Right on!

~ Recommended "Movie" & "Music" ~
あなたの「心」、ちゃんと感じますか?

"Glory"(1989)

2008-10-21 00:11:31 | Based on a True Story

 グローリー

cast >> Matthew Broderick, Denzel Washington, Morgan Freeman, Cary Elwes, Jihmi Kennedy, Andre Braugher, John Finn, Donovan Leitch, John David Cullum, Alan North, Bob Gunton, Cliff De Young, Jay O. Sanders, Afemo Omilami ...
director >>Edward Zwick(122min)
music >> James Horner
soundtrack >>


史上最大の激戦《南北戦争(1861.4.12 - 1865.4.9)》ーーー この戦いで死亡したアメリカ人は「約70万人」。16年にも及んだベトナム戦争での死者が「約5万人」だったのに対して、いかに犠牲者が多かったかが窺い知れる。北軍に実在した “黒人志願兵” 部隊《第54連隊》の、若き白人指揮官と兵士たちの活躍と勇姿を描いた戦記ドラマ。結成から “フォート・ワグナーの戦い” までを、忠実な歴史考証で再現。監督は、エドワード・ズウィック( "Courage Under Fire" "The Siege" ← これらでもD・ワシントンと組む  "Blood Diamond"  "The Last Samurai" )。アカデミー賞3部門【助演男優賞(D・ワシントン)・撮影賞・音響賞】受賞。


南北戦争真っ只中の1860年代初頭、ボストンの実家に戻ってきた北軍指揮官ロバート・グールド・ショー大佐(マシュー・ブロデリック ← 妻はサラ・ジェシカ・パーカー  "WARGAMES" "The Producers" )は、あるパーティーで知事から初めて「黒人だけ」で組織される《第54連隊》の指揮官を勧められ、承諾。ショーの友人で白人士官のフォーブス(ケイリー・エルウィズ  "EDISON" "Kiss The Girls" )と、幼なじみで黒人のトマス(アンドレ・ブラウアー  filmography )もそれに志願した。やがて多くの黒人たちが入隊を志願するが、その大半は南部からの脱走奴隷で、食事と軍服目当ての者も少なくなかった。しかしショーは、彼らに明日への “誇り” を賭けた熱気を感じていた。やがて訓練が始まると、兵士たちは白人部隊をしのぐ成長ぶりをみせるが、北軍内部でさえ “人種差別” は根強く、靴や軍服などの必要物資ですらなかなか支給されない上、リンカーン大統領の命令で、黒人兵は “戦闘” に参加することができずにいた。訓練が過酷を極める中、ロバートはリーダー格のローリンズ(モーガン・フリーマン  filmography )や、白人を憎むトリップ(デンゼル・ワシントン  filmography )、射撃の名手シャーツ(ジミー・ケネディ)ら兵士たちとの交流を通して厚い信頼関係を築いていく。決死の戦いに挑む男たちが夢見た “栄光” とは・・・・・?

本作の撮影が始まったとき M・ブロデリックは26歳で、実在のショー大佐の年齢 25歳とほぼ同じ。何度観ても胸が熱くなる作品で、個人的にはD・ワシントンとM・フリーマンが同じスクリーンで観られるだけでシビれるのに、このふたりの “やりとり” や、軍隊という序列を重んじる世界での、白人2人+黒人1人の “友人関係” の描き方も信憑性があって秀逸。時代考証を正確なものにするため、1860年代に使用された衣装が撮影用に4万着も集められ、加えて1,500人もの考証家が軍服や装備品を持参して撮影に参加し、戦いにおけるエキストラの訓練や群衆シーンに協力。その甲斐あって、現在では考えられない当時の “戦争の在り方” が見事に描かれています。あまりに理不尽な戦い方で、“死に” に行くようなものですが、現在のように一般人を巻き込むような無差別空爆や卑怯なテロ攻撃の類はなく、戦いに対する “誇り” や “威厳”  が感じられます ーーー。

1863年7月18日、南北戦争の雌雄を決する《第54連隊》による “フォート・ワグナー” の壮絶な死闘が行われ、この連隊のめざましい働きは、以後の黒人たちへ道を開き、18万人以上の黒人兵たちが戦いに加わることになった。後にリンカーン大統領は「彼らの存在なくして、北軍の最終的な勝利はなかった」と語ったらしい。

“戦争” を描いた作品を観ると胸が苦しくなって、やり切れない気持ちになるけれど、何かを感じたり学んだりするのは好き。ただ、どんな大義名分があろうとも “勝者” はなく、なんの解決にもならない “戦争” は、絶対に反対です ーーー。

>>  War - filmography
>>  AFI'S 100 YEARS 100 CHEERS(2006)- filmography

 


Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« "Spike Lee - filmography" | TOP | "GET ON THE BUS"(1996) »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | Based on a True Story