外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

政府後援企業 GSE (Government-sponsored enterprise)

2008-07-25 00:41:57 |   -FX実用相場用語
サブプライム問題で、その運営難が指摘されている米国政府系住宅金融会社など、アメリカ政府が後援する企業体の総称(翻訳は様々で、政府支援企業あるいは政府系公益機関などもあるようだ)。この米国政府系住宅金融会社は、日本で言う住宅金融公庫のような組織であることは推測できるが、持株会社の形態をとる一私企業であり、政府資本あるいは政府保証があるわけではない。
「スポンサーされた…」という言葉がグレーな響きをもたらすが、公認企業とか指定企業という意味合いが正しいようにも見える。つまり、政府の管理下におかれている企業で、政策遂行のためのエージェント企業とも言えそうだ。

政府系2大住宅金融会社の救済法案が、目を見張る速さでアメリカの下院を通過したことで、上院可決も時間の問題として、このところの信用収縮再燃ムードを沈静化させる効果が期待され、ドル買いに拍車がかかっている一因ともされている。

こぼれ話

この米国政府系2大住宅金融会社が著名なことから、GSEの代名詞的な扱いになっているが、何を隠そう2大会社とは、フレディー・マック社とファニー・メイ社である。
http://www.answers.com/topic/freddie-mac
の一部和訳に留まるが、簡単な歴史背景を記述すると、
ファニー・メイ社は、1938年から1968年に掛けて、米国の第二抵当市場を独占。バランスをとるために、業務の一部を移譲する目的で議会指定を受けたフレディー・マック社が、同市場での競合他社として1970年に創立された。現在はHUD(住宅都市開発省-Department of Housing and Urban Development)の管轄下に置かれている。(訳は怪しいかもしれない…)

ちなみに、フレディー・マック(Freddie Mac)とは俗称で、正式な商号は、FHLMC(Federal Home Loan Mortgage Corporation)。ファニー・メイ(Fannie Mae)も同様で正式商号はFNMA(Federal National Mortgage Association)。無理やり日本語に直せば、フレディーは連邦住宅貸付抵当公社、ファニーは連邦住宅抵当金庫と訳されるケースが多いようだ。

ハリケーンにも人名をつけるほど“名づけ好き”で有名な米国だが、確かに略字だけだとカブってしまうケースも多いのだろう。また、GSEとて発音する人によってはBSEと聞こえなくもなく、確かにややこしい…。


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