東京マラソン２０１０

今朝は寝起きが悪い。
ベッドの中で東京マラソンの中継をぼんやりと眺める。
予想通りの悪天候。私が参加した第１回大会を彷彿とさせる。

エリートランナー達がフィニッシュしたのを見届けてから外に出ると、
まだ少し雨が残っていて寒い。
昨年と同じ３６キロ地点の佃大橋に出向くと、
賑やかな声援とランナー達の地響き、足元がたわむ。

なぜか去年のように、”がんばれ”と声が出ない。
時折、押し倒されそうなくらいの強い風が襲い掛かる。
１時間程観戦していたら両足が凍りついてしまった。
一歩足を踏み出すとポキリと音を立てた。

一旦部屋に戻ってから、足底にカイロを貼った。
清澄通り挟んで先の３７キロ地点へ出向くと、結構な人々が行き交う。
この陽気でこの人出、東京マラソンは確かに認知されてきて、
街頭応援も年々様になってきた感がある。

ランナーとしては、年々当選は難しくなってきている。
ただかつてのラン友とも疎遠になりつつあるし、私もいつ走り出すか判らない。
ここに住んでいる以上は何らか関わっていきたいと
第１回目から意気込んでいたのに４回目にして脱落とはね・・・。
今回は厳しい条件の中、ランナー＆ボランティアの皆様、大変お疲れ様でした。
来年はまずはボランティアで再参加を果たしたい。

前夫から誕生日メールが届いた。
去年、貴方の誕生日には何もしていないのに、ごめんね、ありがと。

休眠中の君へ

書道学校へ。
久々に訪れた学校の界隈はあまり変わり映えしない。
休学から早１９ヶ月、まだ復学の目処は立たない。
しかし、いつでもここに戻れるように籍は置いておきたい。
静水として再生する場所を。
受付で手続きを済ませてから教室へ。

N先生が満面の笑顔で、元気に迎えてくれた。
土曜の午前にしては生徒も少なく、各自黙々と書き込んでいる。
この雰囲気がもう既に懐かしくなっているな。
近況を報告した後、作品を見ていらっしゃいと促された。

皆の作品を見ながら、指導中のS先生とO先生に挨拶。
S先生とは、休学を決めた後も書作展の指導を頂いていた。
その頃の話で盛り上がり、是非またお世話になりたいと伝えた。

墨の心地よい匂いに包まれながら、教室をあとにした。

「無縁社会」の覚悟

いつ頃からだろうか、私は時計を身に付けなくなった。
仕事中でさえも。最近ようやっと携帯するようになった電話が時計代わり。
それでも「今、何時だろ？」と街中の時計を探す面倒な自分がいる。

部屋に唯一あるアナログの小さな目覚まし時計。
１秒１秒を刻む音がこんなに大きかったのかとふと思う。
湧き上がる言葉の羅列に悶々と闘い頭が冴えてきてしまった・・・。

昨夜見たNHKスペシャル「無縁社会」、
「ひとり」を選択した私にとって、自分では思っていた以上に身に詰まされた。
有名芸能人も「孤独死」していく昨今。
社会と人と人との希薄な関係が加速度を上げていく。

以前よりは人と深く関わろうとする気力が萎え、
怯えの方が増して自己保身がより大きく育ってきたなと自覚する。
私は改めてこの現実を受容し、覚悟していかなければならないのだ。

安易に繋がる携帯電話を嫌悪する自分。
「ひとり遊び」が上手な訳でもなく、中途半端に漂流し続ける。
この先新たな関係を築き、生活を共有する人と出会うかも知れない。

身内と数人の友人達から、あんな人もいたわねと、
私の事をふと微笑みを添えながら思い出してくれればいいなとは思っている。
生前にいろいろやっておくべきことはある。