奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その535)

2018-02-10 08:15:00 | 奈良・不比等
「奈良大立山祭り」の開催は続けると荒井正吾・奈良県知事が宣言されたと新聞記事にあった。3回目の今年は2日開催日を減じて3日間でしたが2万6千人を数え成功と云えるだろうと。然(しか)しながら厳寒期の開催は出演者の体調を狂わせるほどのミスマッチの部分もあるので、来年からは寒さ対策をしっかりと工夫すると仰っていた。朱雀門前の施設が今年完成するので、幾許かは寒さ凌ぎの場所の確保も出来るだろうと云う。----
又、開催時期も2月に移行して「なら瑠璃絵(2018.2.8~14)」と共催の形を取りたいとの希望も出して居られた。今年の県予算は1億2千万円だったそうだが、議会では後日非難を浴びせられることだろうと思った。-----
開催趣旨は奈良県北中部の京阪神へ通うサラリーマン家庭の新興住宅地の人口100万人に対して、地元の行事に入れて貰えない実情を「奈良大立山祭り」に県内各地から来て貰って一緒に楽しめるようにした奈良県にとっては戦後増大した他所者といっても良い新来住民に対しての方策であり、奈良県総人口140万人に対して100万人の伝統行事を持たない寂しいコミュニティに暮らす新興住宅団地に暮らす人々にとっては渇望していたお祭りと云えるのではないかというのが荒井正吾奈良県知事の思い遣りとも云える施策なのであるが天の邪鬼の県北中部のサラリーマン家庭の住人はそうとも知らずに、平城宮跡へ馳せ参じた人は少ないようだ。県内郡部旧村の村祭りや伝統行事は衰退の一途をたどっており、年1回でも平城宮跡に集結して行事を披露できる機会があれば存続も可能だろうとの想いもある。中々に伝統を継承するのは難しいのだから。翻って、新興住宅地の100万人のサラリーマン家庭の住人にすれば急に地元の祭りに参加しても良いと云われても億劫になるだろうとも考えられる。色々と意見は有るだろうが、荒井正吾奈良県知事は、京阪神へ通うだけの県北中部のベッドタウンの100万人に対して地元に溶け込んでは如何かと、賽(さい)を投げ掛けて居られるように思った。
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