、「百窓」の映像、ホーク1号と円盤の空中戦の迫力など、けっこう見所があります。そして劇伴をほとんど使わない演出や独特のカット割など、実相寺監督の奇才ぶりも堪能できます。ドラマとしてのストーリーの出来や主張はともかく、映像としては楽しめる一編です。(実験的な映像処理はかなりツライですが‥‥^^;)そして何といっても、このエピソードでのアンヌはカワイイんです!
●スペル星人
実相寺監督からのケロイドの発注に成田亨氏が怒ってしまい、ほとんど高山良策氏によってデザイン・造型が手がけられたそうです。
名前は「昴」からつけられたそうです。
鳴き声(?)は「ガマクジラ」と同じ素材でしょうか。
目から光線を発射します。光線を発射する直前に一度目を閉じるギミックが秀逸です。
アイスラッガーで縦に真っ二つに切断されました。
私自身は子どもの頃に、このエピソードは見たことがあるような無いような、ビミョーな記憶しかありません(^^ゞ(ホーク1号が発進する時の警報のような音は記憶にありますが、他の番組と混同しているかもしれません‥‥。)
●「遊星より愛をこめて」昭和42年12月17日放映 スペル星人登場
制作第9話 放映第12話 脚本:佐々木守 監督:実相寺昭雄
『ウルトラセブン』で実相寺監督が演出を担当されたエピソードはわずかに4本だけで、そのうち、『ウルトラマン』でタッグを組んでいた佐々木守氏の脚本は、なんとこの1本だけです。
そして特筆されるのは、『ウルトラマン』でフジ・アキコ隊員を演じてレギュラーだった桜井浩子さんがゲスト出演されていることです。アンヌとフジ(または由利ちゃん(^o^))の共演という、第一期ウルトラファンには夢のようなエピソードとなっています。
残念ながら、かつての盟友・フルハシ隊員とは顔は合わせていません(^^ゞ
宇宙空間で謎の爆発が! そして宇宙パトロールで放射能を観測した、ホーク2号に乗ったアマギとソガ。宇宙空間での飛行音がホーク1号と同じ? これは珍しい場面です。
その連絡を聞いて、放射能について語り合うフルハシとキリヤマ隊長。「地球の平和が一番だ。」と言うキリヤマに対して「まったくですネ。」と言うダン。そのキリヤマの発想はかなり危険ですが‥‥^^;
あちこちで貧血のために倒れる女性たち。2番目の被害者の倒れるシーンの、
急ブレーキのクルマ
クルマから降りる運転手
女性に駆け寄ってしゃがみこみ、「どうしたんだ?」と問う運転手のローアングルでの映像
の一連は、ミョーにリアルです。子ども向けのヒーロー番組の様相ではありません(^o^)
頻発する女性たちが倒れる事件と腕時計との関連を解き明かす科学班のフクダ博士役は、『ウルトラマン』で二度に渡って「福山博士」役でゲスト出演された福田善之さんです。私は、この方の落ち着いた暗いトーンの喋り方が苦手です。それだけで怖い‥‥(^^ゞ
アンヌは桜井浩子さん演じる「サナエ」を訪ねます。アンヌはけっこう非番のことが多く、その度に事件の核心にいますネ。この実相寺組の撮影から、アンヌはショートカットになります。
作戦司令室に戻ったアンヌは、腕時計の出所とサナエの恋人との関係を報告します。ここまで劇伴が一切流れない(女性が倒れる時のキハダの音以外、いつものショック音楽さえも!)のが、リアルさを醸しています。
サナエの恋人・スペル星人のサタケ役は岩下浩さん。この方は『ウルトラQ』の「甘い蜜の恐怖」で悪役・伊丹を演じられていました。悪役のイメージを持った方ですネ。
サタケを怪しんで、様子を窺いながら上目遣いでストローを吸っているアンヌがカワイイ!(*^o^*)
サナエの弟・シンイチが学校で倒れたという報せを聞き、学校へ急行するアンヌ、サナエ、そしてサタケ。シンイチがサタケからもらった腕時計を着けていたことからいよいよサタケが怪しくなり、アンヌはダンと合流して尾行します。ダンと合流する時のアンヌの嬉しそうな顔! ダンとアンヌはこれまでにないほどラブラブな雰囲気です(^o^)
「百窓」の異様なたたずまいは、このエピソードの白眉でしょう。いかにも宇宙人の住処っぽい雰囲気があり、近未来的な意匠です。取り壊されて現存していませんが、当時は実際に住んでいる方がいらっしゃったそうで、侵入者が多くてずいぶんご迷惑がかかっていたようです。
建物の内部に入ったサタケが「これは今日の血だ。」と言って腕時計を開けます。腕時計の中の白い粉状の「血液の結晶」を水に溶かすと、白い粉が血のように真っ赤になり、同時に心臓の鼓動音のような音が流れます。怖い‥‥。
サタケ以外の3人のスペル星人たちは、頭上からの強い照明のコントラストで判別が難しいですが、クレジットにもあるように、1人は奥村公延さんですネ。
偶然にもサナエの弟・シンイチの血液の結晶を手に入れ、スペル星人たちは子どもの血を狙うことを計画します。「子どもだ!」「子どもの血だ!」と口々に言うスペル星人が怖い‥‥。
新聞広告を見て、宇宙時計をもらおうと「百窓」の前に並んでいる子どもたち。彼らを制止して助けようとするダンとフルハシ。ダンとフルハシがスーツ姿で出動しているという珍しいシーンです。そしてウルトラ警備隊の隊員服への早替わり。こんな描写はこのエピソード限りの登場です。このシーンでのダンとフルハシの隊員服の時の靴は黒いのですが、スーツ姿の時の違和感が無いようにとの配慮でしょうか。
隊員服への早替わりで一瞬静まり返る子どもたち。そして子どもたちはその後に再び騒ぎ立てますが、ここはギャグなのでしょうか‥‥。それにしても、なぜ子どもたちは騒いでいるのでしょう‥‥。
「百窓」が爆発し、巨大化した姿を現すスペル星人。「百窓」のミニチュアがよく出来ていますが、こんなに派手に爆発したら、そのすぐ下にいたダンやフルハシと子どもたちは無事では済まないような‥‥^^; スペル星人の腰の赤い発光部が強調されたカットの連続は、病んでいるスペル星人を印象付けるためのものでしょうか。
非常警報のような音とともにホーク1号が発進し、スペル星人の円盤と交戦しますが、この時の両機の光線の光学合成がどんどん残され、画面上が白い光跡で塗り潰されていきます。ずいぶんと実験的な処理ですが、これは失敗だったように思います。ただし、ホーク1号が飛行している様子は迫力あるアングルで、他のエピソードでは見られないものです。
円盤を攻撃している間に背後からスペル星人に攻撃を受け、不時着するホーク1号。キリヤマ隊長をはじめ、フルハシなどもホークを修理しているシーンというのも珍しいです。そして修理が終わり、3号と合流してシンイチがサタケに連れ去られた氷川貯水池に急行します。このエピソードはホーク1号・2号・3号が全て登場するエピソードなんですネ。
一方、アンヌとともにサタケを追い詰めたソガは「射撃の腕は世界一」と自称し、サナエの目の前でサタケを撃ちます。森の中でサタケを追うシーンは周りをボカした映像で、緊迫感と幻想感、閉塞感があります。そして、撃たれたサタケは巨大なスペル星人の姿に。ここではサナエの驚きを表現する短い劇伴が流れます。
1号は円盤を、そしてダンの乗る3号はスペル星人を攻撃する作戦がキリヤマ隊長によって指示されます。全編を通してほとんど劇伴が無いので、ミョーに淡々とした作戦指令がリアルに感じられます。また、円盤と1号の第2回戦は通常の画面処理なので、迫力あるアングルがより堪能できます。
3号はスペル星人の攻撃により撃墜され、ダンはセブンに変身。夕日に染まる貯水池のセットの出来もよく、こちらも実験的な戦闘シーンに仕上がっています。セブンはいきなりアイスラッガーを放ちますが、これはスペル星人にかわされてしまいます。そしてメトロン星人との戦闘シーンと同様に、走り寄る両者がジャンプし、カメラのシャッター音のような音とともに空中でのストップモーション。その後もストップモーションの連続で、『ウルトラマン』第35話「怪獣墓場」の発展形のような処理になっています。
スペル星人を攻撃しようとすると、円盤からの攻撃を受けて倒れるセブン。セブンは円盤の周囲に張り巡らされたバリアを消し、ホーク1号がすかさず円盤を攻撃。爆発炎上する円盤を見て逃げようとするスペル星人を、水面で跳ね返らせたアイスラッガーで真っ二つ! セブンとウルトラ警備隊の連携攻撃もカッコよく描かれています。しかし、セブンがバリアを消してから1号が攻撃するまでの、キリヤマ隊長へ寄っていくカメラの映像のテンポが、この攻撃シーンの迫力をスポイルしてしまっています‥‥。
サタケとの決別を象徴するように、腕時計を貯水池に投げ捨てるサナエ。
「夢だったのヨ。」
というアンヌの慰めの言葉に対して、サナエは
「現実だったワ。私、忘れない、けっして。地球人もほかの星の人も、おんなじように信じ合える日が来るまで。」
という決意を語ります。
そして
「来るワ、きっと。いつか、そんな日が。」
と応えるアンヌ。それを聞いていたダンは
「そうだ、そんな日はもう遠くない。だって、M78星雲の人間であるボクが、こうしてキミたちと一緒に闘っているじゃないか。」
という独白をします。最後に味のあるセリフで締められるエピソードです。
欠番という理由で別格視されるエピソードですが、それだけではなく、桜井浩子さんのゲスト出演、「百窓」の映像、ホーク1号と円盤の空中戦の迫力など、けっこう見所があります。そして劇伴をほとんど使わない演出や独特のカット割など、実相寺監督の奇才ぶりも堪能できます。ドラマとしてのストーリーの出来や主張はともかく、映像としては楽しめる一編です。(実験的な映像処理はかなりツライですが‥‥^^;)そして何といっても、このエピソードでのアンヌはカワイイんです!
●スペル星人
実相寺監督からのケロイドの発注に成田亨氏が怒ってしまい、ほとんど高山良策氏によってデザイン・造型が手がけられたそうです。
名前は「昴」からつけられたそうです。
鳴き声(?)は「ガマクジラ」と同じ素材でしょうか。
目から光線を発射します。光線を発射する直前に一度目を閉じるギミックが秀逸です。
アイスラッガーで縦に真っ二つに切断されました。
有り難うございました。
これまた推察としてはエレキングとの組み合わせではないかも知れないもののビット星人かそれに似た者なら出るのかも
ちなみにサザエさんの裏にオンエアしていたサイボーグ009や完全リメイクとしてのライダーはともかくとして今のライダーシリーズとかからサイボーグという概念が皆無なのは人工臓器使用者等への配慮やかつての空想科学法律本にて怪人退治は元が人間であればどんな場合でも現行法では殺人罪が適用されるであろうとツッコマレたからであると何かで見た事があるのだがこの話はそんな作用がいち早く働いたのかも
検索すると、この経緯に関する記述のあるサイトはたくさんありますので、そちらをご覧になってください。
スペル星人のデザインは、やはり造形段階で問題あったのですね。怪獣デザインにグロさを拒んでいた円谷プロがなぜ認めたのか。このあたりはセブンを単なる子供向け作品にしなかった事も事情にありそうです。
『ウルトラセブン』や『怪奇大作戦』では、実相寺氏の奇妙な質感の映像センスが活かされているように思います。その分、コミカルな表現が少なくなってしまったのは残念ですが‥‥。
実は私は 本放送で見た記憶があります。
チビラくんでも使用される 百窓の家
爆発してスペル星人が出現する場面は覚えているような
その後 引越しして 前の家の子供のメンコに
「ぬっと顔だす スペル星人」
というのがありました。
過度の期待は不要だと思いますが、多くの人に見てもらいたいエピソードです。