聖岳
久々の3000m峰登頂を果たしてきました。まんもすうれピー!(気分はハイですが、覚醒剤はやってません
)
新城出発は8月24日の午後9時。国道151号を北上し阿南町へ。ここから国道418号、国道152号を使って遠山川沿いに北上。途中「上島トンネル」を抜けたところで下栗方面に向かう道に入るはずでしたが、生憎、道路工事のため、全面通行止め。仕方なくさらに152号を北上。「上村小学校」を越えたところで右折し、下栗に向かう山道に入る迂回路を使いました。深夜11時でしたので対向車の心配はありませんでしたが、「日本のチロル」下栗の道は半端じゃない!車1台がやっと通れる狭い道&連続カーブ&急坂…
眠気も吹っ飛びました。更に遠山川に沿って易老渡まで。易老渡の駐車場に着いたのは、ちょうど深夜0時でした。8月下旬の平日でしたが、ほぼ満車状態でした。ここで車中泊。缶ビール1本飲んで、お休みなさい。
翌朝は4時に起床。簡単な朝食を取った後、便ヶ島に移動。易老渡から便ケ島までは1.5kmほどしか離れていません。しかも便ヶ島の駐車場の方が広く、トイレも大きくて快適。にもかかわらず、なぜ易老渡に泊まったか…
ここって、駐車料金は取られないのですが、車中泊だと1人500円取られるんです。ちなみにトイレ使用料は50円なり。
便ヶ島を出発したのが5時5分。登山道入り口から少し登ると、すぐに車1台が通れるほどの遊歩道に出て、この道を40分ほど歩きます。途中トンネルや滝なんかもあり、右下には西沢の渓流が見え、快適なトラバース道です。でも、この快適な道も「西沢渡」で終わり。
西沢渡には人力ロープウェイ(渡し駕籠)が設置してありました。沢が増水したときにはこれに乗って渡るのだそうな。今回は沢に渡した木橋を使って対岸へ。しばらく行くと廃屋があります。飯田営林署の飯場跡でした。周辺にはビール瓶やら一升瓶やらが捨てられていて、何か物悲しい印象を受けました。林業が盛んだった頃は、沢で獲ったアマゴを肴に、毎夜の宴会が開かれていたんだろうな…
さて、感傷に浸ったのも一瞬で、廃屋を回り込んだところから急坂が始まり、一切の思考回路が働かなくなります。カラ松の樹林帯の中をぐいぐいと登っていかねばなりません。しかも最初からやせ尾根の登りで、滑落防止用のネットが張ってあったりして、緊張を強いられます。途中「苔平」通過が8時20分、「2200m地点」通過9時25分、「薊畑分岐」に着いたのが10時20分でした。ここまで樹林帯の中を、ひたすら地面を睨みながらの4時間35分… それだけに2000m越えの絶景を期待していたのですが、生憎霧が掛かっていて展望はなし
早々に聖平のテント場へ向かいました。分岐から聖平テント場まではお花畑の中を標高差140mほど下ることになります。地名にもなっているアザミの花は終わっていましたが、トリカブトは花盛りで、長い登りで疲れ切った体を慰めてくれるようでした
お花畑を降りきったところから木道が延びていて、その先に聖平小屋がありました。小屋到着が10時50分。小屋にてテント設営の手続きをしたら、クッキーとお茶のサービスがありました。こういうサービスはうれしいですね
聖平テント場は水場あり(無料)、新設トイレ(無料・水洗)あり、の快適なテント場です。トイレには何と!洋式便座まで!いや~南アルプスのトイレのイメージが180度回転しました
この日は天気も悪いため、午後は周辺散策で終わり。酒盛りも早々に済ませて午後6時に就寝。爆睡。