ESTとは Eastern Standard Timeの略で、時間を表すときにこのような語句が併記される場合、米国東部のニューヨーク時間を指す。標準時間であるESTは季節によって変わることはないが、米国はサマータイム制度を採用しているので夏と冬では現地の生活時間が異なってくる。親切な表記では現地の生活時間を表したものを米国東部夏時間(EDT Eastern Daylight Time)として区別する。
【訂正】
しばらくの間、EDTのDを、Domesticと説明していましたが、09年6月3日をもって、Daylightに訂正いたします。したがって、現地時間を夏時間と言い換えます。
ピンクの現地日付は日本の前日で、色がないところから、同日になります。(2010/03/12表を追加)
EST=日本時間-14時間
先ず、この関係をきっちり覚えましょう。夏時間になったらESTが存在しなくなるというわけではありません。
EDT=EST+1時間
つまり、標準時間より1時間先に進めた時間を日常使いましょう、ということです。
為替で重要なのは、
①取引日が切り替わるニューヨーク時間の17:00
②アメリカ経済指標発表のゴールデンタイムとなるニューヨーク時間の08:30
③ロンドン市場が開くとされる一般的なロンドン時間の7:00
①・・・上の表から冬時間(EST標準時間)なら07:00JST(翌日)、夏時間(EDT)なら06:00JST
(翌日)
この時間を跨いでしまうと、決済日が一日過ぎてしまい、大変なことになります。逆に、ここを跨げばSWAPが1日分付くことになります(ただし、応答日も翌日に切り替わる場合)。
②・・・冬時間(EST)なら22:30JST(同日)、夏時間(EDT)なら、21:30JST(同日)
雇用統計や貿易収支など重要指標が多く発表される現地時間です。他にも、現地時間の09:00や10:00も比較的発表が多い、時間帯です。
③・・・冬時間(GMT)なら16:00JST(同日)、夏時間(DST)なら15:00JST(同日)
ロンドン勢がぼちぼち揃う時間で、東京市場で溜まったポジションを一気に彼らへ投げられる時間といえます。現在の東京市場の終了時間は17:00JSTとするのが主流にも見えますが、オプションのカットが15:00JSTということからも判るように、まだまだ以前の15:30JSTを、東京市場の終了と捉える場合が多々あります。したがって、ロンドンが冬時間(GMT)だと、JSTの15:30から16:00の間は、市場参加者が非常に薄い空白の時間帯となるため、非常に突飛な動きをしやすくなる傾向があります。ロンドンが夏時間になることで、米国市場まで切れ間なくつながることになります。(以上、2010/03/12追記)
以下はそれまでのオリジナルです。
EST=日本時間-14時間
冬時間のEDTはESTと一致、夏時間EDTがESTより1時間先に進む。例えば米国の重要な経済指標が発表される最初のタイミングは08:30EDTであるが、冬時間ではEDT=ESTなので日本時間に直せば日本は米国より先に時間が経過していることから、同じ日の夜22:30JSTになる。
夏時間の08:30EDTは、ESTの07:30なので、これに14時間を加えた日本時間では21:30というわけだ。
日本時間は夏冬関係が無く全てが標準時間であるためJST(Japan Standard Time)一本で考えられる。従ってESTベースで考えれば時差はない半面で、EDTとの比較になると日本時間が前後するのは仕方が無い。
同様に、金融取引の取引日として日付が変わるタイミングは、17:00EDTと決められている。従って冬ならばEDT=ESTなので日本時間で翌日の朝07:00、夏ならばESTが16:00なので日本時間は+14時間で翌日朝06:00となる。
こぼれ話
日本もサマータイム導入の話がある。エコを考えれば非常に良い上に、現地時間とリンクする様々な時間が常に日本時間でも同じということは考えやすい。つまり取引日の変更時間が常に朝07:00というのは個人的に歓迎できるが半面で、指標の発表となると毎回夜の22:30というのはいかがなものだろうか。
【外為ガイドブック 外国為替相場用語た行な行は行-E,J】あと
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