尺八と弓道 「楽翁日記」

尺八関係・弓道関係そして日常感じていることを勝手気侭に書いています。

無住庵尺八勉強会

2006-03-21 | 邦楽関係
第2回「無住庵尺八勉強会のお知らせ」です。

無住庵の第2回尺八勉強会を開きます。日頃の練習の成果を発表する場です。希望者のみの自由参加ですが、一人でも多くの方の参加をお待ちしています。無住庵会員でない方でも、どなたでも参加できます。

と き 2006年6月3日(土) 午後2時開演

ところ 朝陽会館・3階「能舞台」
    大阪市中央区天神橋1丁目 大阪天満宮正門前
  JR東西線「大阪天満宮」駅
  または地下鉄谷町線・堺筋線「南森町」駅下車

絃方賛助  中野幹子師、倉橋文子

● 原則として一人1曲独奏。
● 曲目は自由です。本曲・古曲・新曲、何でも可です。
● 箏・三絃等との合奏曲の場合は参加費が割増になります。
● 参加ご希望の方は、4月末日迄に倉橋義雄へお申し込みください。

Yoshio Kurahashi
倉橋 義雄
<mujuan@nifty.com>

曲解説①

2006-03-06 | 邦楽関係
虚霊山 明暗寺の「虚霊山便り」の中で、高橋呂竹導主が明暗曲の解説を掲載されている。そこでこの「虚無僧尺八修行記」に時折 私の勉強にも・・と転載し、私見も入れられたら、と思っています。

☆明暗寺 (明暗封山派) 伝曲につきて 高橋呂竹導主 

明暗寺の仰山和尚より(いまの)明暗寺の曲につき記せとのご要望あり、はなはだ難問にして困惑す。筆者のえ為ぬことなり。然れども思返せば、先人、富森虚山氏(以下虚山)高橋空山氏(以下空山)の他に古川幻庵氏も御高説を述べられたるが、いづれも誤もあり、根根拠不明なることも多かり。しばらく知れる乃至推測の及ぶ範囲内にて記し試む。 
曲の配列は樋口封山遣譜により、曲名も同然。文中、物故者には原則とし敬称をつけぬが、直に師事したる人や、樋口封山師、勝浦正山師には「師」をつぐ。読者諸賢の御諒察を乞ふ。

(一) 調子 (本手調子) 
西園流の本手調子より。本曲調子とよぶ者もあるが、其は勝浦正山(旧暗寺系の虚無僧)伝の曲に用ゐるべく、この曲には避けたい(正山博の曲と関係ある稀少例)。富森はいろいろとむつかしく説をなすが疑はしい。ツレ、ハロなどハヅミ指を用いないと称するが、小林柴山は(富森以外の門人、佐々木豊山、小泉止山、高藤黄茅子、佐々木陽山諸氏の言)虚鈴以外ではハズミ指を用ゐた。 
平曲の一として入門時に吹くときと、奥伝で吹くときとは違ふ(口博)。