今年7月の未曽有の大雨による熊本県の球磨川流域の洪水被害については前に取り上げたが、今朝の「天声人語」に後日談が載っていた。
球磨川を代表するアユなどの地元料理で地域起こしを志して飲食店を立ち上げたが洪水で何もかも失ってしまった方。ところが流された畳半分ほどある大きな店の看板が天草半島に流れ着いて店に戻って来たという。コロナ禍とのダブルパンチで失意のどん底にあったがやっと再起する決意がついた・・というものであった。
私のブログでも球磨川沿岸の料理屋について書いたが、改めてその消息を知りたくなり、近々に電話で尋ねてみたいと思った。熊本県の八代工場勤務時代にはよく利用させてもらったので、女将さんが達者でおられるなら覚えていてくれるはずであろうから。
そして天声人語では「尺アユ」にも触れている。球磨川では体長30cmにもなろうかという大アユが取れ、ここでのアユ釣り大会は全国から釣りキチが集まることで知られる。そんなアユの生息環境を守るためもあって、現在問題になっている川辺川ダム建設計画が地元の反対によって撤回となったが、今回の洪水の大被害を受けてダム建設の方向に舵が切られていると報じられている。洪水でアユも餌の藻も流されてしまい、今年の夏はさっぱり釣れなかったらしい。「球磨川の大アユ」は復活するのだろうか。