はなうたまじりにひとりごと

私視線で、観て聴いて♪素直に気ままに我儘に。主に宝塚の舞台のこと、その他諸々?についてお喋りを。

清水寺へ♯1

2008-02-29 07:55:25 | Weblog
さて、博物館の見学を終えたところで、時間を見ると、
12:00でした。
ふうん、まだ時間があるな。

ちなみに、私は、14:00発のバスで、名古屋へ移動する予定。
後から冷静に考えたら、このまま、駅に戻り、ご飯を食べてバスに乗れば、
そんなにロスタイムも無かった筈。

しかし!
私は、貪欲にウロウロしたい人なのです。
どうだろう?13:00に出れば、バスに間に合うだろう。

この辺りが私の甘いところ。
そう、13:00に電車に乗り込むならば、間に合うでしょう。
13:00にホーム、と思っておかなかったから、後が大変なことに(大苦笑)。

ともかく、この時点では、スーパー前向き楽天家お気楽極楽道まっしぐらだったので、
まだ、何かを観られるぞ、と思った。
博物館を出て、少し坂道を下りかけたところに、地図を発見。
見上げると、さっきの…来る時に通り掛かった賑やかな小道が、
清水寺に繋がっていることがわかりました。

私は、母には御守を買ったのに、父には買っていないことが気になっていました。
建仁寺は、本堂では、御守を売っていなかったのです。
(禅寺って、そうなのかな?)

博物館でも、めぼしい物が無かったから、
これはまずいと思った。
無しなら無しでよいけど、
母にしか無いのは、どうだろう?

それで、清水寺で御守を買おうと思い付いた。
じゃあ、あの賑やかな通りを行ってみようではないか。

ここで、私は気付くべきでした。
賑やかってことは、人が多いから、歩くのに時間がかかるのだ。
そして、清水寺は……(溜息)。


道を少し行ったところに、
美味しそうな、ソフトクリームの写真がある、お店がありました。
私は、豆だと芋だのカボチャだのが大好きです。
このソフトクリームときたら!カボチャの塊みたいな色をしている。
うわぁ♪

写真に思わず立ち止まると、このちんまい店のご亭主が顔を出した。
彼は、話出すと止まらない。
自分は、ホテルのコックだったこと、
テレビでこのソフトクリームが紹介され、タレントさんが美味しいって言ったこと、
夏には行列になって、食べるのが大変なこと、
ものすごく朝早くから、カボチャを茹でて…の下拵えが大変なこと。

私は、建仁寺でのお茶菓子が、まだお腹の中にいて、
お昼ご飯は、まぁ最悪なくてもいいかな、と思っていた。
だけど、ソフトクリームなら食べちゃおうかな?(ああ、甘い物ばかり!)
そして、墓巡りで、すっかり暑くなったし、
風邪ひいてるけど、食べても大丈夫かな?とも思った。

それで、
ご亭主のトーク半ばで、購入したんだけど、
ご亭主は、わざわざ、スプーンで、
カボチャのソフトクリームとペーストを同時にすくって、
「こうして食べて」とコーチまでしてくれました(笑)。

この際限なきトークといい、
この人は、コックというより、営業マンだったのでは?と勘繰ってみたり。
いや、こういう人だから、商売替えされたのでしょう。

冬ならば、すぐ買える!(笑)このソフトクリーム、
確かに素材の味のみで勝負、余分に香りがつけてたりしない、
身体に優しい味でしたよ。


つづく。

お墓参り♯7

2008-02-28 22:55:35 | Weblog
竜馬さんたちのお墓の前は、狭いながらも広場のようになっていて…
ちょっとした展望台でもありました。
見晴らしとしては、桂さんのお墓の方が、
高さが幾分高い分、よかったかなと思いますが、
ちゃんとしたスペースが設けられているので、
確かに、かしちゃんがここで写真を…と思われたというのには、納得です。

竜馬さんと中岡さんは、
この景色を見下ろしながら、眠っておいでなのですね。


さて。
この墓地には、大変に不思議な風習?…がありました。
まず、入場口の辺りに、石の板が1枚おいくらです、という案内がありました。

私は、それを見て、どこかの補修に使うんだろうと思っていた。
よくあるでしょ?
寺院の補修資金のために、参拝者が瓦を1枚買うっていうやつ。
それなのか、と思ったんだけど…
お墓に向かって歩きはじめてすぐ、
なんだか様子が違うなと思い始めた。

この板というのが、御影石系っぽいタイル。
30cm四方くらいの、床材として使われる、あのタイルです。
これが、道の端とかに、斜めに立て掛けられているの。

はじめは、これをためておいて、
どこかに敷き詰めるようなものなのかと思ったんだけど、
それにしては、墓地のあちこちに、このタイルが…
こう言っちゃなんだけど、無造作な感じで放置されている。

このタイルは、ただ置かれているのではありません。
一枚一枚に、
黒い油性マジックで文字などが、書かれているのです。

感覚としたら、
絵馬?或いは、訪問帳?
だけど、なんで石の板なの?
墓地だから、石??

竜馬さんのお墓のところにも、
沢山の板が…多分、「お供え」してありました。
…でもさぁ、油性黒マジックなんだよ??
油性マジックで、石にメッセージ?
どうも、感覚が…なぁ。

お供えされている方たちは、
その熱い想いを石の上に綴り、
故人への愛を語ったり、誓いを語ったりされているのでした。
なるほど…

というか、よくもまぁ、
こんなことを思い付くよなぁ…と、半ば感心。
商魂………?(失礼!)

今にして思うと、
墓石や施設への落書き防止なのかもしれない。
墓石を汚してく人も、減るかも。

うん、きっとそうだ!
…そういうことにしておこう。


この墓地には、博物館が併設されています。
確かに、遺品などの展示もあるんだけど……
うーん、これならば、
土佐まで、龍馬さんの博物館を観に行った方がよいかもしれない。
あそこならば、行ってみたい。
…かしちゃんと石田先生が行ったところね。

入館料を払ったからには、一通り見学しましたが、
幕末に詳しくない私には、結局印象に残ったのは、
「篤姫」の展示に力が入ってるな、
という程度でありました。

幕末に詳しい方には、ツボなこともあるかもしれませんから、
あくまでも、私の感想でしかないので、悪しからず。


あ、竜馬さんの展示では、
拳銃を見て、懐かしかった。
「二丁拳銃の土佐者もおるんじゃあっ!」


つづく。

お墓参り♯6

2008-02-28 08:19:29 | Weblog
竜馬さんに、手を合わせて、
かしちゃんをお守りくださいますように、
と、お祈りする。
この時には、まさか、この日のお茶会がああいう趣向だとは、
思ってもみなかったもんなぁ(笑)。

かしちゃんが、ご卒業から一年です、とか、
頑張ってますよ、とか、
そんなことをもぞもぞ思って、ご報告して。


立ち上がって、ふと見ると、
そこに、坂本・中岡両氏の像がありました(写真)。
いや、降りて来た時に、その像への人だかりに、
何かあるなとは、ぼんやり思ってたんだけど、
あっそうか、ここにもこの像があったんだよね。

同じものが、別の場所にもあるって、ネットにあった。
そちらのことは、覚えていたんだけど、
こちらのことは、忘れておりました。

人だかり、と言ったのは、
やっぱり、坂本龍馬の人気はすごくて…
というか、多分この墓地を訪れる大半の方は、龍馬の墓が目当てなのでしょう。
当然、像の前で写真を撮るわけです。

じゃないと、墓と一緒に記念撮影が嬉しい人ばかりじゃないもんね。
このブログをPCで見ると、
このところ、墓の写真ばかり並んだ記事で、
墓石のカタログか?って雰囲気になっていて、びっくりします(笑)。


つづく。


追・昨夜、このブログを読んで下さった方、
この前の記事に写真が添付されておりませんでした。大変失礼致しました。
ちゃんと、竜馬さんのお墓を添付してみましたので、
よかったら、手を合わせてくださいませ。

お墓参り♯5

2008-02-27 18:24:24 | Weblog
ここで、思ったのは、
妙に高杉晋作さんの墓石が新しいな、ということ。

それで、よく見たら、
この墓石自体の建立からは、
詳しい年数は忘れたけれど、20~30年程度しか経っていないことがわかりました。
いつ、墓石を建てたか、刻んであったので。

それまで、このお墓は、どうなっていたのだろうか?
墓石が無かったのか、
木の札みたいな墓標があったのか…
まさか、研究の結果、高杉晋作の墓だと分かったのか。
更に、墓がわからないから、墓石だけ建てたとか、
どこかから分骨してきたとか?

すみません、ちゃんと調べればわかることなのでしょうが、
興味を抱いただけで終わりました。

この墓地全体が、後から墓石を建てた場合が多いのかも?
と、連想したけれど、
詳しく知って、夢?が壊れるのが怖いので、
ここに魂が宿ってると信じて、高杉晋作さんをお参りしました。

いりすくん、頑張ってますよ。
アメリカの軍人さん、すごく軍服が似合っていて、
凛々しく美しいんです。

…って、高杉晋作氏が、聞いてどう思うんでしょう?
開国論者としては、喜んで下さるでしょうか?
いりすくんを応援して下さいますように。


さぁ、そして、いよいよ坂本龍馬「先生」のお墓です。
噂通り、中岡さんと、仲良く並んだお墓…ですが、
とりあえず、ここでは、竜馬さんのお墓のお写真を。


つづく。

お墓参り♯4

2008-02-27 18:20:36 | Weblog
それから、幾松さんに手を合わせて、
音乃いづみちゃんが、エトワールになったことをご報告し、
退団されるその日まで、見守って下さるように、お祈りし……
今思えば、別に、もっと先まで、よろしくお願いするべきだったかなぁ。

このお二人をお参りしていると、
「維新回天!竜馬伝」の冒頭の場面がよみがえってきました。
幾松姐さんが、洋装の喪服姿の場面です。

ん??
竜馬のお墓参りに来たってことは、
あの場面って、この場所にお参りに来ていたってことになる訳だよね?
……なんか、複雑な想いになる場面だなぁ…。
(ここで、あのコスプレ巫女さんとかを思い出すと…笑)

竜馬さんのお墓に行くには、
一度さっきのところまで戻らねばならないのかな、と思ったら、
ここからも別の方向に、
坂本龍馬先生のお墓はこっちだよ
という矢印が出ていました。
まぁ、ご親切な!

なるほどねぇ…
だから、あの案内図がはげはげでも構わないってわけなんでしょうね(笑)。


そうして、今度は、階段を下る。
下るから、楽勝かと思ったら、私は下る方が苦労しました。

だって、
階段代わりに置かれた石が…
足を掛ける部分が、磨り減ってのことだかなんだかわからないけれど、
かなり斜めになってるんだもん。
しかも、この斜め具合が、斜面の下に向かって、逆らってくれるんではなく、
仲良く下に向かって斜めなの。
…意味、伝わります?

しかも、階段が濡れている。
…滑るの!
極端な言い方をすれば、斜面の下に向かって滑るわけです。
ああ、恐ろしい。
ちなみに、私は高所恐怖症です(笑)。

高所恐怖症で、且つ、寒がりの私。
寒さに震えるのが怖くて、沢山カイロを貼り込んでいました…建仁寺でも触れましたが。

だって、ジャケットがおニューで、
しかもサイズがかなりきちきちだから、下にニット系の物を着ることができなかったので、
果たしてどの程度、暖かいか、寒いか、見当がつかなかったの。
冬にニットを着ないなんて、きっと凍えてしまう!

そう思って、カイロを貼っていたのが、
ついに暑くてたまらなくなりました(笑)。
気温もゆるい日だったせいもあるけど、
ジャケットは、見た目以上に暖かいらしい。

そうでなくとも、
セッセと登った挙句、
滑るまいと必死に降りたら…そりゃ、暑くなるよね。

お茶会までに、汗だくになるわけに行かないので、
ここでコートを脱いで(笑)、小脇に抱えました。
そして、ほどなく竜馬さんのお墓…というまえに、
この方がいらっしゃいました。
高杉晋作さんです。(写真)


つづく。

お墓参り♯3

2008-02-26 12:38:50 | Weblog
ヤル気まんまんで、登り始めた私。
そうだ、まず先に、桂さんのところへ行こう、と思った。

桂さん幾松さんのお墓は、高いところにあるということでした。
かしちゃんは、断念されたとおっしゃってたと思いますが、
どんなにすごい頂上にあるんだろう。

先述の案内図を見た感じでも、
確かに、お二人のお墓は、上の方に書かれていました。
そう、この二人の名前は、なんとかみつけることが出来ていたのです。

途中で、矢印が別れていた。
こっちが坂本龍馬先生で、こっちが……
木戸孝允って書いてあったか、桂小五郎って書いてあったか、忘れたけど、
とにかく、こっちが桂さんのお墓だよって書いてある矢印の方向が、別々になったから、
私は、まず、桂さんの方へ登りました。

山道に、石を置いて作ってある階段を、少しずつ登りながら、
市街の方を見下ろすと、
なかなか素晴らしい景色が広がっていました。
いい見晴らし。
京を見下ろすところで、皆さんは眠っておられるのですね。

と思っていると、
もうすぐそこに、囲われたお墓が一段高いところにあって、
ここが、お二人のお墓ですよと書いてあった。
あれれ……呆気ないくらいじゃん?

問題は、先日の雪の影響が、
道の途中に水溜りやら、ぬかるみをこしらえていることで、
私は、狭い道のでっかい水溜りの縁を注意深く歩くか、
半分飛び越えるかしながら、進まねばなりません。
それが少々面倒だった程度で、私は登り足りないくらいだと思った。
…確かに、登山に来たわけではないのだから、そんなものかしら?

お二人のお墓に続く数段の階段を登り、
敷地内にお邪魔する。

桂さんの墓石に刻まれた文字は、
何やら冠位から始まる、大層長いお名前で、
真ん中辺りに「木戸孝允」と書いてあったのを見て、ホッとした。

ここで一瞬迷ったのは、
みっちゃんのことを思い出したらよいのか、
かなめくんなのか、
或いは、私は観なかったけど、らぎちゃんなのか、
ということで、
いや、今回はとにかく、みっちゃんでよいのではないかと思い、
手を合わせる。

そして、幾松さん。
…の方へ行こうと思ったら、そこに手ごわく横たわる、大きな水溜り。
私は、囲いを手摺代わりにして、幾松さんの前へ移動。

せっかくお墓が並んでいるのだから、
二つを一緒に撮影したいと頑張った写真が、この写真なのですが…
なにせ、お墓が少し高いところに作ってあるので、
敷地の外から撮影することが出来ない。

だから、囲いの中からギリギリいっぱいのところでカメラを構えねばならず…
携帯電話くんでは上手くいかず、
デジカメくんでなんとかかんとか、入り切れたという…苦心の作です。
…大袈裟か(笑)。

柵に寄り掛かり、
身体を反らせて、精一杯(笑)。
もっと身体が柔らかかったら違うのかしらん。
因みに、手前が幾松さん、奥に見えるのが、小五郎さんです。


つづく。

お墓参り♯2

2008-02-25 19:35:18 | Weblog
入口を通り過ぎると、
そこにお墓の案内図がありました。

私のイメージでは、この案内図は、印刷物として、入口で配布してくれるものかと?
だって、お金払ってるんだよ??
…というか、パリの墓地は、入場料はとられなかったけど、
案内図が、ご自由にどうぞ状態で置いてあったから。

しかし、案内図は、大きな看板として、
そこに描かれてるだけでした。
しまった、併設の博物館に先に行けば、
パンフレットか何かに書いてあったのかな?
と、ちょっと後悔しながら看板を見上げる。

だけど、
しかし、この看板ときたら、えらくハゲているなぁ。
文字すら、非常に読みにくく……
私の知ってる名前はあるかしら?と眺めるのも、苦痛になってきた。

やめやめ!
どうせ、ほとんど知らないんだから…(苦笑)。
「維新回天!竜馬伝」に出て来た人物の、誰がここに眠っているか、くらい、
なんとかちゃんとお勉強してくればよかったな。

坂本龍馬先生のお墓はこちら、という矢印が、
ずっと前から出ていました。
それは、入口に入る前からのことで、
この辺りも、私が複雑な気持ちを抱いた理由の一つだったのですが、
あの案内図が、サッパリよくわからない以上、矢印は大変有り難い。

…というか、矢印が無かったら、
絶対に、私は、竜馬さんのお墓をみつけることが出来ないだろう。

とにかく、矢印に従って、登ることにしました。
かしちゃんが、
死ぬほど坂を登って、階段を登って、
と話されてた坂というか、階段というか、が、写真です。
(矢印の看板が、写真の右にも左にもあるのがお分かりいただけるでしょうか)

私は、それを聞いてたから、大変に登る覚悟をしていました。
覚悟してる割に、踵が高いブーツを履いてたのは、なめてる?(笑)
いやいや、坂を登る場合には、踵が高い方が楽じゃない?
元々、ピンヒールでは歩けないから、ヒールはがっちりどっしりとした形だし。

そのブーツで、矢印に向かって、
土エリアへ突入です!

さぁ、ガンガン登るぞ!!


つづく。

お墓参り♯1

2008-02-25 18:44:34 | Weblog
まず、お墓の入口が坂の上にありました。
あ、竜馬さんたちのお墓参りに行ったお話です。

とにかく、建仁寺で、すっかりうっとりした気分でいっぱいになり、
ぶつぶつ呟きながら歩いていた。
なるほどなぁ、あの空気感が、あの蘭ちゃんの表情を作ったんだなぁ。
そういうものって、写真に現れるものなんだなぁ。

そんな感じで、ふわふわふらふら、坂の麓にやって来て、
上を見上げる。
なんか、不思議な感じのするところだ。

お墓っていうと、
…そうか、フランスで有名な人たちのお墓巡りをしたイメージがあるからいけないのかな。
確かに、そこに、竜馬さんたちのお墓があるとしても、
割にひっそりと…あらこんなふうに!って感じで、
存在してるものかと思っていた。

坂の下で、
なんか違うニオイを感じる。
まぁ、ここまで来たんだ、とにかく行ってみよう。

セッセと坂を登ると、途中、
右に曲がっていく賑やかな小道がありました。
今回は時間が無いって思ってたから、
周囲に何があるかなんて、まるで考えてなかったんで、
この道がどこに繋がるのか、この時点では、全くわかってませんでした。
とにかく、今は、上を目指そう。

お墓の入口で、お金をとられるんだろうなとは思っていました。
しかし、目の前に現れた入口(写真)に、びっくり。
…何?ここは、何かのテーマパークなの?

ゲートにお金を入れると、入れるようになっている。
両替機が使えない種類のお金の持ち合わせしかなかった私は、
窓口に声をかけました。
すみませ~ん、両替してください!

すると、巫女さんが茶髪で、紅い袴をはいていて、
えーっと、えーっと、えーっと………

失礼、取り乱しました。
つまり、窓口に現れた係の女の子は、
長めの茶髪をくるんくるんにカールした頭で、
お化粧ばっちりで………
「黎明の風」をご覧になった方は、是非、マッカーサーのお部屋の秘書嬢を思い浮かべていただきたい。
彼女が、そのまま、紅い袴の巫女さんのコスプレをしていると想像していただいたら、
ほぼ、イメージは完成です。

そう。あれは、コスプレ…。
お前はアニメの、闘う巫女キャラか何かかっ!
しかも、この紅い袴の色が………(溜息)


ええ、コスプレ巫女さんが萌えの方は、
是非、受付で何か用事を作ってください。

私は、
この入口は、どんな不思議ワールドへ続いてるのか?
と、そこはかとなく不安になり、
固まったまま、孔が明くほど、巫女さんの後ろ姿を凝視したのでした…。


つづく。

続・君を愛してる

2008-02-24 22:23:52 | Weblog
私の好きな場面。
大きい女の子ちゃんたちが、金色のドレス(だよね?)で、
ジョルジュに迫るところ。
やーん、ゴージャス。

皆さんは、大きい女の子って思われるかもしれませんが、
私には、むちゃくちゃ親近感を覚えるサイズです。
ん?待って??
水ちゃんの身長を思えば…もしや、あの女の子ちゃんたちって、まだ小さいのか?
雪組さんのサイズはぁ……(もごもごもご)

いや、私と同じくらいの背の子もいるはず!(笑)
勿論、横幅は私より小さいだろうけど、
なんていうか、あのドレスの「長さ」に親しみを覚えます。


アルガン。
キラキラのベストってお話をCSでしていて、
すごく注目していました。
どんなにキラキラしちゃってるんだろう?

その件のベストと思われるお衣裳を発見。
確かに、単体で見たら、派手なのかもしれないけど、
この作品においては、色彩が押さえめである分、むしろシックで、エレガントでした。

そう、アルガンのイメージカラーは、
悪役?だからか、黒めなんだよね。
そして、嫌味なキャラな割に、衣裳はそんな感じでもない。
そんなにヤな奴でもないよ?って、衣裳がアルガンをフォローしてるのか。

アルガンは、実業家なのであって、悪いのでもありません。
マルキーズに焦がれる辺りが、この人の中にある、ピュアな部分なのでしょうね。
本人も気付いてなくて、うまくバランスがとれない。
それがアルガンの辛いところ。

そんな部分を、ゆみちゃんは、過不足なく、演じておられました。
もっとヤな奴でもよかったのにな。
多分、先生は、ヤな登場人物を出したく無かったんでしょうね。

私のアルガンの好きな台詞。シャルル(ひろみちゃん)に対して、
「口だけか」


この台詞に対して、
思わず口をつぐんでしまう、シャルルくん。
なんか、言わせて欲しいよなぁ。

ひろみちゃんは、お兄さんの役でした。
山南さんから、ひろみちゃんに吹いている風に、変化が起き始めたのか。
弟キャラから、脱皮し始めたのか。
そういう部分をやっと求めてもらえるようになったのは、めでたいことです。

割に、静かに団員を守っている役割のお兄さん。
マルキーズが、先頭切ってガンガン行動して守る人ならば、
シャルルは、車掌さんみたいなイメージだろうか。

観ていて思ったのは、
もう少し検札に出回る車掌さんでもいいかな、ということ。
検札に出ないで、がっしりサーカス団員を守る車掌さんには、
まだ、ひろみちゃんでは貫禄が足りない。

いかんせん、綺麗で華奢なタイプの男役なので、
もっとひょうひょうとした感じが出て来るか、
のっそりもっさりした迫力みたいなものが出て来るか、
どちらかが欲しいところ。

結局は、アルガンにはもう負けない成長が、彼の中にあるからこそ、
「口だけか」
に返答しないで、成立する、
というのが、脚本の狙いなんだろうと思う。

惜しいな、先生。もう一ひねり…
今のひろみちゃんだと、あと一歩まだ何かが必要です。
公演後半で、深化出来るのか…ひろみちゃんの勝負どころでもあると思います。

また、
私がひろみちゃんにドキッとした場面がありました。
シャルルが、リュシール(しなちゃん)の頭を、
ぽんってするところです。

しなちゃんの「オペラグラス・アイ」を見直したら、
ちゃんと映ってた。…あれ?

以前、観たはずなのに、
全く印象に残って無かったっていうことね。
しかし、生で観て、ドキッとした。

まるで、それが…
蘭ちゃんが、「NEVER SLEEP」でアリスちゃんをぽんってやってた……
蘭ちゃんいわく「お兄ちゃんのクセなんです」という、
その「頭ぽん」を連想したのです。

って言ったら、Lちゃんに、
「あの蘭ちゃんを思い出すなんて、ひろみちゃんやるじゃん!」
と言われた。
なるほど、確かに。

確かにっていうか、
「オペラグラス・アイ」の映像では、全くスルーしてたんだから、
あの映像を撮影した時と比べ、
遥かにその雰囲気が出て来てるってことなんだな…
ということにびっくりもしたのでした。

うーん、お芝居って深化するもんです。
だから、舞台は面白い。
次の観劇では、何を感じさせていただけるのか、楽しみにしておきましょう。

それと、あの「頭ぽん」をしたことで、
やっぱり、シャルルとリュシールは、お兄ちゃんと妹的関係なのか…
ってことを、妙にキッパリ言い切られたような感覚も覚えた。

え~。あれだけ、がっちりお兄ちゃんが守ってるんだから、
私は、何年後かにでもいいから、恋に変わって欲しい!!
ああいう旦那様、楽だと思うよ?リュシールちゃん!


他に大変目に飛び込んで来た、好みな人。
らぎちゃん。
そして、みずせくん。

二人とも、あんまり台詞が無いんだけど、
私は、らぎちゃんのソバージュの鬘と、
ちょっと開け気味の胸元が大変にお気に入り。
似合ってるぅ!!素敵。

みずせくんは、
キラキラの爽やかさんで、やたら目に入ってくる。
表情が多分、断トツにいいんだろうと思う。

二人とも、もっと喋らせて欲しい~。
その時間がないってなら、歌が多過ぎるんだよ…
なんて、勝手かしら。

そして、れのちゃん。
げ…ホントに出番が少ない。
お友達の皆さんが、あんまり見つけられない風だったので、
「みんな、れのれのへの愛情が足りないゾ!」
なんて思ってたら、
(注・私が、れのちゃんを好きなだけですから、そりゃそうだろうけど)
違うわ…ホントに居ない。

私は、れのちゃん探しを欠かすわけにいかないから、
勿論、場面が新しくなる度に、ざらっと全体を探します。
すると、ええっと…うわっ。思い出せない。
れのちゃんのみを凝視したために、思い出せない場面がある。
何の場面なんだろう、あれは。

とにかく、前半に1場面あって……
それから、マルキーズのお誕生日の「サーカス魂」のところと、
貸切公演の観客と。

れのちゃんも、そろそろ大人な部分を伸ばしていかなきゃならないことと、
あとはダンスをもう少し…姿勢とか腕の出し方なんかも、
頑張らなくてはならないところに来てるのかな。


最後に。
クレアント(緒月くん)とお嫁さんの晴華みどりちゃんに、赤ちゃんができたよという場面。
最近、ご懐妊が発覚したお友達のことを、速、連想した。

「HOLLYWOOD LOVER」の時には、特に湧き上がらなかった感情が、
ふわぁっと湧いて出て、
お友達にもああいう甘やかな幸せが、
満たされた幸せが訪れてるんだろうか…素敵だな、
と、思って、ほっこりしたのでした。

実際は、
大変なことでいっぱいかもしれないけど。

でも、
とにかく、ひたすらに、
お友達とパパとそしてベイビィちゃんの幸せをお祈りしました。
何はさておき、まずね。
私も、ベイビィちゃんに会える日を楽しみにしています。
私も幸せをもらいに行きますからね、よろしく(笑)。


ショーの話も書くべきなんだろうけど、
まだ京都の話も終わってないから、
次回の観劇の後に、ショーのお話は書こうと思います。
ということで、ずっと先になりますが(笑)、
「ミロワール」の話は、その時に。

君を愛してる

2008-02-24 19:54:38 | Weblog
一番、気に入ったことは、
舞台装置が大変にかわいいこと。
絵本の中に飛び込んだようなタッチの、世界。

巨大なイラストが描かれた、大きな大きな箱。
この下にキャスターがついていて、
ゴロゴロと袖から連なって出て来る…
しかも、キャストが、手で押してたりするもんだから、
私は、わくわくきらきらしながら、この箱たちに、熱いまなざしを送ってしまうのです。

この箱は、裏には違う絵が描かれていて、
裏に返すことで、場面展開をしたり、
さまざまな動きをするのが、また楽しくて、お洒落。

このイラストの華やかさのおかげで、
思ってたより、衣裳が普通に感じられました。
ポスターやら、或いは、舞台映像などで見た時は、
なかなか大胆な柄の取り合わせだな、と思ったのが、
あの背景の前では、案外そうでもなかった。

あとは…
そうそう、マルキーズのお誕生日の場面の、マグカップ。
なるほど、ああすると、マイクの共用が可能なんですね。
面白い小道具だな、と、思わず感心。
で、途中は、マグカップばかり、みつめてました(笑)。

お芝居。
これまた、一番のお気に入りは、
螺旋階段に、半分ぶら下がったみたいになって、
客席に背を向けている、アルガン(ゆみちゃん)!
あの、へたんとなってる様が、大好き。
(マンガみたいだ♪)


全体を観た感じだと、多分、大劇場公演のはじめの辺りは、
きっと大変だっただろうなぁ…という印象。
今は、出演者たちが、演り慣れてるというか、
間もキッチリ詰まっているし、テンポもいい。
アドリブ?みたいな呟きも、快調。

これで観せてる部分が大きいから、
この感じを掴むまでは、今みたいな軽快さを、出せていたのかなぁ、
と、ちょっと思いながら、観てました。


水ちゃんは、元々の水ちゃんの性格の中にある生真面目さとか、朗らかな部分とかを、
上手に役に反映させておられる。

となみちゃんとのバランスについて、いかがなものかという周りの声もあって、
ちょっと心配していたのですが、
いいんじゃないかな、これで。
べたべたなところも、私は案外好き。

水ちゃんが、こういう感じを器用過ぎずに演るのも、
私は観ていて楽しいのです。
ある意味、強烈にあて書き。

悩む派のジョルジュ(水ちゃん)とアルセスト(かなめくん)。
…あってる。
なんか、あの困っちゃってる感じが、
ご当人たちは深刻なのに、観てるこっちは、辛過ぎないのがよい。

特に、かなめくんは、期待以上でびっくりした。
そうそう、悩めるルドルフより、こちらの方が、
今のかなめくんには、正しい役の振り方なのかも。
或いは、悩めるルドルフと格闘したことが、
うまいこと活きているのか。

悩みが深刻で深くなると、
僕悩んでます、苦しいよ!
という感じが、前面に押し出され過ぎる。
これが、ルドルフの印象でした。
かえって、人物像が小さく見えるよなぁって思っていた。

今回は、コメディなので、
それが、いい意味に反映されていた。よかった。
また、音月さんとのコントラストもいいのかも。

お気楽貴族というと、「アーネスト イン ラブ」を思い出すのですが、
…ああ、音月さんは、貴族ではなく、お金持ちなのかな?
それにしても、その育ちのよさというのが、
ただお気楽、ということではなく、表れている。

私は、……月アーネストは観てないんだけど、
花アーネストの、何とも言えない、「のほほん感」がたまらなくツボで、
特に、冒頭目が覚めぬまま出て来るアルジャノンなんか、死ぬほど好き。
なので、
このテイストに、今回またまた出会えて、嬉しいこと限りなく。

散々、音月さんが「お気楽」を強調していたのが、印象に残っていたので、
全然そこばっかりじゃないじゃん、と、
大変好感を持って、楽しませていただきました。
それも、また、芝居心。

とにかく、音月さんの明るさが、
物語をコメディに持って行くし、
…あれがコメディで無かったら、ホントにただの三文芝居になってしまうでしょ?
コメディだから、よいのです。

マルキーズちゃん(となみちゃん)。
また、かなみちゃんと違った意味で、雪組を背負ってる感有り。
となみちゃんが、ぐいぐい引っ張っていて、
引っ張り回される感のある水ちゃんですが、
なんかそこを許してしまってる水ちゃんが、よかった。

基本は、締めるとこだけ締めてくれたら、
どんだけ振り回されてたって、私は好きなのだ。
甘ったれてるよか、振り回されてる方が好き。
…私の好みの問題なので、悪しからず。

マルキーズちゃんとしては、
ジョルジュに、そういう部分を見ている。
そんなお芝居をしてるし、水ちゃんも誠実さにそれを覗かせてる。
いいじゃんねぇ、そこが。

あとは、あの可愛い舞台装置が、
全てを埋めてくれる。
ね?おっけーおっけー♪

つづく。

Je t'aime

2008-02-23 23:20:49 | Weblog
雪を観てきました。

今週から、新しい仕事の引継ぎがはじまり、
月曜日、火曜日に、後任に懇切丁寧に、打ち込みのコーチをし、
水曜から、私は新しいことを教わりはじめました。

教えるのは…
私は、コンチータ(コパカバーナ)の気持ちがわかる…というか、
リコに、
「ねぇっ、わかるでしょぉ?」
と言いたい気分でした。
ローラを助けるために、であっても、
やっぱり実際、コンチータは切なかったんだな、ってすごく思ったりした。

いつまでも、ついていてあげても、
打ち込みが早くなるわけでもないから、
後は自分で頑張ってくださいと突き放し、
(注:相手はシルバーです)
私は、新しい仕事を教わることにしました。

教える、というのは、
やっぱり技術の要ることなのかな、と改めて思う。
私は、先生なので、
相手の中から引き出したり、
厳しいことを言ったり、励ましたりします。
覚えやすい、理解しやすい順番って、それぞれにあるものだし、
顔色を見ながら、何故そうするか、理由は必ず教えます。

だいたい私は、
まず、公式が覚えられない人間です。
なんで、半径×半径×3.14なのかがわからないから、
この公式を覚えるのに、えらい苦労しました。
学校では、一応理屈は教えるのですが、私には先生の説明がサッパリ理解できなかった。
今思うと、先生は説明はしたけど、それは公式を導くためにすぎず、
円を切ることに一生懸命になって…終わったような。

私は、自分が教える段になって初めて、ちゃんと理解出来たのです。
これがわかってたら、
半径×半径×円周率も、
直径×円周率も、ごちゃごちゃにならずに覚えたでしょう。

で、話を戻して…、
私の前任者は言いました。
「難しいことは考えなくていいから、ココとココを足したらココになればいいから」

最悪です。
私は思った。この人は、算数が得意だから、どんどん公式を覚えられるタイプだ。
円の面積は、半径×半径×円周率だから、それで解いたらいいのね。
なんでそうなんだろ?とか、考えずとも、
円周を求める公式と混ざったりしないタイプなのだ。

おかげで、私は、
地図もないままに、あちこちにつれまわされ、
「はい、道を覚えたよね?」
と言われた感覚でした。
目が回るぅ……(泣)

すいませーん。
私は頭がよくないから、それじゃ、すぐ忘れるんでーす。
時間をかけていいから、はじめは、ゆっくり、
意味を叩き込んで欲しかった……
私には、その方が近道なんじゃないかと思う。

初日の終わりには、半分キレました。
「1ヶ月の仕事の流れを教えてください」
「やって行けばわかるから」
待て待て。私の生活なのに、1ヶ月もたたないと、流れすらつかめないの?
締切がある仕事なのに、1ヶ月も暗闇を手探りしながら、
自分の中で地図を作成するのか?
…どちらが北かもわからぬままに。

私は、自分が今どこを歩いているか、くらいは知りたい。
じゃなきゃ、もっともっと目が回っちゃうよ!
何が要点かもわからず、どこまで長さがあるかもわからず、
ひたすらに、論文を読み続ける感覚?
トンネルの向こうに明かりが見えるから、
自分の速度も考えて歩けるのだ。

私がかたくなに、アバウトでいいから…
と、説明を乞うと、渋々前任者は、1ヶ月の流れを、紙に書いてくれました。
…これで、やっと、東西南北が分かった感じ。

私の仕事は、私が手一杯になっても、
誰も手伝ってくれないらしい。
(割当てが完璧に線引きされてるらしい)
しかし、これで、
ひたすらに、大雑把な自分と闘い続けるのにあたり、
観劇するには、いつ残って片付けた方がいいか、が、
不慣れな時点でも、きっとわかるだろう。

「心配しなくても大丈夫だから」
と前任者は言いました。
心配なのは、仕事の内容ではなく、
私の性格が、とにかく綿密ではないことなのだ。

木曜の午前中には、
全く笑顔が出ない人になっていました。
…ダメだ、こりゃ。

昼休みには、以前の職場のフロアで過ごすことにしました。
で、ご飯の支度をしていると、Tくんがのほほんと言いました。
「新しい仕事、大変?」
私は間髪入れず、
「大変です!」
Tくん、たじたじとなって引き下がる。
もう少しで、「お前が代われ!」って言いそうだった。

大変さ!
なんだって、新しいことを覚えるのは大変なのだ。
こいつは、私の周りに漂うぴりぴりした空気が読めないのか!
…まぁ、読めないだろうな。だから、Tくんなのだ。

昼休みも少したつと、
やっと自分に戻った感じで、
新しい職場に帰ったのでした。ヤレヤレ。


こんな有様なので、
観劇なんて大丈夫かな?と内心思ってました。
これが、木曜から新しい仕事をお勉強はじめてたら、アウトでした。
始めて二日目だったので、
まだ午後には、人心地つきはじめ、
なんとかいけるかも?と思い始めた。
なにせ、目が無駄な動きをするから、
集中力がもたないのだ。

木曜の帰りには、
私なら今の新しい仕事を、どういう手順で教えるか、
について検討を始めたので、
とりあえず、なにか漠然と、要点を掴み始めたということか。
…って、もう誰かに引き継ぐつもりなの?(笑)

そんな感じの中、
木曜、雪組を観劇してきました。
感想ってのも…実際あんまりないんだけども、
うん、楽しかったよ?

みんなから、内容がないとか、いろいろ聴いてたけど、
違う!恋愛ドラマを求めてはいかんのだ。
あれは、おとぎ話です。

白雪姫やシンデレラに、
何か深いエピソードを求めてはいけないように、
「君を愛してる」にも、そんなものは、存在しないのです。

なんだ、その強引な展開は?
とか思ったら、いけません。
ハッピーエンドのための必要悪、深く考えてはいけません。

私は、マルキーズちゃんのお父さんが、
実は貴族のぼんぼんで、マルキーズのママと駆落ちして…
とかいう話かと思ったんだけど、
…それじゃあ、某「落☆のパレルモ」か。

今回は、
なんだ高貴な血筋は、あなたでしたか!という展開。
なるほどね~。

すみません、
私の会社の話をし過ぎたので、
とりあえずココで切りましょう。
ちゃんとした?感想は、また。

つづく。

建仁寺♯12

2008-02-21 12:47:11 | Weblog
まず、おじさんが、お茶菓子を持って、入って来られました。
またもや、ここで、ご挨拶。

これは、覚えている限りのお作法を駆使した方がよいのか?
と迷う。
迷うが……
また、去って行かれるおじさんを見送ると、
これは、お茶菓子も撮影せねばならなるまい、と、
あたふたとカメラを構える。

慌ててるし、なかなかピントが上手くあってくれないし、
でも、おじさんが戻って来られるまでに、
お菓子は食べ終わるべきだろう?
と思ったりで、焦る一方。

お菓子は………
すみません、正しい名称とか呼び方の類いは、サッパリわかりません。

要するに、
ほぼ餡中心の練りもので、それが長方形に寄せてありました。
長方形に切ってある…のかも。
食感はほぼ、餡で、ほんのりと甘く、上に青海苔が少し、かかっていました。
この海苔がよく効いていて、独自の風味を与えているのでした。
これが、薄い木の板の皿の上に、楊枝と一緒に載せられている。

お写真をお見せできたらいいんだけど、
あとからみたら、残念ながら、やっぱりボケていまして…

半分も食べないうちに、
おじさんが、お茶碗を携えて、入って来られました。
しかし、私は未だ食べ終わっていない!
ああ…あかん……。

とにかく、お茶を受け取ると、
おじさんは、私のカメラをみつけておっしゃいました。
「お撮りしましょうか?」

まだ、お茶もいただいていないわけですが、
そう言われて、
お茶碗を抱えたまま写るべきか、少し悩んだ結果、
窓を背後に、そして、床の間を斜めから背後にして、
2枚、写真を撮っていただきました。

ここでお会計。
私は、ちょうどの金額を持ち合わせていなかったので、
おじさんは、お釣をとりに、また奥へ。

まずは、お菓子をいただいて、
お茶を撮影して…(笑)。
としていると、おじさんがお釣を渡しに戻って来られました。

寒くないですか?
と気遣って下さる。
確かに、やたらと開け放たれた建物を見学して来たので、
寒い日は、相当、冷えきってしまうのでしょう。
しかし、この日は意外に暖かく……
しかも、私は沢山カイロを貼り込んでいたので、
全く寒くなかったのですが……
しかも、コートを着たままだし!
……と考えたら、脱ぐほど、このお部屋も暖かかったわけではないのか。

「いいところですね」
と、言うと、
「そう、静かでね…」
と、おじさん。
「お好きなだけ、ゆっくりしていらして下さい。皆さん、お茶を召し上がり終わると、急いで行ってしまわれるので…」
ふと、おじさんは、掛け軸をちらりと見やりました。
「あの、掛け軸をご覧になりましたか?」
「はい」
「意味はわかりましたか?」
わかるわけがない(笑)。
多分、お茶をやってる方なら、お分かりなんでしょうか。

要するに、ゆっくりくつろいで、楽しんでいかれなさいという意味だと、説明して下さって、
おじさんは、きりりと手をついてご挨拶をして下さったのでした。
私も、慌ててご挨拶。

おじさんが去って行かれて、お茶碗を手にする。
一人にされてしまうと…
お茶碗に正面があるのかもよくわからない感じだし…
と、つい手を抜いて、ろくに茶碗も回さず……
でも、気にしてる辺りが、弱い私(笑)。

お茶碗の温もりを感じながら、両手で包み込んで、いただく。
一人きりなので、遠慮なく、窓のそばににじり寄り、
ぼんやりと外を眺めながら、ゆっくりいただきました。

もし、一人で訪れたのでなかったら、
どこか喫茶店でお茶をするのではなく、
ここで、ゆっくりお喋りしたらいいよなぁ……。

そう、暖かい季節ならば、
このお茶室でも、
庭に面した毛繊の上でも、
ゆっくりお喋り出来る場所です…禅寺だけど。

ゆっくり……
一人でゆっくり出来る限界は、せっかちな私にはたいして長い時間ではありませんが…
それでも、私なりに、だいぶゆっくりして、
お茶室を後にしたのでした。

そうそう、出るときも、やっぱり戸に引手は無く…。
建物が古いからでしょうか。
慣れない私は、またまたどぎまぎするのでした。


お寺を出る頃には、
気分が開放されきって、…まるで、ほろ酔い気分。
ふわぁ、ふわぁとしながら、気持ちよく癒されて、街に戻りました。
こんな経験もあんまりありません。
この場所が、本当に素晴らしいからか、
私にあっているからなのか…
とにかく、また近いうちに癒されに行きたい場所になりました。

画像は写真集に使われていた窓。
お茶室の窓と、同じ形ですね。
ですが、違う窓です。

建仁寺♯11

2008-02-20 22:00:00 | Weblog
拝観料を払うところに、
お茶を飲める場所があるという案内がありました。
由緒あるお茶室とは別に、
拝観者用のお茶室があるのですね。

こういう場所で、お茶をたてていただける、という場合には、
迷わずにいただくことにしています。
お作法なんか、ほぼわからないんだけど、
こういう場所でなら、気兼ねなくいただけるし…。

うーん……
あとは、なんだろ?
そこに船があったら、必ず乗る、みたいなパターンか。
(そんなパターン自体が、そんなに一般的じゃないだろうけど)

それで、
お抹茶がいただけるんだ!
と思った瞬間から、
全部観て回ったら、最後にお茶をいただこう、と、うきうきしていました。
お~茶、お~茶、お~茶、お~茶!

龍たちとも逢って来たし、
いよいよお茶の時間。
あらかじめ、チェックしてあった、お茶はこっちだよという看板を再び求め、ひたひたと歩く。

お茶室は、別棟なので、
再びサンダルを履いて、庭に降りる。
今度は法塔へ行くときみたいに、屋根があるわけではないので、
キチンと傘が…沢山用意してありました。
ちなみに、蘭ちゃんのDVDに、その傘が沢山挿さった傘立ての上部が、
一瞬、ちらっと映ってます(笑)。
雨のために!…至れり尽くせり。

庭に降りられたことも嬉しくて、
ちょっとキョロキョロしながら、歩く。
…と、そこにお茶室があって、、、
「暖房中だから締め切ってますから、ご自由に入ってね」という内容の小さな札が、
戸に立て掛けてありました。

だけど、この戸には、戸引手が無く、
一体どこに手を掛けたらよいのかわからない。
それだけではなく、
ここから上がるのかな?というふうに、石がどんと置かれたところに、履物はなく…
中から聞こえるのは、従業員の女の人たちと思われる、話し声のみ。
多分、お茶室の奥が休憩室とか給湯室とかになってるんじゃないかと想像する。

お茶室自体には、あまりにも人気(ひとけ)がないし、
入口はまた別にあるのか?と、建物の側面に回ってみたり…
ああ、どうしよう。

と思ったら、
さっき、本坊の中で擦れ違った、作務衣姿のおじさんが、
一服しながらふらりと現れた。

私の姿を見るや、
「どうぞ!どうぞお入り下さい!」
と、急に従業員の顔になって、私の目の前の戸を開けるようにすすめ、
ご自分は、あたふたと、裏手に消えて行かれたのでした。

さっき擦れ違った時に、
この人は、お坊さんにも見えないけど、
職員の方??と不思議に思ったのですが…
なるほど、お茶室の方でしたか。

もしかして、あんまり、利用される方がいないのかなぁ。
私は、不意打ちだったのか?

私が、よいしょとお茶室に入ると、
奥から今し方のおじさんが出て来られて、
さあさあと、奥まで入るようにすすめて下さる。

紅い毛繊が、真ん中に一直線に敷かれて、
その奥に、茶釜のセットがありました。
…これは、飾りみたいで、使われませんでしたが、
その茶釜と向かい合う位置に、床の間があり、
掛け軸が掛かり、椿の花が一輪、活けてありました。

私は、床の間の手前、窓のそばに座り…、
あ、この窓が写真です。

しばらくお待ちくださいと、
手をついて、ご挨拶して下さるおじさんに、
すっかり恐縮して、あわあわと手をついて応える。

お茶の支度に、奥へ下がられたおじさんが帰って来る前に、
カメラやら、電話やらを取り出す。
落ち着きなく、ごそごそごそ。

しかも、貸切り一人お茶会だから、
誰かのお作法を真似するわけにも行かないし……
もう、ココは、開き直るしかないね。


つづく。

建仁寺♯10

2008-02-19 21:19:49 | Weblog
この、天井画の迫力たるや、ものすごいものがありました。
…って、一言で言ってしまうと、味気ないけれども。

観光客のグループが、何組か、いました。
その誰もが、龍の下で立ち尽くして、天井を見上げ、
しばらく、そのまま、見入っている。
そして、みんなが興奮気味に、電話やカメラを取り出して、写真を撮るのです。

多分、天井はかなり高いんだと思うのですが、
龍は、すぐそこに迫って感じました。
そして、龍の放っているオーラに、包まれている自分に気がつく。

写真やDVDで観て感じていたよりも、
だいぶ凛々しく感じました。
体温がないであろう龍の……
(っていうのは、私のイメージでしかないけど…だって、変温動物かと思って。笑)
龍がたてる澄んだ風が、静かに降りて来るような…
温度にも似た気配が、確かにそこにあるような…
龍の鱗がたてる音が、聞こえて来そうな…
そんな気分になる。

間違いなく、龍たちに、見守られている、空間。

何等かの形で、
龍が見えるように、照らし出すようにされているんだと思うけれど、
どんなふうになっているのか、
それを観察することも思い付かずに、
口をぽかーんと開けて、見上げていました。

そして、シャッターを押しながら、ふと思い付く。
私も龍と一緒に写ってみよう。

およそ、普段はそういうふうに撮影しないものだから、
なかなか電話くんのカメラを上手に使えないんだけど、
なんとかかんとか、カメラ目線な龍に、見守られてる風な写真を撮ってみる。

まぁ、私が不細工なのは元々だから、仕方がありますまい。
カメラとの、ちょっとした格闘の末、
それっぽい写真が出来上がりました。
…ま、こんなもんだろうな(苦笑)


絵が新しい、ということは勿論ある、と思います。
その鮮やかさ、まるで墨の香りがしそうな瑞々しさは、
しかし、この歴史ある建造物の中で、
見事に調和をとり、決してここから暴れて逃げ出そうとはしていない…。

龍たちが、新たにこの天井という住家をみつけて、
舞い降りて来たかのようでした。


私の稚拙な文章力では、あんまり実感ある迫り来る描写にならなくて、申し訳ありません。

あの空間を切り取ろう、持って帰ろうと、シャッターを切っても、
やっぱり、龍はすまして見やるだけで、
ちっとも降りてきてくれてない。

龍と戯れてみたい方は、是非、
建仁寺に逢いにいらして下さいませ。


つづく。

建仁寺♯9

2008-02-19 20:46:22 | Weblog
天井画を観に行く。
この天井画がある法塔へは、
用意されたサンダルを履いて、
渡り廊下のようなところを通って、行く。

この廊下は、拝観料を払わずに入れるエリアの道と、交差しているので、
途中に暗証番号を入力すると開く、門がついている。
出る時には、センサーで自動で解除してくれるんだけど、
通路を渡って、門を入る時に、テンキーにナンバーを打ち込む、
ということになっていた。

その説明が、貼ってあるんだけど、
こういうロックに慣れない人だと、意味を理解するまでに、まず時間がかかる。
手順って、案外、何が先で何が後か、ごちゃごちゃするもんです。

うまいこと、向こうから門を開けてくれる人が出て来られるとラッキーで、
私は行く時に出てくれる方がいらしたので、それに便乗し、
帰りは、入ろうとしながら、門の前で、少し考え込みそうになってる方を、通して差し上げました。

帰りも、同じ操作で帰るんだけど、
私は帰りだけ操作したので、一瞬手順を思い出せず、
固まってテンキーをみつめる結果に(笑)。
無事に通れて、よかった。
(私が働く業界が、どんなところだかは、どうか忘れて下さい。情けないから。笑)


法塔自体は、築後240年を越える、旧くからある文化財ですが、
天井画は、2002年に完成した新しい物。
今まで、天井画が描かれたことのない、歴史ある建物に、
よくぞ思い切ったことをされたもんだなぁ…と、
そのことを知った時には思いました。

この天井画のメイキングによると、
直に天井に描いたのではなく、
描いた物を、天井に貼り付けるという作業だったとか。
はじめから観ていないので、よく事情はわからないのですが、
素人考えだと、その方が、旧い材料に描くよりも、
いろんなことが、よいのだろうな…。

そんなことを、もちゃもちゃと思いながら、
法塔に足を踏み入れる。

DVDでは、龍に圧倒されて、溜息混じりに感想を述べる蘭ちゃんが、
大変に印象的なシーンですが……
さて、いかがでしょう?(写真)
私の携帯電話くんのカメラは、頑張れているでしょうか?


つづく。