◆犬の散歩◆

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マイチャリについて

2006年04月16日 21時13分38秒 | 旅行・自転車
さて、自分の自転車について語りたい。

私の愛車、いぬいぬ号(いま考えた)はGIANT社のESCAPE R3の2005モデルであります。
ちなみにこのサイトの文章の原案を出したのは私です。かなりの部分が私の書いた文章で構成されていますが、管理しているのは私じゃありません。HP作るの面倒なので適当に掲示板に放置した文章を勝手に利用してもらってます。いやあ、私じゃこんなすっきりしたページ作れないよwwwww管理人さん、ありがとう!

はっきりいってこの自転車、これからいい自転車が欲しいなあと言ってる人に目をつぶって買えといいたいほどの出来。なにしろ安い(実売35000円程度)。他社でこのレベルのものはこの値段では買えない。また10万クラスのものと比べて性能が格段に落ちるということもない。これより安いものは確実にランクが下がるので、値段と性能のバランスという意味ではとりあえず誰にでも勧められるものだと思う。
いろいろな自転車を調べて、実際見てみたりしたんだけど、やっぱりこれに匹敵するものは見つけられなかった。値段を気にしないならいくらでも選択肢あるんだけど、このクラスでこの値段。もうこれしかありません。お勧め。でも、メンテなどについてママチャリ感覚ではいかない部分も多々あるので注意が必要だ。


さてこの自転車、700cサイズのタイヤを使ってることもあり、ハンドル以外見た目ロードっぽいけど、かなりのクロス具合だ。

タイヤはロード用の700x28c。初めて見たときは「ほそっ」って思うことうけあい。操作感覚はちょっと慣れが必要かも。どぶのスチールのフタの溝にはまりそうになって、ハンドルを取られることもあるので注意が必要。でも細いとはいえ、ロード用としては標準的な細さ。

コンポはマウンテン用のSRAM。まあ変速機の違いっていろいろ乗り比べてみない限りあまり実感することはないので、単に前3枚後ろ8枚の標準的な変速ということで気にしなくていいと思う。
ギアを一番軽くするとどんな坂でも座ったまま登れるけど、軽いギアは速度が出ないしなかなか進まないので、坂が特別に楽というわけじゃない。単に降りずに登れるというだけで、きつい坂はそれなりに疲れる。
ある程度筋力があるときは、ギアはあまり落とさずにスピード出して一気に登るほうが楽な場合もある。乗鞍を攻めるような人は「シフトアップはあってもシフトダウンはない」らしいけど、そういう化け物の存在はあまり気にしなくていい。
ブレーキはミニVブレーキ。かっちり調整するとかなりの効き目なので、ママチャリのルーズなブレーキの気持ちで力一杯握ってタイヤをロックさせないように気をつけたい。速度が出るのでいざというときに効きがいいブレーキでないと危ないので、調整は固めで、普段は軽くかけるようにしたい。
標準でついてるブレーキシューはすごいカスが出るのでフレームが汚れるのが難点。とはいえすぐに取り替えるほどではないと思う。

ハンドルは当然フラットバー。ちょっと横幅が長いので切りたくなる。でも面倒なので切ってない。エンドバーも付けようかと思ったけど、とくに利点がなさそうなのでやってない。ときどきもっと前傾したくなるけど、肘のせなどをつけてもブレーキ操作するのに元の姿勢に戻る必要があるので、あまり意味がないと思ってハンドルは無改造。でもまあハンドルはこだわりでいじる人はわりといると思う。

車重は10kgちょい。荷台とかボトルケージとか付けると11kgは越えちゃうけど、まあこのクラスのクロスではかなり軽いほう。これ以上軽いのはかなり高価なロードくらいなもので、車重に関してはかなり良い部類になる。タイヤの細さと車重の軽さは、漕ぎの軽さに直接関係してくるもので、その部分に妥協がないので、かなり軽く走れる。車重が軽いのは、分解して持ち歩くにしてもよいことだ。

スタンドはついてないので壁により掛けて置くことになる。つけたほうがいいとは思うんだけど、分解して運ぶときに邪魔なのでつけてない。

乗ってみて思ったことは、ハンドル操作がちょっと独特だと思ったけど、小一時間で慣れた。漕いだ感じはもう軽いの一言。新宿から1時間とかからずに大田区の自宅まで帰宅してしまった。しかもちっとも疲れてない。
環七を飛ばすとすぐついてしまう。都内では電車で遠回りして帰るよりは直行できる自転車のほうが速い場合もあるのが凄い。こう速いと乗るのが楽しくなり、天気さえよければどこにでも自転車で行くようになった。

小物類もいろいろそろえる必要がある。まずは油をさす必要がある。556や普通の機械油でもいいけど、スプレーグリスのほうがいいということで、基本的にこれをさしているがかなり具合がいい。チェーンやホイルなどの可動部分には常に切らさぬようにしたい。
ねじ回しは当然として、あとはレンチ類。ペダルを着脱するペダルレンチ。ペダルを固定するクランクを締めるレンチが8ミリの六角レンチという特殊なものなので入手が困難。自転車専門店にも置いてなかったのにはびっくり。これはきっちり締める必要があるので、出来れば長いのを購入したい。
サドルの下につける小物入れなんかもあると便利。レンチ類やパンク修理セットなどを入れておくといいかもしれない。

夜はライトも必要。100円ショップの自転車ライトはちっとも明るくないし電池食うので、LEDライトを購入したい。3つから5つのLEDが搭載されていて2千円くらいのがいいと思う。盗まれないように着脱式のが吉。

あと重要なのは空気入れ。仏式バルブの使えるものは必須。いちおう普通のママチャリ用の英式バルブ空気入れが使えるアダプタもついてるんだけど、英式だとあまり高圧にできないので、仏式ポンプを是非買い求めたい。
普通のフロアポンプが入れやすいけど、携帯用のフレームにくっつけておくやつでも十分入る。私が使っているのは千五百円くらいで売っていた携帯用ポンプ。ダブルシリンダになっていて楽に高圧にできる。圧力は私は適当にタイヤを指で押して確認しているけど、数値で計りたい人は空気圧型付きのがいいかもしれない。
空気はわりとすぐに抜けてしまうので(といっても走れないほどじゃないけど)、週に一度はチェックして、遠乗りするときはとくに念入りにたっぷり空気をいれておきたい。

あると楽しいのがなんといってもサイクロメーター。スポークに磁石をつけて、フォークにコイル的なものをつけて、タイヤが1回転するごとに感知して速度や距離を測るもので、総走行距離や平均・最高時速も出せるし、動いているときだけ計測できるので、信号待ちなんかの時間を除外して純粋に走った時間や平均速度などがわかる。わりと高いので(4千円くらい)最初は購入を躊躇したんだけども、つけてみたらこれが楽しい。長距離ツーリングしているとペース配分にも使えてとっても便利。いい自転車を買ったら絶対につけるべき器具だと思う。

荷台は人によってあったら便利だと思う。

ミノウラ製。前のダボ穴がブレーキと干渉するので金具をひんまげてシートポストを止めるピンに固定。

自分は大荷物をのせるってほどじゃないので、バッグをゴムで固定できる普通のママチャリの後ろについてるレベルの荷台で十分。普通のマウンテン用の荷台でもなぜかダボ穴の位置が特徴的なので取り付けには工夫が必要だけど、まあつけてしまえばこっちのもの。なかなかよい荷台だった。

500ml用のは100円ショップに売ってるので、ハンドルにつけている。



あとは1.5リットルのペットボトルがはめられるでかボトルケージ。


遠出するときはサーモスの1リットル魔法瓶を使うので、これがすぐに取り出せるようにフレームに固定するための大きなボトルケージを探してきてつけた。千円くらいなのでこれはいいものを買ったと思う。

メンテについて、基本はグリスをさして空気をいれるだけでいいけども、それ以外のこともある程度知っておいたほうがいい。詳しくは上に挙げたサイトを見て貰うとして、まず最初にぶちあたるのがワイヤー類の初期伸び。
最初数週間くらいでブレーキや変速機のワイヤーが延びて思うように操作できなくなる。買った自転車屋にもっていけばタダで見てくれるけど、そんなに難しくないし、ちょっと調整するだけで直るので、是非ディレイラーとブレーキの調整は自分で出来るようになってほしい。自分でなんでもできるようになるとなかなか楽しくなってきて、さらに愛着が出てくることうけあいである。

マイチャリの写真についてはあとで追加するかも。
さて、次はいよいよ実際にこの自転車で出かけた遠乗りについて記すよ!!!

自転車について

2006年04月16日 09時32分09秒 | 旅行・自転車
旅行カテゴリの記事をあまり書いてなかったことに気づいたので自転車について書いてみる。

過去旅行に持っていった自転車は、シングルギアの折りたたみ(クソ重い)、変速付きMTB型の折りたたみ(わりと重い)だったのだけど、四国、青森、中国と走ったこの愛機達はともに撤去されてしまった。どれも安物だし重いし、「これだ」という自転車ではなく、撤去されたことを口実に新しいのを買おうという感じになってきた。
初代はたまたま実家にあったものなので別に選んで買ったわけではなく、電車の走ってないところでの足として、キックボードよりはマシだという感じで持っていっていた。それが撤去されたらちょっとは楽なものがいいと思ってギアとサスつきのを買ったんだけど、これが思ったより走らないので(前のよりはマシだけど)、そろそろ本格的なのを買おうかな?なんて思うようになった。

といっても自転車の知識など皆無なので、まずは調べるところから始めた。最初は何もしらないので無印良品のクロモリフレームのを買おうと思ったりしてて。でも、もっといいのを買わなきゃダメだ思ったりして、いい自転車の定義って何かというので、自分なりに調べた結論がこれ。部品の善し悪しはあるにしても、ごく簡単にいうとこうなる。


タイヤが簡単に外れる(クイックレバー)自転車で、車重が10kg程度のもの。


これについて解説しつつ、「いい自転車」について述べていきたい。
重さについては、20kgは余裕であるママチャリに比べて半分程度の重さ。これは楽に走れるだろうというのは想像に難くない。でも、タイヤが簡単に外れるのがどうした?と思う人もいるかもしれない。クイックレバーなんてものを知らない人もいると思う。でもこれ、あるのとないのじゃ大違い。まずタイヤを外すだけで、折りたたみではなくても電車に持ち込めるようになる。当然、袋などに入れる必要があるが、これは本当に行動範囲が広がる。後先考えずに走っても、疲れたら電車で帰ってこれるのだから。
次には、パンク修理やチューブ交換などが簡単だということ。とくにチューブ交換はタイヤを外さないといけないので、ママチャリのようなナット固定の自転車だと、本当に大変な仕事になる。ともかくクイックレバーがついている自転車は、ある程度のグレードのものなので、それで判断してもいいと思う。

多くの人はママチャリ以外の自転車というとマウンテンバイクを思い浮かべると思う。自分もそうだった。でも、世の中のマウンテンバイクといわれる自転車の殆どはルック車という、外見のみを似せた偽物なのだ。2万や3万で売ってる、サスもついててかっこいい、あのマウンテンバイクが偽物だったなんて。よく見ると「悪路走行禁止」なんて書いてあし重さもけっこうなものだ。
ちゃんとしたマウンテンバイクはタイヤはクイックレバーで止めてあるし、悪路走行禁止なんてものもないし、そこそこ軽い(10kg台前半)し、いいコンポ(変速機やブレーキなど機械部分の総称)を使ってる。どうせ買うなら、偽物じゃないちゃんとしたマウンテンを買うべきだと思う。なにしろ重さも頑丈さもママチャリと変わらない、ただマウンテン風の外観を持つものがママチャリの何倍もの値段で売られているのだから、ルック車なんか買うのは本当に意味がないと思う。あと1万も出せばちゃんとしたのが買えるのに、勿体ない。

マウンテンバイクの利点としては、頑丈であること、サスペンションや太くてごついタイヤなど、悪路に強い構成になっていることがあげられる。ママチャリに比べればかなり軽いし、かなり走る。ただし悪路に特化している故に舗装路を走るには無駄な部分もある。それは太くてボコボコのブロックタイヤやら、サスペンションやらだ。これらは舗装路において抵抗を強めて漕ぎを重くしたり、重量増に繋がったりする。サスなしマウンテンに細めのスリック(ツルツル)タイヤを履かせることで、舗装路にもある程度対応できるマウンテンにすることもできる。


舗装路をとにかく速く走るために作られているのがロードバイクだ。ドロップハンドルが特徴的なこの自転車、競輪みたいなものといえば分かりやすいかもしれない。でもあれはギアもブレーキもついてない、本当に無駄をそぎ落として、トラックを筋力がある者がとことんまで速く走るようにできている代物だ。ロードはそこまでではなく、公道を長距離、安定してそれなりのスピードで走るためのものだ。ツールドフランスを思い出してくれれば一番わかりやすい。
そのために、フレームは細く軽く(だいたい10kg以下)、コンポも軽さを追求して作られている。タイヤも細く、高圧になっている。タイヤが細く高圧であると、接地面積が減るので、路面抵抗が低くなり、軽い漕ぎが実現される。そのかわり、ツルツルで細いタイヤゆえに砂利道に弱く、舗装路でも雨が降ると滑りやすく、また空気圧が高いのでクッション性が減り、乗り心地が悪くなる。また、ホイルやフレームが細いことで華奢になってしまう。

頑丈で悪路に特化したマウンテン、華奢で舗装路に特化したロードときて、その中間、いいとこどりをした自転車がクロスバイクだ。これにはどういったものという定義がない。それぞれの設計によりロード寄り、マウンテン寄りというのが存在する。
たとえばタイヤもフレームも細く、ロード用の700cサイズのタイヤを使っていて、ハンドルだけがドロップではなくフラットバーになっているもの。これをフラットバーロードという言い方もするが、これはクロスバイクの範疇である。これはロードの漕ぎの軽さに、乗りやすいハンドルをつけたもので、このタイプの自転車は個人的にお勧めである。なにしろ速度が出しやすいので、乗るのが楽しい。分解して持ち運ぶにも軽いので、初心者でありながらすこし真面目に乗り倒すつもりがある人にお勧めだ。ハンドル以外は殆どロードといってもいいものだから先が楽しみになる。

対して、マウンテン寄りのクロスも当然存在する。タイヤサイズがマウンテン用の26インチなどで、太さも太めのものを履いている。サスもなければタイヤも細めだったりするのもあるし、サスがついているものもある。これはタイヤが日本でありきたりの26インチであること、ある程度頑丈に出来ていて砂利道も問題なく、歩道の段差も気にしないでいいという気軽さなどが利点だ。ママチャリやルックと違うのは軽いことや頑丈なこと。ハンドルも乗りやすくなっていて、こちらは気軽に乗りたい初心者にお勧めである。

どちらのクロスも、ママチャリと比べると雲泥の差の性能だ。ちょっと乗っただけでも明らかな違いがわかり、またロードでは不可能な頑丈な荷台を付けることもできるし、自転車でどこまででも行ってやろうという気になる。慣れればロードでもいいと思うんだけど、荷物が積めないのが個人的には一番の欠点。

勘違いしやすいのが、ロードは速いと思いこむ人がいるけど、ロードだから速いというわけじゃないということ。ロードは確かに速く走るように作られているけども、それにはそれなりの筋力が必要であって、我々のようにとくにトレーニングを積んでいるわけではない者が乗ったところで、たいした速度を出すことはできない。それでも、時速20~30キロ程度で巡航できるので、これはママチャリと比べて倍程度の速度ではある。しかしその程度の速度なら、クロスでも十分に実現可能である。純粋な、それも高級なロードが必要な人は、高度なトレーニングを積んでクロスでは自分の能力を出しきれないときくらいである。ドロップハンドルが必要になるのも、時速30kmを越える速度で巡航する必要があるとき、空気抵抗を減らす目的があるからで、そこまでの能力がない我々にとってはあまり必要のないものではある。

他にも自転車の種類はいくつかある。寝そべって運転するリカンベント。これは運転しづらいが空気抵抗が少ないので平地ではものすごい速度が出る。ロードのドロップハンドルも前傾姿勢を取ることで空気抵抗を減らす目的があるが、リカンベントは小径のタイヤに地面すれすれに寝そべって乗るので、さらに空気抵抗は少ない。ペダルが前輪よりも先に突き出すものもあるし、ハンドルが腰の下あたりにあるものもある。なかなか奇妙なので注目の的になるだろう。

マウンテンなみの太めのタイヤ、頑丈なフレームにドロップハンドルといういでだちの自転車がランドナーだ。グレートジャーニーなどが有名だが、これはその名の通り大荷物を積んで長期間ツーリングするためのものだ。ドロップハンドルは普段乗るにはあまり適さないとは思うが、細めのタイヤにすることでロード的な使い方もできるかもしれない。個人的に次はこれが欲しい。

他にもいろいろあるけど、とりあえずはこんなところで。
次は自分が買った自転車について語るつもりだ。

飯盒炊爨

2005年10月30日 20時06分35秒 | 旅行・自転車
何を思ったか、とつぜん飯ごうを買いました。ホームセンターで千円だったのです。

ある日、自転車に乗っていると、ペダルの根本(クランク)が緩んできたのです。それを締めるレンチを買いに行こうと思って乗っていると、だんだんぐらぐらしてきて、ゴトリと根本から落ちてしまいました。びっくりです。
落ちたペダルを拾って、近所のホームセンターに行って、レンチを探しました。8mmという特殊な寸法のレンチですが、なんとか見つけることが出来ました。
ついでに広い店内を散策していると、なかなかおもしろいものが売っています。工事現場に置いてある三角コーンとか、それを動かなくするゴムの重しとか、1mくらいの高さにカンの灰皿を置くやつとか、つい欲しくなりそうですが必要のないものばかりです。
そして、キャンプ用品コーナーの片隅に、飯ごうが置いてあったのです。野宿の旅が好きな私としては、いずれ外でご飯を炊いてみたいと思っていたのと、実家にあったガスバーナーをもらってきていたので、それ用のガスボンベとともに購入してしまいました。これで飯盒炊爨が出来る。

でも飯ごうで飯を炊くなんてやったことがありません。とりあえず家のガスコンロでやってみます。一度目、2合を炊いてみます。ちょっと火を止めるのが遅くて焦がしてしまいました。こげてない部分は食べましたが、結構な分量を無駄にしてしまいました。
焦げはいくらクレンザーやたわしでこすっても落ちない部分もあり、気にしないことにしました。
2度目も2合を炊いてみました。今度は細心の注意でもって火加減を調節します。最初は強火でがんがん炊き、沸騰が止んだら弱火にします。湯気がちょっと焦げ臭い臭いになったら火を止めて蒸らします。
するとどうだ!ほのかにおこげがついた、すばらしいごはんが炊けたではないか!心なしか炊飯器よりうまい気がするね!あーい!
というわけで普通に飯ごうで飯を炊くようになっています。今度はガスバーナーで炊いてみようかな。ちょっとガス勿体ないけど、これの練習もしとかないとなー。

富士急ハイランド

2005年07月04日 02時43分49秒 | 旅行・自転車
富士急ハイランドへ行ってきました。

遊園地にいこうということになり、行き先はCMで有名な、すごいジェットコースターのある富士急ハイランドにすんなり決まったのです。車で行くか電車でいくか協議の結果、せっかく免許とったのだから車でいこうということになりました。となるとまずはレンタカーの手配。
ネットでの予約は3日前までにしなければならないことを忘れてて、前日に近所のレンタカー屋に予約しにいってきました。希望の一番安い軽は出払ってしまってて、かなり古い普通車しかありませんでした。走行距離が多いというので軽ランクの価格にしてもらい、さらに1周年記念で2割引にしてもらいました。これなら電車でいくより安いかもしれません。古いというのでMTかと思って期待したけど、ATでした。残念。

親の車でちょっと秦野あたりまでいったことはありますが、今回のドライブはその3倍くらいの距離。ちょっと心配もしましたが、運転自体は楽しい。まお様の作ったテープを聞きながら、お昼くらいに到着。駐車場の入り口に気づかず行き過ぎてしまったりしつつ。駐車料金が千円は高いかな。あれだけ広いんだから無料にしろよ、みたいな。

携帯クーポンを使用するとパスは3900円になります。パスに写真をプリントして、名札みたいに胸にとめて入園。
さて、何から乗ろうと思ってたら、いきなりフジヤマの入り口が。あまり並んでないので、今のうちに乗ってしまおうということに。30分も待たずに乗れたのはいいんだけど、ちょっと日本最大コースターをなめてました。というか、ジェットコースター自体がほぼ初めてだという事実を忘れていた。
中学生くらいのころに今は無きドリームランドのシャトルループに乗ったきりだったのです。ちなみにシャトルループとは筆記体の小文字のLみたいな、宙返り往復で終わり。まがりもひねりもないものです。

スタートして、左側の席の人はお姉さんとハイタッチ。右側の私はおじさんとハイタッチ。なんなんだこの差は。
お約束のごとくキリキリキリキリと坂を登っていきます。70mとかいって上りすぎだろう。景色もなにも見えず、空が見えるだけ。999だったらそのまま飛び立つであろう角度だ。
そして落下。速度はそれほど恐怖には感じないが、私はなによりGが苦手でして、運転するときもカーブでは必ず減速しつつソフトに曲がるのです。それがもう、わざと余計なGをかけて上下したり曲がったりひねったり。あたりまえか。
体が不安定なのがとっても怖いので、まずあごをひいて首を固定。下あごが動くのも怖いので口もムの字になってます。そして手足でバーと地面でもってがっちり固定。それでいくらかましになりましたが、なにしろすごいパワーでもう、声を出す余裕すらありませんでした。横ではまお様がケラケラ笑ってます。きゃははすごーいだって。あほか。
終わったときは正直ほっとしました。降りたらもうひざが笑ってました。とられていた写真では顔がヤバス。まお様は満面の笑み。せっかくだから写真買えばよかったかな。

こんなんばっかりだったらもうだめだ、帰りたい。マジでそう思いました。とりあえずいすに座って途方にくれておりました。せっかくきたのだから、ゆるい乗り物になれていこう、それからドドンパにいこうということになりました。おなかがすいていたのでトウモロコシを食べました。あまくてうまかったです。

ゆるい乗り物というとゴーカートとかコーヒーカップとかメリーゴーランドとかありますが、そういうぬるすぎるのは却下。というか、回転するやつは目をまわすためだけに存在するので、乗る意味がありません。コーヒーカップでバカみたいに超回転させてる少年を横目にみつつ、ブランコが遠心力でもって真横になるまで回るアレに乗ります。これなら小さいころ小諸の遊園地で乗ったことがあるので大丈夫だろう。

でも、最初にガクンとゆれたので「おおう」と叫んでしまった。前に乗ってた子連れの外人さんが驚いて振り返っていた。んで、その人は手を広げて「ヒャッホー」といってました。なんか外人さんが多かったように思える。
この状態で、このブランコが自分的には楽しめるラインぎりぎりであることが判明。いっぱいいっぱいというやつだ。
その後、スプラッシュマウンテンもどきとか、ねずみのコースターとか、ハム太郎とかに乗ったりして、動き物に慣れていきました。とくにハム太郎の空中コースター。吊り下げ式モノレールみたいなやつ、あれは純粋に気持ちがよかった。最初にこれ乗ってたら、多分怖かったんじゃないかな。だいぶんなれてきたっぽい。
時計の振り子みたいなやつは不意な動きをしないのでおもしろかった。バイキングがさかさままでいってそのまま止まるみたいな感じ。あとは円盤の内側にはりつくように乗って回転させ、そのまま縦になるやつ。これは遠心力がすごい。背中に押し付けられる。これだけ強いGだと縦になろうがさかさまだろうが、さっぱりわからないという状態。これは怖くはなかった。おもしろかった。でも、いくつかの席が使用禁止になってたのは別の意味で怖かった。

とまあ、ゆるめのやつをひとしきり乗ったあと、一休みしてガンダムにいって、そのあとドドンパにしようということになって、まずガンダムへ。途中にあった鬼太郎のお化け屋敷は単に暗いだけだった。突然、アーとかいって誰か出てくるんだけど、出てくる前にコンプレッサの音が聞こえるので、アーのタイミングがもろばれ。足元が見えないことが最大の恐怖でありました。まお様は妙におびえておりました。女の子ネ。

さて、ガンダムザライド、ア・バオア・クーである。個人的メインイベント。
いろいろな情報でどんな内容かは知ってたんだけど、これはスターツアーズのガンダム版。リアルな画像を見ながら椅子がゆれるというあれ。
最初に大広間でコロニー公社のビデオを見る。ハロがなんか語ってるんだけど、ハロはアムロのオリジナルキャラではないっていう設定なのかな。ロボットのハロはアムロ作なんだけどね。
すると、突然あのヘンケン艦長が現れて、この船が戦闘に巻き込まれていると放送が入る。黄色いモビルアーマーにやられたって。それは両手にカマを持ってるって?!ってザクレロかよ!(爆笑)
至急ランチに乗り込んで戦闘空域を脱出することに。ジム2機に護衛されて、というかひっつかまれてあっちこっちつれ回されるランチ。いきなり蹴散らされるザクレロ(笑)
ザクに睨まれてみたり、ガンダムのアップを拝んだり、アムロとシャアの戦闘を見物しつつ、コロニーレーザーの中に紛れ込む。バズーカで破壊しつつ脱出。でも一人取り残されていたようだ。
ア・バオア・クーの中に紛れ込んでガンダムのラストシュートの前を横切り、アムロの声に誘導されつつ、ホワイトベースが落ちる瞬間を横切り、なんとかア・バオア・クーを脱出。ていうかなんてとんでもないところに居合わせるんだ(笑)
さらにすごい勢いで味方艦に到着。するとさっきはぐれた人が「どけどけどけーい」と無理やり着艦して終わり。

いやー、面白い。話によるとガトーのゲルググとか見所はほかにもあるらしいんだけど、気づかなかった。普通に映像ジェットコースターとしても面白いんじゃないかな。ちょっと揺れがきつくて酔うんだけど。
次はZの時代のサイドストーリーというのを見る。これはフリーパス非対応で500円。まあせっかくだから見よう。内容は、あまりガンダムとは関係なくて、民間人のシャトルというかステーションがトラブルで主人公たちが取り残されてしまって、自力で地球に帰るっていうもの。
真空中を生身で数秒移動したり、進入角度とかいろいろ、科学的な説明がされてて、普通に面白い番組ではありました。最後にアムロの声の人がZガンダムもどきに乗って助けてくれます。声の出演を見たら、カラバパイロットとしか書いてなかった。あれはアムロじゃないのか?
確かアムロってZ2だかZプラスだかに乗ってたんじゃなかったのかな?それは裏設定か?妙なカラーリングのZだったけど。ウェイブライダーもなんか変だった。本家Zのほうがかっこよかったな。

で、ア・バオア・クーが終わってからずっと酔ってて吐きそうだった。胃袋になにも入ってないので、そのせいで気持ち悪いのかと思って近くのレストランでカレーライスを食べる。
すこし落ち着いたけど、それでもまだ微妙に気持ち悪い。回転系のにたくさん乗ったからか、もう体が限界なのか。いまドドンパに乗ったら新鮮なカレーを吐いてしまうかもしれない。それも170kmで疾走中に!
それは下の人に迷惑なので、とりあえずドドンパは回避。まお様に待ってるから一人で乗ってきなといったけど、一人ではいやだといわれてしまった。
せっかくなのでまだ乗ってない、というか見てないものを見よう。まずはなんかナムコにあったドルアーガみたいなやつ。ゆるく動くのにのって光線銃で敵を撃つやつ。ドルアーガは枝分かれとかあったんだけどこれは一本道で、最後に突然派手に動く。突然なのでまお様は「ひやあ」といって驚いていました。
次はその隣にある処刑の館。ほとんど客がいなくて、お兄さんが入り口で招き入れてくれたので、いやがるまお様の手を引いて入場。
入るとヘッドフォンをつけろといわれるのでつける。なんかいやな音とか怖い音を聞かせるのかと思ったら、3D音響を聞かせるアトラクションでした。後ろから人が忍び寄ってきたり、いろんなもので処刑して耳元で「次はお前だ」とか言われたり。2個しかスピーカーないのにかなりリアルな立体音響でした。音もいいし、題材がちょっとアレでしたが、なかなかです。
最後にもう一回観覧車に乗って帰ります。夜は交通の関係か、5時くらいからとたんに人が減ります。もしかしたら夕方からきたほうが待ち時間なくていいかも。とくにフジヤマとかを何度も乗りたいなら夕方はねらい目です。ていうか、もう乗りたくありませんが。
おみやげにまお様は野沢菜漬けを、私は大好きな信玄餅を買ってきました。信玄餅は旅行するとき山梨にきたら必ず買うのです。西にいくときは八つ橋とうなぎパイ。これらはうまい名物という稀有な存在であります。

さて、帰りもまた車の運転です。夜の運転は初めてです。いきは環八から246で御殿場までいって、籠坂峠を越えて山中湖へいきましたが、帰りは御殿場から箱根方面へいって、1号線を帰ってきました。籠坂峠は中学生のころチャリで山中湖まで行ったときに通ったし、おやじのバイクの後ろに乗ってこのへんの山に登りまくってたのでとっても懐かしかったです。
箱根峠を下るのは結構楽しくあり、また怖くありました。ATのシフトを落とし、エンジンブレーキを活用しつつほぼノーブレーキで降りるというのをやってみました。暗闇は運転しづらいかと思ったけど、歩行者がいないのがわかってる山道では、地面の線と前の車の尾灯を目安に走れば意外と運転しやすいものなのですな。

途中であまりに眠くなって、コンビニにとめて2時間くらい寝たり、まえバイトしてたベイブリッジの下にいってみたりしましたが、ライティングは深夜のためなくなってて見えませんでした。
そのまま都内に戻り、返却する時間まで寝たりうろうろしたりしつつ、あさ8時前に解散。そのあとガソリンいれて車を返してきました。

いやー、たのしかった。運転も楽しかったし、念願の遊園地も怖かったけど楽しかった。富士急はまたいきたいですね。今度はもうちょっと耐性がついてると思われますので。

「中国地方」

2005年05月31日 15時15分49秒 | 旅行・自転車
その次の年は中国地方です。
東北や信州にはよく行きますが、中国地方はほとんど行ったことがなかったのでついに行ってみることにしました。まずは日程を立てるのですが、あまりに電車の便が悪く、乗り継ぎに二時間待ちなどザラなのです。夜も9時とかで終電になってしまったり、全線通して乗れる列車も一日2本とか、「よく廃止されないな」といえるような有様。
それでもまあ、5日もあれば問題ないだろうと思っていましたが、そうでもありませんでした。結局、三江線と姫新線の新見ー津山間は乗れず。また山口県の路線にも乗れませんでした。

まあ、そんな感じで、ローカル線が好きな私には天国のような地域です。
その中でもとくに気に入ったのが、備後落合から宍道までの木次(きすき)線です。そもそも中国地方にいこうと思ったのは、100円ショップで売っていた古い漫画、「チャレンジ君」を読んだからなのです。この漫画で重要な位置を占めるのが備後落合駅と木次線なのです。
出雲坂根駅の延命水、三段スイッチバックなどの名所は、20年近い前の漫画のまま。さすがにチャレンジ2万キロはもうやってませんが。あと備後落合に駅員がいる!しかも駅前に旅館まである。いまでは考えられないですが、当時は3方向からの列車が集うジャンクション駅としてそれなりに栄えていたのですね。今では川の向こうに商店が1軒あるだけで、あと数軒の家があるほかはなにもありません。

さて木次線ですが、三段スイッチバックを主な目的にしていたのですが、それ以外に見所は景色のよいこと。備後落合方面からだと、中国山地を降りていく格好になるわけですが、有名なループ橋のある部分では、運転士さんがアナウンスで見所を説明してくれます。速度も落としてくれますが、これは観光用なんでしょうか。もしかしたら、この地方の路線でよく見る「15キロ(雨天10キロ)制限」がかかってるのかもしれません。しかし15キロ制限ってどんな線路だろう。チャリのほうが明らかに早いんですが。そもそも地元の人が全く乗ってなく、どう見ても18切符の人しかいない状況です。
さて、そのループですが、まず左側に大きな赤い自動車用の橋が見えてきます。「今からあの橋の根元までぐるっと回って降りていきます」とアナウンス。ええっ。高低差100mはあるんじゃないかというくらい高いところにある橋ですよ。
でも、これが本当にゆっくりゆっくりぐるっと回って降りていくのです。
その降りきったところにあるのが3段スイッチバック。2回ほど進行方向が変わり、そのたびに運転手さんは前後にある運転台を往復します。そして出雲坂根駅についたら、また進行方向を変えます。この駅自体が1段目のスイッチバックなのです。これらを総称して「おろちループ」というらしいです。
いやあ、面白い路線です。今度はトロッコ列車に乗りに行ってみたいですね。

その後、宍道から米子を通って鳥取まで乗り、鳥取で一泊して朝からついに新自転車で東を目指します。鳥取駅前のデパートかなんかの前にあるベンチは寝やすかったです。
とりあえずの目的地は天橋立です。ここを選んだのは、単にそこそこ有名な観光地なのにJR線が走ってないから。いちおう「北近畿タンゴ鉄道」というのが走ってますが、もと国鉄のこの路線、いまは第三セクターなのでもちろん18切符は使えません。

朝、鳥取駅を9時ごろ出発…するつもりが、荷台のセッティングがおかしくて1時間ほど調整にかかってしまいました。

新自転車は、前の16インチからちょっと大きくなって20インチです。しかも前後サスペンションつきMTB(マウンテンバイク)。折りたたんでもキャリーに乗らないので、手で持ち運びます。風呂敷もかぶらないので、持ち運びバッグに入れるしかないんですが、あれってたかだか袋なのに2千円くらいするんで、もったいないので100円ショップに売っていた雨よけの自転車カバーにくるんでフレームをもって運搬することにしました。
6段変則つきなので前のよりはマシですが、それほどよく走るわけではなく、8000円だったとはいえ、どうかとも思いましたが、サスペンション(ばね)の具合がおもったよりもよくて、前は1日乗ると尻と股関節がおかしくなってたのが、何日乗っても全く痛くなりません。それだけでも買ってよかったと言えるかもしれません。自転車に凝りだすと、何万もするいい自転車がほしくなってしまいますが、べつに競技するわけじゃないので、これでしばらくがんばります。

乗りごごちには良いサスペンションも、荷台をつけられないという難点があります。荷台は通常、車軸とフレームの2点で固定しますが、サスペンションが入ってるとこのフレームと車軸の間が絶えず動くので、かっちり固定できません。
とりあえず車軸だけ固定してたんですが、荷物を載せるとやっぱり動いてしまってだめなのです。悩んだあげく、荷造り用のゴムで一方を椅子に結びます。バネで車軸、フレーム間が可変なら、こっちもゴムで可変にしてみました。これが意外と具合がよく、われながら天才かと思いました。ふご。

それで鳥取駅を9時過ぎに発ち、1時間ほど坂を上ってつきました。鳥取砂丘。これがまあ、思ったよりでかくて、すごいところです。ずーっとあっちのほうまでひたすら砂。海の砂浜が山のほうまできてる感じですね。らくだもいたし。撮影は有料とかかいてあったけど遠くから勝手に撮影。ズームつきデジカメもっててよかったぁ。ぐほほ。
予定が遅れてるので、砂丘はそこそこに出発。峠を越えたり下ったり、ものすごく暑かったけど、これがまた楽しい。登りはきつくて下りは最高。汗をものすごくかいて魔法瓶水筒のつめたいお茶を飲むのも最高。
あせをかいて乾いてを繰り返していたら、なんと体から塩が!!なんかざらつくから砂かと思ったら、塩の結晶が体中に。これにはびびりました。

途中、餘部鉄橋を通過。ここ、前に列車にのって通過したはずなんだけど記憶になくて、今回初めて知った次第。ものすごい高いところを通ってる鉄橋で、下は民家と道路。かなりまえに台風のときに列車が落ちて、車掌と下の工場の人が亡くなった事故があったらしいです。下から見てもすごいけど、上から通るのもかなり怖そうです。
普通、鉄橋というとつり橋かアーチ状のものを想像すると思うんですが、これはそのどちらでもありません。いくつもの橋脚でもって支えられているのです。この方式の鉄橋では世界最大級らしいです。話によると近いうちに建て替えられるらしいので、今度は上から通過してみたいですね。そのときは動画を撮影します。

そんなこんなで、3日くらいかけて天橋立へ到着。天橋立はまあ、どうってことのないところでしたね。どこかの山の上から、股の下から覗くというアレができるらしいんですが、そこはリフトオンリーでしかいけず、金を取るらしいのでパス。なので、下から見たら単なる細い岬でした。松林の中をチャリでひたすら走ってみたけど、どうってことないので途中で引き返したし。ああ、あと船が通ると横に回転する妙な開門橋がありました。

岬の途中にあった、周囲が海の岬の真ん中にあるのにちっとも塩辛くないという不思議な井戸で水を汲んで出発。その日は確か西舞鶴駅に泊まったんだったかな。夜中、ものすごい台風で駅がなかったらやばかった。あ、お風呂に入ったら日焼けでヒリヒリしました。夏に走るときは日焼け止め必須だと思いました。あと天橋立や舞鶴が京都府だったとは今回初めてしりました。京都にも海があったのね。

その後も、走ったり走んなかったり、18切符を使ったり使わなかったりしつつ大阪へ向かい、1000円で泊まれる安宿に数日沈没しつつ帰宅しました。

乗り残した区間は、正月に2日分ほど青春切符を入手して、乗ってきました。宇部線、山口線、三江線、姫新線のうち津山ー新見間を乗って、早々に帰宅しました。冬なのに野宿にも挑戦しましたが、冬用の寝袋は0度前後でも意外といけるなあと思いました。でもコンクリに寝ると背中が冷えるので、銀のマットが必須だと思いました。

あと中国地方で乗ってない路線は、美祢線、小野田線、岩徳線、可部線…って結構あるなあ。それは春の青春切符でいけたらいいなあ。

「竜飛岬」

2005年05月31日 15時13分48秒 | 旅行・自転車
次の年の夏は青森の竜飛岬です。
津軽海峡冬景色でも歌われています。なぜ本州最北端の下北ではなく竜飛にしたかというと、下北は数年前に恐山に行ったことがあるからです。
電車に乗りまくる予定がなかったので、ネットで青春切符を3日分だけ買って来ました。青森往復ならこれで十分です。5千円に負けてもらったし。

さて、津軽半島へのアクセスは大変です。なにしろ東北新幹線のおかげで在来線の東北本線が第三セクターになっていて、青春切符が使えない区間があるからです。
盛岡より北、八戸までは青春切符が使えないので、別区間を使います。
楽なのは花輪線ですが、盛岡ー好摩間の切符を買わなければなりません。これが無駄なので、奥羽線経由でいきます。でもそれだと一日で着きません。途中、秋田付近で泊まります。ちょうど大曲で花火大会をやっていてかなり混みました。高校生くらいの少年たちが、マジカルバナナをやっていたのが印象的でした。
二日目、単に三厩へ向かうのは切符がもったいないので、五能線経由で行きます。五能線はマイベストローカル線です。数年前にきたことがありますが、とても景色がよく、また来たいと思っていたのです。
五能線の目的は、景色以外にもありました。不老不死温泉にいきたかったのです。なぜって、名前がかっこいいから。
五能線の艫作駅でおります。へなしと読みます。降りるとさっそく駅前に不老不死温泉の看板が!駅から遠いので自転車スタンバイ。10分くらいでつきます。
内湯と露天風呂がありますが、メインは露天です。赤茶色のお湯が海岸ぎりぎりに湧いています。目の前は日本海!荒波が目前に見えます。ここで見る夕日は格別らしいですが、時間がないので見れませんでした。
次の電車を待つと目的地までつけないので、始発電車のある深浦駅まで10キロくらい自転車で行きます。わりとすぐついて、電車には間に合いました。
それから青森に向かい、さらに津軽線蟹田行きに乗ります。これが終電なのでこの日は蟹田に泊まります。そして明るくなったら三厩行きに乗って出発ーする予定でしたが、朝からスコール張りの豪雨で、仮に三厩に行ってもチャリでは身動きとれません。雨具があってもあれは無理です。仕方ないのでずっと蟹田で寝ています。疲れていたのか、夜まで寝ていました。起きたら夜7時で、雨は上がっていたけど三厩行きは終わってました。ローカルだなあ。
それからご飯を食べたりして、今後を考えました。朝を待たずに出発したらどうかと。
もう寝すぎて寝れないし、予定が狂ってるし、夜通し走れば朝には竜飛につくだろうし、朝からでは小泊、五所川原と進む予定だし、間に合わないだろうということで、夜10時すぎに出発しました。
やはり真夜中真っ暗な道を走るのは恐い。しばらく走っていると、パトカーが近寄ってきた!職質されてしまいました。普段なら怒るけど、田舎に夜中チャリで走る奴がいたら怪しいから仕方ないな。
素直に答えたら腕に巻く反射板をもらいました。 裏に青森県警と書いてあります。いいお土産ができました。
さらに進むと、真っ暗になります。海岸線で真っ暗はかなり恐い。小さなライトで足元を照らしながら進みます。転落したら恐いので、中央線と路肩の白線を頼りに、真ん中を走ります。車はなかなか通りませんが、四国よりは良い道でした。
ふと気が付くと、対岸の明かりが見えます。これは下北半島かな。ならばむつ市の明かりかも知れません。なかなかきれいでした。

ゆっくり走っていたので、朝四時ごろに三厩につきました。駅はしまってるし、寝れそうなところもコンビニもなかったので、蟹田にとまって正解でした。

さらに走りだし、昼前に竜飛につきました。津軽海峡冬景色の歌が流れる碑は壊れてました。
階段国道や青函トンネル殉職者の碑をみました。岬の上の駐車場に、ぼさぼさで貧相な犬がいました。皮膚炎でかゆそうです。チョコしかなかったけど、あげたら食べました。チョコなんか食っていいのかなぁ。

やがて小泊に向けて出発します。すると犬がついてきます。下り坂でダッシュしてもついてくるし、上り坂ではさきにいって振り返り、まるて道案内してるかのようです。
そのうち帰るかと思ったら、越えたら小泊に下りる峠の見晴台の先までついてきます。このぶんなら小泊までも来そうだったので、お菓子をばらまいて食べてる間に走り下りました。もう付いてきてない様子。安心しつつなんかすこしがっかり。
小泊ににはすぐにつきました。道の駅で一休み、十三湖をめざします。この十三湖、あまりにどうってことなくて参りました。しじみが名産らしいです。いままでがいい景色だったからなぁ。
次の目的地は津軽鉄道の金木駅。ここには、番組の企画でスマップの香取くんが車両に絵を書いたやつが保存されています。前はちゃんと走っていたんですよ。
せっかくなのでこれを見に行きます。津軽中里から電車添いに走ろうと思っていたんだけど、途中迷ったりしてたら中里に着いたのが四時くらい。走ってたら暗くなってしまうので、津軽鉄道にのって金木にいくことにします。
五所川原行きの切符を買ったら、めずらしい硬券。記念になります。
金木に着いたら日はおちかけていましたが、撮影はできました。保存といっても野ざらしで、錆びてました。なんかかぶせておけよとか思いましたが。
次の電車で五所川原に向かい、寝場所を求めて弘前へ向かいました。前に寝たことがあったし、お風呂やさんも知ってたからですが、あまりに疲れて着いたらそのまま公園に行って寝てしまいました。
翌日は、チャリ日和りというような快晴でしたが、泣く泣く帰途につきました。
これでチャリ遠出は二回目で、ギアもない小さい、なかなか進まない自転車に慣れつつありました。しかしこないだ次の夏を待たずして撤去されてしまったのです。
ボロ自転車を3千円も出して引き取るより、ギアつきの新しい自転車を買うことにしました。さらば、相棒!おまえと走った日々は忘れないぞ。

「足摺岬」

2005年05月31日 15時12分45秒 | 旅行・自転車
おととしの夏、初めて自転車を持って行ったのは四国、足摺岬でした。
窪川から中村までは土佐くろしお鉄道なので青春きっぷが使えません。その先には土佐清水市、さらに足摺岬があります。
窪川からだと片道100キロくらいありますが、時速10キロなら10時間だなとか軽く考えて出発したのでした。

自転車を持って電車に乗ってると目立つようで、たまに話し掛けられます。
なにかの選手かとかいわれましたが、こんなちゃちな自転車で競技は無理でしょう。

さて、走りだしてしばらくしたら、普段自転車に乗っていて疲れるとか坂がきついとか思ったことはないんですが、やっぱりこの小さなチャリで長距離はそれなりにきついことに気付きました。
四国とはいえ、結構な山というか峠があります。午前中には着くつもりだった中村市についたのは夕方五時でした。まぁ休みながらだらだら進んでいたからですが。
夕焼けの四万十川は、それはそれは素敵でございました。
そんなこと言ってる場合じゃありません。中村に泊まるつもりはさらさらなく、せめて土佐清水までいかなければなりません。最初は一日で往復するつもりだったのだから甘いですね。

五時のチャイムをききながら四万十川添いに走ります。次第に暗くなり、峠をいくつか進む間に日が完全に暮れました。
すると、真っ暗になるんです。国道なのに街灯がない。まさに暗黒。しかもトンネルにも電気がないところがあって、昼間でも暗黒。しかも、歩道がいきなりなくなっていて崖だったり、危険この上ない。車もあまり通らないから真っ暗です。

しかもペンライトに毛が生えた程度の明かりしか持ってなくて、これすら途中で入手したんだけど、足元が見えない恐怖はなかなかですな。
そんなこんなで九時過ぎに土佐清水市街に到着。ほか弁があったので弁当を買って公園で食って寝ました。あとお風呂やさんに入ったかも。

翌日、明るくなったら早速出発。コインランドリーがあったので、これまで3日分の洗濯をしました。洗濯中に朝の漁港をみて回ります。
魚を整理してるところを猫が見てます。さすがに猫が多いなあ。
洗濯がおわったらすぐに出発です。乾燥などしなくても引っ掛けとけばすぐに乾きます。

予定を大幅にすぎているので、今日中に足摺岬を回って窪川に帰らなければなりません。最悪でも中村まで戻ってくろしお鉄道に乗ります。

足摺岬へはやはり峠があります。頑張って着いたときにはもう昼過ぎでした。
誰かの像と、猫がいました。

岬はまさに絶景。自分の足できたという実感もあり、感無量です。しかしあまり浸ってる時間もなく、すぐに発ちます。
岬を一周してそのまま中村に向かいます。途中の漁港らしきところで、子供が堤防から海にバンバン飛び込んでます。
すげー気持ち良さそう。いかにも田舎な情景に見とれていました。

その後も頑張ってこいで、夕方に中村市に到着。マックで夕食をとっていたら、尻と股関節が痛くて痛くてたまりません。足はまだいけると思いましたが。
仕方ないので今日は中村で寝ます。明日早くに窪川に向かうか、くろしお鉄道に乗ります。
市内を散策し、風呂屋を見つけて入ります。かなりさびれていたような。ついでに充電もさせてもらったりして。

すべてを終えて寝床を探します。やっぱり中村駅になります。なんか寝付けないので酒でも飲もうかと思ったけど、酒屋もないし自販機もない。
困っていたら地元のヤンキーにからまれた(笑)
16~7くらいのかわいい顔した少年に「喧嘩しようや~」なんつって絡まれました。でも別に殴りかかってくるわけでもありません。
ていうか二日で100キロ以上走ってるんでそんな元気ありません。疲れてるから喧嘩はできないからかわりに話でもしようや、といいました。
そしたら、最初は「何話すんだよ」とかいってましたが、自分から学校やめた話などを始めました。話相手ほしかったのかな。彼はかなりの短気もので、アホな教師とすぐもめるんだそうで、しかも腹が立つと携帯を折ることもしばしばらしいのです。
折畳みの携帯ならおりやすいけど、とか言ってたら、なんとストレートな携帯も折るらしい。ひい。わしのドッチーモは折らないでくれ!

何時間か話していたら、彼の彼女から電話が。毎日彼女の仕事前に小遣いをもらって飲みに行き、彼女の仕事が終わったら迎えに行くとのこと。携帯は彼女のらしい。人のだと折らないからとかいってアンタ、それってヒモじゃん!なんて羨ましい。
そして、でかいバイクに乗って彼は去っていきました。その後、ベンチで寝て始発で窪川に向かいました。それから四国の残りの電車に乗って帰宅しました。

小さなチャリはなかなか進まないけど、そんなことお構いなし、ゆっくり走るのが楽しくてたまらなくなりました。
四国はよいところです。またいきたいです。

旅話

2005年05月31日 15時11分33秒 | 旅行・自転車
私は旅行が好きです。

というか、電車が好きで、子供の頃からよく乗ってました。
今は青春18きっぷでひたすら電車にのりまくり、電車がなくなったら駅に寝てまた乗ります。
旅行というより電車にのること自体が好きなのでした。
しかし、最近では、せっかく行ったところを少しでもみて回ろうと思うようになりました。
最初は乗り換え待ち時間に駅周辺をうろつくことからはじめました。
さらに、うろつき専用日を作って観光に費やすようになりました。
そうすると、足が必要になります。徒歩では疲れるし、行動範囲が限られますから。青春きっぷで来てると、他の交通機関に金を払いたくなくなるし。

そんなある日、終電後、キックボードで颯爽と去っていく若者を見ました。これだ!私も次からキックボードを入手して持っていきました。
ところが、キックボードってあまり楽ではないのですね。颯爽にみえても、白鳥は水面下では必死に水を蹴ってるのです。
次に考えたのは自転車です。これならかなり行動範囲が広がります。しかし分解できる自転車は高い。そこで、16インチの折畳み自転車を持っていきました。
これならキックボードに比べたらよく走ります。しかし重い。そこで持ち運び用のバッグではなく、転がすキャリーに乗せて風呂敷を被せて持ち運びました。これなら運搬できるレベルです。
ちなみに、JRでは自転車は分解、折り畳んだ上で袋に入れたら無料で車内に持ち込めます。

こうなると、たかだか駅前をうろつくくらいで重いチャリを持っていくのはどうかと思い出すわけです。なにか別の目的が必要ではないかと。
そこで、電車が走ってなく、または私鉄など青春きっぷが使えないところでなにか名所があれば自転車でいってみようと思いました。

つづく