湿度が高いというのは、木工にとってはあまり望ましくなく、
ここ屋久島では雨が多く、それに応じて湿度も高い日が多いので、
特に本格的な梅雨時などの月は、その月の半分以上は仕事ができないこともあります。
そんな時は、カラッと晴れた日に恋焦がれ、
一刻も早くジメジメベトベトのグレーの日々から開放されることを
心の底から熱望するのですが、
ここ最近の天気といえばどうでしょー。
晴れ続き、空っ風、地面は土ぼこりが立ち、おまけに肌もかさかさ。
肌かさかさ=木材もかさかさということですので、
加工途中の木材は極力毛布でくるんだり、ダンボールでカバーしたりと大変です。
ここ連日、湿度30%(作業場の湿度計)を下回る日が続いており、
木材からピシッ、ピシッとという割れる音がしてくるものですから、
慌てて養生しなおしたりと気が抜けません。
材によっては割れやすいのもあるようで、毛布だけでの養生では治まらず、
割れ始めている木口(切断面)を水で濡らしたりと、普段ではありえないこともしています。
屋久島で木工仕事を始めてから数年、
湿度計を見ながら一喜一憂する日々なのですが、
こんな乾燥した日が何日も続くのは珍しいことと思います。
そしてこちらは ↓
しいたけ菌を打ち込んだ原木です。
ご近所さんが原木を売って欲しいというので、
ご近所さんとそのお友達へ15本ほど分けましたので本数が減りました。
これで、もう勘弁してくれーというくらいに沢山のしいたけに囲まれるという、
しいたけ王国の夢は潰えました。
その反面、しっかりと材料代を差し引いても余るほどの収入があったので何だか得した気分。
さて、そのしいたけ原木は、3月下旬に仮伏せを終えて、本伏せに入りました。
普段はまめに水まきはしなくても良いと思うのですが、
この乾燥した天気が続くとさすがに菌の勢いも衰えるだろうと思い、
毎朝一回、水をかけています。
あまり水道水は良くないと聞いておりましたので、
すぐ横に流れている小川の水を愛情を込めてかけています。
通常は、来年の秋からしいたけが出てくるというのですが、
こうして手間をかけてやれば、ひょっとして今年の秋から出てくるのではないか!
という期待アリアリでしているのですが、どうなることでしょう。
この先も、愛でていけば良い事あるかもしれません。