息子がけん玉にハマった
時間さえあれば、特訓してる
「ふりけん」とか「とめけん」とか言いだして。
技の名前ですけど。
(静止させたボールを剣先に入れるポピュラーな技が『とめけん』。グリップをブンと引いてスパン!!と剣先に入れるのが『ふりけん」・・・説明ヘターっ!)
更に「ひこうき」とか「うぐいす」とか言い出した。
素人には、そんなのアリなのか?!という、衝撃の技。
なんと『ひこうき』はボールを持って行う技で、剣先を振り上げてボールの穴にいれるというね・・・、『うぐいす』はそんな所にボールが乗るのか?!という所にボールを乗せる技・・・。
ちなみに余談ですが、娘は『もしかめ』がかなり上手だ。(「もしもしカメよーカメさんよー♪」の歌に合わせて二つのお皿を往復させるという立派なけん玉界の技。
とにかく、物理的に無理そうな技を、膝の使い方が大事なんだかんだと言いながら特訓する息子。もちろん、どれもなかなか成功しない。
しかし気づけば家族中に飛び火してね。皆で
カコンカコンカコンカコン。
けん玉の音ってなんか楽しい。
さて。息子はなぜここまではまったのか。
それはけん玉師匠ヒロシくんが転校してきたからなのです。
彼の影響はすごく、クラス全員が休み時間にけん玉に集中するという事態になりました。数か月その状態。
ヒロシくんの妙技の数々に息子は毎日感動してはママに説明をしてくれていました。
そんなある日
週末遊びに来るお友達の中に
「ヒロシくんも来る」
と言うではないか!やったー!
当然ママは、ヒロシ君のけん玉の技を生で見たいのであります
「ぜひママにけん玉披露するように言ってよ☆」
と息子にお願いしたら
「ええええ!絶対だめ!迷惑かかるし!!変なこと絶対言わないでよ!絶対絶対だめ!」
と怒り半分拒絶。さらに
「ママは感動すると、『キャーッ』とか『ワーッ!』とか突然大きい声出すから怖いんだって!ヒロシ君びっくりするやんか!絶対いやや!!」
ってさ(汗)
そりゃ悪かった。でも絶対に静かに見るからさあ。
ってお願いしても、彼は頑なに拒み続けます。
ケチ―っ★
とママは言いつつ、機を伺っていたのです。当然よね。
さて、お友達数人とヒロシ君はやって来た。
丁寧な挨拶を大きな声でできる爽やかボーイで、ママの第一印象は百点満点。
そしてママは確信した。
(彼は絶対に爽やかにけん玉を披露してくれる!)
時間を見計らい普段出さないオヤツを持って行き、息子の視線を無視して
「ヒロシ君☆けん玉上手なんでしょ。あとでおばちゃんに見せてくれないかな」
と、お願いしてみました。小4相手に緊張したのは言うまでもなく。
予想通り彼は
「ああ、いいですよ」
と、ちょっと照れながら、即快諾☆
帰り際、華麗にけん玉を操るヒロシ君を、娘と正座して鑑賞したのでした。
『宇宙一周』とか、紐持ってくるくるする技とかね。
おおおーっ!!(心の声)ですよ。ママは声を必死に抑えながら拍手しました。
けん玉師匠はちょっと大人びた、爽やか好青年でした☆