はなうたまじりにひとりごと

私視線で、観て聴いて♪素直に気ままに我儘に。主に宝塚の舞台のこと、その他諸々?についてお喋りを。

GWがはじまって…その1

2008-04-30 23:46:47 | Weblog
会社が暇だ。
もとい、仕事が暇だ。

暇なのは、GWのせいではない。先月もこの時期は暇だったのだ。
月末、は、
私にとっては、取引先が請求書を発行しても、手元に届かない空白期間だからだ。

きっと、毎月更に暇な気分になるだろう…
どれだけ、間違いが多かろう(笑)と、一通り終わる速度は早くなるからだ。
その進歩を目標にやらねば、面白くもなんともない。

それも、強烈に暇だ…
暇で何が困るかというと、宙公演をやっていることだ。
公演があるのが、気になってたまらない…暇だと。

月曜は、暇でやることがないのに、何故私はここに居るのだ?という状況だった。
以前の職場で、こんなに暇なことは有り得なかったが、
でも暇なら、帰りたいって係長に言ったと思う。

そしたら、帰って、
蘭ちゃんのご挨拶がついた公演を…せめて立見していたに違いない!

ホントに何もすることがなくて、だったら休みたかったのだが、
今週は私がお茶当番だった。

お茶当番???前に居たフロアにはない習慣で、
しかも、お客様にはお茶を出さないんだよ?…こんな当番要らないじゃんか!
茶葉を経費で買うのも、無駄だっ。
大事に冷蔵庫に入れるような茶葉なんか……
贅沢は敵だ!非国民めっ!
(何の見過ぎ?(笑))

帰りたい、と言い出せなかった弱気を、
いろんなものになすり付けた月曜でした。


暇は、この日に始まったことではありません。
金曜だって暇だったから、ふと思い付いて、ネット検索をしてみた。
「ちぎたアナウンサー」

ちぎた、とは千北と書くのか!
私は田んぼの田がつくのかと思って、
どんなすごい画数の苗字でいらっしゃるのだろう?と、漠然と考えていた。
確認なんてしないのが、私の大雑把さ加減だ。

ちぎちゃんの妹さんのブログがありました。
できたら毎日更新したいと、意味のわからん達成感と闘っている私に対し、
多忙な女子アナのちぎちゃんの妹さんは、
月に数回の更新というペースで書いておられる模様。

まず、はじめは、ちぎちゃんに似ておられるかについて、
お写真を検討してみたのですが…
さえちゃんとひろみちゃんという姉妹よりは、遥かによく似ておられる。
(そこが、判断基準?)

時間はたっぷりあったので、若い順に読んでみる。
…と、2~3ヶ月さかのぼった辺りに、
大変にツボな記事がありました。

それは、千北家の愛犬、アンディちゃんのお話。
このアンディちゃんと、アンディちゃんのママが再会したお話の、
千北アナのコメントが、私のツボをグサッと串刺しにしたのだ。

ともかく、興味を持たれた方は、テレビ局のサイト内の千北アナのブログをご覧いただきたい。
このママわんことアンディちゃんが、あまりに似ても似つかなくて、
びっくりしたって話で、お写真がついています。
この写真の使い方が絶妙過ぎて、たまらん。

確かに、白いむく犬ちゃんのママわんこに対して、
アンディちゃんは、コーギーかミニチュアダックスかというお顔をしていて、
色といい、お顔といい、毛並みといい、
親子だよと言われても、俄かに信じがたいのだ。

あまりに、おかしくて、私は耐えられず、吹き出した。
待て待て、今は就労中。
サボってるのはバレバレだが、だけども、サボる仕事もないんだから、
文句を言われる筋合いはない、と開き直って遊んでいる。とはいえ、
笑っちゃうのはまずいだろう?
しかし、笑っちゃいけないとなると、余計におかしさは倍増するものなのだ。

ダメだダメだダメだ!
私は、ブログを閉じて、事務所を抜け出して、トイレで爆笑しました。
ナイス!ナイスだ、千北アナ。
ちぎちゃんは、なかなか素敵な妹さんをお持ちなのですね。
(え?これだけで、評価決定?)


ちぎちゃんといえば、昨日は、ちぎちゃんのご挨拶がついた公演でした。
勿論、SEちゃんは大興奮で、観劇するしかないっ!
と、私にいち早く教えてくださいました。

なんじゃ、そのGWスペシャルとは?
と、慌てて調べて、前述の蘭ちゃんのご挨拶がある公演が2回あることを知ったのですが、
SEちゃんは、
「ちぎちゃんのご挨拶、観てください」
と、おっしゃいました。

あーまぁ、構わないんだけど…
(この辺りから、観劇回数が膨れあがりはじめたのだ…)
お互いの事情があったので、席は別々に、観劇致しました。
まぁ、ちぎ茶に行くわけだしね?
ついて行ける話題は多い方がいいから。

で、ちなみにSEちゃんは、
ご自身は、蘭ちゃんのご挨拶の公演を観るっておっしゃらないのです(笑)。
…まぁ、いいんですけどね。
蘭茶には、ご一緒していただきますから(にやり)。

で、ちぎちゃんのご挨拶を、私も観せていただきました。
あの妹にして、姉の腕前はいかに?
…って思っていたのだけど、
いざ、ちぎちゃんが緞帳前に現われると、気になることは、別のことでした。

司会は、アリスちゃん。
颯爽としたアメリカ軍の特派員さん。
軍服に、スラリとした脚が伸びている。
そして……

この際は、
アリスちゃん、でかっ!
ってことにしておきましょうか。

アリスちゃんは、とってもヒールの高い靴を履いておいでなので、
なんと、ちぎちゃんより大きかったのです。
しかも、お帽子も被っているから……ますます、、、。

芝居中で、美桜ちゃんと並んでる時も、あさひちゃんと並んでる時も、
大きいには違いなかったが、こんなに気になったことはなかった。

余談かもしれないけど、
私の中では、アリスちゃんのイメージは、妹ちゃんです。
蘭ちゃんが、頭をポンポンっとしてる姿を2作続けて観たから。
今だって、ショーのプロローグで蘭ちゃんと組んで踊っておいでで、
まだ書いてないと思うけど、私はあのダンスがすごくお気に入りです。
アリスちゃんが可愛い。

蘭ちゃんが、大事に愛情をかけてるのが見えて、
アリスちゃんもついて来てるのが、とてもきゅんとするのです。
ここでも、アリスちゃんの身長に注目したことは、なかったのだ…けど?

ご挨拶の司会役のアリスちゃんは、
キュートなアメリカ人に相応しく、長身で、だけど、華奢なので、威圧感は薄い。
ちぎちゃんに目を移すと……
で、私はひたすら、この二人をきょろきょろと見比べに見比べていた次第(笑)。
ちぎちゃんの靴のヒールの高さも見たかったけど、よく分からなかった。

アリスちゃんは、実にはきはきとした、いい司会さんでした。
で、ちぎちゃんのご挨拶は……?
ご挨拶は……
SEちゃんに怒られると思いますが、あんまりちゃんと覚えていないのです。

だけどさ、主にヨハン7の説明ばかりではなかった?
やたら、ヨハンセングループにちなみ、AQUA 5に対抗して結成したという…
歌劇誌でも紹介されていた、ヨハン7の話が詳細だったのだ。

「ちょうど7人なので」とか、
「宴会で」とか、
「替え歌が」とか、
…締めは、ちょっと噛みながら(笑)、
「皆さんの前でもご披露できるといいなと…」
と、尻すぼみになって、この感じが、いかにもちぎちゃんっていうふうだったので、
何よりも笑いをとっていらした…(笑)。

あとは、ショーで好きな場面は?という質問に対して、
轟さんの場面、黒いシャツのあのシックな場面が、大人っぽくて好き、
とおっしゃった後、
「盆が回ってくるときに、上手に座ってるのが、早霧です」
と売り込む…のだけど、盆は回るから、その説明は、よくわからないんじゃないかしらん?(笑)

SEちゃんによると、
少なくとも、この回では、この場面の最後で、ちぎちゃんがウインクされたんだそうです。
このウインクに、へろへろメロメロになってるSEちゃんには、
階段を降りるに当たって、手摺際を降りてくださるようにお願いしたくらい…(苦笑)。

そう、東京公演が始まったばかりの観劇の帰り、
危うく階段から転げ落ちるのでは?という事件があったSEちゃんなので……


(と、どうも、遊び過ぎで、私の脈拍がゆっくりになってる様子、
脳みそへの血の巡りも悪い感じで、
すぐに演劇フォーラムのレポが書けないので、
だらだらな記事を先に書いております…)


つづく。

演劇フォーラム→黎明の風☆2

2008-04-28 23:54:11 | Weblog
次は、轟さんのコーナーでした。
男役のダンディズムのお話。
今までの轟さんの役を振り返りながら、
………結局何の話だったんだろ?

すみません、その次の次のコーナーのインパクトが強くて、
あんまりよく覚えていない…ごっちゃになってそう。

春日野八千代先生の源氏の君のお写真とか、
轟さんのバトラー、凱旋門、長崎しぐれ坂…のお写真が写し出されてのトークだったのですが…。
…って、私は写真ばかり見ていたのか?

ああ、あとは轟さんの胸元のアクセサリーが、相変わらず素敵なのをされてるなぁ~
と、オペラグラスでガン見したり、とか。
……って書いてたら、少し思い出しました。

一番の要点は、
轟さんの役の創り方のことでした。
創りこんで行った後は、いかに創らないで居られるようになって行くか…
というような考え方だったと……
ホントすみません、多分正確ではない言葉の…私が感じたイメージでしかないと思いますが、
とにかく、そういうようなことだったのではなかったかと。
(弱気な書きっぷりだなぁ(苦笑)ちゃんと自信持って、頭に刻んでなくて…ダメな私)

バトラーは、再演を重ねるたびに、だんだん作らないで自然に立っていられるようになった、ということ…
そして、髭のお話。
クラークゲーブル氏と、ご自分とのお顔立ちの違いに、
自分に似合う形の髭と、メイクを研究されたとのこと。
髭を1本1本と抜いて、整えられたのだそうです。

凱旋門では、
舞台の盆が、回らなくなったというハプニングの思い出、
また、その盆を使った演出で、
暗く狭いところから登場するときに、
ふと、自分で無意識に、
「面白い…」
と呟いていたことがあったというエピソード。
自分でも、あまりにも思いがけなくて、びっくりされた、と。
お芝居の面白さを感じられた瞬間だったとか。

春日野八千代先生のお話。
お着物の着こなしについて、何気なく着ている時などに、
細かい点について、ご指摘を受けることがあるそう。
ご自宅に、ずらっと資料となる書物が並んでいて、
常にそれらを紐解いて、研究に余念がない先生を、深く尊敬しています、と。


このコーナーまでは、30分ずつ、というペース配分でした。
次が、石田先生のコーナーだったのですが、なんと、ここが15分!
先生も初めてごらんになるという、「黎明の風」ダイジェストを含めて15分。
…短かった!(笑)

その次のコーナーが、お待ちかね、スターさんたち登場♪
というのが、この時間配分の理由なのでしょうけれど、
しかし、この短い時間の先生のトークが、私は、結構楽しかった。

プログラムをちゃんと読んでいない私は、
この作品は、石田先生が探し出してきた題材なのかと思っていたのですが、
実際は、白州さんのご子息とお友達の、音楽学校理事長先生からのご指名で、作ることになったという経緯だそうで。

しかし、その中で、先生が物語を作り上げていくにあたり、
当初は大変に長い作品になってしまい、
削って、削って、今の形になったこと。

マッカーサーの話は、息子の話まで描いて、
3代のマッカーサーを描きたかった、とか…

太平洋戦争を5分で終わらせなければならない…
という表現には、
なるほど、確かに!(笑)と頷くと同時に、
戯曲を作っていく立場からの計算の在り方への興味が掻き立てられたり。

この題材、この作品を上演しているにあたり、
自宅に火をつけられたりしていないか、
娘さんや奥様が、元気にしているか…
不安の日々です…と語る、先生。

半分冗談…だけど、そういう意味でも、本当に難しい題材を、
ここまでに作り上げた苦労と、情熱を感じた、
石田先生のお話でした。


つづく。



演劇フォーラム→黎明の風☆1

2008-04-27 17:55:47 | Weblog
私は、初めて「演劇フォーラム」なるものに行ってきました。
前半が、作品の背景について、後半にスターさん登場?かな??
くらいに思ってたら、案外盛り沢山。パートは4つに別れていました。

はじめは、白洲次郎さんの娘婿にあたる、
町田市にある「武相荘(ぶあいそう)」(白洲次郎の家)の館長さんのお話。

「黎明の風」をご覧になって、
出て来る小さな女の子が、「家内」なんだなと思うと、恥ずかしかったり、
宮沢喜一氏は、実際は小柄な人だったのが、
舞台では、白洲次郎よりも背が高いくらいなのを見て、
知っているだけに不思議な気持ちになったりされた、と。
(ということは、だいぶ現実と重ねてご覧になられた、ということで、
重ねて見るに耐えられる作品なんだな、と私は思いました)

しかし、宝塚歌劇へのイメージで、甘いラブロマンスかと思っていたら、
政治的なことも、しっかりと描かれているし、
ショーも、「よく訓練されている感じがした」し…
と、充分に堪能しました、とのお話でした。
「訓練」という表現が…正しいのだけど、私はかえって、新鮮に感じました。

白洲さんのエピソードとしては、
例えば、ご自分がお嬢さんをお嫁さんにしたい、とお願いしに行った話。
おつきあいされていた時に、
周りが、白洲さんにご挨拶しないと大変なことになる、とやきもきしたため、
とうとう覚悟を決めて、ご挨拶に。

家中の人たちは、別の部屋に隠れてしまい、
一人、白洲さんに、お願いに行く。

「おじさん、お願いがあるんですけど」
「俺は、お願いされるようなことはないね」
「いや、僕の方は、お願いをきいていただかないと、困るんです。
お嬢さんを、僕のお嫁さんにください」

勇気を出して言うと、
「俺は、子どもの結婚に反対したりはしないよ」
と背中を向けたまま、返事をしながらも、実際は、気に入らなかった様子(←と、ご本人はおっしゃってました)。
結婚式の日まで、
「いつでも嫌になったら帰って来ていいんだぞ?」
と、お嬢さんに言って、正子さんに叱られていた、と。


或いは、鶴川村での農業の話。
いち早く、農業の機械化に興味を示して、
外国の耕耘機などを、海外のつてを利用して入手し、
車と同じように、よく手入れをして試していた…と。

日本の畔道も、コンクリートで舗装すべきだと、
早い段階で、おっしゃっていたそうです。


すみません、
私の記憶が、大変に断片的で、いろいろと曖昧に、
言葉などが違っているのではないかとは思うので、
雰囲気で捉えていただけたら。


CLOとして働いていたことについて、一度正子さんが、
「あなたしか知らないこともいっぱいあるでしょう?
本に纏めてみれば?」
と言われて、自分は文章は書けない、と断った。
正子さんが、お友達の名前を挙げて、
この方にお願いすればよい、と勧めた時に、一瞬その気になった様子だった、白洲さん。
しかし、すぐに、
「やめた!」
と、首を振った。

「歴史というものは、後の人たちが、都合よく組み立てるものだから、
自分のことは、自分一人で墓場まで持っていく」
と言い放ち、それ以後、白洲さんに、出版などを勧める人は無かったと…。


また、宝塚の生徒さんとおつきあいされていた、ということについて質問されると、
実は館長さん、奥さんから、その話は口止めをされて来たのだけど、
「観てみたら、何のことはない、大きな声で、叫んでるし…(笑)、皆さんご存じではないですか!」

実際「可愛がっていただいていたらしい」けれど、
どなたと?ということについては、白洲さんは、
「忘れた」
と、誰にもそのお相手を明かさなかったそうで。

白洲次郎は、「ポーズ」を持っている人だった。
弱い者は助ける、「Say thank you」、
…こんな言葉が、私の印象に残っています。


最後に、司会の方が引用された、正子さんの文章について。
白洲次郎が亡くなってすぐに、鶴川の家に孔雀が舞い降りた。
1年ほど、居着いた後、また、どこかへ去ってしまったその孔雀が、
白洲次郎だったのではないかと思える…
という文章だったのです。

が…
これを聴いて………
いや、本当に素敵な文章なんです。
これが、鶴川でなかったら、私もじーんとして終わるのですが…
でも、鶴川なんだもんなぁ。

この正子さんの美しい文章をそのまま、ロマンチックに胸に置いておかれたい方は、
ここで読むのをやめてくださいね。
私は、この孔雀がどこから来たのか、について…つい、考えてしまったのです。

鶴川って、どこにあるかっていうと、
私の出た大学の学園の割に近所です。
この学園には、小学部があって……孔雀を飼っていました。

私が在学中に、鉄筋コンクリートの校舎になった小学部ですが、
私が大学に入って、学内探検をした時には、
まだ、小学部は木造校舎でした。
なかなか可愛くて、お洒落な……と、私は思い、取り壊されると聞いた時には、残念に思ったものです。

そして、……そこに、孔雀が飼われているのを見たのです。
他にも、農学部の方の林には、羊たちが座っていたので、
まぁ、孔雀が飼われていたからって、驚くに価しないのかも?

いや、普通、小学校では、孔雀は飼わないであろう?
さすが、この学校だ…と、変な感心をしたことを、
私は強烈に覚えているのです。

孔雀は、鋭い声で鳴き、尾羽を広げ……
ていたようなイメージ。
私は一度しか、孔雀を見てませんが、
あれは幻なんかじゃなかったはず。

さて、孔雀というものは、
どのくらいの飛行距離があるのでしょうか?
それでも、あの小学部の小屋を逃げ出した孔雀が、
飛んでいけない距離ではないんじゃないかしら…鶴川って。

…と、私は思ってしまい、
つい、にまにましてしまったのでありました。

勿論、家族が寂しい気持ちになっているので、
亡くなった次郎さんが、学校の孔雀を呼び寄せた、とも思えるのですけど。

……ちなみに、石田先生?
先輩も、このお話を楽屋で聴いていらして、そんなふうにお思いになりませんでした?(にやり)


つづく。

'01仏旅記~修道僧の幻想を追って

2008-04-26 23:55:05 | フランス旅行記
荷物を置いて、一息つくやつかぬやで、
私たちは宿を出ました。
ここでゆっくり腰を落ち着けてしまうと、動けなくなるので、
お休みは小休止程度がよいのです。
とにかく、この島の真ん中…というか、高い部分を占めている、
モンサンミシェルの寺院へ行かなくては!

今にして思うに、
島の外周部にあたるエリアの道は、細かったのに対して、
寺院の入口の階段は、その割に広かった。
急に、広くなるイメージ。

しかし、そこに至るまでは、細い道と階段が続いて、
私たちは、お土産物屋を道々覗きながら、上を目指しました。

ポストカードは、3枚でいくら、という感じ…
いや、10枚だと更に安くしちゃう!っていうのではなかったろうか。

大きなクッキーが売っていて、
いかにも美味しそうだったから、買ってもらいました。
買ってもらった、というのは、多分みんなで出し合ったお金からなるお財布から支払ったのではないかと思うからで…
それで、さくさくしたクッキーを1枚買ってみた。

さくさくはいいんだが……
出ました!またもや田舎のお菓子……甘いのなんの!
美味しいより前に、甘いので…
途中から、そこらのスズメたちにお裾分けしたのでした(苦笑)。


さて…寺院。
これは、完全なガイドブックなりを用意して、
ちゃんと回った方がいいのかもしれない。
或いは、日本語ガイドがついた、パリからのツアーでもよかっただろうな…
と、ちょっと思う。

とにかく、寺院は、石造りで、石の部屋がいくつもいくつも、
階段と階段で結ばれている。
階段を上っては、次の礼拝堂、下ってはまた違う礼拝堂、
といった具合に続いていくのだ。

何となく説明を聞いたような気がするのは、
よそのツアーの声を漏れ聞いたか、
私たちのガイドブックの、ちょっとした説明を読んだからなのか、
今となっては、よく覚えていません。

調度品が美しい、とか、そういう物がまるでない分、
部屋の意味を知りながら歩いた方が、より豊かに楽しめるだろうと思う。

特に、空想を巡らせないタイプの方には、
階段で疲れるばかりな気分にもなる場所かもしれない。
何しろ、モンサンミシェルは…繰り返しますが、
何より美しいのが、対岸から見た姿なのだから。

私は、しかし、わくわくしっ放しでした。
何とも、勝手な妄想を掻き立てられる空気が流れているのだ。
薄暗い、階段。薄暗い、部屋。
続いて行く階段…響く足音。

私は、足許まである、分厚い修道服に包まれた青年の姿を想像していました。
この厳格な修道院で、修行を積み始めて、まだ2~3年といったところだろうか。

キャンドルを手に、一人で階段を通って行く、足音…衣擦れ。
振り返ったら、「彼」がそこにいて、胸元に抱えたキャンドルが、
その端整な顔をぼんやりと浮かび上がらせるのだ…。

当時は、まだ2001年。
「薔薇の封印」の上演はまだ先になる訳ですが、
あんなようなイメージでした。
修道僧は、さえちゃんが扮する……うーん、でも、あの小公子みたいな鬘でいいかどうかについては…悩むなぁ。
イメージは、淡い金髪か、栗色の髪で、
やんわり耳にかかる程度…がいいなぁ。


って、妄想の話は、どうでもよろしい?(笑)
でも、あそこに漂う独特の空気をお伝えするには、
これが一番判りやすいんじゃないだろうか。
振り向いたら、そこの階段の最下段に…「彼」の修道服の裾が僅かに残り、
角の向こうに消えていく…。
そんな空気に、彼の息遣いが………

え?
亡霊の話じゃないよ?(笑)
怖がらないで!

'01仏旅記~白羊亭に辿り着く

2008-04-25 08:24:25 | フランス旅行記
モンサンミシェルへ向かって、
タクシーは、橋を渡ります。

橋の袂に砂が溜まり、そこに駐車場ができているイメージ。
沢山の乗用車やら、バスやらが、橋の横というか、下というか…そのスペースに、
沢山停められているのが見えました。

その橋も、途中からは渋滞気味であったか…
駐車場に降りる訳だから、確かそんなだったような気がする。

私たちの乗ったタクシーは、割に島への入口のそばに停まりました。
さて、おいくらかかったんでしたか…
2万円はかからなかったんじゃないかと?…曖昧にしか覚えてない。
多分、一人5000円前後でなかったろうか?
まぁ…しゃあないと言える値段で、ほっと胸をなで下ろしたように記憶しています。

入口は、本当に狭く…扉1枚分くらいしかありません。
部外者の侵入を避けるように、
廻らされた城壁に、小さく開けられた、入口なのです。
今でも、その様相に変わりはなく、観光客は…
その昔、巡礼者たちが厳かに通ったであろう入口を、すり抜けるように、通るのです。

私たちは、小さいキャリーケースを転がしながら、石畳を上ります。
この道は、車一台くらいしか通れない幅しかなく、
両脇を、土産物屋が賑やかに、軒を連ねて、通る人々を見下ろしている。

この、上に向かって建てられた建物が、ぎゅうぎゅうに詰まっている中、
まるで、人間が通るために、建物たちが一歩ずつ後退りして、
道を空けたかのようなイメージだった。

道はカーブを描きながら、上る。
総てが石造りで、積み上げられた石たちが、
流れて来た歴史を物語りながら、
その一方では、
中世の空気をそこに含んだまま、
私たちを取り囲んでいるような気がした。

私たちの泊まる宿は…
文学翻訳調で言えば、「白羊亭」。
白い羊の看板が掛けられている宿でした。

何しろ、敷地面積の限られた場所に、建てられているので、
見事に、建物は上に上にと伸びていました。
細い階段をくねくね上った先に、その部屋の扉があるのだ。

これが、まぁ、多分、中世のままなのではないか?という建物で…
そうじゃないかもしれないけど、そうなんだと思ってたら幸せなので、
そう思わせておいて下さい(笑)。

少なくとも、その元は中世か、その直後くらいに建てられて、
繰り返された修復は、元の姿を壊さぬように、重ねられたのだと想像されます。

部屋の写真を撮影しようとしたのですが、
私たちが感じる以上に、部屋が狭いようで、
ファインダーを覗いても、壁の一部しか入らなくて、
部屋の雰囲気を、込めることが、とっても難しい。

まだマシな写真が、こちら。
天井も、屋根の形にこんなふうだったのです。
木枠に塗り込めた、白い壁。

昔からこの建物が、宿屋であったとしたならば、
寺院に巡礼に来た人々が、質素に祈りを捧げながら夜を過ごしたのでありましょうか。
あまりに、雰囲気のあるお部屋に、
私は、頑張って…予定外の散財をしながらも、
ここに辿り着けてよかった…と、じーんとしたのでした。

'01仏旅記~モンサンミシェルへ

2008-04-24 08:26:07 | フランス旅行記
駅から、バスが出ているはずでした。
時は2001年、今ほどネットが充実していませんでした。

今なら、多分、現地のバスの時刻表の最新のものを、
現地のサイトでチェックすることが、簡単にできるんじゃないかな、と思う。
せめて、このバスが、
例えば、ヨーロッパの電車の時刻表の本に掲載されている類いのものならば、
こんな失敗はしなかっただろう。

しかし、当時の私は、
フランスの観光局のサイトか、そこから飛んだサイトに載っている、
日本語の情報をあてにするしかありませんでした。
それも、簡単に書いてあるようで、少々わかりにくい…
つまり、一抹の不安を禁じ得ない…そんな時刻表ではあったのだ。

その時刻表を見た感じだと、
TGVを降りてしばし待つと、モンサンミシェル行きのバスが、来るはずでした。

まず、私たちは、バス乗り場を右往左往して、
それらしきバス停を発見し、ほっと腰を下ろした。
が、そこに書いてある時刻表が、思った感じでなかったのか、
待っても来ない雰囲気だったのか、
再び右往左往し始め、
とうとう誰かに尋ねる、という手段に出たのでした。

今考えたら、人気の観光スポットなのに、
駅に人が少なかったように思う。
とにかく、観光客の影を覚えていないのだ。

多分、レンタカー屋さんかどこかで尋ねたんじゃないかな。
私たちは、モンサンミシェルに行きたいんだけど、バスは?
…みたいな言葉で。

返ってきたお返事は、大変に非情なものでした。
「今日は、バスは出てないんじゃないかな」

確かに、バスのない曜日はありそうだったから、
私はそれを外してスケジュールを組んだつもりだった。
だけど…実際は外すどころか、ジャストミート!
よりによって、バスがお休みの日に、行ってしまったのだ。

これが…レンヌに泊まることにしてあったら、
何にも問題はなかったのに…
私たちは、モンサンミシェルの中に泊まりたい!と、
おとめな気分で宿をとっていました。
行かないと、私たちは野宿だ!!(そうなのか?)
少なくとも、こんなキャンセルが、思いがけないトラブルに発展するのも嫌だ。

ガイドブックで見たところ、
車で1時間くらい…とかなんとかいう距離であるらしい。
歩いて1時間なら、歩くかもしれないが、
車で1時間か……。

レンタカーを借りるにしても、往復しか利用しないんじゃ…ねぇ?
…てか、道もわからない。
駐車場事情もわからない。

1時間……
もうここまで来たら、タクシーに乗るしかあるまいっ!!

……ええ、乗りましたとも、タクシーに。
幸い私たちは3人。1人だったら、それこそどうにもこうにも…だったが、
3人で割るならば、出費も必要経費と割り切ることもできよう。

こういう時は、決断が重要だ。
さっさとタクシーに乗り込んで、いざ、モンサンミシェルへ!!

バスに乗れていたら、きっと私たちは、
例によって、眠りこけ、気付いたら到着~ってことになっていただろう。
しかし、タクシーのメーターが上がっていく(苦笑)のが気になったし、
そんなこんなの緊張感から、私たちは、眠くなるどころではありませんでした。
腰が浮いたまま、身を乗り出すようにしながら、ドライブ。

しばらく行くと、運転手さんが、指を指しました。
そう、そこには、小さく、あの美しきモンサンミシェルの姿が、見えていたのでした。
否応なしに、盛り上がる私たち。

その姿は、だんだんと大きくなって行きました。
近付いてくる、天辺の尖った城塞にも似た、幻想的な寺院。
苦労しているだけに?(大苦笑)、大変に感動的でした。

景色に隠されては、再び表れ、また見えなくなっては出現するうちに、
その姿はどんどん大きくなって行き、
とうとう…目の前に何にも遮るものが無くなったその時、
海を挟んだ向こうに、浮かび上がる島の姿になったのでした。

ここで、写真を撮るべきでした。
何のためのタクシーか!
停めてもらえばいいじゃない?
だけど、そんなことすら思い付かなかったから、
写真はありません(笑)。

モンサンミシェルとは…
本来はここから観る姿が一番美しいのだ、ということに気付いたのは、
翌日、ここを立ち去る時のことでした。

だから、添付写真は一足先に…
島に上陸してから見上げた、モンサンミシェルの寺院。
何かと使われてるモンサンミシェルの写真って、対岸から見た姿だから、
案外、この姿も珍しくていいかも?
…ま、こうしてみたら、タダの寺院だけど…(笑)。

'01仏旅記~ラ・ロシェルを発つ

2008-04-23 21:12:33 | フランス旅行記
レ島というのは、ダルタニャンと三銃士諸君が、サイコロをした場所です。
……こんな括りで、あってるのか?
とにかく、私のイメージは、そんななので、そこで括っておこう。

今思うと、どうやって、タクシーの運転手に説明したんだろうか?
私たちは、レ島へ行きたい、そこから、またそのまま戻って来たいだなんて…。

とにかく、私たちの乗ったタクシーは、
橋を渡って島に上陸して、そのまま、島の先端の方までドライブし、
一瞬停車してくれました。

周りは、いかにも素敵そうな、リゾートで…
多分、ホテルがあったんだと思う。
暗かったし、具体的な脳内画像が残ってないんだけど、
とにかく、次回、ラ・ロシェルを訪問するチャンスに恵まれたら、
絶対にレ島に泊まるんだ!
と、決意したことが、一番の記憶です。

しかし、
さて…ラ・ロシェルに、また行かれる機会なんて、あるんだろうか?

フランスに新婚旅行へ行きたい、という方には、
大変にお薦めですよ?…マニアックだが、きっとラブな気持ちは盛り上がると思う。
……遊覧船で、ずぶ濡れになるかもしれないけど(笑)。
ま、船酔いするよか、ずぶ濡れな方がマシです。

写真は、タクシーに乗った、夜のラ・ロシェル駅。
今でも、タクシー待ちをしていた光景は、頭に残ってるんだよなぁ。
帰りは、ホテルまで乗ったんだろうと思いますが…。
とにかく、ホントにプチステイでしたが、無理矢理にでも、レ島体験ができて、
私は大満足でした。


翌朝。
朝のお散歩。
散歩したということは、TGVまで時間があったということか。

私たちが泊まったホテルの部屋は、
シングルベッドが2つ並んだ上の壁に、もう一つ折り畳みベッドがついていた。
上に、折り畳みベッド(笑)。

使わない時には、壁に向かって撥ね上げておける。
下のベッドは、身体が壁に対して、垂直にあたる向きに並んでいますが、
上の部分は、壁に平行に寝るようになります。
小さいハシゴがついていて、これで上ってく仕組み。

この折り畳みベッドが、なかなかちんまいサイズで、
まぁ、私なら、はみ出るのでは?という勢いだった。
お休みになったのは、Pちゃんで、
小柄なPちゃんが、このベッドに収まってる写真は、
大変に可愛らしい…よき思い出です。

私たちが宿泊したホテルは、こんな…いかにもチープさ溢れるホテル。
だけど、この旅に於いては、
ベッドが辛うじて3つあっただけでも、素晴らしいという感じだった。

朝のお散歩に立ち寄ったのは、
お屋敷みたいなホテルでした。
お屋敷…!かと思って見に行ったら、ホテルだったというのが相応しい。

昔は、お城だったのか、
お城風ホテルなのか、よくわからないけど、
とにかく、立派で、素敵な建物だったので、
部外者なのに厚かましく、門を入り、ウロウロと…散策させていただいた。

ホントに、中がどんなになっているのやら…
そこまで見学してみたいものでしたが、
さすがにあまりにも厚かましいので、諦めました(笑)。
あんなところに泊まったら、ホントに優雅なリゾート気分だろうなぁ。


お散歩の後、
名残惜しみながら、私たちは、TGVに乗り込みます。
この後に待ち受けている、更なる試練を知りもせず~~。

1日1事件とは、まさしく!
どうしても、何かが起こらずにはいられないのか?
と、泣きたくなるくらい、しんどい気持ちになったもんです。

それは、TGVを乗り継いで到着した、レンヌ駅での衝撃事実でした。

それってどうなの!?@太秦

2008-04-22 23:53:21 | Weblog
今更……
そう確かに、今更、なのです。
この番組は、
我が家にDVDレコーダなるものがやってきて、
2回めの再放送になります。

DVD録画チャンス1回めの時に、録画を試みたのは、4回分。
かしちゃんと、ひろみちゃんと、この回と、総集編の回と。
なーぜーか、この回だけが、DVDにちゃんと落とせなかったのだ。

落とせないだけならいいが、
データは、DVDに移動できたと判断されたらしく、
ハードディスクに残らなかった。
…一番青ざめるパターン。

DVDに落として、ゆっくり見直そう…なんて思っていたので、
まだ、ちゃんと観てさえいなかったのだ!…がーん。

いや、探せば、録画したビデオテープはどこかにあるだろう。
あるだろうが、みつけるまでに、どんだけの本数のテープを、
デッキに入れてみなくてはならないか!

管理が悪いから、こんなもんです。
だったら、テープ、全部棄てたらいいんだよね。
そう…そうすべきなんだろな。

DVDは、そんなことにならないように、
管理する習慣を身に着けたので、
逆にどのディスクが、失敗ディスクかということも、きっちりわかっている。
たまに、虚しく、デッキにDVDを入れてみたりしてたけど、
やっぱり、再生することは出来なかった。
…ええい、畜生めっ。
それが、この度、ようやくリベンジでございます。


この回は、太秦でのロケ。
蘭ちゃんがお江戸風姫な扮装をしていたことで、
一度観た方には、きっと強烈な印象が残っているであろう、この回。
姫もマタタビ姿のまっつ氏も、おそろしく似合っている。

似合いすぎてて面白く、
まっつ氏が、
「家から着てきたんやろ?」
と言われていたことは、何よりも記憶に鮮やかでありました。

私は、正規放送当時、
姫のあまりの可愛らしさに感動し、大喜び、かつご自慢だった(誰に?)のですが、
最近、さえ友というより、蘭友になってきたWBさんは、
「大笑いした記憶しかない」
と、おっしゃいました。
扮装にギョッとなったって、おっしゃるの。
ええ~~~あんなに可愛かったのにっ!?
(バカふぁんとでも、何でも言って下さって結構です)

放送は、夜中でした。
1回きり、リピート放送なしの再放送。
忘れないように、忘れないようにと、頭の中で連呼し、
この意識を途切れさせぬよう、大変に注意し、
なんとか無事に、ハードディスクに録画できました。

昨日の朝、録画チェックをして、にやり。
思わず再生し、そのたった5分の姫のお姿に、大喜びし、
一日それを反芻して、過ごしたのであります。

何がすごいって、蘭ちゃんという方は、
見事に仕草が、さり気なく女の子なのです。…さすがの身体表現力だ。

正規放送時には、そういう見方まで出来なかったんだけど、
男役さんって、動きに「男役」が出てしまいがちなのに……
今回は、番組はじめの5分で、できる子蘭姫っぷりを感じ、
またまたご自慢(だから、誰に?)な気持ちでいっぱいなのでした。
ほらほら、こんなにも可愛いじゃん♪

一日、脳内残像にうっとりしていると、夕方母から、メールが入る。
「お友達の家で、ご馳走になるから、夜は適当に残り物を食べてください」
という内容なのだが…
私は、ご飯のことより、父はどうしているかについて、聞きたかった。

父は、定年後、ほぼ毎日家にいる暮らしを送っています。
父も、一緒にお呼ばれしたのだろうか?
留守でいてくれ!!…と祈る私。
留守ならば、居間のテレビは私のものだ!!(笑)
夜中に観るしかないのか?と思っていたこの番組を、
早速に観ることができるではないか。

帰り着くと、果たして、家は丸ごと留守でした。
万歳!!

いきなり、再生したいところだが、
とりあえずは、洗濯物を取り込み、食糧を物色し、
何でもなかったら、自分で調理をするんだけど、
この際その時間が勿体なかったので、
とにかくありものをかき集めて、食べて、
さぁ、準備万端、番組の観賞です。
素敵なタイミングで、おでかけしてくれた両親、有難う!(笑)

DVDへの録画が、万が一うまく行かない場合に備え、
DVDに落とす前に観よう。


さて、どうしてWBさんは初見時に、ギョッとされたのか、について、
検証してみることにする。

一つには、蘭ちゃんの身長が……世間的には大きい、ということだろうか。
が……私としては、蘭ちゃんは普通サイズですよ?

ええ勿論、私にだけは、でかいなんて言われる筋合いはないと、誰もが思うはず。(笑)
むしろ、あの小さなお顔が、鬘にピタッとマッチして、
可愛らしさ倍増だったのです。

あとは…強いて言えば……
蘭ちゃんのお顔立ちが、はっきりし過ぎているのが、違和感の元だったのか?

鬘でお顔が縁取られている分、お顔のパーツがより一層集中して見えて、
目、目、鼻!
という感じに仕上がっている…
しかも、お化粧が、真っ赤なお着物に対して、薄い。

薄い顔の人が、薄い化粧で、華やかなお着物を着ると、
顔のパーツの存在感が無く、着物に負けた感じになるのだけど、
お顔立ちがはっきりした人が薄い化粧で、だと、
なんと、お顔のパーツだけが浮いて感じるものらしい。
それが、強いインパクトを与える瞬間があることに気がついた。
しかも、ある種独特の色気を放ち、はっとする瞬間があるのだ…

繰り広げられてるトークは、かなりの爆笑・爆裂トークで、
ぱぉーん!
と叫んでいたり、
プラスチックのあひる軍団を手に取って、力の入った解説をしてたり、
…とかなのに!(笑)
(って書くと、観てない方からは、一体どんな番組だ?と、相当に不審でしょう)

…と、ここで、
顔が濃いタイプの方のメイクについて、検証して、
一体私の何の役に立つというのか?
と不意に我に返る。
むしろ、薄い顔をいかにごまかすか、について研究しなければならないだろう、私の場合?
…と思うと、笑える。

結論を述べると、
蘭ちゃんが、もっとお着物向けのお化粧をされていたら、
きっとみんながその可愛いさに惚れる番組になったはずだと……

あくまでも、絶対に可愛い、が前提で、
違う見方を微塵にも考えない……ふぁんとして正しい姿でしょ?(笑)

余談だが、
この番組のトークコーナーを観ていて、
見事にお顔の系統が…画面右の二人と、左の二人と別れているのが、
すごくツボでした。
ゲストの蘭ちゃんと、まっつ氏。
パーソナリティのじゅりちゃんと、アシスタントの華城嬢。
それぞれが似てるから、きょうだいが2組居る、みたいだ。

そして……
私はすっかり忘れていましたが(ふぁんの皆様、そしてご本人様、申し訳ありません)、
飛入り参加の水戸黄門チームに、そのかくんがいらっしゃいました。
ああっ、こんな時にもっっ!(爆)

なんとも、そのかくんの存在感って…(笑)。
いい味だなぁ。


ちょっと、調子付いたので、
宙ふぁんを発揮して、今夜のいりすくんたちのも録画してみようかな…と。

だったら、これより前の宙のも録画したらよかった。
次なるリベンジ?チャンスを待とう…って、何ヵ月後?

週末に宙観劇して。

2008-04-21 23:55:57 | Weblog
一週間ぶりくらいの観劇。

すっごく細かいところが、いろいろこまごま変わっていて、驚いた。
白洲さんの台詞のイントネーションはあちこち変わっていて、
私が気になっていた、吉田さんを呼ぶ時の、
「ジ~イサン♪」は、前回から変わり始め、
今回は、完全に語尾が落ち着いていた。

東京ローズは、完全に全体の言い方が違っていたし、
秘書あすちゃんは、あんまりお化粧しなくなった。
なんで?真ん中のお芝居を食ってるから?
雑誌を読んでる時間が、ずっと続いているの。
ええっ寂しいよ?(笑)

そして、パーティの場面の導入。
幕がぱぁ~っと開いてくと、
ちぎ宮川さんが、あす秘書にちゅーされていた。
…と思う。

だって、辰美さんの背中を気にしながら見てるから、
ガン見はできないんですもん。
しかも、何と言っても、私は、立見だ(笑)。

いつもやってるのか、たまたまなのかわかりませんが、
真偽のほど?は、ご自分でお確かめくださいますように。
ね、SEちゃん?(笑)


私の場合は、同じ演目の観劇は1週間おきくらいが、望ましい。
観過ぎたら、わからなくなるから。
慣れるというか、集中力がなくなるというか…。
楽しいんだが、勿体ない。
だから、今回1週間空いたのは、非常に理想的でした。
違いがよくわかるのです。
……わかったつもりになってるだけかもしれないけど。

美桜ちゃんの歌が、ますます甘やかさを増していて、
♪あれは、一目ぼれ…
のところでは、そこに籠る恋心に、うっとりする。
…とかね。

なぁんて、えらそーに言いながら、
気付けば、GWの予定が大変なことになっている。
おいこら、週に1度がいいんじゃなかったのか?
なのに、まだ増やすのか私?(笑)

…いろんなことに踊らされながら、
やっぱり公演後半というのは、必然的に観劇が増えてく一方になってしまうのを止められない。

ところで!
今年の「すみれ売り」の日程を見て、ギョッとした。
酷い!なんで、本科生が先なの?
そーのー日ーは、宙楽だぁっ!

昨年は、無理矢理、ムラですみれ売りを見て、
飛行機で大移動して、かしちゃんのパーティに参加したものでした。
今年は無理だ…。

いろんな計算をしてみましたが、
昨年との条件の違いは、前日も東京ですごしたい、という点。
昨年は、前日はムラですごすのでよかった。…この違いは大きいのだ。

そうでなくても、今の私の状況は、
宙が心の支えで、新しい仕事に立ち向かっているので、
今から、宙組さんが帰ってしまったら、私はどうやって仕事と付き合ったらいいか、大変に不安。
宙組さんが、いなくなる前に、自立できるようにと仕事と向き合っては来たが、
どうも、無理だな、時間が足りない、ということが見えて来ている。

そもそもが、私の性格が大変に向いてない仕事なので、
策略としては、どんどん間違って(これは、気をつけてるつもりで、しょっちゅう間違うから、天然だ)、
部長に思い知らせることだ。
少なくとも、私に期待はしなくなる…諦めは肝心ですよ、部長(にやり)。

…こんな後ろ向きな努力?しかできない情けない私なので、
千秋楽は、観られなかったとしても、まぁそれなりにすごしておきたい。
きっと、少しでも長く、私の心をあたためてくれるだろう……。

それにしても、
全く、2年とも、厄介な日に……音楽学校めっ!
すみれ売りは、昨年体験したから、よいということにするか。

すみれ売りに行かれないんだから、
その分観劇してやる~?とばかりに、意志の弱さが爆裂中……(笑)。
観過ぎて、わけがわからなくならないうちに、
今は冷静な観劇を味わっておこうという期間です。

辰美さんのお芝居については、
こないだ、新人公演を観たところなので、
蘭ちゃんの芝居が、密で、ホントにいろんなことをしているのが、
特に強く目に入って来た…。
無言で、身体の中にある、「軍人」を表現するんだよねぇ(うっとり)。


さて、語りが、相当に支離滅裂ですが、
むちゃくちゃついでに、今日はサンバの話を書いておこう。

私は、大学生の時に、演劇部で、サンバステップを習いました。
人並みにスキップと2ステップができるくらいで、
それ以上のことはなーんもできない私なのだが、
どうしても、サンバステップは覚えねばならなかった。

これが、まぁ…身体に入らなくて、
先輩がマンツーマンで、分解しながら教えてくれたのを、今でも忘れません。

「サザンクロスレビュー2」で、
サンバステップが出て来たのを観た時も、
私は、サンバステップを習った日のことを思い出した。
軽く踏んでみたりもした。
サンバ、サンバ…♪オ…レ~、オ、ラーラ、サザンクロス、レビュぅ~

さえちゃんのサンバが、いまいち決まらない、
と、よく周りのさえ友が言っていました。
当時、今よりもっとダンスが分からなかった私は、
さえちゃんのレベルが、周りと比べ、どれだけどうなのか、よくわからなかった。
じたばたした感じになりがちなのが、サンバなのだ、と思っていたからだ。
みんな、じたばたじゃん?
…さえちゃんだけが、殊更でもないような気がした。

この、さえちゃんだけが殊更、ではない…
というのは、ホントに正しかったんだな!
と、別の意味で感じる結果になったのが、
今回のショーの、カリオカの場面…中詰。

正直、本格的に、全く他の人を観たことがないから、
宙のみんながどんな動きをされているかは、知りません。
しかし、蘭ちゃんが、凄い勢いで、サンバを踊ってるのだけは、確かです。

もはや、カルチャーショックでした。
そうか!サンバというのは、肩から踊るものなのか!
目から鱗が落ちるような気分。

私は、サンバ、サンバとステップをおぼつかない感じで踏みながら、
そのステップに乗るために、腕をつけていた。

この、腕をつけてる、のが、大間違いなのか!
肩から、全身にリズムを送り込んでいくのだ。
そうしたら、カッコイイのか……ハァァァ…。

それが分かったからといって、
私なんぞには、真似すら不可能なんだけど…(苦笑)。

蘭ちゃんの身体は、よくしなり、身体の中にリズムがあって、
全身のばねが、サンバのリズムにうねりをきかせながら、
外へ送り出していくようなイメージ。

いつも、小気味よいその蘭ちゃんのサンバに釘付けになって、
あの中詰をすごすのです♪
観ているだけで、消費カロリー数が上がりそうな…なぁんて、都合が良すぎるか(笑)。

A-"R"ex

2008-04-19 23:54:56 | Weblog
DVDを貸して下さったTHちゃんと、お食事する機会ができたので、
慌てて、観てなかった…もとい、寝ていて観飛ばした場面を観直す。

時間にして、だいたい10分くらい?
案外短かったか。
だが、ニケが、最後にアレックスの嫁さんになるきっかけ?になるような台詞が含まれてたので、
重要だったと言えば、重要だった。

この作品は、多分5回くらい観て、はじめてまともに語れる作品なんだろうと思う。
ただ、特に思い入れのある贔屓の出演者がいない上に、
荻田さんファンでもない私が、
短期間にVTRを5回も観るのは不可能。
…じゃあ、語るのをやめりゃいいとも言うけど、
せっかく観せていただいたので、思ったことをメモっとこうと…そんな感覚です。

って、えらそーな前置をしてはじめることでもない、
始まってしばし、思ったことは、
シェイクスピア原作の戯曲を観てるみたいだな、ということ。

私自身が、荻田さんのお芝居を観たのは…、ええと、ええと…?
もしや、蘭ちゃんのギュンターを観た以来なんじゃないかと思うのだが…。
ギュンターって、何てタイトルだっけ?………
…………ああ!
「マラケシュ・紅の墓標」
いやぁ、久しぶりだね。

あの時はどうだったか、よく覚えていないのだが、
とにかく、今回の作品は、
なんだか、この言葉運びはどこかで聞いたことある雰囲気だな、
と思った。
それが、シェイクスピアなのだ。

私が一番馴染みある、荻田さんの作品は、
どうしても、さえちゃんの作品で、
その知識で、漠然とおぎーわーるど、と呼ばれる物を捉えている?感じになっていた。

それもきっと、
私が勝手に、思っている、おぎーわーるどなのだろうな、
とも、思っていた。
少なくとも、みんながのめり込んで引き込まれる香りみたいなものが、そこにはあって、
荻田さんは、大変な「言葉使い師」((C)神林長平)だということは判っていた。

多分、この「言葉使い師」であることは、
一種、耳元で愛の言葉を囁かれる感覚にも似ていて、
理屈ではなく…でも理屈に引き込まれていく気持ちにさせられるという、
酔いをもたらすのが、荻田さんの言葉の畳み掛けなのだろうと…。

荻田さんの台詞には、すごい「言い得た」名言が、時々あって、
その言葉が、サクっと胸に突き刺さって来る訳です。
「誰でもいいってことは、誰でもダメだっていうこと」という台詞などは、
私たちの合言葉みたいになっていたものだった。

昔は、そんな感じだったと思う。
言葉は、優しく組合わさりながら、見事に真理を切り裂いて、繋ぎあわせていく。
そういうタイプの詩人さんだった。

今回は、完全に、
荻田さんは、シェイクスピアを目指しているのか?
と思った。
なんか、シェイクスピアがいかにも使いそうな言い回し、
シェイクスピアがやりそうな、言葉の畳み掛け、言葉遊び。
荻田さんは、宝塚のシェイクスピアたることを求めているのか…?

いや、今までも、そこを目指していたのかもしれない。
徐々にまいわーるどを深め、言葉を蓄えて、
今まで得た、言葉を操る技術や手法を、
ここへ来て、シェイクスピアの域まで、高めてみた、という…?

そう思い始めたら、
ずっと、シェイクスピアを観ている気分が抜けなかった。
どの物語に似てる、とか似てない、とかいうことは、
私にとってどうでもいいというか、
私の性分では、シェイクスピアの物語をあんまりまともに覚えてはいないから、
そういう比較ができない。

私の中のシェイクスピアのイメージは、
あの言葉の畳み掛け、畳み掛けのすり抜け、
すり抜けの抜け戻し、みたいな部分なので、
余計にそう感じたのかもしれないな。

今回は、歌で言葉をはっきり伝えられる役者が揃ったことも、
余計に、この言葉を絡ませて、繰り返し、意味を転がしていく手法を、
とことんやり抜いた理由かもしれない。

荻田さんが、かねてからやってみたいと思われていたことを、
実現させるチャンス到来、いいカードが揃った!という公演だったのでしょう。

…なんてことを、勝手に想像しながら観てました。
幻のショー部分も然り。
こんなカードが揃っちゃったら、やってみたくてたまらない、
ということで作ってしまったんだろうな…
もし、実際に時間が収まって、あのショーがついていたら…
あのショー単体は素敵だけど、果たしてあの物語の後に続けて観るには、
いかがだったろうか?
ちょっと唐突な感じがするんじゃないだろうか。

と、今回は、
役者さんのことより、
戯曲の構成その他が気になった、DVD鑑賞でした。

お芝居がどうの、まで語るには、
やはりあと4回観なくては?(笑)
なので、以上。

続々々◇黎明・新公@東京

2008-04-18 23:55:26 | Weblog
☆藤咲えりちゃん。
本公演では、代役としてご活躍中のえりちゃん、新公では、東京ローズをされていました。
観ていて、案外老けて見えることに、驚く。
「大人っぽい」というより…うーんやっぱり、「老けて」…というイメージかな。
本役のあおいちゃんが、相当にパンチの利いた方だから…余計にそう感じるのだろうか。

バレンシアの新公でも、歌っていたはずなんだけど、あんまり印象にない。
しかし、かなり歌える方なんだなぁということに、
今回気がつきました。

代役で、演技力と度胸に磨きがかかった、えりちゃん。
次回は、もっと華やかな役がつくんじゃないかな。
楽しみです。


☆天咲千華ちゃん。
=ポーラ・ルイーズ(本役・アリスちゃん)

バレンシアでは、新公と全ツで、マルガリータ役の抜擢だった、千華ちゃん。
可愛らしく、儚げな…というか、幼い印象が強かったのですが。

今回、ポーラ・ルイーズを観ていたら、
実はこの方、パワフルで気の強い方なのでは?と気がついた。
ポーラは、働く女性として、カッコイイくらいの人。
それが、実にはまっていた。
生き生きしてるし、元気。

「殉情」で、同期のすみれ乃麗ちゃんがヒロインをされますが、
多分……千華ちゃんの方が、あの役、お似合いだと思う。

もし、千華ちゃんがヒロインなら、
迷わず、ちーちゃんバージョンを選んで観にいくよなぁ…
なんて、思いながら、ポーラ・ルイーズを観てました。
(あくまでも、すみれ乃麗ちゃんのキャラ(というか声?)のイメージと比較して、
私が思うだけなので、悪しからず…)


☆七海ひろきくん。
=近藤さん(本役・まりえさん)

素顔の綺麗な、七海くん。
なんていうか…もっとスター系役でくるのかと思いきや。
配役を見て、驚く。

みーちゃんと、七海くんは、ちょっとイレギュラーな役のつけ方だった、
と、考えたらいいのかな。
七海くんも、白髪混じりにして、頑張っておいででした。

まりえさんがご卒業される作品で、まりえさんの役、
というのは、貴重なお勉強の場になったんじゃないかな。
二枚目な皆さんが、演技力アップして、ますます宙の層が厚くなるのは、
本当に嬉しいこと。
熱演が好ましかったです。


☆花露すみかちゃん。
=里村キク(本役・あゆみ姉さん)

本役さんと比べると、だいぶ可愛い印象のキクさん。
…いや、まぁ、新公だものね。
若い感じも、新公だからね、と思いながら観ていました。

何に一番感心したって、
ウッカリ、お嬢さまの前から足をひっこめるところで、草履が脱げ、
一瞬、草履がぽつっと残された瞬間がありました。

黙って、足を出して履き直してもいいかと思われた、その時、
台詞を言いながら、すっと足を出した、キクさん、
「失礼…」
と品よく台詞にこの一言を付け足して、
すっと草履を履いたのです。
完璧以上の対処です!素晴らしい。
さすが、キクさんを当てられる娘役ちゃんだ…。


☆妃宮さくらちゃん。
=ブギの女(本役・音乃いづみちゃん)
お芝居、というより、歌手に近い役ですが、
この方のパンチの利いた歌唱力に感服。
本当に歌える方の多い組です。

ミキちゃんの退団は、寂しいけれど、
それこそ、さくらちゃんが、後を継いで行かれるのかな、と思った。
頼もしいです。


☆水兵くんたち。
これは、本公演では、みーちゃん、ちーちゃん、大ちゃん、凪七くんが、
銀橋を渡りながら歌ってる場面。

この新公メンバーの4人も、
とっても爽やかで、物凄く元気でした。
誰??と見分けられぬくらい一瞬の場面なのですが、
今見ると、七海くん、蒼羽くん、天玲美音くん、愛月ひかるくん、とあるのだけど…
愛月ひかるくんは、はじめて見たお名前。
蒼羽くんの次にお名前がある、ということは、
うんと若いってことね。

あの4人の歌の迫力をもってすると、
みんな「歌える」ってことなのかな?
これまた、頼もしいですね。


ということで、
目のついた方達を、ざくざくっと挙げてみましたが…
思いがけず、語ったな…私(笑)。
また、本公演を観たくなったりもしましたが…、
観られてよかったと思える、新人公演。
観られたことに、感謝。

続々◇黎明・新公@東京

2008-04-17 23:59:02 | Weblog
☆鳳樹いちくん。
この方も、上手い下級生さんです。
バレンシアの全国ツアーで、ホルヘの手下を演っていたのが、
大変に印象に残っている。
本公演では、樹茉ちゃんが演っていた、あの役です。

いや、その前に、竜馬の時にも、ご活躍されていました。
お顔だちも、目を引く方ですが、そこで、きちっとしたお仕事をされる方。

その印象を裏打ちするように、
打田さんを、しっかりと演じて下さいました。
鳳樹くんが台詞を言う番になると、安心する。
…案外下級生なんですが。


☆麻音颯斗くん。
=ロビン(本役・すっしーさん)
お顔立ちも綺麗で、お芝居もお上手。
え?誰の同期??…と思ったら、みーちゃんたちの同期でした。
トリオで売り出し中の同期に、こんな素敵な方がいたとは!
…私の宙知識とは、極度にムラがあるので、こんなもんです。

名前を見たら、ああ、YOUNG POWER!に出ておられた方だ…
あっそうか、ロビン役って出てたかな?
(うまくDVDに落とせなかったため、まだ観られてない番組なの…)

新人公演オリジナルのアドリブも上手に入れて、
客席をわかせてもくれ、
わー、わー、わー♪っと、オペラグラスでみつめてしまいました。

なんだろうなぁ…
出来る子で、新人公演最高学年なんだから、
もっとなんとか、出番の多い役って訳には行かないのかなぁ…。


☆蒼羽りくくん。
=宮川さん(本役・ちぎちゃん)
歌劇誌か何かの新人公演評で、「研2の抜擢」と書かれていたので、
気にしてチェックさせていただきました。

あくまでも、すごく高い位置から見てるし、
素顔は全くチェックしていないので、
実際はどうだか、あんまり自信は無いですが、
わっ、ひろみちゃんに似ている!と思った。

この方の方が、高くてしっかりとしたお鼻をされてるようにお見受けしますが、
お化粧した目許の雰囲気は、ひろみちゃんのイメージなのです。
お化粧によっては、また変わって来るのかもしれませんが…
プログラムを見学した限りでは、そんなふうに目に飛び込んで来る子はいなかった訳だし。

まだ、ぴよぴよちゃんなはずなのに、
舞台度胸はしっかりあって、しかも余分なギラギラ感(笑)も無く、
すっとした二枚目さん。
お芝居も期待出来そう…よく健闘されていたと思います。


☆舞姫あゆみちゃん。
本公演で楽しみにしている、マッカーサー秘書。
当然、新人公演配役も気になる訳ですが、
この子と分かって、思わず喜んだ(笑)。

この方は…
ムラで、とあるお店に生徒さんからの年賀状がズラッと展示してある中に、
一際異色な年賀状があって、びっくりした…年賀状の主です。

宙組…とあって、
名前は見たことがあるけど、よく知らない方でした。
しかし、なんだこの…コスプレちっくな年賀状は!?

ちなみに、一緒に年賀状を眺めていたHちゃんは、大変にお喜びでした。
そうそう、あの方ですよ、Hちゃん!(笑)
ちなみに、ショーのオープニングは、亜呼ちゃんとミラーボールを抱えておいでです。

で、マッカーサーの執務室の場面。
本公演では、ずーっと、秘書あすちゃんを眺めている私ですが、
さすがに新人公演は一度しか観られないから、忙しい。
でも、サイドが縦巻カールの鬘で出て来た時には、
配役を見た時と同じく、来た来た♪と喜んだ。

あゆみちゃんも、本をめくったり、お化粧したり、
ガムを噛んだり、ストッキングを整えたりされていましたが、
やっぱり、案外観られず…(笑)。

でも、あゆみちゃんにこの配役は、
ナイスだったと思います。


つづく。

続◇黎明・新公@東京

2008-04-16 23:00:06 | Weblog
☆みーちゃん。
大使官邸の場面での、吉田みーちゃんの若さに、ちょっと不安になりました。
やっぱりスターだから、本役さんみたいな「ジイサン」っぷりは、させないのか。
させてないのは、CSニュースで知っていたけど、
それにしても、青年すぎるでしょう?

と、思っていたら、
その次の場面になったら、台詞回しが変わっていた。
まさか、戦前と戦後で、演じわけをしているのか?

それも、いかにも老人風な作り方ではなく、
音の使い方に、人生の積み重ねを感じさせるという…
つまり、ビジュアルや声色で、いかにも…と、年寄りを表現するのではなく、
台詞のテンポや、音の使い方、間で、有能な政治家を表現しているのだ。

今朝、ニュースで首相が記者の質問に答えてるのを見て、
みーちゃんの方が、一国の首相っぽい風格があるよ……
と、思ってしまった…。
さり気ない、品のよい貫禄。

立ち方や、座った時の手の置き方は、もう少し工夫が欲しいし、
(この辺りも、演出担当の先生たちは、もっとご指導して欲しい)
なんとも、素敵なおじ様過ぎて、「ジ~イサン♪」なんて、呼ばれそうにはないんだけど…
でも、台詞の巧みさは、さすがみーちゃん。
さすが、で、片付けては、努力し頑張ってるみーちゃんに申し訳ないけれど、
うん、それを感じさせないくらい、よく作ってある、という意味で。

そして、「カントリージェントルマン」の時には、
誰よりも美しく、挙げた手を優雅に下ろしたのを、
私は見逃しませんでした。
そうね、少女漫画的美化された、吉田茂さんだった、
と言えば、一番適切かも。


☆凪七くん。
蘭ちゃんという方も、お顔の小さい方なのですが、
凪七くんったら、まぁちっちゃいお顔!
丸顔なのに、あんなに小さいなんて…驚異的です。
…というか、強烈に華奢だというわけか。

この役は難しい、とは思うけれど、
新人公演を観て、蘭ちゃんがいかに、豊かに演じているかが、よくわかりました。
軍人の動きという制約の中で、表情を出して行く難しさ、
それと凪七くんは、闘っておいででした。

ピシッと背筋に通った物を意識すると、笑顔が出にくいご様子で、
私が、凪七くんの笑顔に出会ったと思えたのは、
空港へお見送りに行く場面で、初めて、だった。

笑顔…というか、表情自体が、割に変化が少なく感じ……
いや、これは凪七くんを私がちゃんと知らないせいなのかもしれないし、
席が遠かったからかもしれないけど…。

レクイエムダンサーは、
蘭ちゃんの振りを、きちっと全部カッチリ踊っていました。
つまり、間に合わなかったり、はしょったり、流れてしまったり、ということが無かった。

しかも、端々に、蘭ちゃんが滲ませているニュアンスまでも、
吸収し、表現しようとされているのを感じました。
それを目指せることが、まず、たいしたダンサーさんですね。

それでも、やや性急な印象を受けるのは、
カウントをギリギリまで使って、粘った踊り方をしながら、
あのナンバーを「演じ」ながら踊ることの、難しさのためなのでしょう。

結局は、私は蘭ちゃんのファンなので(笑)、
凪七くんを観ながら、純粋にあの役を研究できたことが、また、楽しかったので…
いかにも、そんな感想ですね、ごめんなさい。


☆澄輝はやとくん。
=みっちゃんの役、ブレストン大佐。

澄輝くんは、スカイフェアリーズの子です。
じゅりちゃんのお正月の番組のアシスタントをされていた時に、やっと覚えた私。
その、オフの、どちらかというと、ぽやんとした空気とは、だいぶ違った感じで、
結構凛々しくて、安心しました。

ちーちゃんの副官として、とっても似合っていた。
エリートで、頭がよくて、気も回る…
そんな軍人の感じが、よく出ていたと思う。

まだ、大きな役の経験が浅いので、これからだと思うけれど、
いい芝居センスは、感じました。
余計な癖みたいな物がないので、真っ直ぐ伸びて欲しいです。


☆郷ちゃん。
またもや、悠未さんの役。グルーパー。
本役さんとして、明日から出ても、演れるでしょう?郷ちゃん。
…というくらい、新人公演レベルを超えていた。

バレンシアの時に、あと一歩欲しいと思ったスケールも身につけた、郷ちゃん。
観ていて、全く危なげない感じ。

こういうタイプの役は、今後、本役でもついてくるんでしょうから、
次の新人公演では、むしろ、熱さのないような役を、観てみたいなぁ。


☆天輝トニカちゃん。
出て来た時に、あまりにもラッセルが小さくて…思わず、「小さっ」と呟いた。
ごめんなさい。

だって、いりすくんのサイズで脳内インプットされてる上に、
アメリカチーム、大きいんだもん。
その中に、ぽつんと小柄なトニカちゃん。

ホント、お芝居のことじゃなくて申し訳ないんだけど、
松葉杖をついてるトニカちゃんを見て、
あれは今いりすくんが使ってるやつではないよね?
はじめに使ってた…途中で長くしてもらったやつではない、松葉杖だろうか…?
とか、余計なお世話なことを思いながら、観ていた。

アメリカチームは、ホントに出来がよくて、
新人公演としては、上出来だったと思う。
どの子も、外さずに演じておられてました。
外さずにっていうのは、新人公演では、結構難しいこと。
観ていて、嬉しかったです。


つづく。

黎明・新公@東京

2008-04-15 23:39:01 | Weblog
ホントは、今日辺りに「A-"R"ex」のDVDを観せていただいた感想を書こうと思っていたのだが…
残念、またに回します。
途中までは、快調に観ていたのだが、
2幕になってしばし……睡魔が……。
そして、結構長いこと、うつらうつらしていたのですが、
目が覚めた時に、そのまま観ても、話の理解ができそうだったから、
戻さず、そのまま最後まで観てしまったのです。

これで、何か語っても怒られるでしょうな。
いや、それでも語ることはあるし、
寝てた部分を見直しても、語りは変わらんかもしれないけど、
一応観てからにしましょう。
ああ、なかなか予定通りにはいかないものです。

一方、予定していて、観なられなかったら、ガックリ来そうだったので、
まぁ観られたら観よう、ダメならダメで…
と、とりあえず日比谷に行ってみたのが、宙新人公演。

たまたまのタイミングがよかったのか、
私が目立つせいなのか、
大変あっさりと、チケットを入手することが出来、
観て参りました。
わぁい、神様が観なさいって言って下さっている。

と、ほくほくと、階段をのぼり、のぼり、のぼった席でした。
SEちゃんが、ご一緒していたら、また笑われるくらい、
がっっっつり、オペラグラス観劇(笑)。

それでも、ちゃんと「アプローズ」のチラシはもらってくる余裕はあったのに、
今日発売だという「おとめ」の見学は、忘れ…。
いいの、私は来年のおとめが楽しみなんだもん!…MMちゃんが載るから。
…って、言い訳にはなってないな。


で、新人公演。
正直な感想を言います。
大ちゃんのファンの方々、怒らないで下さいね。
大ちゃんに愛がないわけじゃないの。

だけど、私には、ちーちゃんが主役にみえた。

後半など、元帥がジーンの肩に手をかける度に、
ジーンに嫉妬よ?(笑)
ちーちゃん、カッコイイ~~~!!!

ちーちゃんの挨拶はないの?って思ったもの。
CSニュースで観た、大劇場での新人公演での印象より、
東京の方がずっとよかった…と思う。
何せ、向こうは観てないもんだから、確かじゃないわけだけど。


☆大ちゃん。
CSニュースでの印象は、「めおちゃん?」だったんだけど、
生で観ても、めおちゃん系だった。
…これは、解る方は、解って下さるんじゃないかな。

伸びやかなのは、伸びやかで、いいスケールを持ちつつも、
台詞で、音が使えないというか、勢いで押してしまうというか。
それでも、堂々としていられる点は、スターの重要な特徴です。

大ちゃんは、美人さんで、華やかだし、
とっても凛々しい……
んだけど、うーん、私は、彼女はグルーパー辺りを演って欲しかった。
ああいうキャラなら、逆に、いいところを引き出せそう。

…ああ、でも、主演クラスの学年だから、
そういう訳にもいかないのか…残念。

白洲さんは、台詞が長い。
だから、多分、台詞を言うので必死なのを、
装うので、精一杯だったんじゃないかと思う。

正子さんとの馴れ初めの場面では、噛み気味だった台詞も、
芝居が進むにつれ、滑らかになって行きました。
滑らかなのだけど……そうね、
みーちゃんを吉田茂にしたのは、本当に正解だったと思う。

大ちゃんの、次の課題は、
相手の呼吸を受けながら、台詞を操ることだね。
大ちゃんの真っ直ぐさで、頑張って欲しい。


☆アリスちゃん。
歌が上手くなった!!…一体いつの間に?
バレンシアの時に、ここまで歌えてたら、あの新人公演も、全く違ってただろうな。

お芝居は、もう少し、
…この人も、音を豊かに喋れるといいんだけどな。
ポーラちゃん(アリスちゃんが本公演で演ってる役)との場面は、
ポーラちゃんが二人居る?みたいな感じがした。

しかし、「カッコイイぞ!」の台詞は大変にお似合いだった。
なんていうかなぁ…もう少し、
演出の先生が、みてあげられなかったのかなぁ…主演二人は。
ちょっと残念な気もするのです。


☆ちーちゃん。
はじめはちょっと、緊張が表面に出てるのを感じたけれど、
ペースを掴んでからは、台詞の間を丁寧に測り、
はっきりと、そして音をよくコントロールして、
実に風格あるお芝居をしていました。
ちーちゃんは、こんなに出来る子だったんだぁ(喜)。

大人の落ち着きのある、マッカーサーで、
書斎の場面などは、デスクの向こうに座っているだけで、
醸し出す雰囲気までもが、実に…元帥だった。
偉そうな感じというより、器の大きさを感じるというか…。

この書斎の場面での、吉田みーちゃんとのやり取りは、実によかった。
面白かったのは、白洲大ちゃんが、ベンチャー企業を立ち上げた大学生みたいな感じなのを、
吉田みーちゃんが、なんともいいタイミングで制し、
元帥ちーちゃんが、ピシャリと言い返す、という図。

吉田とマッカーサーと次郎の実年齢の対比をしたら、
実際、リアルな正しい図なのかもしれないけど、
どうも、大ちゃんに違和感が。

そのくらい、ちーちゃんとみーちゃんが、
なんともいい、大人な空気を醸し出した、
畳み掛け合うお芝居をしていたのです。

そんなちーちゃんを観ながら、
ああ、「殉情」を観たいなぁ~と思ったのでした。
スケジュール的に、難しいよなぁ…ってことが、分かったばかりなので、切ないなぁ。


☆すみれ乃麗ちゃん。
結婚式の場面はいいんだけど、ジーンは全く年をとらず、
最後の場面など、まるでマッカーサーの若い愛人か、娘みたいになっていた。
声があどけないのを、そのままでお芝居してるからでしょうね。

そんな、少女ジーンのすみれ乃麗ちゃんは、
あの華奢なちーちゃんの肩にもすっぽり収まってしまうようでした。



つづく。

MWちゃんの発表会を観に行く…下

2008-04-14 23:55:01 | Weblog
で、MWちゃんは、ソロをもらっていました。
これは、MWちゃんにとって、初めてのことでした。

長年、まじめにコツコツ、レッスンに通い続けている、MWちゃんですが、
今まで、発表会であれを演りたい、これを踊りたい、なんて、
先生の前で、口にされたことすら無いご様子。

私が勝手に思うに、
何を与えられても頑張るには違いないが、
自分の思い入れのあるものだったら、多分、思いがけない情熱やパワーが出て来て、
違う成果に出会えたりすることもあるんじゃないか。
「励み」って、とっても大事。
何か、更にアドレナリンが出る、みたいなイメージ。

先生も、そんなMWちゃんを見ながら…
先生にしてみたら、せっせと地道に自分について来る生徒のMWちゃんには、
また、別の愛情があるんじゃないかと思う。
希望を口にしないMWちゃんに、何とか機会を与えてあげたい…と、
きっと、以前から思っておられたのではないだろうか。

そこで、今回、とうとう先生は、
ソロ
とおっしゃった。
MWちゃんは、いろんなことを考えたり、感じたりして、おののいてもおられました。
女の人の集団…だし?

でもさ、
ここは、バレエ教室なわけで、
何が平等かといえば、やはり、コツコツ頑張るタイプの人にもチャンスがあって当たり前だろう。
華やかな人だけが、脚光が浴びるなら、
それは、教育の場たる発表会ではない!…と、私は思うのだ。
MWちゃんが、頑張ることは、そうやってコツコツ頑張っている方が、
いずれ私も!という気持ちになれる、目標を与えることにもなるんだから、
と、私は励ましたように思います。

それで、
MWちゃんは、ソロを踊られました。
淡いブルーのお衣裳で、恐らくは、ご本人の好きなスカートタイプ。

それにしても、
発表会でトゥシューズを履くの履かないのと騒いでいた頃から、観ている私としては、
まぁ、大変にバレリーナさんにお成りになった!
とびっくりしました。

踊っている当人は、
グラッとしたとか、動きがどうとか、
いろいろと気になる点がお有りなのかと思いますが、
発表会とは、成長を発表する場なので、
そういう意味で、大変によい、一番大切な成果がそこにありました。

私は、バレエについて(も?)、とんとわかりませんが、
パフォーマンスを自ら切り開いて行く、という闘いに、
MWちゃんは、挑み、達成されていたのでありました。

次回への課題なんかも、
きっと山程思われたのでしょうけれど、
…そういった意味では、次回の方がきっと、また苦戦することはいっぱいで……
そうね、宝塚ファンとして喩えるならば、
新人公演初主演、みたいな感覚で、
次に主演した時には、また全然違う闘いが待っている…みたいなイメージすら抱くのです。

芸事は深い!
けれど、舞台の上で育てられることは大きいので、
きっと次回は一層バレリーナに……

と思っていたら、
早速に、次の出番…「コールド」で、既にその成果は表れていた。
ソロをやり遂げるに当たり、身についたこと…
人間、難しいことに励むと、全体が底上げされたりする、
それを観たように思いました。

緊張の中でも、
落ち着いた雰囲気を、出せるようになってきていたり…
「となみちゃん」の後ろでキープしながら、
「となみちゃん」のポーズに綺麗に合わせていたり…

多分、先生としたら、
舞台の上で綺麗に踊れる、ということ以上に、
MWちゃんに狙っていたことを、成功させられたのではないかしら?

とまぁ、大変にえらそーに…
語って参りましたが、
MWちゃんが今までの中で最高に活躍し、
恐らく最高にご苦労もされたであろう発表会は、
私にホットな気持ちを与えながら、幕を下ろしたのでした。


毎回、発表会を観せていただいて、
確実に、毎回できることが増えているMWちゃんを観て、
努力の大切さ、素晴らしさについて思うわけなのですが……

思うだけなんだよなぁ、私。
「努力」、「続ける」、「やり遂げる」、の3つのどれも、
満足にやったためしがないのが、私の悪い点なのだ。
あと、「我慢する」も嫌いだし……ああ、ダメだ。
…つまりは、我儘全開人生か。