今日の購読紙朝刊では、オウム真理教を巡る一連の事件の裁判が昨日21日に出た最高裁の判決により終結したことを受けて、6か所に亘る紙面で関連記事を報じている。
坂本弁護士一家が殺害された事件から22年、松本サリン事件から17年、そして日本を震撼させた無差別殺人の地下鉄サリン事件およびその2ケ月後に教祖の麻原彰晃こと松本智津夫が逮捕されてから16年半・・・長い長い裁判が続いて来た。
以上の3大事件を含む13の事件で27人の殺人を犯した教祖で首謀者の松本智津夫を始めとして、逮捕・起訴された信徒の数は189人、内死刑確定が13人に上るという裁判。事件も異常であったが裁判も異例のものとなった。
しかし新聞は、刑事裁判は終わったもののサリン毒の後遺症に今なお悩む人や進まぬ賠償問題など”事件”は終わったものではなく、何より事件全体の解明がなされていないことを指摘している。特に首謀者の松本が事件について全く口を閉ざしたままであったことが一層その感を強くしている。また後継団体が名前を変えて活動をしており、その行くえについても神経をとがらせるものがあることを紹介している。
私個人の脳裏に残っているのは、1995年3月の地下鉄サリン事件のその日、朝出勤後すぐ取引先へ打ち合わせに出かけたのだが、東銀座駅で地下鉄を降りて地上に出たら救急車やらパトカーのサイレンの音が激しく行き交い、空にはものものしいヘリコプターの音がしていたことだ。そして客先に着いてから事件のことを知った。会社に戻ると、事件のあった地下鉄の1台だか2台前に乗って現場を通り過ごした後輩がいて、ちょっとした話題になった。
大震災から8ケ月目の新聞を紹介したブログで、直近の話題として上げたオリンパスと大王製紙のスキャンダルはその後実態の解明も進んで来て、両者ともとんでもないコーポレートガバナスの問題へと発展している。
そのガバナンスと言えば、プロ野球の巨人軍では背広組の内紛というのか醜態をさらけ出しているが、このブログでも取り上げたドラフト会議で注目の東海大学の菅野投手が交渉権を得た日本ハムを蹴って、あくまで巨人入りを果たすべく大学に留年することを決めたという記事が載っていた。かつての江川卓あるいは元木大介など・・・ドラフト制度の中であくまで自分の希望を貫くことについて、いろいろ是非が論じられよう。
[今日の花]
イソギク(磯菊)
キク科の多年草で、その名の通り海岸地帯に自生しているが、いまでは園芸栽培も行われている。
サクラの紅葉
以前に紹介したことのある、小学校の児童の安全を見守る仕事をしている校庭で見つけたサクラの落ち葉を拾い集めたもの。