<3日目>
旅の後半、心の準備は出来ている。
引き続き運休の特急チケットをキャンセルし、
まずは北上して高野山を目指す。
紀伊勝浦→松坂→鶴橋→難波→高野山。
関西圏の地理に疎い回り道と台風一過の猛暑、
当初の予定より1時間遅れの宿坊到着にほっとした。
https://www.itijyoin.or.jp/
綺麗に整えらえた院内と案内された部屋、
まずはお清め?風呂に入る。
楽しみにしていた食事は部屋で中庭を眺めながら。
夏の「花山吹」、目に鮮やか、味も格別。
今日の長旅がすっかり報われた。
寝る前のひと仕事、母と対面しながらの写経。
1時間じっくりと向き合った。
<4日目>
6時半、朝勤行。
声明とはちの音に聴き入る。
参加者全員で焼香し般若心経を唱える。
本日のイベント、
http://www.koyasan.or.jp/experience/therapy.html
案内人Nさんに導かれて森へ。
出だしの小雨も上がり、とにかく気持ちが良かった。
昼ごはんを終えてからのハンモックの昼寝や
森呼吸といったリラックスタイム。
寝転んで空を見上げ、風の音や森の匂いを嗅ぐ。
こういった時間を持てた事が本当に嬉しかった。
夕飯を鋏みながら、母の洗濯物も抱えて
一の橋のコインランドリーを往復。
そこで出会った台湾からやって来た女性と話し込む。
大阪の喧騒を避けて高野山までやって来たとの事。
2週間のバカンス楽しんでね。
寺町とあって、夜の高野山は人もまばら。
皆寺内でくつろいでいるのだろう。
明日奥の院で納める写経と札を書き終えて就寝。
<最終日>
6時半、朝勤行。
朝食後、阿息観(阿字観の初歩=座禅)作法。
正観(宇宙との一体感を観じる)、梵字の”あ”を唱える。
参加者の声が混ざり合って広間に響き渡る。
10時、チェックアウト。
上げ膳に据え膳、2日間お世話頂いた僧侶に感謝、感謝。
荷物を預け、この旅の本来の目的、お礼参りへ。
昨日見掛けた「生身供」の復路も見れたよ。
奥の院、ゆっくり歩いてお参りも終わると
ひと区切りがついた喜びと一抹の寂しさを感じた。
倒木の為電車が一時運休!、バスで代替運転中。
高野山の街中に響いたアナウンスにドキリ。
しばらくして復旧、ほっとする。
金剛峰寺を見学して、法話に耳を傾けた。
預けた荷物を引き取り高野山駅へ。
臨時バスも追い付けない程の満員御礼。
予定の特急に無事間に合ったと思ったら、
肝心の特急は運休、1本遅い最終便へ振り替え、
新今宮で繋ぎの新幹線も変更を強いられた。
今回の台風は大阪の足も大いに混乱、
JR構内ではお詫びのアナウンスが流されていた。
予定より1時間遅れで東京に到着。
荷解き、洗濯を済ませてお風呂。
ベッドに沈む頃にはすっかり日付けが変わっていた。