外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

生産者物価指数 PPI 【PPI-PRODUCER PRICE INDEX】

2006-04-11 15:47:26 |   -FX実用相場用語
製造業では原材料を仕入れて製品をつくり、販売するために卸すという経済行動をとっているが、仕入れ(Input Price)と卸(Output Price)両方の価格変化を捉えて物価動向を把握しようという指標。記憶が正しければPPIにもコア指標があり食料品・燃料品は除かれている。

それぞれに前月比、前年比があり、さらに細かく見ると中間財がどうのという項目もあるようだが、いずれにしても足元の近況を把握するには前月比が注目される。国によって微妙な差異があるようだが、日本では卸売物価指数(WPI)という概念が用いられており、製造業者発時点での価格ではなく卸売り業者着時点での価格(輸送費込み)がサンプルとなっている。

こぼれ話
PPIはインフレを判断する指標として代表的な位置づけとされてきた歴史があるようだが、かの米国グリーンスパン前FRB議長が退任後、インフレターゲット論支持者でも有名な後任のバーナンキ氏は、PPIをインフレ指標とする考えには否定的であるとのニュースを読んだ記憶がある。ちなみに高金利通貨として根強い人気があるZARの南アフリカ金利政策はインフレターゲットを用いているようだ。

本日は英国3月PPIの発表がある。先ずはOutputのコア前月比がどうなるかに注目が集まると思うが、英国指標は基本的にサプライズが少ないのでも有名。ちなみに予想値・前回値ともに0.2%。ポンド相場に与える影響は余り期待できなさそうである。

やや古い文献ではあるが、米国PPIの例で住友信託銀行のレポート(PDF形式)に詳細が載っている。こんな風にも考えられるが、じっくり吟味して債券投資でも・・・という方にお勧めできそうだが、為替にどこまで応用できるかは個人の判断となりそうだ。私個人としては無理

【外為ガイドブック さ行-P】あと


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