「企業様を元気にして日本の明るい未来をつくりたい」
皆様、おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。
昨日の経営者責任の話に続き、今日は経営者の心理状態について考えます。
経営者は、企業経営において背負う(背負ってきた)ものが大きいものです。
それだけに、資金繰りに窮して、会社を失う(失いそうになる)際には、大きなストレスを受けることが考えられます。
大きなストレスを続けて受けると、うつ病などを経て、自殺の可能性が高まると言われています。
その典型的なパターンのひとつは、経営破綻→家計への経済的・心理的ダメージ→家庭不和→離婚→うつ病→自殺(未遂)です。
こうした強いストレスを受ける可能性が高い、再生(倒産)にかかる経営者の心の道行きについて、佐藤久男氏の『死んではいけない』の記述をみたいと思います。
死んではいけない―経営者の自殺防止最前線
佐藤 久男
ゆいぽおと
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以前にも紹介した秋田県で経営者の自殺防止の活動をされている佐藤久男氏の「死んではいけない」では、経営者の心の変化を倒産の前後の4つの時期に分けて整理・説明されています。
1.経営悪化期(不安感)
経営不振だが、どうして良いかわからない(筆者注)
2.倒産直前直後(恐怖感)
これから何が起こるかわからず、どうして良いかもわからない
→たとえば「実現性の低い儲け話(詐欺を含む)に乗る」「自殺して生命保険で返す」「コンサルタントに依存する」など、何かに逃げ込んで楽になろうとするケースも多い。(筆者注)
3.倒産後(喪失感)
会社を失ったことを受けとめることが難しい(筆者注)
4.数年経過(悲壮感)
不幸は重なるものであり、倒産につづき、
離婚などの不幸が連鎖して起きると
耐えられる限界を超えるストレスとなる(筆者注)
佐藤久男『死んではいけない』などより
佐藤氏によると、倒産前の6ヶ月~倒産後1年間が自殺危険ゾーンだそうです。
家族やコンサルタントなど、経営者の周囲にいるものは、こうした心の変化を理解する必要があります。
心の状況を理解した上で、たとえば、上記の1・2期であれば「これから起きることをわかるように説明する」とか、3期であれば「心のセーフティネットとして受けとめる」など、適切に対応していかなければならないのだと私は考えています。
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