佛暦2561年 3月13日
(^^)みんなおはよ
昨日までせっせと営巣に励んでいた巣が、今朝はもぬけの殻と。
そして、朝から大きなごちそうを頂いてご満悦なセグロカモメさんの……
虎視眈々と、ご相伴を狙ってかカラス氏たちと……アオサギ氏が、いや、アオサギはそんなデカイのは無理だろうとは思うのですが、とにかくセグロカモメさんの隙を伺いつつ取り囲んでいるようでした。
しかしセグロカモメさんのガードは固く、カラス氏もアオサギ氏もやがて何かを悟り、諦めたかのようにこの場を離れました。
やがてメスガキは何かを諦めたような表情となり深々とため息をついた。
あたしは今、目の当たりにした。一人のメスガキが大人になる瞬間を。
ああ、わかった。人間ってのは、何かを諦めることで成長するんだ。
(柳内たくみ 著/IOTA より)
諦めとは何かについて一段深い理解を得たときに心で起こる自然な反応です。
世間では、夢を諦めないとか、愛を諦めないなどと、底のしれた薄っぺらい綺麗事を好みますけれど、その夢とか愛とかが実際は単なる薄汚い「欲」でしかないと真に理解した時、自然に諦めというものはつくものです。
そして本当に諦めというものががつけば、私たちの心というものは清々とすっきり軽やかに解き放たれます。
本当ですよ。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
230 拝