FXはForeign Exchangeの略であるように、CXはCommodity Exchangeの省略形で、商品取引としての括りに属する相場全般を指す場合がある。Ex部分で“エクス”という音からFEやCEではなくFXやCXになったと思われる。CXは大きく食料関係、燃料関係、金属関係などに別れ、自然に依存する一次産品が主な対象となる。
これらの原産となる国の通貨を総称する場合にCX通貨などと言い、為替情報などでは資源国通貨という呼称も一般的だ。
細かく言うと限がないが、対象となる通貨は、カナダドル、オーストラリアドル、ノルウェークローネ、南アフリカランドなどが代表的。ニュージーランドドル、アイスランドクローナ、トルコリラなどは高金利通貨としての認識になるが、CX通貨も比較的金利が高い通貨が多く、連想されやすいことから混同される場合が多いが、厳密に分ける必要性もさほど感じられない。
こぼれ話
近年、FXと言えば「外国為替証拠金取引」の代名詞として使われるようになったが、本来は外国為替取引という意味。また、「先物」というと商品先物取引の代名詞のように使われるが、先物とは、本来は限月で取引される形態を指しており、商品相場が今でもこの形態をとっているため代名詞化したとの想定ができる。FXが現物直物(SPOT)取引の形態をとる中、この先はあまり詳しくないが、限月の先物方式で通貨を上場し、個人投資家が取引可能になったのが外国為替証拠金取引の元祖だったことで、暫くは金融先物取引という括りで、外国為替証拠金取引も扱われていた。
しかし、理解のしやすさと、銀行など為替のプライスメーカー側がビジネスチャンスとしてSPOT取引の小口化が進み、近年では銀行間市場などで取引される直物(SPOT)取引での証拠金取引が主流となった。
2007年、これまで金融先物取引法に縛られていた外国為替証拠金取引が、金融商品取引法の適用を受けることになり、金融先物取引法は廃止されたが、こんな流れもあるからだろうか。
現在でも先物方式の為替取引は実在し、IMMポジションなどで皆様にもお馴染みかと思う。
IMM(International Monetary Market)は、CME(Chicago Mercantile Exchange=シカゴ商品取引所)の金融商品専門の取引所で、IMMは金融商品の先物市場の代名詞となっている。現に、銀行間市場でもIMM方式で取引価格が決るデリバティブ取引カテゴリーも多い。IMM方式とは、3、6、9、12月のある日での取引価格を取引することで、概ね世界共通。