「バドミントンの日本男子団体が世界一」と報じられている。インドのニューデリーで行われていたトマス杯というバドミントンの団体戦で優勝したのだが、この大会はオリンピックと世界選手権に並ぶ権威がある、と新聞に書かれていた。私は今まで全く知らなかったし、大会前メディアの報道も記憶がない。それくらい世間の関心も薄かったと思う。それが、準決勝で常勝の中国を破ると俄かに注目を浴び、決勝でマレーシアを破って優勝した。これまでは3位が最高だったという。日本のバドミントンは「オグシオ(小椋久美子・潮田玲子)」ブーム以来女子の方に人気があり、ロンドン五輪のダブルスでも藤井瑞希・垣岩令佳ペアーが銀メダルに輝いてフィーバーしたことは記憶に新しい。男子もメダルには届かなかったが準決勝で中国選手と激闘を演じた(佐々木選手?)ものの人気の底上げには至らなかった。
この大会と時期を同じくして女子サッカーのアジアカップが開催されていたが、出場した「なでしこジャパン」は鳴物入りで全試合がテレビ中継され、同様に悲願の初優勝を果たした。両チームともに昨日帰国したのだが、マスメディアの扱いには大きな違いがあった。
「AKB48」の握手会の会場でメンバーの2人が、24歳の男からノコギリで切りつけられて負傷したことが話題になっている。AKBのCDに付いている握手会参加券を集めてお目当てのアイドルと握手する、同じくCDに付いている投票権で年一回メンバーの人気投票をする「総選挙」・・・これがこのアイドルグループが大ブレークしている心臓部なのだそうだ。なるほど、好きなメンバーと握手したり人気投票をするために同じCDを何枚、いや何十枚も買う訳なのか。つまり、聴きもしないCDをせっせと貯め込んでいる訳で、CDの売り上げ枚数はとんでもない上げ底になっているのだ。
こんな風潮に私は懐疑的だが、それはともかくとしてこの事件をきっかけに握手会などのあり方を見直すという。これまで握手会には何十万(何百万?)人ものファンが参加して来たと思うが、事件が起きるとすぐその何十万(何百万)分の一にしかならない異常者のためにこれまでの身近なアイドルとファンの間に垣根を作るという考えは余り感心しない。確かに類似事件が起きた時の世間のバッシングが怖いことは分かるのだが、電車内で爆弾事件が起きたら全国の電車を止めるだろうか。
[今日の花]
下:ブラシノキ=真っ赤なブラシのようなものは雄しべ。花弁や萼は開花後にすぐ落ちるという
下左:ドクダミ=日陰がちな場所にまん延する。白いのは総苞片で、突き出た部分に小さな花が密集する
下右:クスノキ(楠)=神社などでよくクスノキの大木が見られるが、花は目立たず見ることは少ない
下左:ネズミモチ(鼠黐) 下右:アジサイ(紫陽花)=まだ蕾の段階で、いよいよこれからアジサイの季節を迎える
下左:ジャガイモの花(?)と思う。市の外れを通っている時に見つけた
下右:マーガレット=家庭園芸の人気もの。ジブリ美術館前の花壇で今満開