奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その293)

2017-06-13 09:03:31 | 奈良・不比等
近鉄奈良線の沿線住宅地では、6月(平成29年)に入っても暫く美しく咲いていた皐月(五月さつき)の花でしたが中旬に入ると色褪(あ)せてしまった。少し侘(わ)びしい気がしていたが、今度は紫陽花(あじさい)の花が皐月ほど派手ではないが其処(そこ)彼処(かしこ)に顔を出している。-------
紫陽花には通常のタイプと地味な紫陽花の中でも更に地味な雰囲気の額紫陽花(がくあじさい)なるものがあり、結構好きな人が居るのか屡(しばしば)住宅地のお庭に植えられているのを見掛ける。額紫陽花が原種に近く、通常の紫陽花は園芸品種だそうである。-------
また、紫陽花は地味によって花の色がピンクであったり紫であったり、赤であったり、青であったりする。年々色合いが変わって仕舞う紫陽花の品種も有り、色を予め決め付けるのは難しいようだ。------
世界遺産・古都奈良の寺社でこの時期に紫陽花の咲いていない処は無いだろうけれど、古都奈良が世界文化遺産に登録される前から大和郡山市の矢田丘陵の中腹にある矢田寺では臨時バスを走らせたりして境内の紫陽花を宣伝し、別名・「あじさい寺」で親しまれている位である。だがしかし、インバウンドで感心して貰えるほどには豪華でもないし境内のお庭が広い訳でもなく奈良近隣の地区の花の寺に過ぎない。外国人観光客や修学旅行生の周遊地になることは無いだろう。------
現在では花の寺シリーズが地盤沈下してしまっているように思われる。嘗ては、国内観光客にお観(み)せする仏像などの文化財の無い寺は特定の花々を境内に植えて少なくとも年一回は近隣の住人に丁度桜や紅葉の人出のように賑やかになれるように仕組んでいたのだが、近年それだけでは華(はな)やがないようになってしまったようだ。さて今年の紫陽花(あじさい)寺・矢田寺(やたでら)の華(はな)やぎは盛り上がるでしょうか。

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