奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その382)

2017-09-10 00:59:31 | 奈良・不比等
国文祭・障文祭なら2017」に捧げる
歴史ファンタジー小説・北円堂の秘密

近鉄奈良線・最寄駅のチラシスタンドに「大阪府立・近つ飛鳥博物館」の「秋季特別展(平成29年度9月30日~11月26日)///古墳出現期の筑紫/吉備/畿内~2・3世紀の社会と経済」のチラシがあった。-------
大規模な古墳の出現前夜までには日本列島の少なくとも西半分ではどのような社会が構成され、経済規模はどれ位であったのかについて、其々の研究者が仮説を立てて、考古学的出土品を元にして推論を進めているようだ。------
これまでの時代区分から云うと弥生時代の終わり頃になるのだろうが、鏃(やじり)も銅鏃(どうぞく)だけでなく鉄鏃(てつぞく)も使われるようになり頗(すこぶ)る錆びてはいるが鉄鏃の出土例がある。------
奈良県の橿原考古学研究所では県内各地から出土している豊富な古墳埋納品に注目がされて来ており、弥生文化に相当する出土品の地道な研究には結び付いてこなかったように思われる。------
大阪府立近つ飛鳥博物館では畿内だけでなく九州の筑紫や瀬戸内の吉備方面からの出土品を総合して、古墳時代としての魁(さきがけ)が何故、奈良盆地にて始まったのかについて考古学的背景を踏まえた仮説を提示している。これまでは寡黙な研究者の多かった考古学会であるが、此処に来て表現力に優れた研究者が物云う考古学者として文献史学に閉じこもっている日本古代史研究者を天の岩戸から引き出そうとしているように見える。
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