キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~
cast >> Adrien Brody, Jeffrey Wright, Beyonce Knowles, Columbus Short, Mos Def, Gabrielle Union, Cedric the Entertainer, Eamonn Walker, Emmanuelle Chriqui, Tammy Blanchard, Norman Reedus, Shiloh Fernandez ...
writer / director >>Darnell Martin(108min)
music >>Terence Blanchard
soundtrack >>
《白人たちはブルースを聴くが、ブルースの出所は知らない。
~マー・レイニー[1886 - 1939 ブルース・シンガー]~》
1950年代のシカゴを舞台に、"人種の壁" をも打ち破るアメリカ音楽界の伝説的人物を世に送り出した実在のレーベル "チェス・レコード" の盛衰を描いた物語 ーーー。脚本・監督はダーネル・マーティン( "Their Eyes Were Watching God" )、音楽はテレンス・ブランチャード( filmography )。
1947年、シカゴ ーーー ポーランド系移民の若き野心家レナード・チェス(エイドリアン・ブロディ "Summer Of Sam" "The Pianist" )が経営するサウスサイドのクラブでは、黒人ミュージシャンたちがライブ・パフォーマンスを披露していた。その中の一人、ギタリストのマディ・ウォーターズ(ジェフリー・ライト filmography )は、陽気で派手なハーモニカ奏者リトル・ウォルター(コロンバス・ショート "Stomp The Yard" "Save The Last Dance 2" )と組んだ新しいバンド・スタイルで評判を呼んでいた。彼らのブルースに魅了され、急激に発展しつつあるレコード・ビジネスに目をつけたチェスは、レコーディングの話を持ちかける。やがて彼らの唄声は "人種の壁" をも突き崩し、ラジオで繰り返し流され、徐々にヒット・チャートを上昇。チェスは彼らを "家族同様" に扱い、ヒットを飛ばす度に "成功の証" として "キャデラック" を贈るのだった ーーー。
1955年になると、"ダック・ウォーク" という独特の演奏スタイルでロックンロールの創始者となったチャック・ベリー(モス・デフ filmography )や、若く才能豊かなエタ・ジェイムズ(ビヨンセ・ノウルズ ← 本作では製作総指揮も務める filmography )など、所属アーティストが続々とアメリカ音楽業界にその名を刻んでいく。しかし、"時代" は次第に変わっていくのだった・・・・・。
ジェニーヴァ・ウェイドをガブリエル・ユニオン( filmography )、ハウリン・ウルフをイーモン・ウォーカー( "Unbreakable" "Tears Of The Sun" )、ウィリー・ディクソンをセドリック・ジ・エンターテイナー( "BARBERSHOP" "Kingdom Come" )、チェスの妻ルヴェッタをエマニュエル・シュリーキー。
当時はまだ "レイス・ミュージック" と呼ばれ "差別" されていた黒人音楽に目をつけ、商才を発揮。彼らをアメリカ音楽シーンのメイン・ストリームへと押し上げたレナード・チェス。本作を彩る名曲の数々は、キャスト自らが披露 ーーー。
"本物" を知っていると、どうしても "唄声" や "容姿" など比べてしまいますが(苦笑)、それを考慮してもキャストは秀逸。
ちなみに私の大好きなモーリス・ホワイトも、元はチェス・レコードの専属で、"EW&F"( discography )結成前にラムゼイ・ルイス・トリオのドラマーでしたし、マリーナ・ショウ( "Who Is This Bitch, Anyway?" )もそう(秀逸)。まさしくアメリカ音楽史に多大な足跡を残した、偉大なるレーベルのひとつです(感動)。
>> Based on a True Story(実話に基づいた 映画作品一覧)
2009-08-23