♪♪♪Music Drops♪♪♪ ふるじんのつれづれなるままに・・・。

メルマガでは伝えきれない過去、現在、そして未来まで、その時々の自分を記していければと思います。

荒川市民マラソン総括

2006-03-21 17:27:35 | Jog & Walk
前日受付から憂鬱な気分を引きづって、4時に起床。
軽い柔軟体操をして、天気予報を見ながらいつもの朝食。
ホットミルクとサブリを3種類、レモン1個を絞って、ヨーグルトはなし。
大きめのおにぎりを2個作ってから、ゆっくりとお腹に納める。
食欲のない朝にこのボリュームは辛い。これも修行?

荷物の最終チェックと、ユニフォームはどうしようかと迷いに迷う。
5時半に夫を起こし、背中にワセリンをすり込んでもらった。
”じゃあ、ゴールでね”と見送られて、6時に自宅を出発した。

傘をさすほどの降りじゃないけど、微妙な雲行き。
前日とは違う道のりで、地下鉄コースで現地に向かう。
途中乗り換えの大手町駅から、幾つかの荒川組と出会った。
常連のような、電車の中でも始終リラックスしてる様子に
今回ひとりぼっちの私は心細くなった。
蓮根駅に着くと、雨が強くなっていて傘をさして歩き出す。
案内人のおじさん達に挨拶をしながら、
荒川土手に近づくにつれて雨が止んで青空が見えてきた。

昨日とは打って変わって、大会らしい会場を見下ろして更衣室へ直行。
まだ2時間前なのにテント内は多くの人で溢れていた。
ユニフォームに着替え、寒さに指先が冷たく硬くなっている。
軽くマッサージをしながら、バナナとフィナンシェをつまんで水を含む。
まだまだ詰め込んでいる私、もう限界でしょうよ・・・。

テントの外に出ると、うわ~、ここもまた人、人、人。
柔軟体操で寒さをしのぐ。雨が止んでからぐっと冷え込んだみたいだ。
肌の露出が多い人達を見る度に震えがくる。
私は寒いもの暑いのも大の苦手。目に入る刺激にも人より敏感な方だ。

8時半にトイレの長い列に並んだ後、アミノバイタルを吸収して
荷物を預けてスタートラインへ向かった。
トイレの列を見たら、また行きたくなってスタート1分前に駆け込む。
どうせ私はう~んと最後尾のゼッケンだから気にしなかったけど。

スタートの合図と歓声が遠くで響き渡るのを耳にする。
周りの人達もまったくのマイペースで長い列に紛れ込んでいく。
最後の柔軟体操をして合流。四方との間隔を取ってゆっくり歩く。
トップランナーはもう3キロ地点くらいかな。
1週間ぶりの走りだ、果たしてどうなることやら・・・。
このまま走り出さずに歩いていけたらなと、ふっと横しまな思い。
多くのボランティアに見送られて、そろそろと走り出した。
タイムラグは約16分。
何だか妙に足が軽く感じられて嫌な予感。痙攣が起きなければいい。

給水ポイントで適度に補給しながら身体と対話を続ける。
5キロ辺りから、私の横を抜きつ抜かれつの60代くらいのおじさん。
イーブンペースの私とは随分ムラのある走りでとっても気になった。

あれれっ、道幅の狭まる15キロ手前の堀切橋でなんと大渋滞。
完全に止まってしまったぞ! どういうこと? 
やっとペースが出来てきたと思ったところだったのに。
筋肉が急激に萎縮していく感じがして、手足を小刻みに動かした。
やっと動き出したところでがくっと両足が重たくなって、
これまで故障のなかった右大腿脇の痛みが出てきた。
始終話しをしながら走っていた男子ペアが”膝にきた~っ”と嘆き出す。
皆それぞれに、このアクシデントに苦しんでいる様子。
そのまま歩き続ける人達もちらほらと見掛けるようになった。
この辺りから風が強くなり始めて、背中を押されるように走った。
復路のトップ・ランナー達は、顔を大きく歪めて走っている。

折り返してすぐに失速、とにかく風が容赦なく暴れまくる。
がむしゃらに立ち向かったら、あと20キロなんて到底持たないぞ。
とりあえずはまだ元気な上半身、腕をしっかり振って踏ん張る。
歩くように走る、というかほとんど競歩のような感じ。
前傾姿勢がしばらく続いて、これまでに経験のない腰の痛み。
給水ポイントで背筋を伸ばし、柔軟体操で繋いだ。
30キロでトイレ休憩、待ち時間なし。

折り返した途端から、暴風の為にほとんどの人達は戦意喪失。
腕を落としてとぼとぼと歩く行列が延々と続く。
寒さしのぎになるのか、ビニールを被った人達は風船のように膨らんで、
バタバタと音を響かせてよろめく。寒さの体力消耗は計り知れないだろう。
私はホノルルと同じいでたち、半袖の快適なユニフォームと
アームウオーマーに手袋。下半身はロングスパッツに、短パンの重ね着。
肌の露出をしっかり抑えたお陰で、寒さは最小限にしのげたと思う。
サングラス越しに見る、目の前の砂嵐。
風に煽られながら、帽子に手を添えて千鳥足だ。

1キロ1キロの親切な表示さえも長く遠くただただ憎らしいばかり。
スタートラインに着く当日まで、本当に迷走の日々だった。
我ながらエントリーした軽率さを呪いつつ、途中棄権も覚悟してきた。
ただ一旦走り出すと、痙攣の恐怖こそ拭えないものの
制限時間内のゴールを目指して前へ歩を進めた。
ゼッケンが風に引きちぎられて、
安全ピンが空しくひらつく背中を追い続ける。

35キロ付近の名物シャーベットをもらう。
口直しに丁度良かったが、これ以上体が冷えてはまずいと半分だけ食べた。

周りからの声援も多くなった40キロからゴールまで、
走りたかったがもう足が上がらなかった。疲労困憊とはまさにこれ。
ゴールを15時と想定して待ち合わせをしていた夫を見つける。
携帯のGTmaiSの予想タイムに目を落としたまま
私の劇的なゴール・シーンを見損なった夫にがっかり。
”お~っ、結構早かったじゃん” おいおい・・・。

中腰でチップを取り外して更衣室へ向かう。
着替えをしている間中、テントが吹き飛ばされそうで悲鳴が揚った。
夫に荷物を預けて、足を引きづりながら帰宅。
このダメージはホノルルの比ではないよ。トホホ・・・。


今回は、前半20キロのジョグと後半20キロのウォークだった。
とても”完走”なんて誇れるものではない。
でも、背中のゼッケンは風に飛ばされる一歩手前の無残な紙切れ。
これを見つめると、今回の過酷さが生々しく蘇る。
一応最後まで粘ってゴール出来た自分をしばらくは褒めてやりたい。
荒川は、今後の自分に大いに有意義なレースだったと思う。
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